トレーナーの他人事   作:覚め

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ウマ娘 トレセン学園 七不思議
検索!

公式何も出してねぇ!
こうなったら自分で作るしかねえ!
確かトレーナーの名前出してませんでしたよね!
今回出ます!!


第16話

 

トレセン学園…そう、学園。学び舎である。そんな学び舎だからこその宿命と言うか、なんというか…七不思議がある。噂好きのトウカイテイオーが引退したウマ娘から得た情報である。しかし、これですら一つ。そう、トウカイテイオーでさえ一つしか手に入らなかったのだ。その内容は…

 

「…なぁタキオン。なんて読むんだこれ?」

 

「ん?…それは冗談か?私たちのトレーナーだろう?」

 

「え?」

 

「まあ確かに読みづらいっちゃ読みづらいがなぁ…」

 

「いや、まぁ…で、なんて読むんだ?」

 

「君確か雑学には恐ろしく強いんじゃなかったか?…これは…多分詞臼(しうす)じゃないか?というかそれくらいしか読み方がないが…まぁ変な苗字でない限りはそう読むだろう」

 

「しうす…読みづらいな!」

 

「ってちょっと待て。なんでトレーナーの苗字が新聞に?」

 

「ほれ、これ見てみろよ」

 

号外!!トレセン学園の七不思議の内一つ判明する!!

 

「馬鹿か君は」

 

「人生馬鹿じゃないと楽しくねえぞ」

 

「君を見ているとそれを思い知らされるよ」

 

「でだ。これを見ろよ」

 

「これって言ったってなぁ…一つしか…ん?」

 

「この引退したウマ娘、五年くらい前に引退したんだってよ」

 

「…そこからいたとしても不思議ではない。別にサブトレーナーとかがあるだろう」

 

「いや、その時にはもうトレーナーだったって話だぜ?」

 

「…気になる」

 

「やるしかねえなぁ!」

 

そうして決行された日は…5月12日。特に意味はない。が、ゴールドシップがその日だその日だというのでこの日になった。やはりゴールドシップ…!ゴールドシップの前には理性さえも崩れ落ちるのみであった…!!

 

夜 トレーナーの部屋の前

 

「…行くぞ!」バンッ

 

「!?」

 

「なにやってんだお前ら」

 

「しまった!?」

 

「退散!」

 

「…まーた現れやがったな?どーせ今朝の新聞でも読んだんだろ…トウカイテイオー来てマヤノなんたらも来てハルウララも…ハルウララはいいんだよ!あいつ真っ直ぐに聞いてきたからな!」

 

「トレーナーが荒れてるぜ…」

 

「まるで闘牛だな」

 

翌日!同時刻!

 

「さて、見張りは頼んだ」

 

「頼まれた」

 

「…コソ泥のように入るか…?」ギィ…

 

「テメェにやるモラルも怪奇現象も七不思議も無えよゴルシ」

 

「…せいっ!」ドンッ

 

「ほがっ」

 

「これで良しだ」

 

「なんという力技。しかしこれで確認が出来る」

 

「さて、まずは机の上だな。いや、でも普通七不思議の後に置くか?」

 

「私なら置かないね。一目見て嘘だったと分かるようなことにすれば」

 

「あった」

 

「あったぁ!?」

 

やはりトレーナーに脳はなかった。タキオンのような知性はなく、ただそこには『どうにかしてゴルシ押さえつけよう』という思考しかなかった。悲しいね。しかしこれでゴールドシップによる捜索は終了の鐘を鳴らした。

 

「?…これ、誰だ?」

 

「むぅ…見たところ随分古い写真だな…」

 

「…これ、レースの一部分じゃねえか?ほら、ここに他のウマ娘の写真」

 

「ん?…これは栗毛?」

 

「まあ分からんが…どっち道七不思議は本当だったってわけだ」

 

「んなわけあってたまるか…」

 

「生きているのかい!?」

 

「バケモンだな…」

 

「馬鹿め。急所を外すことくらいむずいけど出来るっての。んで、そのウマ娘の…なんだっけ?」

 

「ああ、そうそう。正体を教えてくれよ」

 

「…俺の姉貴」

 

「姉貴!?お姉さんがいたのかい!?」

 

「ああ。毎回レースではトップでな…母さんがウマ娘でよ。まあ作り話なんだがな?」

 

「トレーナー君、いやモルモット君。全身麻痺か右手が完全に使えなくなる薬、どっちが良い?」

 

「おう。タワーブリッジすっか?」

 

「…こいつなぁ。これ…」

 

そうやって渋々とようやく話し始めた。ちなみにタキオンの薬は後遺症が必ず残り、ゴルシのタワーブリッジはよく分からんが意訳すると暴力を振るうという意味なのでどっちもどっちである。すなわち選ぶならゴルシ

 

「俺の姉貴の友人」

 

「お姉さんはいたんだね」

 

「そこは嘘じゃねえんだな」

 

「多分な。んでまぁ年が離れてるから…10歳くらい?で、その姉貴が13歳の時にせっせこ貯めた貯金で買った古いデジカメで撮った写真。色もぼんやりとしてるけど」

 

「…待て、なんでそれを君が持っている?」

 

「お、よくぞ聞いた。まあ時は過ぎるわけだけど。そっからまた10年くらい?でさ、姉貴がそのウマ娘のトレーナーになったんよ。トレセン学園じゃなくて、ほんとただの繋ぎ?のトレーナー」

 

「ああ、短い間だけいるトレーナーか」

 

「トレーナーが急な病で倒れたりした時の代理…バトンみてえなもんだ。それになったわけ」

 

「それで?どうなったんだい?」

 

「…そっから先は思い出したくねえが、そのまま有馬記念優勝っ!とまぁ行って、姉貴は自分のことのように泣いて喜んだわけ」

 

「ほう」

 

「それで?このゴルシ様見てーな美人が今のお前の妻ってか?」

 

「…あー、まぁ用はそれに近いんだがな」

 

「え!?」

 

「…姉貴がそのウマ娘と約束したんだな、まぁ一緒にいよう!って…で、まぁ色々とあって病んだわけよ。そのウマ娘が」

 

「で?」

 

「…この写真残して姉貴がウマ娘について行ったんだ。それでどこにいるのか今は分からずじまい…ってやつだ。気をつけろよ幼い頃の約束は。死ぬからな?マジで」

 

「ほーん…」

 

「ウマ娘のアタシ達をなんとか出来るやついねーだろ!」

 

「…そうだといいな」

 

話し終えた瞬間、大量の風が室内を襲った。写真立てから取り出した写真は空を舞い、床に張り付いた。そしてウマ娘が部屋を後にした。ゴルシとタキオンが居なくなった、たった1人だけの部屋でトレーナーはこう呟いた。

 

「…上手い嘘のつき方ってのを聞いたから試したが…口が滑らないようにするのも大変だな」

 

 

 

 

 

 

 




姉がいる→本当
姉の友達にウマ娘がいる→本当
姉とウマ娘がどっか行った→嘘
本当はウマ娘はもう居ない。なんなら姉もいない。
行方はわからない→本当。
ちなみにトレーナーの七不思議が流行り出したのは引退したウマ娘の先輩から。
こうやって人脈を複雑にすることによって物語の奥深くまで探らせないようにする戦法
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