バットマン世界の警察に転生したら潜入任務をやる事になりました。え、僕がまさかのジョーカー!? 作:マッキーガイア
あと、最初にも言いましたが、現実の倫理観で読まないでください。この世界は私たちの世界とは違います。値段とかもろもろおかしくても、そーゆー事がある世界なんだぁ〜と思ってください。例え推理パートがあってもそれで押し切る所存です。
久々の休日、最近は朝昼晩と働き通しだったのでその2文字が良く体に浸みる。窓から入る日差しが心地良い、本当にこんなの久々だ…
しばらくして、ベッドの隣に置いていたケータイがプププ…と振動して少し定位置からズレた。メールを受信した様だ。
相手は精神科医の後輩からだった。
なんでも今日は彼女が働いている精神病院の休館日なようで内容は"デートしましょ♡"との事。
折角の休みだしと、しばらく考えたが、この間変な話を聞かせてしまった手前、断り辛い。(ちなみにその事で後から上司に大目玉食らったのは別の話)しかも今回の潜入任務のおかげか給料も増えたし、少し興味があるゲームソフトがあるのも事実。
仕方ないと、僕は鞄を持ち出した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「待ちましたか…?」
「ああ、すげぇ待った。」
駅からやってきた後輩にそう言い放つ、ちなみに時刻は集合時刻の30分前、この一時間前から待っていた僕も僕だが、もはや二人とも社畜精神が備わり過ぎていた。
「そこは、"さっき来た所だ"でしょ、先輩。モテませんよ」
「大丈夫だ。別の顔だったら警察にモテモテだから」
「なんですかそれ、皮肉ですか?」
そう笑いながら後輩はため息を吐く。器用な事をするものだ。
「じゃあ、先輩、何処に行きますか?」
「ふむ…お前欲しいものとかは?」
「ありません、最近忙し過ぎて無趣味ですよ、」
「同じく、」
特に思いつかないので、ケータイを開くとふと、映画の広告が目に入る。
「これとかどうだ?小学生の時一緒に見たろ。」
「…ヒーロー物ですかぁ…今のに絶対着いていけませんよ、私…」
「だよな、全く同じ」
画面に映る仮面ラ○ダーに全く見覚えがないと言う始末で映画を見に行くと言うのは悪手と感じたのか、後輩も僕もあっさり手を引く。
そんな風に休日を無駄に過ごし掛けたその時、ふと僕は思いついた様に呟いた。
「こう言う時は無難にカフェ行くか、カフェ」
「カフェですか…何処に行くつもりですか?」
「僕、こう言う仕事してるだろ?そのおかげで給料上がってな」
自慢げにそう言うと後輩は目を細めた。
「で?」
「ア、ハイ…えと、前にお前行きたいって言ってたカフェあるだろ?あそこ行こう。」
「まさか、イージスの事言ってます?
あそこは上流階級の人くらいしか行けないような場所じゃないですか…」
「まあな、だが、小金持ちを舐めるなよ」
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は、はぇ〜こんなに高いの…?
カフェに入ってから数分、
メニューを眺めながらそう呟くと、しばらくして僕は目を逸らした。財布が死ぬ音が聞こえたのだ。
「だから言ったじゃないですか、コーヒー一杯で5000円するんだって…」
後輩はそう言いながらため息を吐くと、水を飲み干した。
「絶対ぼったくりだろ、」
「その価値が有るんですって、、、多分先輩じゃわからないですけど、」
「なんだよ…お前分かるのか?」
「わかりません。」
自慢げに後輩はそう言いながら胸を張る。そこまでハッキリと言われると返答し辛いじゃないか、
なんだよ、結局貧乏性の癖に、
「で、先輩…奢りでしたよね?」
「え、言ってn」
「言いましたよね?」
「い…いえすまむ…」
ついでに奢らされた…解せぬ。
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bat side
昨日の尋問で知れた事はあまりに少なかった。デッドショットはどうやら、混乱しているらしく、犬が飛んでビームを撃ってきたと言うのだ。よくわからないがどうやら、今回の暗殺ターゲットはジョーカーらしくあれだけの技術を持っていると言う手前一概に違うとも言えないのが実だ。
そして今日は、素顔の状態で現場を調査しに行ってきた、
やはり何もわからなかった。仕方ない。あれから一日過ぎているのだ、証拠だって吹っ飛んでいるだろう。正直やっと現場には諦めが付いたというのが本音だ。これであそこには何もないと言うのを決定付けていいだろう。
時刻はもうすぐ昼どきになる。
そろそろランチの時間だろうか、ここから自宅へとなると少し時間がかかるだろう。カフェでランチを取る事にした私は近場のカフェを検索すると、少し前からぼったくり疑惑のある店がヒットした。
「……調査ついでに行ってみるか…」
本当に気休め程度の気持ちで行ってみたのだ。
店は中々繁盛しているらしく、結構人が座っていた。雰囲気は中々良い場所で、テーブルにはメニューが一枚置いてあった。なんとなくメニューを開く
「…安いな」
メニューの中身を見ると、様々なブランドものが載っているがどれも平均価格より安い。ぼったくりというか此処は物珍しいものが多すぎて、高く見えるのだなと理解した。しかも一般人にはとてもじゃないが缶コーヒーと区別なんかつけられないだろう。
「やっぱり高くないか、これ?」
後ろの方から男の声がする。どうやら一般人らしく、このコーヒーの値段に驚愕しているらしい。
「先輩が奢ってくれるって言ってくれたんですから、ちゃんと責任とってもらいますから」
「なんだよ、責任って…」
何げなく後ろを見ると私とそう変わらないか少し上のくらいの歳の男女が座っている。カップルだろうか?この歳で尻に敷かれているとは彼氏さんが可哀想だなと思ったりしたが、私とそう変わらないって事は三十路か…と少し若々しいながらも歳をとっている彼らが羨ましく感じた。
私にはあまりそう言った若々しい時期は無かったからなと自虐する。
家に縛られると言う事はなかったが、自由があったかと言われれば否である。
「…何を年寄りみたいな事を…」
そう呟いた言葉を丁度届いたコーヒーで飲み込んだ。
瞬間、カランと下から音がした。何かが落ちた音だった。なんだ?と下を覗けばペンが一つ落ちている。なんとなくそれを拾い上げ、周りを見渡した。
「あ、すいません。それ、僕のです。」
丁度、先程後ろから聞こえた声が飛び込んでくる。ビクッとちょっと驚きながらそこを見る。
「あ、そうでしたか…」
そう言いながら手元にペンを置く、
…あれ、
急に何故かはわからないが疑惑が頭を過ぎる。
「すいません、何処かで会ったことありませんか?」
そう私が呟くと彼は意表を突かれたかの様に目を丸くした。
「…?…いえ、ないですが…」
…勘違い?…いや確かに会った筈なんだ。しかも、最近じゃない、ずっと前から知っている様な感じがする。
まるで、生まれた頃から知っている様な…
最近流行っている前世とかでも、無い。
知っているとか知らないとか言う感じではなかった。まるで彼の中に私の血が混ざっている様な感覚…
「…兄さん……?」
そう呟いた時、もう彼は居なかった。