修学旅行でルーマニアに行ったら、聖杯大戦に巻き込まれた   作:幻夢の饅頭

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ルーマニア行き飛行機内にて

修学旅行でルーマニアに行くことになり、

飛行機の中で呑気にしおりを見ていたらいきなり手に令呪が現れた。

 

現在、自分の身に起きた出来事を3行で語ると以上の通りだ。

空の上を飛ぶ飛行機の中、周囲の席の生徒がUNOで盛り上がっている最中、ぺらぺらとしおりを読み返していたらピリっと右手に違和感を感じてみれば赤い模様が浮かび上がっていた。

令呪であると一目でわかった私は、その場で「わぁっ!?」と素っ頓狂な声をあげてしまった。

 

 

多分これは、『FateApocrypha』の赤の陣営か黒の陣営のどちらかの令呪だろう。

なぜ、そんな事がわかるのか?

 

そう、何を隠そう私は転生者だからだ。

前世は平凡な人生を歩んでいたが、今日の様に学校の修学旅行の最中にバスが事故に遭い、泉に転落。

クラスの中で唯一、泳げなかった自分だけがどうやら死んでしまったらしいのだ、そんで気がついたら第二の生。

 

私の家は普通の一般ピーポーの家庭に生まれた、

別に魔術師関係の血筋ではなく極普通の家系である。

住んでいた地域も冬木とか東京ではなく、千葉辺りのベッドタウンだ。

この私立学校も普通の一般の学校である、ただし修学旅行先がルーマニア。

修学旅行先でそれ普通選ぶ?という珍しい学校であっただけだ。

 

前世の記憶持ちで、なおかつここがFateの世界であると知ったのはかなり小さな頃、冬木市の観光CMを見た際に直感できづいたからだ。

 

だが、当時ネットで調べてみても冬木には大災害もなければ児童の多数行方不明事件もなかった。

不思議に思っていたが、そういう世界線に生まれたのかと思いほっとしていた。

今日まで平々凡々に人生を謳歌して、尚且つ今日からやく一週間の長期滞在修学旅行を凄く楽しみにしていたのだ。

 

ドキドキワクワクの心地よい修学旅行がドキドキハラハラの命がけの聖杯大戦への片道切符の令呪が宿るまでは……。

 

隣の席の女生徒が「どうしたの?」と心配してくれたので、「小虫が顔に張り付いてびっくりした」と返して事なきを得た。

 

令呪が浮かんだ右手を隠しながら、頭の中で猛スピードでApocryphaの事を思い出す。

よく考えろ、確か今回は冬木の通常の聖杯戦争ではなく、黒の陣営と赤の陣営で別れた7機対7機の聖杯大戦だったはずだ。

 

ちょっと待てよ?そしたら今右手に浮かんだのはどっちの陣営のなんだ?

自分に令呪が宿ったのなら、明らかに原作の道順とは大きく外れる自体になってる。

というか、今はどの時期なのかも検討がつかないな。

 

 

確か聖杯大戦が始まるだいぶ前から黒の陣営はキャスターのアヴェケブロンとランサーのヴラド三世を召喚して準備していたはずだ。

そして残りのバーサーカー ライダー セイバーはユグドミレニアの城で一斉に召喚される。

…アサシンは原作通りなら、ジャックザリッパーになって。

魔術師の生贄になっていた、一般人と一緒に街で魔術師のハートキャッチ(物理)に明け暮れていた筈だ。

 

赤陣営の方は、黒の陣営に対抗した魔術協会の凄腕達が招集をかけられていたが聖堂協会から派遣された黒幕であるコトミネシロウとそのアサシンに操られ、ほぼ独壇で赤の陣営を指揮している。

 

それと、ルーラーのジャンヌダルクが召喚されてこの話のキーとなるホムンクルスのジーク君と行動を共にする…。

始まりは確かそうだった筈だ。

 

 

ふぅと息を吐き、力を抜く。

まだ飛行機は着陸する気配はない、だが刻一刻とルーマニアの地は近づいてゆく、

早くどう行動を取るのか考えなくてはいけない。

 

…この時期が聖杯大戦が始まる直前だった場合、今トゥリファスやその付近の街やおまけに空港に至るまで魔術師達の監視網が張り巡らされている筈だ。

それにどこまでの領域からかおぼろげだが、赤のアサシン セミラミスの鳩の使い魔による監視網もあった筈だ…詰んでるよ!!

まずは、いち早くこの令呪をどうにかしなくてはならないのは確かなんだ。

 

 

なぜなら黒の陣営は魔術師の一族であり部外者(一般市民)の私に令呪が宿ったと知られたら絶対に捕まえに来るだろう。

神秘の秘匿の件も含めれば、令呪を手ごと奪われてそのまま物言わぬ何かにされる可能性もある。

だが私の『秘密』がバレれば最悪もっと厄介な状態になりかねない。

 

魔術回路の無い人間が、アレを扱えると知られたら封印指定か人体解剖か、兎に角魔術世界から目をつけられるのは必須なのだから。

 

そして今回は赤の陣営も頼る事はできない、

なんせ肝心の中立の聖堂協会にはどこぞの麻婆神父よろしく、黒幕神父がウェルカム状態だぞ。

もれなく生ける屍の仲間入りなんて真っ平御免だ。

 

 

そんで肝心なのが、私の持つ『転生特典と能力』…これが厄介だ。

 

なんでこの能力でFateの世界に転生しちゃったんだよ!!!

 

ばきりっ!

 

あ、やばいボールペン折れた。

そんなに焦っていたのか手に持っていたボールペンがべきりと折れてしまった。

手元にはこれしか描くもの持ってないのに…しょうがないか。

 

旅行の手提げバックを持って、隣の生徒に気持ち悪いからトイレに行ってくると伝える。

キョロキョロと怪しい人物がいないか確認しながら通路を通りトイレの個室に入る。

バックの底に手を突っ込み、布で包んだ細長い枝の様なモノを取り出す。

枝の先端を折れたボールペンに近づけ、呪文を唱えた。

 

『Reparo(レパロ)』

 

杖から淡い光が漏れ、折れたボールペンが逆再生映像の如く破片やヒビが修复され徐々に元に戻ってゆく。

カチカチとボールペンの动作を确认し、正常に元に戻った事がわかる。

 

そう、転生特典として私が得たのは

ハリーポッターの魔法が扱える事なのだ。

 

 

…朧げな記憶だが、確か前世の最後の記憶。

静かに沈んでいる最中、朦朧とした意識の中で来世は魔法が使える世界に転生したいなーとか呑気に思っていたのだけは覚えてる。

 




ハリポタの能力でFate世界にやってきた主人公!
片や魔法、片や魔術が主流の相容れぬ世界同士のクロスオーバー的な話が書きたいが為に始まった本作。失踪しない自信がない!!

はてさて主人公に宿った令呪は誰のものなのか?
そして今後の物語はどうなるのか?

ちなみに主人公はFate世界にいながら、身体スペックは一般人と変わらないぞ!魔眼とか根元接続とか魔術回路なんてものもないぞ!


次回、主人公の能力判明と主要キャラ登場!
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