ロゼリアート・オンライン   作:ユイトアクエリア

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見ればわかるだろう。
さぁ、苦しめ()


39話 運命は、残酷に

...キリトがゲートをくぐってから一分が経った。

もちろん、アスナを助ける目的で入っていったのだから、戻ってくるはずがない。

しかし、ダメだったと言って帰ってくるほど、落ちぶれた奴でもない。

 

Yu「生きてろよ、キリト」

 

ゲートの前に立つ。

キリトの時にも聞いた、システム音声が降ってくる。

 

『未だ天の高みを知らぬ者よ、王の城へ至らんと欲するか』

 

目の前に表示されたウィンドウの、『YES』をタップする。

 

『さればそなたが背の双翼の、天翔に足ることを示すがよい』

 

ゲートが開く。

 

Yu「はぁ...はあっ!!」

 

飛び上がり、まずはキリトを探す。

パッと見、人型は白いのしかいない。

その白いのは、不快な声を上げながら俺に突っ込んでくる。

 

Yu「うるせぇ!」

 

一体、二体と切り捨てる。

目線の先に、黒い炎が見えた。

あれはエンドフレイムと呼ばれるものだろう。

プレイヤーの残滓。

 

Yu「...届く...!」

 

エンドフレイムを左手で支え、剣を持ってる右手で蓋をする。

 

Yu「ぐっ...」

 

後ろから何かに貫かれた気がしたが、振り向かない、気にしない。

そのまま空きっぱなしのゲートに滑り込む。

 

Yu「ぐあっ...」

Le「ユイト君!?」

 

ゲート前の石畳に顔から激突し、いささか重傷を負ったが、キリトのエンドフレイムが無事なのを確認し、ほっと一息つく。

そのままそれに蘇生魔法をかけ、自分にヒールをかける。

 

Yu「収穫は?」

K「...次は行ける」

Yu「無理すんな。あのガーディアンの強さは質じゃない、量だ。そんなのを一人で突破するのは無茶だよ」

K「それでも、行かなきゃいけないんだ」

Le「...キリト君!」

 

リーファがいきなりキリトに抱き着いた。

 

Le「もうやめてよ、二人共...いつもの二人に戻って...!」

Yu「リーファ、キリトは止められない。俺でも無理なんだから」

K「よくわかってるな」

Yu「何年、一緒にいると思ってるんだ?一人でダメなら、二人で行くだろ」

Le「どうして、そんな無茶するの...!?」

K「助けたい...もう一度、会いたい人がいるんだ...」

 

K「もう一度、アスナに...」

 

キリトがそう言うと、リーファはキリトから離れ、口元を抑えた。

 

Yu「...?どうした?」

Le「い、今...なんて...?」

K「あぁ、アスナ。俺の探してる人の名前だよ」

 

その瞬間、理解した。

きっとキリトは、リーファの地雷を踏んだんだと。

 

Le「でも...だって、その人は...」

 

尚も狼狽えるリーファ。

何も分かってないキリト。

 

Le「お兄、ちゃん、なの?」

 

そう言った瞬間、キリトもすべてを察したように、掠れた声で呟いた。

 

K「スグ...?直葉...?」

 

その名前を呼んだ瞬間、リーファは石畳に崩れ落ちた。

 

Le「酷いよ...こんなの、あんまりだよ...!」

 

そう言って、リーファはその場から消え(ログアウトし)た。

 

呼び止める暇もなかった。

その場に待機状態にあるアバターでさえ、今のリーファの心情を表してるように思えた。

 

Yu「キリト、直葉ってのは、お前の妹か?」

K「あぁ...そうだ」

Yu「前にも聞いたな。本当は従妹だって」

K「...あぁ」

Yu「行って来い、キリト。今のリーファの傷は、お前が付けたものだ」

K「...わかった」

 

そう言って、キリトもログアウトした。

 

おそらく、リーファのリアルが好きになった人っていうが、キリトのリアル。

でもキリトのリアルは、アスナが好き。

それをどこかのタイミングで目にしたリーファは、あの時「失恋しちゃった」と言った。

そして、リーファは新たにキリトを好きになろうとした、というかなった。

しかし、その想い人は現実では自分の兄であり、キリトだった。という話。

 

Yu「兄貴を好きになって、けどその兄貴には好きな人がいて、じゃあゲームで好きな人作ろうってなって、惹かれた人間が兄貴とは...」

 

人の色恋沙汰には興味もないし、俺の従妹はゲームなんてしないから実感はわかないが、リアルバレというのはこんなにも残酷なんだと、目の前で思い知らされた。

 

Yu「神様っていうのは、つくづく試練を作るよなぁ...」

 

待機状態にある風妖精と影妖精を見ながら、そう呟いた。

 

 

 

 




何よりも辛い。
アニメで見ると一二を争うぐらい辛い。

正直、ライブレポート。読んでてどう感じた?

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