あと申し訳ない、前回あと一話だけって言ったけど、訂正。
この回含めてあと三回、やらせて。
ーー数か月後。
とある学校にて、授業終了の時間を知らせるチャイムが鳴った。
「それでは、今回はここまで」
その言葉で、教室の空気が弛緩する。
そそくさと荷物をまとめる俺に、友人が話しかけてきた。
「あ、蒼闇。食堂行く?」
唯斗「え?いや、今日は...」
俺が言いどもると、別の友人が割り込んでくる。
「無理無理。剣士様は今日青薔薇園に行くんだからよ」
唯斗「剣士様ってやめろよ...ま、そういうわけだ。じゃ」
唯斗「...てか、青薔薇園ってなんだよ...」
リサ「あ、ユイト!こっちこっちー!」
う~ん...準備が早いこと...
友希那「遅いわよ、何をしていたの?」
唯斗「え、今さっき終わったばっかですけど...?と言うか皆さん、やけに早い気が...」
紗夜「学年が一番上ですからね」
唯斗「それ理由になるんすか」
リサ「まーあたしたちは空きコマだったんだよ~」
唯斗「...あこも同じ理由か?」
あこ「そうだよ!」
あぁ、そうなのね。
唯斗「というか、それなら先に食べてればいいのに...」
リサ「え~?なんでそんな寂しいこと言うの~?」
紗夜「...今井さんがそれを言うのは違う気がします」
リサ「...あ!...許して、燐子」
燐子「わ、私は別に...」
唯斗「何だ、そういうことか」
友希那「...あんまり見透かした態度取ってると、嫌われるわよ」
唯斗「...それ、友希那
まぁ、理由は察した。
唯斗「すみません、皆さん。俺の配慮が足りてませんでした」
リサ「ちょっ!?大丈夫だって!誰も怒ってないよ!ねっ!?」
紗夜「...そこまで畏まられると、こっちが逆に困るというか...」
唯斗「目上には敬意を払えって、生みの母さんのお言葉なんで」
燐子「ふふっ...いいお母さんですね。じゃあ、皆さん...」
6人「いただきます!」
リサ「そういえばユイト、徹底してるよね」
唯斗「何がです?」
リサの言葉に、覚えがない俺は首を傾げた。
リサ「ここじゃ一応さ、キャラネームで呼ぶのはだめってことになってるでしょ?」
唯斗「それは、そうですね」
リサ「だからほら、ユイトはキリトのこと和人って呼んだりしてるし」
唯斗「...ネットネームで呼ばないのって、常識じゃ...」
リサ「ん?」
ずらした目線の先に、元気よくミニハンバーグを頬張るあこが見えた。
唯斗「...例外も、いるけど」
リサ「あはは...」
6人「ごちそうさまでした」
手を合わせ、空の弁当箱に向けて頭を下げる。
燐子「...ユイトさん、作法がしっかりしていますね?」
唯斗「あ~...今の親の影響かも」
物心ついたころからやってたんだよな、これ。
「ご馳走様」はこれを作ってくれたすべての生物に対しての感謝だから、お礼はちゃんとしろって言われたような気がする。
友希那「...ユイト、放課後、時間はあるかしら?」
唯斗「えっと...今日は大丈夫、ですけど」
友希那「なら、講義が終わったら一緒に来なさい」
唯斗「...了解」
リサ「なんで了解?」
唯斗「いや、なんとなく」
燐子「逆らったら怖いから、ですよね?」
唯斗「は!?え、えっと、いや、そんなことは全然ないんで...え、え~...失礼しますっ!!」
友希那さんの眼が怖い。
これ以上追及される前に俺はその場から全力離脱を試みた。
結果:成功。
とりあえず、講義に遅れないようにしよう。
唯斗「ふぁ...」
午後の講義は眠くなるよな?
飯を食って腹を満たしたことで安心したから、眠くなるそうだ。
俺は後ろの席だから、バレるリスクは少ない。
が、寝ないに越したことはない。
「では、ここを...蒼闇、解いてみろ」
唯斗「...はい」
欠伸がバレたか知らないが、講師に指名された。
立ち上がって問題を見る。
問題は確率。
2個の賽を同時に投げ、和が7になる確率を求めろというものだった。
...正直言って、簡単すぎる。
一応は俺も高校生だったわけだし、これくらいはわかる。
唯斗「6通り。なので、回答は1/6」
「正解だ、座っていいぞ。なるべく講義中に欠伸はしないように」
唯斗「すみません」
...やはりバレていたようだ。
周りに軽く笑われながら席に着く。
唯斗「(でも、それは)」
...ある意味で、幸せなのかもしれない。
だってこれが、学生の本分だからな。
ゆるっと書いてみた。
学生生活ってこんなだよね。
さ、あと二話、頑張ります。
正直、ライブレポート。読んでてどう感じた?
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良かった
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伝わらない、だめだった