新訳・機動戦士ガンダム0083~星屑の光、裁きの剣~ 作:アライズ
新訳・機動戦士ガンダム0083~星屑の光、裁きの剣~
第3話
海兵隊
ガンダム試作2号機は宇宙へ…。アルビオンは追跡任務の為宇宙へ上がる。
モンシアを始めとする兵員の補充と兵器の補充。
チャンドラはジムキャノンⅡへ搭乗することになった。
プシュー。
チャンドラ:駆動テストOK。問題ないわポーラ。
ベイト:チャンドラ、慣れたのか?
チャンドラ:えぇ。ぶっつけ本番が多いけれど…慣れてるつもりです。
モンシア:お利口さんだなチャンドラちゃんは~。
チャンドラ:モンシア中尉、前も言いましたがセクハラは止めてください。
モンシア:あぁん?俺のどこがセクハラなんだよ、ベイト?
ベイト:(否定できない…。)
チャンドラ:お利口も何も…私は、隊についていくために…。コウの足手まといになりたくなくて。
モンシア:お涙頂戴話か。あのウラキって奴に惚れてるのか?
チャンドラ:いいえ(キッパリ)
モンシア:なんだぁ、面白くないな。
チャンドラ:仲間ですから、大切にしてるけど私は彼についていける感じがしない…。
バニング:勢いの無い奴は嫌いだが、ありすぎる奴だけでも困る。チャンドラ、お前は苦労するかもしれないが俺の期待以上ではある。モンシアよりもリーダーシップがあるかもしれないな。
モンシア:大尉、それは本当ですかぁ?
ベイト:ウラキよりはリーダーシップがあると思うぞ?
チャンドラ:しかし…。
バニング:ウラキの奴も悪いところがあるんだ。チャンドラ、人は同じにはなれないんだ。多分お前は俺のような教官が向いているだろうよ。
チャンドラ:ありがとう、ございます…。ごめんなさい誉め慣れてませんので。
モンシア:チャンドラちゃん、大尉も女癖悪いんですぜ?
バニング:余計な事を言うなモンシア…
チャンドラ:(知ってる…。)
バニング:むぅそういう事だ。恐らく俺の勘だがソロモンの悪夢であろうと欠点はある筈なのだ。
チャンドラ:例えばニンジンが嫌いとかですか?
モンシア:なんだそんな仲間がいるのか?
バニング:仮に恋愛感情やフェチズムがあるとか性癖に以上があるのかもしれんぞ。
チャンドラ:そう言われたら、彼は女性用のスーツを??それにソロモンの悪夢…アナベル・ガトー…。アナベルは女性を示す言葉の筈では?
バニング:ふむ、女装のけらいがあるのかもしれんな。
ベイト:それ、本当に言ってるんですか?
チャンドラ:少なくともニンジン嫌いよりも深刻かもしれませんね。
コウ:へっくし!うぅ…なんなんだ?
ニナ:コウ、また調整しているの?何度も言った通り今の一号機は宇宙では出せないわ。
コウ:そんなことはない。僕なり調整してみたんだ。チャンドラのジムキャノンⅡよりも動ける計算式が…。
ニナ:一号機のロールアウトはギリギリだったのよ。その為に宇宙機動プログラムを後回しにしたのだから。
コウ:だからこうして僕が調整しているのだろう?見てくれよこのデータを。
ニナ:(そのスラスターの吹かし方では、相手からは止まって見えるし加速出力が足りない…。フルバーニアンのプログラムに似てるのは偶然かしら…?)ダメよコウ、そのプログラムは欠陥を抱えているわ。何より一号機のスラスター出力を引き上げて瞬間的な加速をコンセプトにしているのだけどそれではジムキャノンⅡと違って旋回能力が足りないわ。
コウ:そんなことは無い筈だ。僕ならやって見せるさ。
オペレーター:報告します!ジオン機の接近を確認!敵影は8です!
ニナ:コウ、話は後よ。一号機を下げて…。
コウ:やってやるさ、ウラキ少尉、出撃します!
シナプス:何!?一号機が発進しただと?
