トレーナーの他人事   作:覚め

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次は有馬記念だぞゴルシ。
果たして駆け抜けることができるのかゴルシ。
今週で終わる気がしてならないぞゴルシ。


第11話

 

トレセン学園

 

「…ヤベェよゴルシ」

 

「どしたトレーナー?」

 

「立ったまま床踏み潰せるようになっちまったよ」

 

「なにぃ!?」

 

「俺は…東洋の血を引き継いだアッカーマン家だったんだ…!」

 

「すまんそれは知らん」

 

「まあどうでも良いがよ。タキオンのドーピングに次ぐドーピングでこの通り」スッ

 

「?」

 

「壁に手をつけて取ろうとすると自然に真空ができる」

 

「お前が走ったほうが早いんじゃね?」

 

「…やってみるか」

 

とある模擬レース場 〜ゴルシちゃんトレーニング中〜

 

「…」

 

まさか実現するとはな。そう思いレースの…なんだっけ?まあ良いやスタート位置に着く。走る時の構えはクラウチングじゃない方の奴だ。出遅れそうなものではあるがどんなものか。よくわからんがやってみるだけの価値はある。

 

「トレーナーさんに負けてられませんわ…!」

 

「異常係数発見。隣にゴールドシップのトレーナー」

 

「三人だけか…中距離走れるかね?」

 

ガパッ!と音を立て走り出す。マックイーンとミホノブルボンを引き離す。作戦は逃げだバーロー。しかし体力のことを考えずに走ってるため少々怖い。とりあえず第二コーナーまでには先頭を保ててる。なんとか行けそうだ

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

「え?…え?え、えぇ…?」

 

「あのウマ息子、良い走りですね」

 

「でしょう?」

 

「ウマ息子って何…?ていうかなんであんなに早く走れてるの…?」

 

「どぅおりゃぁぁぁあ!」

 

「ゴールドシップトレーナーとの距離、2バ身」

 

「そろそろ仕掛け時ですわ…!」

 

「タッタッタッターン!」

 

後ろから迫るぞミホノブルボン!何故逃げれているトレーナー!先行でどうにかして食らいつこうとミホノブルボンの後ろにいるぞマックイーン!何故だ!何故こうなった!

 

「恐るべき脚力ダーッシュ!」

 

「今です」ダッ

 

「ギアチェンジですわ!」ダッ

 

「第四コーナー曲がりましては右に次の模擬レースをするウマ娘の準備姿を目撃できます」

 

「今の解説は不必要と確認」

 

「あと少し…!」

 

「とーったりぃー!」

 

「!?」

 

「どぅわっはぁ!?」スッテンコロリン

 

「はぁ…!はぁ…!負けた…!?」

 

「人間と闘い敗北を確認。トレーナーに怒られます…」シュンッ

 

「…あー、色々と死ぬかと思った」

 

「…ってそろそろ有馬記念の時期ですわ!?」

 

「あ、そういや会長から呼ばれてたんだった。スマホ…」

 

スマホ<よう、お前の走りに俺はついて行けないぜ

 

「…帰ろう」

 

「トレーナーさん!?」

 

理事長室…らしいっす。

 

「よく来た!いうまでもなくURAファイナルズのことだが!」

 

「なんでしょ」

 

「知名度は申し分なし!後は出るウマ娘のことだ!」

 

「…つまり?」

 

「君の担当ウマ娘、ゴールドシップの出場を強く勧めたい!」

 

果てこの理事長何を言っているんだろうか。きっと、頭がイカれてしまったんだろう。この寒さ、考えが鈍くなったのだ。ゴルシのシニア級が終わったら束の間の休暇を頂くつもりでいたのに。ゴルシと一緒に佐賀らへんの旅行にでもと思っていたのに。

 

「受けてくれるか!?」

 

「受けないとたづなさん呼んでくるでしょあんた…」

 

「無論だ!」

 

クソッこいつどうして理事長できてんだ?

