スキル説明はあとがきのほうに。
それでは、どうぞ
R「...トさん...!ユイトさん...!」
誰かが俺の名前を呼んでいる。
As「キリト君!」
別の呼び声も聞こえる。
何とか起き上がることはできそうだと、自分の体をゆっくりを上げる。
Yu「...あれ...?」
R「...!ユイトさん...!」
Yu「うぇ!?」
起き上がった瞬間に、りんりんさんに抱きしめられる。
視界の奥で、キリトもアスナに同じことをされているようだ。
K,Yu「ずっとそうされてると、俺のHPがなくなるよ」
偶然にも俺とキリトの言動が一致し、目を合わせて笑う。
直後、聖剣を振るう前と同じ味の液体が喉を流れる。
クライン「生き残った奴らの回復は済ませたけど...コーバッツと後二人、死んだ」
K「...ボス攻略戦で犠牲者が出たのは67層以来だな...」
Yu「こんなの、攻略って言えないでしょ...中佐もバカだなぁ...」
ボス討伐の功績が欲しいなら、ちゃんとレイドフルメンバーで行って、LAボーナスだけかっさらえばいいのに、とか考えた瞬間、クラインさんの「そりゃそうとよ!」という大声で俺の考えが消し飛んだ。
クライン「キリトにユイトよぉ!おめえらなんだよあれ!」
Yu「...言わなきゃダメでしょうか」
クライン「ったりめえだ!見たことねえぞあんなの!!」
Yu「...俺のは説明に時間食うから、キリトからでいいよ」
K「俺に振るなよ...エクストラスキル《二刀流》」
おぉ...という声が薄く広がる。
クライン「しゅ、出現条件は」
K「わかってりゃもう公開してる」
クライン「まぁそうだろうなぁ...」
相変わらずお人好しだなあと、そう思う。
大方片手剣スキルの完全習得と、利き手と反対の手でのモブ討伐とかだろうかと考え、俺もやってみようかななんて思っていると、
クライン「じゃ、じゃあおめえのは」
と、クラインさんが俺を指す。
Yu「...武器の固有スキルで、《選定の騎士》、そこの派生のエクストラスキル、《騎士王》」
再びおぉ...という声。
クライン「出現条件は...その剣の獲得とかか?」
Yu「まあそれが第一条件でしょう。あとは...片手剣スキル完全習得とか...STR型にしておくこととか...」
候補としてはきりがない。
しかし、片手剣の完全習得とともに、新スキル開放と出たので、前者は間違いない。
クライン「水臭えなお前ら...そんなすげえの黙ってるなんてよぅ...」
Yu「二刀流はともかく、俺のなんて武器固有ですから...武器奪取なんてされたら終わりですし...」
K「珍しいスキルってだけで色々聞かれるだろうし...」
この世界で一番怖いのは嫉妬による殺害行為。
つまるところは、どんなボスモブや強力なモンスターよりも、プレイヤーが一番怖い。
キリトの答えを聞くと、クラインさんはうなずきながら言った。
クライン「ネットゲーマーの嫉妬は怖えからなぁ...俺は人間ができてるからともかく...妬み嫉みはあるだろうし...」
と、いったん言葉を切り、俺とキリトの肩を軽くたたいてからまた続けた。
クライン「ま、苦労も修行のうちだと思って頑張りたまえ、若者たちよ」
Yu「いやどういうことですか...」
「あ、あの...ありがとうございました...」
目線を上げると若い軍の生き残り。
Yu「気をつけて帰ってください。あと...上の人にこのことはきっちりとお伝えください」
「は、はい....!」
そう言った彼を筆頭に、次々と結晶でテレポートしていく。
クライン「さて、と...俺たちは75層の転移門の
Yu「俺は...遠慮しときます。しばらくは、動けそうにないんで...」
K「俺もパス...もうヘトヘトだ...」
クライン「そうか...気ぃつけて帰れよ」
クラインさんは去り際に親指を立てて、次層の階段へ向かっていった。
Yu「...はぁ...もう動けねぇ...」
K「俺もだ...もう転移して帰りた...のわっ!?」
キリトの声が不意に途切れたと思ったら、アスナに再度抱きしめられているところだった。
Yu「...なんか青春してんなぁ...」
L「君まだ若いでしょうよ...」
回復を終えたRoseliaメンバーがぞろぞろと寄ってくる。
Yu「さて...帰りますか」
Yk「そうね。でも...」
Yu「?」
S「あぁ...そうですね。ユイトさんは自分のホームに戻った方がいいかと」
Yu「いやなんでさ」
L「さっきキリトが言ってたでしょ?色々聞かれるだろうからって」
Yu「あぁそういう...じゃあそうしようかな」
A「一人で帰るのが寂しいなら...りんりんも付けちゃう!」
Yu,R「アコ(ちゃん)!?」
...ということで、りんりんさんは俺のホームがある49層までついてきてくれた。
本当にいい人だ。
Yu「...無理して付いてこなくてもよかったのに...」
R「ううん...私がしたくて、そうしたから...それに...」
Yu「それに?」
R「あ...何でもない...」
Yu「...そうですか...」
不思議だ。
不思議と、帰したくないって思ってしまう。
Yu「あの、さ」
R「...?」
Yu「俺、作るんで。飯とか、どうですか...?」
R「ふふっ...ごちそうになります」
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R「そういえば」
Yu「なんでしょ」
料理スキル600にしては手の込んだ料理を食べているとき、りんりんさんはそう言った。
R「どうして...私だけさん付けなの?」
Yu「あ~...その...失礼なんですけど...さん抜きでは呼べなくて...その...名前がね?」
俺がりんりんと呼ぶには、いささかハードルが高い。
たんに俺の気恥ずかしさの問題が大きい。
だからさんを付けていたのだが、何か問題があるのだろうか。
R「ほかの人は呼び捨てなのに...私だけ...」
そこまで気にしてたのか...だったら。
Yu「...りん」
R「え?」
Yu「りん、じゃ、だめかな。りんりんって呼ぶのは、周りの目が気になるから...」
R「ふふっ...じゃあ、それで」
Yu「ほ...良かった」
さっきまで浮かんでいた不安げな顔が消えた。
とりあえず、これで前より呼びやすくなった。
連携もとりやすくなるだろう。
R「仲良くなった、感じがする」
Yu「...そうですね」
誰とも仲良くするつもりなんてなかったから、ビーターなんて悪名を被った。
ま、今は今で悪くないから、問題はないけどね。
スキル説明
《選定の騎士》
片手直剣武器《カリバーン》を装備している者にのみ有効
モブ討伐時の獲得経験値1.1倍
モブ討伐時のレアドロップ確率1.2倍
行動不能系スキルの拘束時間0.8倍
硬直時間0.9倍
クールタイム0.9倍
STR値1.05倍
AGI値1.05倍
《騎士王》
《カリバーン》装備状態で詠唱後、スキル効果発動
《選定の騎士》スキル効果とは重複しない
《代償》レベル、経験値、STR値、AGI値、HPのいずれかを8割消費
30秒間、効果発動
《The》が付くモブに対してのダメージ量2.0倍
《The》が付くモブから受けるダメージ量0.5倍
それ以外のモブから受けるダメージ量1.5倍
それ以外のモブに与えるダメージ量0.7倍
《代償》に指定したステータスを減少後の数値の10倍(レベルを指定した場合は無し)
硬直時間0.1倍
クールタイム0.2倍
30秒後、ソードスキル《エクスカリバー》を発動
《エクスカリバー》発動後、10秒の硬直時間付与
設定はこんなとこかな...
では、また次回
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