バニング:そのようです。私達も出撃しますが…。
チャンドラ:相手はゲルググM。武装が豊富で弱点は少ない機体…。
モンシア:まだ怯えてるのチャンドラちゃん。
チャンドラ:油断は禁物と言うことですモンシア中尉。ジオン驚異のメカニズムにアクトザクのビーム出力を暴走させバストライナー並の火力を持たせたなんて実験があったとか。恐らく彼らならショットガンやスパイクシールドの使用が考えられます。
バニング:同感だ。奴らに機動性で翻弄されるなよ。ウラキを救出し撃退するぞ。
コウ:…敵はどこだ?移動に関しては問題なかった。どこから来るんだ?
コッセル:シーマ様、ガンダムですぜ?
シーマ:見りゃ分かるよ。だが一機かい、不思議なもんだねぇ。デラーズへの土産には丁度良いが。
コッセル:まさかシーマ様、怯えてるんですかい?案外乙女なところも。
シーマ:うるさいねぇ、経験則だよ。鴨がネギしょってきてるとはいえ、裏を読むようになったんだよ。
コッセル:経験則…シーマ様は乙女じゃないんですね。
シーマ:ぶつよ。さてガンダムかい、手っ取り早くさらうよ!!
ピピピピ
コウ:敵がいたのか!?しまった、この機体方向転換が…。
シーマ:なんだい!?その動きは、止まってるのと同じだよ!
コウ:わあぁぁぁー!?やっぱりニナの言う通りだったのか?このプログラムじゃまともには戦えない…!
ごめん…ニナ。やはり君の言った通りだ。
シーマ:さぁデラーズへの手土産になってもらうよ!
その時、ビームライフルが黄土色のゲルググの手を狙う。
シーマ:増援かい!
チャンドラ:済みません、はずしました。
バニング:上出来だチャンドラ。あいつは手練のようなのでな。ベイト、アデル、ウラキを回収しろ。
ニナ:コウ!返事をして!
チャンドラ:生きてるのウラキ?
コウ:チャンドラ、君にも迷惑をかけてしまったな…。
チャンドラ:小言はあとで。この変な頭達倒してからにしないと。
シーマ:やるねぇ…。そこのジムキャノン型…。ただ私を二度も止められると思わないことだね!
チャンドラ:ビームマシンガン!?
く、足周りに限界が…。
バニング:狙いはチャンドラか。ええい!
チャンドラ:一か八か、グレネード!
シーマ:…っ、おとなしい奴だと思ってたんだがねぇ。戦闘になれてる奴の匂いがするんだよ。
チャンドラ:そんなことは、ない。
まだ私の手は汚れてなんて…。
バニング:いい加減離れろ!
シーマ:…は、二対1でもかかってきな。
コッセル:不味いですぜシーマ様。
敵の増援です。
シーマ:ちぃ、限界ってのかい。…撤退だよ。
チャンドラ:…戦闘、終了ですか?
バニング:戦闘は過酷だからな…。あの兵士は一年戦争の生き残り、そんな感覚がある。
チャンドラ:泥臭く生きてきたからこそのしぶとさが…。
バニング:(俺はウラキやチャンドラに何を教えられるのだろうな。…俺もそろそろ限界かもしれん。足の踏み込みが思うように行かない。)
モンシア:で、どうするんだよ。ウラキの野郎は。
ニナ:月面の基地で改修作業へ入ります。今からこの輸送船で月面まで…。
モンシア:勝手に休暇もらうのかよ。
チャンドラ:…ガンダム開発計画、ジオンの技術者も交えてのものだからこその二号機の開発となれば一号機は。
ニナ:私が最高の一号機に仕上げてくるわ。コウもよくやっているもの。…今回はダメだけど。
チャンドラ:なんだかコウのお姉さんみたい。
シナプス:全員帰還せよ。ウラキ少尉は月面へ我らは新たな哨戒任務に当たる…。
そしてその頃。フォン・ブラウンでは。
クルト:ガトー少佐。ケリィ・レズナーを見つけました。彼を服役させれば必ずや星の屑作戦に…。
ガトー:了解した。機会を作る事にしよう。月面か…。どこか懐かしくもあるな…。
続く