ロゼリアート・オンライン   作:ユイトアクエリア

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九話のスパンが異常に短い。
それはそうさ、前回削った約二千字をそのまま持ってきて、加筆しただけ!
そりゃスパンも短くなるさ。
さて、九話です、どうぞ。


9話 一層ボス攻略、その後

ポリゴンの破片が飛び散ってから、レイドの歓声が上がるまで、そう時間はかからなかった。

 

K「お疲れ、GJ(グッジョブ)。」

Yu「そっちもな。LA、とられちまった。」

 

今頃キリトのウィンドウには《You got a Last Attack bonus!!》という文字列の下に、LAボーナスのアイテム名が表示されていることだろう。

 

エギル「congratulation!!これはあんたらの勝利だ。」

Yu「B隊のリーダーさんか。ありがとう。タンク、助かった。」

 

俺はエギルと拳を合わせた後、G隊に向き直り、頭を下げた。

 

Yu「G隊のみんなも、タゲ取りありがとう!」

R「い、いえ...。こちらこそ、ダメージディーラーとタンクを兼任させてすみません...。」

Yk「でも、気持ちのいい勝利だったわ。」

L「ほんとだねぇ...。えっと、こういう時は...GJ、だっけ?」

A「うん!GJ、だね!!」

S「...」

 

G隊とキリトをねぎる中、一人、大部分のレイドのほうを見つめて不安げな顔をするプレイヤーがいた。

 

Yu「ん?サヨさん?どうかしたんですか?」

S「いえ、あの方の顔、どう見ても喜んでいるようには見えないので...」

 

視線の先にはE隊リーダーのキバオウ。

Sayoの言うとおり、不満げな顔をして立っていた。

 

ーー彼のことだ、何かいちゃもんを付けるに決まっている。

 

その予感は、すぐに当たった。

 

「なんでや!!」

 

キバオウが叫ぶ。エギルとあぶれ組、G隊はそちらを振り向く。

それを意に介せず、むしろそれが狙いだったかにように、続けて叫ぶ。

 

「なんでっ...なんでディアベルはんを見殺しにしたんや!!」

Yu「み、見殺し...?」

「そうやろが!!ジブンら、ボスの使う技知っとったやないか!!なんであの情報を一緒に教えへんかったんや!!」

 

ーーいちゃもんもいいところだ。

 

俺は呆れ、ため息と一緒に言葉を吐き出す。

 

Yu「ボスの使うソードスキルは、初動と一緒に攻略本に乗ってたはずだけど。」

 

そう言うと、キバオウ含めレイドの大部分が黙る。

しかし、その沈黙を破るかのように、誰かが叫んだ。

 

「あの本が嘘だったんだ...!嘘の情報を載せたんだ!βテスターがそんな易々と情報を売るわけがなかったんだ!!」

Yu「...お前、それ以上は...!」

 

それ以上の言葉を紡ぐ前に、キリトが俺の前に出て、俺と肩を組みながらこういった。

 

K「元βテスターだってさ、ユイト。あんな奴らと一緒にされたくないよな。」

Yu「キ、キリト...?」

 

キリトの目線は「俺と合わせろ」なのか、「俺の言葉を切ってくれ」なのかわからなかった。

 

ーーキリトだけにこの状況負わせてどうすんだよ。

 

Yu「あぁ、そうだな。」

 

だから俺は、それだけ言った。

キリトの芝居に乗ってやる。

 

K「βテストに当たった1000人、そのうちの大多数は、レベルの上げ方も知らない初心者(ニュービー)でさ」

Yu「ここにいる40人ちょいの人たちのほうがよっぽどいい動きしてたよ。」

K/Yu「でも、俺らは違う。」

 

今更ながら少し後悔しているが、もう後には引けない。

 

Yu「俺たちは、誰も登れなかった層まで登った。ボスの使うスキルが分かってたのは...」

K「その層で散々同じような武器を使うやつと戦ったからだ。」

 

たぶん俺は今、とびきりの悪役顔をしてると思う。

 

Yu「ほかにもいろんな情報を知ってるよ。情報屋、しばらくは必要ないぐらいにはね。」

 

話し終えると、さっきまで叫んでいたやつが震えだした。

 

「そ、そんなの...テスターでも何でもない...」

キバオウ「チートや...チートやチーターやそんなん!!」

 

ーーああ、愉快愉快。

 

K「チートだってさ。俺ら、何のずるもしてないぜ?」

Yu「持ってた知識をフルで活用しただけだからなぁ?」

 

チートだのチーターだので騒がしい元ボス部屋は、やがて《ビーター》という奇妙な響きとなって騒がしくなった。

 

Yu「ーーへぇ。」

K「ビーター、いい呼び名だ。」

 

俺らがつぶやくと、辺りはまた静まり返る。

 

K「そうだ。俺たちはビーターだ。」

Yu「ニュービーテスターとは、一緒にしないでほしいね。」

 

そういうとキリトは、LAドロップであろうコートを着用して、ボス部屋奥の階段に歩いていく。

俺は特にドロップしてなかった...いや、何かあった。

さっとウィンドウを眺めると、買った覚えのない剣がウィンドウにあった。名を《カリバーン》。

どうせならと思い、これを装備してキリトの後を追う。

G隊やエギルに向かって少し目を伏せて、それから笑って見せた。

彼女らはわかってくれただろうか...。

 

K「二層の転移門は、俺が有効化(アクティベート)しておいてやるよ。」

Yu「初見のモブだから、付いてくるなら死なないようにね。」

 

そうして俺とキリトは二層に登った。

それと同時に、俺たち《ビーター》が、2度と前線で張っているギルドやパーティには入れてもらえなくなりそうだ。

 

そんなことを考えていると、メッセージアイコンが光った。

同じ層にいなくてもメッセージが届いているということは、相手はキリトではないということ。

一体誰から...とメッセージを見ると...

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

From:RinRin

To:Yuito

 

一層ボス攻略、こう言っては何ですが、楽しかったです。

 

二層のボス攻略も、一緒にしましょう。

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

Yu「ははっ...ビーターだぞ、俺は。」

 

そう言いつつ、メッセージ上では『わかった。また二層で会おう。』と書いているのは秘密にしておきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき、読了ありがとうございます。
気づいたらお気に入りが20件を超えて...UAも1500に行って...頭ゆるゆるな会、そろそろ書きたいなあと考えているユイトです。
さて、彼らはビーターとなり、プレイヤーから嫌われる覚悟で、テスターを庇いました。
ビーターは一人にしときたかったけどYuito君もビーターにしとけば強くなる。と思って。
Yuito君にもLA的何かを持たせたかった。その結果がカリバーンはやらかしたか?なんて考えもしますが、後々のユニークに関わるので...
というわけで、今回はここまで。
次回はあのギルドです、よろしくどうぞ。
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正直、ライブレポート。読んでてどう感じた?

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