途中のソードスキル連携は自分の体を動かしながら無理ないようにつなげたつもりです。
というわけで、ビーターの彼らは守りために自身の秘密にしていたスキルを開放します。
では、17話どうぞ。
Yu「...ここまで見なかったな、軍のやつら」
クライン「あいつらもう結晶使って帰ったんじゃねえか?」
K「いや、どうだろうな」
クラインさんはこう言っているが、この場を歩いている14人は、それはないと考えているだろう。
そして、その考察を裏付ける小さい声が聞こえてきた。
「あああああああぁぁぁぁぁぁ...」
Yu「モンスターのじゃねぇ...人の悲鳴だ!」
K「だとしたらやばい...急ぐぞ!!」
自分のギルドメンバーを置いていてしまう格好にはなったが、後で謝ることとし、大扉の前までパラメータぎりぎりのスピードで走る。
すでに大扉は開いており、大きな影が蠢いている。
それを見たアスナが、さらにスピードを上げたのを見た後、俺とキリトもそれに追髄する。
すでに離れたギルドメンバーが、さらに離れていくが、この際それは無視する。
K「おい!大丈夫か!」
ボス部屋に半身を入れ、叫ぶキリト。
その反対側から部屋の様子を見渡す。
こちらに背を向け中央で屹立する人型。
カーソルを見る。
ーー《The Gleameyes》。
輝く目、という名を持った山羊頭のボスは、右手に持った大型の剣を縦横に振り回している。
その下には小さい人型、軍の連中だ。
しかし、数が合わない。
二人ほどいない。
Yu「二人足りないぞ...!」
K「何してるんだ!早く転移結晶を使え!!」
キリトが俺たちの近くに倒れてきたプレイヤーに叫ぶ。
しかし、そのプレイヤーは首を横に振った。
「だめだ...!く、クリスタルが使えない...!」
Yu「《結晶無効化空間》...!?」
たまに、迷宮区のトレジャーボックスエリアで設定されていることがあるという。
キリトが前いたギルドの壊滅原因も、そのエリアだ。
コーバッツ「何を言うかッ...!我々解放軍に撤退の二文字はない!戦え!戦うんだ!!」
Yu「そんな意地張ってる場合か!!」
遅れてやってきたRoseliaと、風林火山のメンバーが、部屋の中を見て顔を青くする。
R「ひ、ひどい...」
クライン「どうなってんだ!!」
Yu「何とか、できないか...!」
俺らが飛び込んでも、軍のやつらの撤退が間に合うかどうか。
14人では、あまりにも攻略には向かなすぎる。
コーバッツ「全員...突撃...!」
K「やめろっ...!」
10人のうち8人が隊列を組み、悪魔に突撃していく。
しかし、仲間の剣が邪魔しあって満足にダメージを与えられていない。
悪魔は仁王立ちになり、雄叫びと噴気をまき散らす。
その息にもダメージ判定かあるようで、8人が一瞬止まる。
その隙に大剣が突き立てられ、そのままプレイヤーを一人巻き込んで跳ね上げる。
それはボスの頭を超えて、俺たちの方に。
落下してきたのはコーバッツだった。
虚空を見ながら、口を戦慄かせる。
その口は、「ありえない」と言っていた。
そして、その体は、ポリゴンの欠片となって、不快な音を響かせながら消えた。
As「ダメ...もうダメ...!」
Yu「アスnーー」
As「ダメーーーーッ!!」
腰からレイピアを抜き放ち、目にも止まらぬスピードでボスに突っ込む。
K「アスナッ!」
クライン「どうとでもなりやがれ!!」
そこにキリトとクラインさんも続く。
Yu「俺たちも行くぞ!」
S「はい!」
俺たちもボス部屋に突撃する。
アスナの特効がクリーンヒットしたが、ろくな減り方じゃない。
軍のやつらが30分ほど粘って3割削ったかどうかなんだ、一人で減る量なんて1ドットもいいとこだろう。
アスナの攻撃によって体の向きを変えたボスは、そのままの勢いで大剣を振り下ろす。
AGI形なだけあってステップで避けてはいるが、衝撃波によってその場に倒れこむ。
K,Yu「アスナッ!!」
俺とキリトがアスナの目の前に立ち、ボスの剣を受け止める。
Yu「く...そ...弾けねえ...!」
刀身で滑らせてどうにか耐えるが、すぐ横に穴が開く。
とんでもない威力だ。
その威力の剣があり得ないスピードで降ってくる。
