プロローグのプロローグ:The Sun Also Rises? Or Not?
……いつからだろうか。私が走ることが嫌いになったのは。
子供の頃は確かに走ることが好きだったはずなんだけどな。
ピンと立ったふたつの耳、そして普通の人間にはない尻尾。そして普通の人間をはるかに凌駕する脚力を2つの足で支える存在。いわゆる"ウマ娘"と呼ばれる存在である私は、そのウマ娘の中でも特に珍しいとされる輝くような銀髪と銀の目、そして銀の尻尾を持っていた。生まれた時には周りが騒ぎ立てて神社の巫女にされそうになったっけか。
どうやらお母様はG1を制覇したこともあるウマ娘だったらしく、その血を引き継いだ私は通っていた幼稚園や小学校はおろか、現役を引退したウマ娘のお姉さん(かなり強調してた)が近所の公園で主催していた小さな大会でもほぼ負けたことがなかった。
『ねーねー!お姉さんはなんで走ってたの?』
いつかそのお姉さんに聞いたっけか。お姉さんはちょっと驚いたあとにいつものようにニッコリ笑って返してくれた。
『そうねぇ、私に夢を見てくれるファンの人たちとか後輩のみんなたち。私に夢を見せてくれたトレーナーさんやチームの仲間たち。いろいろ理由はあったかもしれないけれど、やっぱりゴール板を1番で駆け抜ける瞬間が1番楽しかったからかな?』
『わたしもわたしも!1番になるのが1番楽しい!』
『やっぱりウマ娘はみんな1番になるのが好きなのよねぇ。……そうね、あなたはもう少し大きくなったら中央に行ったらどうかしら。あなたなら必ず試験には合格できるし、絶対楽しいわよ』
『ちゅうおう??てれびにでれる??お姉さんみたいにすごい人になれる?』
『ふふっ、そうかもね』
『じゃあわたし、ちゅうおう行く!それで1番になってずっと楽しくくらしたい!』
「……はぁ、バ鹿みたい。何が『1番になってずっと楽しく暮らしたい』だ。夢だけじゃなくて現実見ろよ私」
どうやら私は夢を見続けている間に走る理由やら子供の時の夢やらをそっくりまとめておっことしたらしい。
そしてそれらをまとめておとしたと気づいた時には既に夢中で走らせていた足は止まっていた。……いや、元から走ってさえいなかったのかもしれない。
「いっちにー!いっちにー!いっちに!」
「んー??」
朝から授業をサボって屋上で雲が流れるのを見ながらボーッとしていたのだが、どうやら授業は既に終わってトレーニングの時間が始まっていたらしい。どこかのチームのトレーニングの掛け声やらゲートの開閉音、ストップウォッチの音に至るまで大小たくさんの音が校庭から溢れ出していた。
「……元気ねぇ。なんでみんなそこまで頑張れるのかしら」
そうとだけ呟くと、私こと"スバルメルクーリ"は高等部らしき先輩から貰ったチーム勧誘の紙を飛行機の形に折りたたんで、そのまま屋上から投げた。
「…あらま」
ちょうどいい感じに追い風が吹いたのか、紙飛行機はスィーっと綺麗に飛んでいってそのままどこかに行ってしまった。少しは目を通しておいた方が良かったのかな。まぁ、いいか。
お気に入り、評価、感想等諸々していただけると、して下さった方々がアプリでの育成で練習上手とか切れ者とかを引きやすくなるかもしれません。
嘘です。ファインモーションとかキタサンブラックとかを入れてイベントを引く確率を上げてください。
最近はバンブーメモリーを使って空回りゲート難Bランクゴルシを育成しようとしてますがうまくいきません。助けてください。