また、主人公はオリジナルですがゲームで出てくる原作キャラ も登場します。
その際出てきたキャラはゲームとは関係の無いこの物語限定のキャラとして見てください。
色々と原作とは噛み合わない設定を入れているからです。
周囲を海に囲まれた孤島。
そこには、『テイマー』と呼ばれる人々がモンスターと共存していた。
彼らは『ハンター』と違い狩ることを目的とせず、『ライダー』とも違い絆石での意志疎通ではなく、己の心でモンスターと歩み寄る。
鞍を無しにモンスターを乗りこなし、何の契約も無しにモンスターと共存する。
心と心を結び野生と共に生きる。
それがテイマーだ。
そんなテイマーの筆頭である女性がいた。
若くして数多くのモンスターと心を通わせるだけでなく戦闘中に別のモンスターを手懐け、共に戦う。
5つの武器とモンスターを巧みに操り戦う村の英雄だ。
そんな村の英雄はもう一人。
島の守り神とされる金色に輝くリオレイア。
背中の棘は紅く染まり、通常のリオレイアと違い紅の毒を吐く。
【
この島には代々語り継がれている伝承がある。
それは、リオレイアの中に金色の体に紅い棘を持つリオレイアが生まれる事がある。
そのリオレイアは島の守り神として島に繁栄をもたらす。
そして、そのリオレイアに選ばれしテイマーは金色のリオレイアと共に島を繁栄に導くと言う物だ。
この村の筆頭テイマー、アリスがその伝承の通りだった。
先代の守り神であったリオレイア希少種から卵を授けられ、その卵からふ化したリオレイアは二つ名リオレイア希少種であった。
アリスはそのリオレイアと共にすくすくと育ち、テイマーとして類いまれなる実力を発揮した。
故に、16歳と言う若さで筆頭テイマーとなったのである。
「おばば様っ!大変です!!」
1人の男が船で作られた家に飛び込んでくる。
「おや、ハンスかい。どうかしたのかい?」
そこにいたのは白髪頭の老婆で老婆は床に座り、杖を持っていた。
「東の森でティガレックスが暴れていて!」
「ティガレックス?
そのくらいならハンスでも倒せるだろう?
そんな事で騒ぎ立てるんじゃないよ。」
おばば様と呼ばれた老婆がそう言った。
「違うんだ!そのティガレックスは赤くて、普通のティガレックスより二回りは大きかった。
ハンター達が討伐しようとして失敗したらしくて、顔に傷を負っていたんだ。
俺のドスランポスもすっかり怯えちゃって。
野生に戻りそうだったよ。」
ハンスと呼ばれた男が言った。
「ふぅむ。お前のドスランポスが野生に戻ろうとする程の恐怖かい。
それに、そのティガレックスは恐らくティガレックス希少種だね。
そんな物が東の森に居たなんてねぇ。
けど、今アリスは出払っていてねぇ。
どうしたもんかねぇ。」
おばば様はそう言って悩む。
筆頭テイマーであるアリスなら何とか出来ると確信しているからだ。
「おばば様!ハンターだ!
怪我したハンターが村に来やがった!!」
別の男がおばば様の住居に飛び込んできて言った。
「ふぅむ、件のハンターに違いないね。
案内しな。」
おばば様は重い腰を上げると男に案内されてハンターの元へ向かう。
「む、村の中にもモンスターが!」
「総員抜刀!」
銀色の鎧を身につけたハンター達は各々の武器を手に村のドスランポス達に刃を向ける。
「武器を仕舞いな!」
おばば様が叫んだ。
「このドスランポス達は村の大切な住人だよ。
それに刃を向けるなら容赦はしないよ。」
そういうおばば様の後ろには銀色の鱗を持つ龍が歩み寄って来た。
「ば、バルファルクだと!?」
おばば様の後ろに歩み寄りおばば様に頬擦りをするその龍は古龍である天彗龍バルファルクであった。
「この子はうちの孫がテイムしたバルファルクさ。
普段は大人しくて良い子だよ。ただ、他の住民を傷付ける様な相手に容赦はしないけどねぇ。」
おばば様が言うとバルファルクが武器を持つハンター達を見据え、低い声で唸る。
それは、威嚇そのものであった。
「ぶ、武器を仕舞え。」
隊長であろう男が言うと他のハンター達も武器を仕舞う。
「ほれほれ、集まるんじゃないよ。
こっちにティガレックスが向かってるって話だ。
さっさと村の防衛を固めな。
