バットマン世界の警察に転生したら潜入任務をやる事になりました。え、僕がまさかのジョーカー!?   作:マッキーガイア

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5話、スナイパー

今日も今日とて、楽しいお仕事です。

みんな忘れているかもしれないけど、私の本職、警察官なので今回は事件の捜査になります。概要は殺人事件だというか事しか言われていない。

 

といってもまた変な奴が現れたんだろうな、今度はベインか?トゥーフェイスか?ペンギンか?

現役のヴィランたちは今のところみんな刑務所の中にいるし、新入りなのは確実だろう。

 

まぁ、とりあえずトゥーフェイスはないだろう、この世界のトゥーフェイスであろう春日和弘はまだ検事のままだ。顔もまだ真っ二つじゃない様だし、

 

ならば他を当たる方が賢明だと思う。

 

「…この銃痕……スナイパーライフルか?」

 

銃痕を見ていた先輩刑事が呟く。その呟きを聞き寄せて僕は先輩の元へ駆け寄った。

 

「スナイパーライフルですか、」

 

「ああ、嫌なもんだ。銃刀法が現存しているこの国で普通に銃を使う様な事件が1日に何件も起こっちまうとはなぁ、おかげで銃痕だけでどんな銃を使ったのか判る様になっちまった…」

 

先輩刑事は少し寂しそうに言うと銃の反射地点を確認しようと立ち上がった。犯人はもういないだろう、だが、もしかしたら監視カメラに映っているかもしれない。

 

「向かいのビルの屋上から約600メートル、ライフルの範囲内ではあるな。」

 

「ですが、そこはホテルですよ?階段を上がるのに中を通らなくてはなりません。まさか重いライフルを背負って裏から100メートル近く、壁をよじ登って行くわけがありませんし、」

 

「じゃあ、ホテル奥のシャンタイビルから狙撃したってのか?

2キロは離れてるぞ、ギネスじゃないんだから」

 

「この世界のギネス記録保持者の殆どが犯罪者じゃないですか。あり得ない事はないと思いますが、」

 

「そうか?じゃあ、とりあえずシャンタイビルの屋上を見てみるか、もしかしたら何か証拠あるかも知れないし。」

 

僕達はシャンタイビルに向かい出した。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「デッドショット…最近巷で有名になりつつある暗殺者です。噂ではターゲットを100発100中で当てるとか、」

 

バットマンの秘密基地、バットケイプで監視カメラから映像を見ながら執事服を着た男はそう言った。

映像には白い仮面を被った男が一人、映っている。

 

「10年程前からアメリカのゴッサムシティの方で活躍してたらしいですが。3ヶ月前に向こうで活躍している、ロビン…コホンッ、ナイトウィング*1から逃げてこちらに来たらしいです。」

 

「都内でコイツがやったと思われる犯行は何件だ?」

 

「1ヶ月前に2件、3日前に1件、そして今朝に1件、合計4件です。被害者は全員暴力団組員の幹部で、所謂ヤクザですね」

 

「ああ、ヤクザの抗争という奴か、」

 

「ええ、そこで金稼ぎをしている様ですね。」

 

そう執事ことアルフレッドは呟くと映像で暗殺者の外見を確認する。

 

「片目には赤外線ゴーグルが…バットスーツに付いている赤外線ゴーグルには劣りますが、一般人にはとても買える代物では無いです。」

 

「じゃあ、奴がデッドショットなのは確実か…」

 

「えぇ、確実です。」

 

「わかった。私はとりあえず、奴の依頼相手を探して奴の居場所を聞き出す。お前は引き続き監視カメラでデッドショットの居場所を探し出してくれ、」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

デッドショットですね、ありがとうございます!

 

案の定シャンタイビルの屋上から薬莢が見つかった時なんとなくそうかも知れないなぁと思って、監視カメラを確認したらやっぱりそうだった。

 

「まさかこっから本当に撃ち抜いた奴がいたとはな、世の中いろんな奴が居るんだねぇ、」

 

「ええ、本当にね…奴の居場所を探し出しましょう。」

 

「コイツを?顔をヘルメットで隠してる、バットマン探してる様なもんだぞ、」

 

先輩はそう言いながら監視カメラを指差す。

 

「いえ、奴はバットマンとは違いますよ。歩き方、手癖、全て顕著に出ている。顔を隠してるだけじゃ誰が誰だかなんてすぐ分かります。」

 

「ほぅ…この何百万人と生活している東京都内で探し出せると?」

 

「ええ、多分海外の人ですよ、彼。

スナイパーライフルなんて銃仕入れられるの海外でしか出来ないし、それにライフルに付いていたステッカー…ゴッサムシティ警察の物でした。多分ゴッサム警察に一度押収されていたのでしょう。」

 

「じゃあ逃げてきたと考えた方がいいかも知れないな、」

 

「ええ、そして3ヶ月前に丁度、ゴッサム警察から一人逃げた囚人いましたね。」

 

「ああ、たしか名前は…」

 

 

 

 

 

「「フロイド・ロートン」」

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

side???

 

暗いバーの中、一人酒を飲む。氷が一つカランと音を鳴らした。

しばらくすると、ふらりと隣に誰が座る、俺はふと彼に向けて呟いた。

 

「…依頼は……?」

 

相手の目を見て言う。どうやら今までの筋モノとは違うらしい。

 

「殺しを頼みたい、」

 

「相手は?」

 

 

 

 

「ジョーカーって言う悪党だ、」

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
バットマンの相棒(サイドキック)である初代ロビンが独立し、一人のヒーローとなった時の名前

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