東方劣化伝   作:籠の中の鳥

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次回辺りから少し書き方というか改行をもう少し考えてやりたいと思います。
まあ多分慣れない作業なので読みずらくなるかもしれませんが、その時はお申し付けください。

誤字やおかしい表現などがあったら教えてくれると嬉しいです。
感想・アドバイス・批評などなど随時受付中です。



第二十一生 その男 対話する

 

 暖かい朝日を眺める。

 また新しい日がやってきた。

 

 布団の温い感覚を惜しみながら立ち上がる。

 軽い欠伸をした後に、いつも用意されている代えの服に着替える。

 

 そういえば昨日は体を洗っていなかった。

 今日は朝飯を食べた後に入って――朝風呂としよう。

 

 そんな陽気なことを考えながら、私は食事が準備されているだろう部屋に足を進める。

 そういえば昨日は何故風呂に入らなかったのだろうか――何か忘れてはいけない事があったような気が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、諏訪子さん!おはようございます!!」

 

 

 忘れていた……忘れてしまっていた。

 私の聞いた第一声は小鳥が微笑ましく鳴く声ではなく、ましてや私のために働く巫女でもなく、そして畑を耕す老若男女の声でもなく――

 

 

 

 

 

 ――昨日拾ってきた馬鹿の男だった。

 

 

 

>――――――――――<

 

 

 

「いただきます!」

 

「……」

 

 

 元気な声を出した後、おいしそうに食事に手を伸ばす様子が目の前で行われる。

 それを恨めしそうな目つきで眺めつつも、私もおいしそうに湯気を出している味噌汁に手を伸ばす。

 

 味噌の風味が口中に広まり、朝だと言うことをかみしめる。

 と、言うことはなく、口まで持っていくところで男にそれを声で止められる。

 

 

「諏訪子さん!」

 

「ふぇ?」

 

「ちゃんと『いただきます』を言わないとだめだよ」

 

「い、いただきます?」

 

 

 驚きつつも男の言った言葉を反復する形で声に出す。

 それで納得したように、今一度おいしそうに食事をとり始める。

 

 内心納得できないが、今は食べることに集中しよう。

 朝なのか分からないが頭が働いていないようで、あまりとやかく言いたくはなかった。

 

 そして今度こそ味噌汁を口元へと持っていく。

 味噌の風味が感じられず、まるで豆腐の飲んでいるような感じが――

 

 

「……?」

 

 

 何かがおかしくて、もう一度口元へと持っていく。

 その味は先ほどと同じく、まるで水を温めたような味が――

 

 

「……」

 

 

 横に座っている巫女をつつく。

 それに反応した巫女は不思議そうな眼でこちらを見返してくる。

 

 その巫女もまた、私と同じように味噌汁に手をかけていた。

 けれど、私とは違う反応のようで、ニコニコと笑顔なのが少し気にいらない。

 

 

「これ……」

 

「あ、分かります?いつもと味が違うこと」

 

 

 そりゃあ分かりますとも、味がないなんて何時もありませんよ。

 それどころか、どうすれば味がしない味噌汁を作れるのか聞いてみたいくらいだ。

 

 

「これですね……あの人が作ったんですよ?」

 

「――は?」

 

 

 一瞬意味が分からなかった。

 あの男が作った?一体何を思って?

 

 疑問しか生まれやしない。

 それに反応してか、巫女はニコニコと声をかけてくる。

 

 

「実は……諏訪子様にお礼がしたくて作ったようです」

 

「お、お礼?」

 

「ええ、行き所がない自分を助けてくれたお礼がしたい……と」

 

 

 ふむ、どうやら善意で作ってくれたようだ。

 そう思うとあまり悪い気はしないし、神を敬う気持ちはあるようだ。

 

 ちょっと浮かれて気持ちで再度味噌汁に手をつける。

 味は感じず、これなら白湯の方がおいしいと感じるのではと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 食事も終わり、巫女に風呂の準備をするように頼んだ。

 四半刻後にまた呼びに来るといい、私のわがままを聞いてくれた。

 

