ロゼリアート・オンライン   作:ユイトアクエリア

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勢いあまってユージーン戦決着まで書きあげてしまった。

まぁ、ゆっくりご観覧ください。


34話 会談強襲

怒涛の洞窟チェイスを超えて、現在は《アルン高原》と呼ばれるフィールドに出た。

 

K「リーファ、会談ていうのはどのへんで行われるんだ?」

Le「ええと...今出てきたところが円になってる山脈で、場所が《蝶の谷》...だから、あっちにしばらく飛んで行った方だと思う」

K「了解。時間は?」

Le「二十分」

Yu「結構ぎりぎりだな...サラマンダーのアクセス方法は《竜の谷》から...てことはあっちからくるんだろうなぁ...向こうの方角は警戒しておくよ」

K/Le「了解」

 

それにしても、ここはフィールドだというのにモンスターを一匹も見かけない。

もしかして、ここでモンスターは湧かないのだろうか?

 

K「それにしても、モンスターを見かけないな?」

 

...どうやら、元相棒だけあって思考は大体一緒らしい。

 

Le「あ、ここはモンスターは出ないようになってるの。だから会談をこっちでするんじゃないかな?」

K「なるほど、大事な会談の時にモンスターが出ちゃ興ざめだしな...でも、この場合はありがたくないな」

Yu「と言うと?」

K「さっきみたいにモンスターを引っ張って、サラマンダー隊にぶつけてやろうと思ってたんだけどな」

Yu「...その軍勢がこっちに牙を向いた時をことを考えてくれよ、全く...」

 

訂正:キリトの考えてることはやっぱり読めない。

 

キリトがうーんと言いながら顎を撫でたその時、キリトの胸ポケットから顔を出した小妖精が声を上げる。

 

「前方に大集団...68人、これがおそらくサラマンダーの強襲部隊です。さらにその向こうに14人、シルフ・ケットシー同盟会談の出席者と予想します。双方が接触するまであと五十秒!」

 

その声が終わるとともに、前に今聞いた大部隊が低空飛行しているのが見えた。

そして、もう少し先には長テーブルとイスの簡単な会談場。

 

Le「...間に合わなかったね」

 

確かに、絶望的な状況だ。

 

リーファは俺たちの前に浮いて、俺たちの手をそっと取る。

 

Le「ありがとう、二人とも。ここまででいいよ。君たちは世界樹に言って...短い間だったけど、楽しかった」

 

涙をにじませながら、そう言った。

 

Yu「...諦めるのは、まだ早いんじゃない?」

Le「...え?」

K「ここで逃げ出すのは、性分じゃないんでね...!」

 

そう言うと、キリトは会談場に向かって鋭く飛び込んでいった。

 

Le「ちょ、ちょっと!何よそれ!!」

Yu「リーファは領主さんたちに避難指示を。サラマンダーは俺たちがどうにかするよ」

 

そう言って、俺も飛び込む。

後ろでリーファがなんか言ってるが、気にしない。

 

俺より先に飛び込んでいるキリトが、ものすごい勢いで地面に着地した。

そして、ゆっくり体を上げて...

 

 

 

K「双方、剣を引けっ!!

 

 

上空の俺でさえビリビリするような声量で、そう言った。

 

 

キリトが一瞬こっちを見たような気がした。

まだ降りるなと、そういうことだろうか。

 

K「指揮官に話がある!」

 

そう言うと、サラマンダーの隊が割れ、一人、大柄な男が出てきた。

そいつはゆっくりと下降し、キリトの前に立った。

 

会話は小さすぎて聞き取れない。

 

Yu「...?」

 

キリトがまたこっちを見た。

なるほど、そういうことか。

 

キリトの横にゆっくりと降りる。

 

K「護衛じゃないが、ウンディーネ側の大使ならいる」

Yu「どーも、サラマンダーのお頭さん」

 

「...ふん。大使二人、護衛も付けず同盟の話か」

K「ああそうだ。この場にはシルフ・ケットシーとの貿易交渉に来ただけだからな。だが、会談が襲われたとなればそうはいかない。四種族で同盟を結び、サラマンダーに対抗することになるだろう」

 

 

サラマンダーの頭はそれを聞いて少し考えると、

 

 

「たった二人、護衛を付けず、大した装備でもないお前たちの言葉を信じるわけにはいかないな」

K「...まぁ、そうだろうな」

 

するとサラマンダーの頭は、背中から剣を抜いた。

 

