今回か次あたりに出すから見捨てないでー!
一機を屠った谷岡、だがまだ気を抜いてはいけない(戒め)敵はまだ二機残っている。対するこちらは谷岡の二式水戦一機のみ。
気を抜いたとたんに死ぬ...空の掟なのだ。
谷岡はあたりを見回す....居た....4時方向に一機、もう一機は急降下で離脱したのか見当たらない。
残ったヲ級の艦載機は勇敢にも谷岡の戦闘機に向かってきた。先ほどは仲間が不覚を取られはしたが俺は負けないぞという深海棲艦の意思が伝わってくるようだ。
谷岡も頭に血が上ったのか「面白い....どっちが墜ちるか勝負だ」とばかりに相手に機首を向けた、
これはチキンレースでもある。
正面衝突の恐怖から離脱してしまうと相手から一方的に射撃を食らうからだ。
かといって逃げなければ空中衝突......死あるのみ。
だから相手を極限まで引き付けて正確に射撃、無力化しなければならない。
よほどの
谷岡は深海棲艦との戦争が始まる前から海軍航空隊に籍を置いており、戦前の搭乗員の大半が戦死している現在ではベテラン搭乗員の類に入るだろう。
しかしその谷岡でも今回は自信がなかった。≪恐れずに立ち向かってきたとは....コイツ出来るな≫と感じていたからだ。
南方に居たときは4発重爆タイプが主な相手だったし、単発戦闘機タイプも鈍重であまりにも下手くそだったのだ。
しかし今回の敵はひらりと身を翻して向かってきたし、何よりもその運動性能。
南方の頃とは格段に性能が上がっている。
対してこちらは水上機..母体はあのゼロ戦と言っても重い
果たして勝てるか....谷岡はそう考えつつ一瞬の隙を狙う。
「見えたッ」
力いっぱい、出せる力を出し切り機銃発射レバーを引く。
そして操縦桿を左に倒し、フットバーを蹴る
相手が墜ちたか墜ちないなんて知らん!とばかりに降下する。
後ろを振り向くと相手は.......黒煙を吐き力なく飛んでいる。
どうやら有効打を与えたらしい。
放っておいても墜ちるだろう。
しかしその時だ。
ガンガンガガンガンガン!!
衝撃が谷岡を襲う
目の前が一瞬暗くなった。
「逃げていなかったのか..不覚..」
そうだ、急降下で離脱したと思っていた敵の三番機が先ほどの谷岡と同じようにダイブして襲ってきたのだ。
その敵はそのまま降下していった。もう襲ってくる気配はないが谷岡の二式は傷だらけだ。
エンジンも嫌な音を立てている。
だが無防御の零戦の血を引く機体なのに火を噴かなかっただけでも僥倖だろう。
だが幸運も長くは続かなかった。
ババババッババッバババ・ババババッバ・・バbbb
だだっ広い洋上でエンジンが停止してしまったのだ
幸いにも水上機なので着水しても問題はないが無線機が通じないのだ。
助けが来るかどうか..
「南方にはフカが居た..だがここは北方海域にフカはいない。着水だ!ええいままよ!!!」
華麗に機を操り、着水する。
しかし味方が来なければ野垂れ死に。
いつかは水漬く屍だ。
「俺もここまでか......短い人生だった」
谷岡は眠った....
艦娘出せませんでした。読者様許しちくり~