まぁ、ゆっくりご観覧ください。
怒涛の洞窟チェイスを超えて、現在は《アルン高原》と呼ばれるフィールドに出た。
K「リーファ、会談ていうのはどのへんで行われるんだ?」
Le「ええと...今出てきたところが円になってる山脈で、場所が《蝶の谷》...だから、あっちにしばらく飛んで行った方だと思う」
K「了解。時間は?」
Le「二十分」
Yu「結構ぎりぎりだな...サラマンダーのアクセス方法は《竜の谷》から...てことはあっちからくるんだろうなぁ...向こうの方角は警戒しておくよ」
K/Le「了解」
それにしても、ここはフィールドだというのにモンスターを一匹も見かけない。
もしかして、ここでモンスターは湧かないのだろうか?
K「それにしても、モンスターを見かけないな?」
...どうやら、元相棒だけあって思考は大体一緒らしい。
Le「あ、ここはモンスターは出ないようになってるの。だから会談をこっちでするんじゃないかな?」
K「なるほど、大事な会談の時にモンスターが出ちゃ興ざめだしな...でも、この場合はありがたくないな」
Yu「と言うと?」
K「さっきみたいにモンスターを引っ張って、サラマンダー隊にぶつけてやろうと思ってたんだけどな」
Yu「...その軍勢がこっちに牙を向いた時をことを考えてくれよ、全く...」
訂正:キリトの考えてることはやっぱり読めない。
キリトがうーんと言いながら顎を撫でたその時、キリトの胸ポケットから顔を出した小妖精が声を上げる。
「前方に大集団...68人、これがおそらくサラマンダーの強襲部隊です。さらにその向こうに14人、シルフ・ケットシー同盟会談の出席者と予想します。双方が接触するまであと五十秒!」
その声が終わるとともに、前に今聞いた大部隊が低空飛行しているのが見えた。
そして、もう少し先には長テーブルとイスの簡単な会談場。
Le「...間に合わなかったね」
確かに、絶望的な状況だ。
リーファは俺たちの前に浮いて、俺たちの手をそっと取る。
Le「ありがとう、二人とも。ここまででいいよ。君たちは世界樹に言って...短い間だったけど、楽しかった」
涙をにじませながら、そう言った。
Yu「...諦めるのは、まだ早いんじゃない?」
Le「...え?」
K「ここで逃げ出すのは、性分じゃないんでね...!」
そう言うと、キリトは会談場に向かって鋭く飛び込んでいった。
Le「ちょ、ちょっと!何よそれ!!」
Yu「リーファは領主さんたちに避難指示を。サラマンダーは俺たちがどうにかするよ」
そう言って、俺も飛び込む。
後ろでリーファがなんか言ってるが、気にしない。
俺より先に飛び込んでいるキリトが、ものすごい勢いで地面に着地した。
そして、ゆっくり体を上げて...
K「双方、剣を引けっ!!」
上空の俺でさえビリビリするような声量で、そう言った。
キリトが一瞬こっちを見たような気がした。
まだ降りるなと、そういうことだろうか。
K「指揮官に話がある!」
そう言うと、サラマンダーの隊が割れ、一人、大柄な男が出てきた。
そいつはゆっくりと下降し、キリトの前に立った。
会話は小さすぎて聞き取れない。
Yu「...?」
キリトがまたこっちを見た。
なるほど、そういうことか。
キリトの横にゆっくりと降りる。
K「護衛じゃないが、ウンディーネ側の大使ならいる」
Yu「どーも、サラマンダーのお頭さん」
「...ふん。大使二人、護衛も付けず同盟の話か」
K「ああそうだ。この場にはシルフ・ケットシーとの貿易交渉に来ただけだからな。だが、会談が襲われたとなればそうはいかない。四種族で同盟を結び、サラマンダーに対抗することになるだろう」
サラマンダーの頭はそれを聞いて少し考えると、
「たった二人、護衛を付けず、大した装備でもないお前たちの言葉を信じるわけにはいかないな」
K「...まぁ、そうだろうな」
するとサラマンダーの頭は、背中から剣を抜いた。