「どっちでもいい。俺の攻撃を30秒耐え抜いたらお前たちを大使として認めてやろう」

 

K「どっちでも、ねぇ...ユイト、どうする?」

Yu「俺に行かせたら、お前の出番無いよ?」

K「それで済むなら、それでいい」

Yu「了解。...手分けで聞いてただろうけど、俺が出るよ」

 

一歩前に出る。

サラマンダーの頭が浮いたのを見て、俺も同じ高さまで浮き上がる。

 

少し距離を離してホバリングし、剣を構える。

 

少し息を吐いて集中を入れなおす。

 

これまでのPvPとは違う緊張感が、体を駆け巡る。

 

雲が太陽を遮り、再び太陽が顔を出した瞬間。

 

一直線に飛んできた。

 

Yu「...っ!」

 

剣を掲げて受け止める。

...つもりだった。

 

Yu「がっ...!」

 

俺の胸板を斜めに切りつけた剣は、()()()()()()()()()()()

俺の剣より、相手の剣が俺の手前側に存在していた。

ダメージを受け、そのまま吹っ飛ぶ。

後ろの岩で受け身を取り、そのまま一直線に飛び込む。

 

「ほう、よく生きてたな」

Yu「何だよ今の!」

 

言いながら剣を叩きつける。

しかし、全て受け止められ、カウンターの軽い一撃が細々と入り、俺のHPは危険域まで迫っていた。

 

Yu「くそ、当たらねぇ...おい!もう30秒たっただろ!」

 

そう言うと、そいつは笑いながら、

 

「悪いな、やっぱり切りたくなった。首を取るまでに変更だ」

 

と言った。

 

Yu「手合わせ中にルール変えんなよ...っ!」

 

再び打ち合う。

が、俺があいつの首を取るには、どうにかしてあのすり抜け攻撃を避け、振り抜いた隙を突くしかない。

 

しかし、さっきから打ってる氷槍魔法も、空しく砕かれていくだけだ。

 

Yu「っ...!ぐ...!」

 

押される。負ける。

このゲームは死んでも死なない。

また領地かどこかで生き返るのだろう。

けれど、それだけは嫌だ。

戻ってくるのが面倒とかじゃない。

負けて、死ぬ。

その事実が、何よりも嫌なのだ。

だから。

 

Yu「ま、けねえぞ...俺は...っ!!」

 

相手の剣を振り払い、最近覚えた煙幕魔法で目つぶしをする。

 

その隙にアイテムボックスを漁る。

なんでもいい。

奴の隙を作れる、何かがあれば。

 

 

 

 

 

「時間稼ぎのつもりかァ!!」

 

奴が煙幕を振り払う。

しかし、周りに俺はいない。

 

「どこにいる!!」

Yu「こっちだよっ!!」

 

太陽側から突進をする。

光が強すぎると、人間は反射的に光を避けようとするらしいが、奴は俺の方にまっすぐ突っ込んできた。

 

俺の剣と奴の剣はぶつかる瞬間、奴の剣は透過する。

そして、剣をすり抜けたころ、その剣は実体化し、俺の首を切り取るーーー

 

Yu「...やらせ、ねぇよっ!!」

 

俺は()()に装備した剣で相手の剣を弾いた。

 

「!?」

Yu「うおらぁっ!」

 

左手の剣を突き刺し、右の剣を叩きつける。

まともに食らった奴の姿を追いかけて、横から上から、剣の猛襲を浴びせる。

当然向こうも黙ってなく、透過攻撃を繰り出そうとするが、連続での透過ができないのだろう、左手の剣によって全て弾いた。

 

「う...おおぉっ!!」

 

強者の維持と言わんばかりに、奴が雄叫びを上げる。

瞬間、奴の鎧から炎のエフェクトが出て、少しだけノックバックを食らう。

その隙を見て、奴が俺の真上から透過攻撃を仕掛けようとしてくる。

しかし、そんなことは当然わかっている。

 

 

Yu「...遅いっ!!」

 

 

透過が始まる前に左手で弾き、その巨体に右の剣を突き刺す。

右方向に振り抜いてから、その勢いで水平切りを四発、腹に叩き込む。

 

Yu「...終わりだ」

 

奴の姿は、炎となって消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ルート分岐アンケート、ありがとうございました。
とりあえずユイト君が今回やりましたけどね、キリト君だったらつまらなかったと思いますよ、なんせユイトは見てるだけですから()

正直、ライブレポート。読んでてどう感じた?

  • 良かった
  • 伝わらない、だめだった
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