恐らくハンターの匂いを追ってるんだろうねぇ。
ああ見えてティガレックスは鼻が良いからねぇ。
まったく、面倒な物を連れてきたもんだよ。
これだからハンターなんて奴らは。」
おばば様はそう文句を良いながら広場の村人達を解散させる。
「ハンス。モンスター達を下げとくれな。
ドスランポスじゃあ倒せない相手だよ。
村の男連中を集めな。
村の入り口で戦闘になるよ。」
おばば様はそう言うとバルファルクの頭を撫でる。
「こんな時にアリスが居てくれれば良かったけどねぇ。」
「おばば様、アリスは何処へ?」
「あの子は北の山に行ってるよ。
バサルモスが崖から落ちて足を怪我したらしくてねぇ。
親元に帰れなくなっているのさ。
それで親のグラビモスがイラついて手当たり次第にモンスターに攻撃してるって話でね。
それを宥める為に向かったよ。」
おばば様が言う。
テイマーの仕事はモンスターを狩る事では無い。
モンスターを含めた自然界で起きる事件をモンスターと共に解決し、より良い生活をする為に活動する自警団の様な存在だ。
「噂をすればほら、英雄様のご帰還だよ。
さぁさ、邪魔だ。広場を開けな。
守護龍様が降りれないだろう?」
おばば様がそう言って立ち竦むハンター達の尻を杖で叩く。
広場には金色のリオレイアが降り立つ。
その上には黒髪ロングストレートに緋眼の1人の少女が乗っており、彼女はひょいっとリオレイアから降りるとおばば様の元へ向かう。
「ただいま戻りました。バサルモスの怪我は軽傷だったのでその場で治してグラビモスに場所を教えてあげました。グラビモスは落ち着きを取り戻しバサルモスの足が良くなって自分で穴を抜けられる様になるまでそこで見ているそうです。
それと、村へ帰る途中にティガレックスがいて。
この村を目指しているようで危険だったので討伐しておきました。
これ、取りあえず取ってきた牙です。
男衆とティガレックスの回収に出ますね。」
アリスがそう言っておばば様にティガレックス希少種の牙を渡す。
「ふむ、中々の質だ。
これなら良い武器が作れるんじゃないかい。
それとアリスはもう休みな。
討伐されてるなら男衆だけで回収できるよ。
話は聞いたね。
件のティガレックスはアリスが討伐したそうだ。
狩った命は最後まで責任を持つ。
村の掟だ。
男連中はすぐに回収に向かいな。
女連中は解体の準備だよ。
肉は干し肉に、骨は武器や家の素材に使うから倉庫に置いておきな。鱗は防具になるから全部鍛冶屋のレッケルに渡しな。」
おばば様がそう言うと男女わかれて作業に入る。
「アリス、ご苦労様だねぇ。今はゆっくり休みな。
家に昼食が置いてあるからねぇ。
暖めて食べな。」
「うん。ありがとう、お婆ちゃん。でもその前に頑張ったヒメとルークに御飯あげなきゃ。」
アリスがそう言ってリオレイア希少種とバルファルクを撫でる。
「それだったら今からご馳走が来るじゃないか。
ちゃんとこの子達の分を分けておくからアリスは安心して休みな。」
「そう?なら、お言葉に甘えるね。」
アリスはそう言って家へと戻る。
「ティガレックス希少種を1人で倒したのか?」
ハンター達は半信半疑でアリスを眺めていた。
アリスの体格は決して良いとは言えず、細い手足に華奢な体つきなのだ。
身長も156cmと決して高くない身長だ。
そんな少女がたった1人でティガレックス希少種を倒したのだから驚くのは当たり前だ。
そんなハンター達には眼もくれずにアリスは久々の休暇を楽しむのであった。
どもども、最後まで読んで頂きありがとうございます。
モンスターハンターストーリーズ2発売が近づいて来ましたね。
今回はモンハンライズまでの設定を元に作りました。
モンハンストーリーズ2の体験版をやって、その設定も少しは参考にしています。
武器を複数持てる点とか。
また、今回の主人公はライダーでは無くテイマーです。
ライダーと違い絆石を必要とせず、鞍も無しにモンスターを乗りこなす。
そこら辺の詳しい設定なんかもこの後書きで語って行きたいと思います。
初回の今回はこんな感じのご挨拶のみとさせて頂きます。
それでは、また次回でお会いしましょう。