 

有馬記念

 

『一番人気はゴールドシップ。先日マックイーンやミホノブルボン相手に僅差で勝ったトレーナーがいます』

 

「イェーイ母ちゃん見てるー!?」

 

『母さんは見てない。2番人気はアグネスタキオン。なんとトレーナー被りだ』

 

「タキオーン、ゴルシー!がんば!」

 

「がんばるんば〜!」

 

「トレーナー君、結構ゴールドシップ君に毒されてるね…」

 

『3番人気はライスシャワー。何故貴様がここに』

 

「ライスいらない子…?」

 

「…これ終わったら帰りカレーライスでも食うか」

 

『4番人気、ハルウララ。芝適正は如何程か』

 

「ハルウララぁ!?」

 

『以下は省略です。さあ各ウマ娘スタートの準備が整いました。レースはいよいよ始まるぞ!』

 

ガパッ!やはりこの音と共に駆け出すウマ娘達。こんなに立派になって…と涙を拭うが待てハルウララ君は流石に成長しすぎだ。そう思いながらゴールドシップが後方、タキオンが中間らへんといったところだろうか。わからんが。

 

「うーむかなり悩みどころだなこれは」

 

「前途多難ですね」

 

「うおっ桐生院トレーナー…もう良いんですか体調」

 

「ナイフ如き弾き返せない者は桐生院家にあらずです。弾き返したら腕に刺さりましたが」

 

「桐生院家って鬼龍院家の間違いじゃないかな」

 

「知りませんよ」

 

『さあ第三コーナーを曲がりアグネスタキオン上がってきた』

 

「まずい…これはひじょーにまずい。たしかにこのまま行けばタキオンは勝ってしまう。それがひじょーにまずい」

 

「え?」

 

「URAファイナルズとか言うレースにでにゃならんのだ!」

 

「私もですけどね」ピコンッ

 

「メールですか?」

 

「ハッピーミークからです…」

 

「どんなメールでした?」

 

「背景クソトレーナーへ。距離適性考えろ。そしてレースをちゃんと見てスタミナ切れがあるかどうか確認しろ。たづなさんに全てを委ねるな」

 

「分かったか新人トレーナー諸君」

 

『さあ第四コーナー曲がって最終なんたらデス!ゴールドシップ走ってくる登ってくるまるで滝登りだ!しかし差は歴然!アグネスタキオン3バ身も差を付けているぞ!これはすごい!ゴールドシップ!間に合うか!?』

 

「…ギアチェンジ!」

 

「!?」

 

『ゴールドシップ抜け出した!僅差で勝負が決まったぁ!天祭(ゴルシ)と天災(タキオン)の勝負!制したのはゴールドシップぅ!』

 

「…よーゴールドシップ」

 

「あ!?てめえ言っただろゴルシって呼ぶってよ!」

 

「初心忘れるべからず!一緒に行こう!」

 

「…とりあえずドロップキーック!」ズドッ

 

「はぐあ!?」

 

「おっと」

 

「お、ありがとタキオン」

 

「…全く、負けたな。やはりトレーナーがいるのといないでは違いが出るものだな。レースの予約もトレーニングの準備も全て一人でやって…勝てると信じていたのに、なぁ…」

 

「…そうだタキオン」

 

「ん?」

 

「URAファイナルズにはゲストで数名招かれるらしいから、俺がお前を強く推薦しといてやるよ。お前が予選を勝ち上がってくればの話だがな」ニヤニヤ

 

「…受けて立とうじゃないかトレーナー君…いや、モルモット君」

 

「え!?おい、アタシは蚊帳の外か!?」

 

 

 

 

 

 




待て、実況解説の人なんか変だぞ?
と思いながら書きました。後悔はない。あるとすれば文字数考えずに最初無茶苦茶しすぎだってところだけ。
なんで人間が薬物投与によってウマ娘より速くなるんだおかしいだろ
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