さて、そろそろ終わりが近づいてきていますよ
掛け声と同時にゲートの中に入る。
俺とキリトをアタッカーに、リーファとレコンをバッファーにして、世界樹の中を飛び上がる。
横の穴から白い騎士が大量に出てくる。
Yu「っらぁ!!」
K「はぁッ!!」
二人で上昇しながら切り伏せる。
が、しかし。
俺らのキル数より、相手のスポーン数の方がどう考えても多い。
Yu「マジでっ...キリがねぇ...!」
そう言ったとき、後ろの方で爆発音がした。
リーファかレコンが爆発魔法を使ったんだろうが、威力がすさまじい。
そっちの方に目線を向けると、そこにいたであろう白騎士共が消えていた。
...それと、レコンも。
Yu「爆発じゃなくて、自爆魔法だったか...」
もちろん、覚えようとはしたが、デスペナルティが重いと聞いてやめたこともある。
しかし、彼はこの大一番で大魔法を展開した。
その犠牲を無駄にしてまで退却は許されない。
Yu「はぁっ!!!」
目の前の白騎士に剣を叩きつけ、振り抜く。
その速度のまま団子状になっている白騎士共を切り捨てる。
キリトの背中側に立ち、背中合わせになる。
Yu「...キリト、いいか?」
K「何だ」
Yu「二刀、使っていいか?」
K「俺のじゃないし好きにしたらいいよ」
Yu「...サンキュ。キリト」
上を見る。
白いものが蠢いている。
あれがすべて白騎士だと思うとおぞましいが、そんなことは言ってられない。
弱気になりそうな心を叱咤し、上昇スピードを上げる。
前衛の騎士の後ろで、耳障りな声で詠唱が聞こえる。
遠距離魔法は喰らうとめんどくさい。
先に術者を潰しておくことは大事だ。
Yu「...どけぇ!!」
前衛騎士を振り払い、術者を潰していく。
こんなのに詰まっていちゃ、助けになんていけない。
しかしいかんせん、数が異常すぎる。
と、後ろから熱波が吹いた。
Yu「炎まほっ...いや...何だあれ...!?」
銀色の、竜の、群れ。
武装した龍が、後ろから迫ってきている。
その先頭にはシルフ・ケットシー会議で見たケットシー領の領主、アリシャさんがいた。
アリシャ「お待たせ二人とも!調整に時間かかっちゃったヨ」
Yu「アリシャさん!...ありがとうございます!」
後ろを振り返れば竜種のほかに緑の服のプレイヤーが見える。
そのプレイヤー全員が、刀身に緑色の光を纏わせている。
アリシャ「ファイヤブレス、撃て──────!!」
サクヤ「フェンリルストーム、放てっ!!」
二人の領主が号令を放つと、後ろから炎と緑の閃光が伸びて、広がる。
瞬く間に目の前の白騎士が消え、ぽっかりと穴ができた。
ーーこのチャンスを無駄にしない!!
Yu「行くぞっ!!」
開いた穴を埋めるように、白騎士共が押し寄せる。
その埋まろうとしてる穴を飛び出して、一個上に出る。
一個抜けた先の光景は異常だった。
さっきよりも倍のスピードで白騎士が生み出され、一瞬でドームらしき部分が見えなくなる。
Yu「...行くぞ、キリト!」
K「あぁ!」
新たに握った左の剣を構え、右の剣を握りなおす。
Yu「うぉぉぉ!!」
ドームに続く道に群がる騎士共を左右の剣で切り払う。
キリトも同様に、薙ぎ払っていく。
そのキリトの左手にはリーファの握ってた長刀が握られている。
K「はぁぁぁ!!」
右の剣を振り払ったとき、天板のゲートが見えた。
十字に組み合わさった、石のようなゲート。
そこに向かって手を伸ばす。
手をつける。
が、開かない。
Yu「っ!?」
キリトも同じようにするが、同じ。
ユイが触れると、驚いた顔で叫んだ。
ユイ「この扉は...クエストフラグでロックされてません!システム権限によってロックされているものです!」
Yu「じゃあ、この扉は...!?」
ユイ「プレイヤーには、絶対に開けられません!」
馬鹿馬鹿しいと思った。
これだけの白騎士を配置し、さらにスポーン数を無制限に、秒速何十体と生み出し、それを抜けた先には絶対に開かない扉。
このゲームのグランド・クエストである、「世界樹の上にある空中庭園にたどり着く」、「妖精王に謁見し、上位妖精になれる」というものは、全くのデマだったというわけだ。
Yu「ここまで来て...それはねえだろっ!」
システムによってロックされた扉。
Yu「(いや、待て。あの時...)っ!キリト!カードだ!」
K「!?」
キリトがポケットからカードを取り出す。
アスナが落としたとされる、システムに干渉できるかもしれないカード。
それにユイが触れると、ユイの体に光が走る。
その光がゲートに移ると、突然光り始めた。
ユイ「転送されます!捕まって!!」
K/Yu「...!!」
ユイの手をキリトが、そのキリトの肩を俺が掴む。
俺たちの異変に気付いてか、白騎士共が切りかかってきたが、その剣は俺たちを素通りした。
そしてそのまま、意識を吸われていった。
今回も短いですね。
まぁ、虫戦で長く書くつもりではおりますので、お楽しみに。
正直、ライブレポート。読んでてどう感じた?
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良かった
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伝わらない、だめだった