トレーナーの他人事   作:覚め

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ゴールドシップ、駆け出しました。全力でゴールドシップの側に寄り添うぞと息巻くトレーナーが続いております。
さあゴールドシップここで加速した!トレーナーなんとついて来ている!
根性だけが取り柄と言っていましたからね!
みたいなもんだと思ってたんです。ウマ娘やるまでは…!


第1話

 

ここはトレセン学園。なにやらやべーウマ娘だったりお上品なウマ娘だったり数多くのウマ娘揃えておりますというのがトレセン学園のモットーだ。最も(ここ親父ギャグ)、そんなモットーはあって良いのかと思っとる。(ここも親父ギャグ)

 

「…良し、トレセン学園の親父ギャグ一回で三回被せれた。こりゃ界王様も驚きだ」

 

そんなふうに突然話をぶっ込んだ俺はトレーナー。新人トレーナーだ。そして後ろから迫り来る足音の正体は既に分かっている。3…2…1…

 

「ゼロォ!?」スカッ

 

「おわーっと!?」

 

「ゴールドシップ…後ろからドロップキックをやめろと何度言えば」

 

「おや〜?このゴルシ様にお説教は木星からニュータイプになって帰ってくる並に無理だぜ〜?」

 

「アムロ、行きまーす!」ダッシュ

 

「お、え、お、おい!?」

 

ゴールドシップ。俺の担当だ。そして頭がイカれてる。こいつを切り離す方法はただ一つ。こいつよりも早く行動しろ。行動ターンを与えるな。それに執着しすぎて足に強化なんたら着けて走っている。きつい。

 

トレーニング場

 

「ゴールドシップ!」

 

「おう!」

 

「今日は…賢さ訓練だ!」

 

「分かった!スタミナだな!」

 

「トレセン学園に七輪持ってくるな!ああ炭も!?随分と準備がよろしいようで!」

 

「うるせえ!お前も食うだろ!?二年後とか!」

 

「ははは!良い冗談だシップそこにいろよ」

 

「シップ?」

 

「くるぶし掴んでヒーヒー言わせたる」

 

「おいおい」

 

クソッこいつに行動ターンをくれてやってしまった。あまりにも不味い。いやまず七輪持って焼肉も持って炭も持ってなんでお前火つける奴持ってないの?と思いライターを渡す。馬鹿め、お前の行動は想像を超えるがある程度の予測はできるのだよ…ん?

 

「静粛に!!!!」

 

「トレーナーさん?」

 

「…ゴールドシップ」

 

「どした?魚ならさっき猫が持っていったぞ」

 

「ここはお前に任せる!」ダッシュ

 

「否ッ!!学園で七輪は禁止と言ったろうッ!!」

 

「しかし周りこまれてしまった!」

 

「ゴルシさん?それは…」

 

「あ?」

 

「…舐めんじゃねえぞ小娘」

 

「トレーナー助けて!」

 

「老害も行くとこ行けば暴力魔人だな」

 

「巨大ショベルカーッ!!!!」

 

「とうっ!」ジャンピングイン

 

「…逃げるぞゴールドシップ!」

 

「任せろ!」

 

ゴールドシップのスタミナが20上がった!

 

「こんなクソみてえなやり方でスタミナアップするな!」

 

「いやー逆にすごいってことで」

 

「畜生!」

 

翌日

 

レース場

 

…さて、今日はゴルシのレースだ。ゴルシは来ないらしい。うん、は?こうなったらやるしかない。俺がウマ娘となるんだ…と決意した瞬間、とある声が聞こえた。

 

『ゴールドシップ!王者は遅刻してなんぼと言わんばかりに今到達しました!』

 

『完全に舐め切っていますね。準備運動はしたのでしょうか?』

 

「…来たかゴールドシップッ!!」

 

「さーてアタシの独占場だぜぇ…」

 

「何このゴールドシップ怖い」

 

「なんで私ゴルシの隣なの!?ねえなんで!?」

 

…今、悲しい言葉が聞こえたが無視しよう。

 

『さあ、始まっと!?ゴールドシップいきなり駆け出した!』

 

『完全にスタートのタイミングを勘に任せましたね!これはフライングになるのでしょうか?』

 

「ゴルシてめぇ!」

 

「アタシのパワーだぜぇ!」

 

…あのウマ娘が…!トレーナーという職業柄、こういうウマ娘とは二度と当たりたくないな。いや、こいつ既に唯一無二だから二度ともクソもないのか…?

 

「ってちげえ。ゴールドシップめ…また会長に怒られる…」

 

『ゴールドシップ!スタートダッシュを上手く決めたからか一位を独占しています!今までの作戦とは全く違いますが、どうなんでしょうか?」

 

『彼女の脚質がそれを証明するでしょうね!』

 

『さあ第一コーナー曲がってもゴールドシップ柵を走るな!』

 

『常識破りの達人ですね!』

 

「反則負けにしてくれ!」

 

「ゴルシちゃんワープ作動だ!」

 

結果:圧勝

 

トレセン学園

 

「…いっそ、殺してください」

 

「うむ。殺せっッッッッ!!!!!!!!!」

 

「殺意高くね!?」

 

「控えめに言って三分の2殺しでいいでしょう。」

 

「控えてねえよ?」

 

「それはそうと、ゴールドシップさんに蹴り飛ばされた頭は大丈夫なんですか?」

 

「あれを見切れないほどトレーナーは弱くない」

 

「そうです…か…ん?」

 

「わーい!」バタンッ

 

「良し、十連ガチャ回そう」

 

「え?」

 

翌日

 

「ゴルシちゃんはなんだって運べるぜ!たとえ地球でもな!」

 

「…地球の質量は?」

 

「5.972 × 10^21 t」

 

「お前もう理系行けよ」

 

「行ったら門前払いまでは行かなかったんだがなー…実験で沸騰石を燃やしたらどうなるのかやって」

 

「それで?」

 

「肝心のフラスコに沸騰石入れてなくて死んだ」

 

「沸騰石燃やしたらどうなったんだよ!?」

 

「アタシの手が焼けたくらいだな!」

 

「お前何言ってんだ…!?」

 

「だってよー。ネットで探しても見つからなくて…」ハッ

 

「今ハッとしたよな?…どういうことだコラ」

 

全くこいつは平気で嘘をつくから…ニュータイプになれば簡単に嘘か否か判るのだろう。そのためには木星に行くしかないのか…?いや、色々と面倒だ、やめておこう。こいつにいじられる気がしてならん。

 

その様子を見る影が一つ…

 

「…心配ですわ…いつトレーナーを辞めるのかが…!」

 

 

 

 

 

 




かっ飛ばせー!で起きたことのある人です。多分。
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