Yu「っと......フィールド、着いたな」
転移が完了したようだ。
とりあえず周囲を見渡す。
目線の先は荒野、しかし自分の周りは森林と、異様なフィールドだった。
しかし、今のところは警戒する必要もないだろう。
流石に運営も、隣合わせにプレイヤーを配置はしない。
故、少し散策してみることにした。
Yu「森林と言うか......こりゃ樹海だな、ハイディングにはちょうどよさそうだ。開けてる側は......なんもない荒野だ。それはそれでおもろいけど......」
と、嫌な予感がして、上体を背中側に逸らす。
すると、俺の鼻先すれすれを銃弾が通って行った。
Yu「......っぶねぇ~......」
どうやら、フィールド把握はさせてくれないようだ。
俺は、腰からビームサーベル......失礼、フォトンソードを取り出し、スイッチを入れる。
ブォンという音と共に、青色の円柱の刀身が現れる。
それを体に前に構え、目を閉じる。
Yu「(音だ。聞き分けろ)」
周囲の雑音をシャットアウトし、明らかに異音となっている音を探る。
SAOでもこれはずいぶんと役にたった。
今みたいな状況で、隠れるのが得意なモンスターと出くわした時、音を聞いてそこを叩く、もぐらたたきのようなことをした。
しかし、今の状況はもちろん違う。
相手は人、武器はおそらくスナイパーライフル。
遠くからでも俺の頭か心臓部を狙い打てば勝ちになる。
と、左斜め後ろの方から、微かに音が聞こえた。
Yu「そこっ!」
一直線に突っ込むと、人影が見えた。
そいつは慌ててライフルを引っ込めると、代わりにハンドガンを取り出し俺に向けた。
Yu「遅い!!」
目の前まで距離を詰めれば、ハンドガン一発でも致命傷になりかねないが、逆に外せば大きい隙となる。
赤く伸びる
奴がトリガーを引くのと、俺がそいつの腕を斬り落とすのは、ほぼ同時......いや、俺の方が若干早かった。
「ぐっ!」
Yu「もらった!」
右手を銃ごと切り落とし、怯んだ隙に心臓部を一刺し、ついでに頭部も一刺し。
そうすると、奴のアバターから力が抜け、アバターの上にドクロマークと共に『DEAD』と表示された。
と、同時に上空で『congratulation』の文字が浮かんだ。
これで一回戦は突破のようだ。
しかし、相手が連射型では無くて助かった。
フルオート射撃とやらは、秒速10発飛んでくるらしい。
願わくば、この感じの相手があと4、いや3回来てくれれば......
俺はそう願いながら、待機ロビーに戻された。
しかし、あるいはやはり、そう簡単にはいかなかった。
2回戦の相手はフルオート式機関銃をメインに立ち回る相手だった。
情けない悲鳴をあげながら柱の陰に身を隠しつつ、こちらもフルオートでと、腰に下げたプロキオンを抜く。
そのままトリガーに指をかけると、目の前に緑の円が拡大縮小を繰り返しながら縦横無尽に動き出した。
これはきっとこの中に銃弾が飛んでいくんだろうと思う。
息を吐き、集中を入れなおす。
銃を構え、物陰から飛び出る。
すると、前方から無数の赤いラインが飛んでくる。
時計回りに飛んでくる赤いラインをフルオートで迎撃する。
7発に2発は相殺、残り5発は体にあたるが、いずれも軽傷で済ませながら、強引に突っ込む。
フォトンソードのスイッチを入れて、弾切れになった相手の機関銃ごと貫く。
Yu「はぁ......つら......」
頭上に表示されている『congratulation』の表示を見ながらつぶやく。
これがあと2回。
Yu「こりゃ、今日の睡眠はとれなそうだなぁ......」
その呟きは、転移音によってかき消された。
2回戦突破、後は2回やってキリトと斬り合いですね(ネタバレ)
正直、ライブレポート。読んでてどう感じた?
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良かった
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伝わらない、だめだった