「どっちでもいい。俺の攻撃を30秒耐え抜いたらお前たちを大使として認めてやろう」
K「どっちでも、ねぇ...ユイト、どうする?」
Yu「俺に行かせたら、お前の出番無いよ?」
K「それで済むなら、それでいい」
Yu「了解。...手分けで聞いてただろうけど、俺が出るよ」
一歩前に出る。
サラマンダーの頭が浮いたのを見て、俺も同じ高さまで浮き上がる。
少し距離を離してホバリングし、剣を構える。
少し息を吐いて集中を入れなおす。
これまでのPvPとは違う緊張感が、体を駆け巡る。
雲が太陽を遮り、再び太陽が顔を出した瞬間。
一直線に飛んできた。
Yu「...っ!」
剣を掲げて受け止める。
...つもりだった。
Yu「がっ...!」
俺の胸板を斜めに切りつけた剣は、
俺の剣より、相手の剣が俺の手前側に存在していた。
ダメージを受け、そのまま吹っ飛ぶ。
後ろの岩で受け身を取り、そのまま一直線に飛び込む。
「ほう、よく生きてたな」
Yu「何だよ今の!」
言いながら剣を叩きつける。
しかし、全て受け止められ、カウンターの軽い一撃が細々と入り、俺のHPは危険域まで迫っていた。
Yu「くそ、当たらねぇ...おい!もう30秒たっただろ!」
そう言うと、そいつは笑いながら、
「悪いな、やっぱり切りたくなった。首を取るまでに変更だ」
と言った。
Yu「手合わせ中にルール変えんなよ...っ!」
再び打ち合う。
が、俺があいつの首を取るには、どうにかしてあのすり抜け攻撃を避け、振り抜いた隙を突くしかない。
しかし、さっきから打ってる氷槍魔法も、空しく砕かれていくだけだ。
Yu「っ...!ぐ...!」
押される。負ける。
このゲームは死んでも死なない。
また領地かどこかで生き返るのだろう。
けれど、それだけは嫌だ。
戻ってくるのが面倒とかじゃない。
負けて、死ぬ。
その事実が、何よりも嫌なのだ。
だから。
Yu「ま、けねえぞ...俺は...っ!!」
相手の剣を振り払い、最近覚えた煙幕魔法で目つぶしをする。
その隙にアイテムボックスを漁る。
なんでもいい。
奴の隙を作れる、何かがあれば。
「時間稼ぎのつもりかァ!!」
奴が煙幕を振り払う。
しかし、周りに俺はいない。
「どこにいる!!」
Yu「こっちだよっ!!」
太陽側から突進をする。
光が強すぎると、人間は反射的に光を避けようとするらしいが、奴は俺の方にまっすぐ突っ込んできた。
俺の剣と奴の剣はぶつかる瞬間、奴の剣は透過する。
そして、剣をすり抜けたころ、その剣は実体化し、俺の首を切り取るーーー
Yu「...やらせ、ねぇよっ!!」
俺は
「!?」
Yu「うおらぁっ!」
左手の剣を突き刺し、右の剣を叩きつける。
まともに食らった奴の姿を追いかけて、横から上から、剣の猛襲を浴びせる。
当然向こうも黙ってなく、透過攻撃を繰り出そうとするが、連続での透過ができないのだろう、左手の剣によって全て弾いた。
「う...おおぉっ!!」
強者の維持と言わんばかりに、奴が雄叫びを上げる。
瞬間、奴の鎧から炎のエフェクトが出て、少しだけノックバックを食らう。
その隙を見て、奴が俺の真上から透過攻撃を仕掛けようとしてくる。
しかし、そんなことは当然わかっている。
Yu「...遅いっ!!」
透過が始まる前に左手で弾き、その巨体に右の剣を突き刺す。
右方向に振り抜いてから、その勢いで水平切りを四発、腹に叩き込む。
Yu「...終わりだ」
奴の姿は、炎となって消えた。
ルート分岐アンケート、ありがとうございました。
とりあえずユイト君が今回やりましたけどね、キリト君だったらつまらなかったと思いますよ、なんせユイトは見てるだけですから()
正直、ライブレポート。読んでてどう感じた?
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良かった
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伝わらない、だめだった