新訳・機動戦士ガンダム0083~星屑の光、裁きの剣~   作:アライズ

8 / 11
自分パートです


第8話「ジオンの残光」

新訳・機動戦士ガンダム0083~星屑の光、裁きの剣~

第8話

ジオンの残光

 

ガトー:あのガンダムのパイロット……確かウラキといったな。奴の仲間は私を見逃した、確かに私はガンダムを失ったがそれは奴らも同じはず。

 

カリウス:それだけ奴らはジムの性能を高く見積もっているんですよ。

 

ガトー:確かにリック・ドムⅡよりあのジムの性能は上だが、私の腕なら追い付ける。

 

シーマから通信が入る。

 

シーマ:ガンダムの役目は終わってるし、首尾は上々さ。アナハイムからモビルスーツも貰ったしね。

 

ガトー:モビルスーツまでくれるとは、随分太っ腹ではないか。

 

シーマ:お払い箱になったモビルスーツを改造した『ガーベラ・テトラ』。わざわざ専用の耐Gスーツもよこして来たが、今のパイロットスーツで問題無かったねえ。

 

ガトー:機動力は差程でもないと?

 

シーマ:機動力は新型だけあって良かったけど、元々私のパイロットスーツはリック・ドムⅡも対応できるようになっててねえ。ガーベラ・テトラのGはそれくらいだったのさ。

 

すると通信に割り込みが入る。

 

ハマーン:お話中のところ失礼する。

 

ガトー:ハマーン・カーンか。

 

ハマーン:我々は星の屑作戦の援護のため、モビルアーマーを派遣している。そろそろ到着するころだ、デッキに上がってくれ。

 

デッキ

 

ガトー:で。何でドレスに着替えさせられているんです、デラーズ閣下?

 

デラーズ:アクシズから受け取ったモビルアーマーのお披露目だからな。

 

ガトー:式典、といったところでしょうか。それにしても、良く私のサイズに合う物がありましたね。

 

ガトーの身長は165cm。男性の軍人としては低い部類だが、女性としてみれば高い部類なのだ。

 

※195cmじゃないっけ?と思った人が居るかも知れないが、それは原作のガトーである。

 

カリウス:これがアクシズのモビルアーマー……

 

その頭頂高76.6 mで全幅73.6 mのデカさは収容できないので牽引される形となっているが、お披露目ということでデッキから見える形で牽引されていた。

 

ガトー:素晴らしいっ! まるでジオンの精神が形になったようだ。

 

カリウス:マニュアルによると『ノイエ・ジール』。ジオンのエンブレムを模した機体、ということだが良くそれが分かったな。

 

ガトー:彼ら……いや、ハマーンは女性だから彼女らか。ともかくアクシズの戦友達の心意気だからな、そのくらいは分かるさ。

 

デラーズ:早速テストしてみるか?

 

ガトー:勿論だ。

 

ガトーはパイロットスーツに着替え、ノイエ・ジールに乗り込んだ。

 

ガトー:くっ、モビルスーツの時はパイロットスーツのお陰で何とかなっていたが……この機体のGはかなりキツい。

 

モビルスーツは乗り手があまり鍛えてなくても乗り込めるため、華奢なガトーでもその腕前を見込まれて軍人となれたのだが……

ノイエ・ジールはその巨体を補うためにスラスターが付いており、そのGが現行のパイロットスーツで耐えきれる物では無かったのだ。

 

グワデン

 

ガトー:シーマは居るか?

 

シーマ:ちょうどノイエ・ジールのお披露目とやらに付き合っていてね。

 

ガトー:ちょうど良かった、確か連邦から耐Gスーツを貰っていたといってたな。それを私に貰えないだろうか?

 

シーマ:もて余した物だから構わないけど、女性用のデザインになってる。正直私はこのデザインも気に入らなかったのさ。

 

ガトー:構わない、あのノイエ・ジールのGは試作2号機の比ではないからな。

 

そして、星の屑作戦は大詰めを迎えようとしていた。

 

その真の目的は地球へのコロニー落としだったのだが……

 

ガトー:デラーズ閣下。このままだと、コロニーは北米大陸に落ちます。

 

デラーズ:それでいいのだ。私の目的は北米を焦土とし、コロニーの発言力を増すことだからな。

 

ガトー:それではきやつらがいうように、ただのテロリズムではないですか。我々の目的は連邦政府の打倒のはず!

 

デラーズ:だがもう賽は投げられたのだ、まさかここで離反するとはいうまい?

 

ガトー:ええ。私はかつてあなたに命を預けた身です、それを裏切るような真似はしません。

 

デラーズ:それなら、お前はどうするつもりなのだ?

 

ガトー:どのみちコロニーは落とします、それが我々の大願に繋がるのですから。

 

デラーズ:それがお前の選んだ道なら、突き進むがいい。例えその行く先が異なっていたとしてもな。

 

ガトー:(やはり、私の狙いがコロニーの進路をジャブローに変更させることだということは見透かされたか)

 

カリウス:ガトー少佐、そろそろ出撃の時間です。

 

ガトー:そうだな。アナベル・ガトー……ノイエ・ジール、出撃する!

 

そうして彼はコロニー落としの援護をするため出撃すると、アルビオン隊が現れる。

そこには巨大なモビルアーマーが居た。

 

ガトー:何だ、あのモビルアーマー……中にガンダムらしき物があるが、まさか試作3号機だとでもいうのか!?

 

ガトーはニナがかつてモビルスーツにスラスター付きのコンテナを合体させてモビルアーマーとして運用する案を検討していたことが脳裏に浮かぶ。

 

ガトー:まさか、あんな夢物語のような物が実現したのか……だとしたらあれは複座式のはず!

 

続く

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。