避けるだの受け止めるだので躱してはいるが、衝撃によってHPが8割を切る。
風林火山とRoseliaのみんなが軍の連中を外に出そうとはしているが、俺らの攻防の場所が悪く、あまり進んでいない。
K「ぐっ...!」
という声が聞こえ、音源のほうを見ると、HPゲージをぎりぎりイエローで保っているキリトがいた。
そのキリトに気を取られ、俺も吹っ飛ばされる。
さっきまで8割あった俺の体力も、今の一撃だけで4割まで減っている。
Yu「やべぇぞ...どうする...?」
どう対処しようか思案する俺の耳に歌、口にポーションが突っ込まれる。
Yk「少しだけ、時間を稼ぐわ」
R「少しだけ、ですけど」
ユキナのチャントスキルでボスのヘイトを集めつつ、りんりんさんがユキナへの攻撃を相殺している。
ここであの二人に甘えてるようじゃだめだ。
あの人たちを守る。
絶対に、だから。
Yu「頼む二人とも!!あと5秒だけ頼む!!」
R「わかりました...!」
もう隠し事なんてしてられない。
隠さなきゃいけないものがあったとしても、死んでしまったら何も残らない。
Yu「スキル設定...武器セット...補填準備...!」
K「スイッチ!!」
キリトがりんりんさんとスイッチした。
そしてキリトは左手にも剣をもって、猛攻を仕掛け始めた。
K「スターバースト...ストリームッ...!」
今まで見たことのない技を存分に振るうキリト。
HPの減り具合的に、30連撃ぐらいはあったのだろう。
しかし、まだ倒れない。
Yu「...俺がやるんだ...!『かの剣は我が手にあり!かの盾は我が手にあらず!かの鎧は既に無き物となり!!』」
Yk「...!?」
R「...あれが...!」
視線を感じるが、構っていられない。
詠唱を止めたら、すべてが無になる。
Yu『我が天命の8割を以て盾と鎧の代わりとし、其れを以て、聖剣の完成とするっ!!』
瞬間、左上に見える俺のHPゲージが徐々に減り始める。
キリトがボスのHPを残り1ゲージまで削ってくれたんだ。
だから、ここで攻め切る。
形が変わりつつある愛剣を握りしめ、ボスに向かて一直線に走る。
Yu「キリト!」
K「...っ!スイッチ!」
少し距離が開いてしまったが、それでもいい。
片手剣突進技、《ヴォーパル・ストライク》で、距離を縮めつつダメージを与える。
しかし、この技は硬直時間が長い。
K「ユイトっ!!」
Yu「
降ってくる大剣を弾き、そのまま垂直四連撃技、《バーチカル・スクエア》を食らわせる。
そのまま切り下ろした勢いで三連撃技《シャープネイル》を発動させ、大剣を相殺しつつダメージを重ねる。
Yu「ぐっ...!はぁっ!」
斬り下ろす腕を無理やり止め、そのまま水平四連撃技《ホリゾンタル・スクエア》を無理やりつなげる。
まだできると自分を洗脳しながら、三連撃技《サベージ・フルクラム》を放ち、三撃目の突きでボスとの距離を離す。
そして、この瞬間に、犠牲にしていた体力の減少が止まった。
つまり、準備完了というわけだ。
距離を離した勢いでバックジャンプし、すでに両手剣サイズとなった聖剣を握りこむ。
Yu「これで終わりだヤギ!!」
聖剣を振りかぶり、真正面のボスに向かって振り下ろす。
Yu「エクスッ...カリバーッ!!!!」
刀身がまばゆく光り、光の剣としてボスを切り裂く。
ボスは大剣で受け止めている、が。
Yu「そんなんで抑えきれるかよォ!!!」
さらに力を込める。
直後、ボスの大剣は折れ、光の剣に飲み込まれた後、その体を飛散させた。
Yu「はぁ...キッツ...」
悪魔が消えて、ウィンドウに表示されたのを薄目に見ながら、俺は意識を落とした。
あとがき、読了感謝です。
いやぁ、意外と文字数すくねえなおい。
体感的に6千ぐらい書いてた気がする。
しかし現実は3千ちょい。びっくりだ()
ユイトの謎スキルについては次話の後書きにでも乗せようかと思います。
よろしくお願いします。
...たぶんアインクラッド編25話ぐらいで終わるな(それはそれでアニメ一期とリンクしていい感じ)
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