トレーナーの他人事   作:覚め

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なんだか随分とマックイーンもブチギレて来た。


第8話

 

トレセン学園

 

「…有馬記念?ああ、あったなそんなレース」

 

「来週このレースあるから出るぞ!」

 

「嘘つけ。まだシニアに入って半年も経っとらん。そもそも次は天皇賞春だぞ」

 

「チッ騙されなかったか」

 

「お前今本音聞こえたぞおい」

 

「さあ?なんのことやら?さて!アタシはトレーニングして来るぜ!」

 

「待て!来週たしかにレースあるけど!休めろ!怪我するぞ!?」

 

「ヘーキヘーキ!大丈夫だっての!ゴルシちゃんに任せれば300年同じことやらせても」グキッ

 

「あっ」

 

そう言ってゴルシは壁に膝を打った後にそのまま体が窓へと飛び出して頭を打ってさてどうしたものか。エロ同人みたいな格好になっている。クッこのゴルシに負けてなるものか…!とは思うがゴールドシップ起き上がらない。保健室行くか

 

保健室

 

「レースが目の前だからって欲張り過ぎ」

 

「うい…」

 

「ったく…お前ももう少し落ち着きを持ったら…いや、昔から言われていた黙っていれば美人はお前のことかもしれんな…」

 

「はー!?ゴルシちゃんは黙ったらゴルシちゃんじゃなくなるだろうが!」

 

「落ち着け。今は怪我をどうにかするんだ。超時空で外にでも行くか?」

 

「いいなそれ!」

 

その日一日中はゴールドシップのキレがいつもより少なかった。

 

翌週

 

「これから始まる大レース♪」

 

「ひしめき合っていななくば」

 

「天下のサラブレッド4歳馬」

 

「…あの、すごい恥ずかしいです」

 

「奇遇ですね。僕もそうだったんですよ桐生院さん」

 

「私からするとゴールドシップよりも貴方の方が恐ろしいです」

 

「類は友を呼ぶと言いますしね」

 

「言ってたまるか」

 

『さあスタートを切った!序盤先頭はダイワスカーレット!…ん?』

 

「あれ、ダイワスカーレットって出るの?」

 

「ウチのハッピーミークも出てるんですよ!」

 

「…待て、ここはすでに超時空だったのか…!?」

 

『さあ一番人気ゴールドシップまだ外で脚を溜めている』

 

「…トレーナーさん、レース見なくていいんですか?」

 

あ、忘れてた…ってゴルシ!?なんか君前より少し凛々しくなったんじゃない!?すごい剣幕で迫ってるよ!?怖っ!

 

「固有スキル発動!」

 

「自分で言うなよ!」

 

「…あ、そういえば」

 

「どうしました?」

 

「脚力増強のあれ、買ったんですよ」

 

「あー、あれ意味ないですよ」

 

「え?」

 

「それっぽいだけですもん」

 

「…じゃあ、どうしてあんなに足が」

 

「…前に担当のようなことをしていたウマ娘に、ちょいとね」

 

「?誰ですかそれって」

 

「…アグネスタキオン…」

 

「あ…」

 

そう言いながらレースは終盤。トップを競り合っているのはゴールドシップとダイワスカーレット。あれ、ハッピーミークは?そう思って後続を見る。居ない。さらに後ろを見る。居た。桐生院さん…?

 

「どうしました?」

 

「ハッピーミーク…」

 

「ああ、ほぼダメ元で出してますもん(笑)」

 

「嘘だろ!?」

 

そうしていたらレースは終わった。何故だろうか。心音がいつもよりはっきりと聴こえるしその衝撃もしっかり伝わっている。色々と怖い。怖くてしょうがない。

 

「よー、どうだったゴルシ?」

 

「一着なんて楽々ポイポーイだぜ!そこらへんに落ちてる2位でも拾っとくか?」

 

「どうでもいいがお前はそれで本当に生きていけるのか?」

 

「知らん!」

 

こりゃまた自信のあることで…

 

翌日

 

「なートレーナー」

 

「なんだ?」

 

「出かけようぜ〜?そろそろなんかイベントあるだろ〜」

 

「そうだな…自転車でも漕ぐか」

 

「違うそうじゃない」

 

どっかの山

 

「マウンテン自転車って言う語呂の悪い言葉思いついた」

 

「…普通レースの後に自転車漕ぐとか思わねえだろ!?」

 

「それもそうだな。帰るか」

 

「マジか!?」

 

「マジだ。トレセン学園に突っ込む勢いで行くぞ」

 

「おう!」

 

トレセン学園

 

「…っくしゅっ」

 

「どうしました理事長?」

 

「トレセン学園最大級の危機を感じた…」

 

「マジ?」

 

そして数分が経ち…トレセン学園には一つ、壁が妙に白いスポットが新たにできたそうな。

 

「あらあら…どうします?」ゴゴゴゴ

 

「構わん。吊るせ」

 

「なんで俺なんだよ!?ゴルシだろ!?」

 

「トレーナーが山を登り切るかトレセン学園に突っ込むかって言ってきて…!」

 

「裏切ったなゴルシィィィィィィ!!だが忘れるなよ!俺の命令で動いたわけではなく!自分のブレーキ不足だと言うことをな!後たづなさんガチきついんでどうにかしてくれません?」

 

「自転車持てるからいいんじゃないですか?」グイッ

 

「ほわあちゃぁぁぁあぁぁ!」

 

「うるせーぞトレーナー。しばきまわすぞ」

 

「もうしばかれてる!…おい、ゴルシ嘘泣き止まってるぞ」

 

「あ」

 

「ほう…?」

 

「請求ッ!!壁の修理代20万!」

 

「…ゴルシ、そんな金持ってるか?」

 

「ない。トレーナーは?」

 

「…全財産合わせても今10万も行かない」

 

「あら〜?トレーナーの給料は20万はあるのに〜?」

 

「たまにあるんですけどいつの間にか給料袋がどこかへ…」

 

「あ、それアタシだ」

 

「ゴルシに請求」

 

「請求ッ!!!」

 

「トレーナー!?」

 

…最近謎に財布が無くなったのはお前のせいだったのか。そのおかげで趣味が全くできなくなって携帯も途切れたくらいなんだよ。泣くぞ。マックイーンか桐生院さんに泣きつく…いや、桐生院さんは一定のラインを越えると鬼龍院になるからやめとくか。

 

「あ、アタシの財布はやらねえぞ!?」

 

「ヘッドフォンとか怪しい」

 

「なんで言うんだよ!?」

 

 

 

 

 

 




天皇賞・春であんま一着取った覚えがありません。
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