新訳・機動戦士ガンダム0083~星屑の光、裁きの剣~ 作:アライズ
(自分パート)
チャンドラ:あなた、階級は?
パープルトン:私はアナベル・パープルトン、少尉よ。
アナベルと名乗った兵士に、チャンドラは問いかける。
チャンドラ:確か視察だったわよね?少尉にそれを任せるなんて。
アナベル:視察じゃなくて点検よ。整備のダブルチェックをパイロットにさせるのは非効率だし。
???:戦争が終わって良かったかな、チャンドラ・キース。
チャンドラ:人参を喰えないお前にはいわれたくないわね。
倉庫
アナベル:やれやれ。新米はだらしないわ、あんな嘘に引っかかるなんて。と、もう女口調必要はないな。
アナベル:こちらバルフィッシュ。繰り返す、こちらバルフィッシュ。目標を奪取した!
警報が鳴る。
チャンドラ:何なの、何が起きてるの?
???:そんなこと俺にいわれたって!
アナベル(以下ガトー):私はアナベル・ガトー!私はお前達連邦の、裁きの剣となる者!
チャンドラ:ウラキ少尉、今の聞いた?
コウ:ああ、女見たいな見た目だから気づかなかった。あいつがソロモンの悪夢……
新訳・機動戦士ガンダム0083~星屑の光、裁きの剣~
第1話
裁きの剣
コウ:アナベル・ガトーか!
(友人パート)
時は宇宙世紀0083
連邦軍 トリントン基地
ジオン公国と地球連邦軍による戦争が終結し年月が流れていた。だがジオン残党を名乗る勢力は各地に蔓延り、連邦政府はその対処に力を振るう現状が続いていた。
そのため引き続き連邦兵へ志願するものは絶えなかった。
コウ・ウラキとチャンドラ・キース…。この二名はその連邦兵の士官学校を卒業しテストパイロットとしての部隊であるバニング隊に配属されていた。
コウもチャンドラもMSが好きであることでここまで来れたと言う。
そしてそこに現れた船アルビオンとアナハイム社製の新型モビルスーツとしての二機のガンダム。この機体は「ガンダム開発計画」としてコーウェン中将の指示の元、開発が進められていた。
ガンダム試作2号機「サイサリス」。戦術核の運用を目的として作られた機体。その護衛機としての試作一号機。
この二機の試験テストが行われようとしていたのだが…。
ウィーン!ウィーン!
チャンドラ:2号機の強奪!?それにミサイルによる攻撃なんて…。今更ジオンの残党が何をすると言うの!
ニナ:いやぁー!あたしのガンダムがっ!
コウ:取り返さないと!試作一号機で出撃します。
モーラ:給弾が済むまで待ってくれる!?無茶だと言っても止まらないだろうから…。
チャンドラ:バニング大尉、聞こえますか。緊急事態です。試作2号機が強奪されました。核弾頭が搭載されています。
バニング(通信):分かっている!ウラキの奴は試作一号機だな。お前は戻ってザクに乗れ!
チャンドラ:了解っ。コウ、あまり熱くならないで、その機体も開発計画の試作機なのだから…。
く、私があの方をパイロットではないと分かっていれば…っ。
ガトー:この機体と核弾頭は頂いて行く。私達のジオン再興の為に。
ゲイリー:少佐、無事でしたか!
ガトー:あぁ。連邦には勝者の奢りがあった、造作もないこと。離脱するぞ。
コウ:待てぇ!
ゲイリー:こいつ、新型か!
コウ:武器はバルカンとサーベルだけ…。チャンドラや大尉が来る前にやらないと…。
ガトー:戦うか、その意義ごみは認めよう。しかし相手はヒヨっ子か。
コウ:(オープンチャンネル?)く、僕のことをバカにしたな。
ゲイリー:少佐ここはお任せを。
ガトー:任せた
コウ:くっ、待て!
ゲイリー:させるものか。
試作一号機と対する機体はドム・トローペン。ホバー移動による機動性は慣れていないコウのバルカンを当てるには相当苦労するものだった。
コウ:僕がまだ使いこなせていないのか…?
ゲイリー:動きが遅い!
コウ:しまった、シールド!
一号機が持ってた盾はラケーテン・バズにより半壊したが、その隙をトローペンは逃さない。
ゲイリー:もらった!
コウ:や、やられる…!
チャンドラ:させない!
170㎜キャノン砲。本来はザクの使用する武器ではないものをチャンドラ機は持ち合わせていた。
射撃の精密の成績はコウより高い事が功を奏した。
バニング:良いアシストだチャンドラ。後は任せろ。
ゲイリー:少佐、ジオンを……。
ドムトローペンはジム改のサーベルにより機能を停止する。
コウ:はっ…。助かったのか…?
チャンドラ:コウ、無事???
コウ:ザク…うわぁぁ!
バニング:うろたえるなウラキ!!
コウ:っ!
バニング:戦場では狼狽えた者から運に見放される。気をしっかり持て。これ以上部下が死ぬのは勘弁願いたいのでな。
コウ:部下…。アレンとカークスは…??
チャンドラ:ジオンの大型の砲撃機と今のドムに…。
バニング:あまり自分を責めるなよチャンドラ。お前はウラキを救っている。それにまだ終わってはいないのだからな。
チャンドラ:はい。ジオン再興…そしてソロモンの悪夢…。
ニナ:こちらニナです。一号機のパイロット聞こえる?
コウ:降りませんよ。2号機は僕が捕まえに
ニナ:それは分かっているわ。貴方の操縦はムラがあるけれど、一号機を託せると思ったから。だけど必ず帰ってきて。
バニング:アルビオンと合流します。カレント隊が追撃に出ている。こちらも補給が済み次第2号機へ追撃する。
終わりなき追撃だ。
ニナ:分かりました。
コウ:ガトー…何故2号機を盗んだんだ…?
チャンドラ:ジオン再興…また戦いが始まってしまう…。
チャンドラの操縦桿を握る手は汗と不安で多少感覚を失っていた。
続く