バットマン世界の警察に転生したら潜入任務をやる事になりました。え、僕がまさかのジョーカー!?   作:マッキーガイア

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7話、脱出

鉛筆が額に突き刺さった男…私は、刺されてからしばらくして意識を取り戻した。

捜査官の身で幹部まで上り詰めた私は目の前で喋っているジョーカーという男に目を移す。なるべく周りにバレないように…瞼をあまり開けずに、

 

私は頭に鉛筆を突き刺された筈だ。そして死んだ筈だ。

 

見ると自分の頭から出ていたと思っていた血は鉛筆から出ている事に気がつく。なんだこれは…なんの意味がある、私を死んだと周りに思わせて、何の意味がある…?

今朝に連絡があった、脱出作戦に関係があるのか…?

いやありえない、奴はビルを爆破し、そして市民を何百人も死なせた化け物だぞ?

 

「狂ってる…」

 

そう誰かが呟く、ああ、全く同感だ。この男には一貫性が全くない。大量殺戮をしておいて、この状況、全くもって狂ってるとしか言いようがない。

 

「狂ってるってのは別に悪いことじゃないぜ、人間はな、生きてる上で辛い事が起こると意外と簡単に狂っちまう。」

 

ジョーカーはまるでジョークでも話すようにそう言う、と左隣に座っていた幹部がつぶやく。

 

「じゃあ、何か、俺もお前みたいになるってのか?」

 

「ああ、なるさ。絶対にな」

 

「何を根拠に…」

 

「根拠はある。バットマンさ、」

 

そう言うとジョーカーはバウっと鳴いた。

 

「アイツは自分自身を狂ってる異常な人間なんて思ってないぜ、矛盾してるだろ?

コウモリのコスプレして、街を年中練り歩いてる奴が狂ってないハズが無いのになっHAHAHA!!」

 

そう言うとお腹を押さえながら笑い出すジョーカーに周りは苛立ち始めたのか、銃を持ち出し始めた。

 

「おっと、その狂った奴にやられた奴らが此処に集まってるわけだ。HIHIHIhihi…」

 

「テメェ!!ぶっ殺してやる!!」

 

幹部の一人が銃を向けると、

後ろから「バウっ!!」と鳴き声がしていつの間にか後ろに待機していた犬がその幹部に噛み付いた。

 

「いっでぇ!!!」

 

そう言うと幹部は犬に喰われながら倒れ伏す。

するとジョーカーは私が座っていた席にすっと座ると手を広げた。

 

「さて、じゃあ話し合いを始めよう。」

 

「話し合い?」

 

「デッドショットだ。奴は俺が殺す。」

 

「殺す、お前がか?出来るのか?」

 

「ああ、簡単だ。」

 

そう言うと笑い声が聞こえてくると共に右隣のヤツがジョーカーに問う、

 

「じゃあ、簡単なら何故さっさとやらない?」

 

「特殊技能だ。タダでやるつもりはない。」

 

そう言うと手で丸を描く。

 

「いくら欲しい?」

 

「10億、」

 

「10億…?冗談だろ?」

 

「今のはジョークじゃ無い。本気だ。まぁ、手を組むか否かは、お前らの自由だからな、

もしNOなら怯えてろ、いつか奴に狙われて頭が吹き飛ぶその日までな、

でも。YESなら、今後とも幸せなマフィア生活をってな次第だ。」

 

そう言いながらジョーカーは引き笑いをしながら、ボスを睨みつける。

 

「……わかった、」

 

ボスがそう言った瞬間周り幹部たちが声を上げて、抗議しようとするが、

 

「こいつはただ一人バットマンを負かした奴だ。此処の誰か、バットマンを一度でも殴り返せた奴が居るのか?」

 

そう言うと幹部達は黙り込む。それはそうだ。今まで誰一人としてバットマンに勝てた奴はいなかった。この街の全ての人間をひっくり返してもだ。

 

「交渉成立だな…NI…HIHIHIhihi…」

 

 

また、不気味な笑い声が部屋中を駆け回った。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

二人目の確保のために見せかけだけの会議に参加してから2分ほどした。ちなみに一人目は玄関前に居たので勝手に気絶させて拝借させていただいた。が問題は3人目だ。下っ端である所為で一番端にいて、どうやっても確保できる案が思いつかない。台本には3パターン程の物があったが、どうやってもこのパターンは予測出来なかったらしい。

 

1、2を車に突っ込んで、3をどうにかするか考えるか

そう思いながら2を引き摺って車に持っていった時だった。

 

「…お前、ジョーカー…なんだよな」

 

2が目を覚ました様だ。

 

「え、はい。一応ジョーカーって事になっていますが…」

 

「なんで敬語…、まぁ良い、なんでお前がこんな事を?」

 

何を当たり前な事を言うのだろうか、この人は、

 

「こんな事って…今朝連絡来なかったんですか?」

 

「あ?連絡?脱出作戦って奴か?」

 

「はい、それです。」

 

そう僕が言うと「何言ってんだコイツ」と言う顔で見られた、なんでさ…

 

「なんでお前みたいな大量殺人鬼に助けてもらわなきゃならないんだよ」

 

「あーー、その件ですかぁ…」

 

「むしろその件しかねぇだろ、」

 

「えっと、これ見せれば信じてもらえますかね?」

 

そう言いながら警察手帳を見せる。すると、あり得ないものを見るような目で呟く。

 

「本部は一体何を考えてるんだ…」

 

「それは後で説明しますのでとりあえずキャラバンに入ってください、」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




次回。潜入任務は意外とあっさり終わります。ただ3人目の逃し方が次回に回さなきゃならない、展開だったので…
区分割でやっちゃってもよかったんすけど、なんか意味わからなくなったので次回で…
言い訳だけさせてくだせぇ…
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