 それまで暇になる。

 そう思っていたが、あの男の事を思い出す。

 

 食事が終わった後、食器を片してどこかへ行ってしまった。

 去り際に、私に『ごちそうさま』を言うようにと忠告していた。

 

 どうせ暇だしあの男を探してみよう。

 境内にいるか分からないが、暇つぶしになるだろう。

 

 安易にそう思った。

 そしてすぐに見つかりはしたが、不思議な光景を目の当たりにすることとなった。

 

 

 

>――――――――――<

 

 

 

「ごぉ、ろ、くぅ、し……ちぃ!!」

 

 

 もう腕の感覚がしなくなってきた。

 自己最新記録まであと数回で更新しそうだった。

 

 腕立て伏せは毎日している。

 けれど回数は中々増えることはなかった。

 

 その度に永琳やルーミアには言葉をかけてもらった。

 永琳には応援の言葉を、ルーミアにはもう休めという優しい言葉を……

 

 

「あんた……何をやってるの?」

 

 

 そして、神様――諏訪子さんには疑問の言葉をかけられた。

 それに反応しようとして……バランスを崩し、顔面を地面にたたきつける形となった。

 

 砂が口の中に入り、土の味が口中に広がる。

 それを吐きだそうとして咳こんでしまうが、地面と密着した状態でしたので、さらに砂が口の中に入り込む。

 

 そんな事を数度繰り返し、やっと気付いて仰向けになる。

 朝日が自分を暖かく照らし、木々が揺らめいている様子が見えた。

 

 

「えっと……大丈夫?」

 

 

 そして、心配そうに声をかけてくれる神様がいた。

 それが何だか嬉しくて笑顔になったが、諏訪子さんはそれを見て何故か後ずさりをしていた。

 

 それが何でかよく分からない。

 でも、多分自分が悪いので謝ったほうがいいだろう。

 

 

「心配してくれてありがとうございます! そしてごめんなさい!!」

 

「は?」

 

 

 諏訪子さんは驚いたかのように顔をゆがめる。

 それ行動自体が自分にはよく分からなくて、どうすればいいのかよく分からなかった。

 

 

「あんたって……よく分からないわね」

 

 

 自分が何なのか分からないと言われてしまった。

 そう言えば自分って何なのだろうか……考えてみるとよく分からない。

 

 

「えっと……人間?」

 

「本当に?」

 

「……どうなんだろう?」

 

「いや、私に聞かれても」

 

 

 うむむ……考えれば考えるほど分からなくなってくる。

 そういえば何を考えていたのかも忘れてしまったような気がしてきた。

 

 何を考えていたのかを考える。

 考えることを考える……あれ、考えることを考えるって何を考えているのだろうか?

 

 

「諏訪子さん、考えることを考えるって何だと思う?」

 

「……」

 

 

 頭を抱えられてしまった。

 どうやら自分はまた変なことを言ってしまったようだ。

 

 気をつけて入るのだが、何が変なのかが自分にはまだ分からない。

 それを身につけていかないといけないのだが、何より自分が馬鹿だから中々身につかない。

 

 

「まあ……もういいわ」

 

 

 諏訪子さんが縁側に座る。

 自分はどうすればいいのかまだ分からずに、キョロキョロと周りを見回し続ける。

 

 それを見た諏訪子さんが気にかけてくれたのか、隣に座るように言ってくれた。

 自分は感謝の言葉を述べつつ立ち上がり、体についた砂を払いつつ諏訪子さんの隣に座る。

 

 

「聞きたいのだけれど――」

 

 

 

>――――――――――<

 

 

 

「――あなた本当に名前分からないの?」

 

 

 私にとってはどうでもいい質問かもしれない。

 けれど、この馬鹿な男には大切なことだろう。

 

 

「えっと……分からないです!」

 

 

 その質問を笑顔で返してくる。

 それが何だかこの質問自体が馬鹿らしく感じてきてしまった。

 

 能天気と言うかただの馬鹿と言うか……

 自分自身の事を聞いているはずなのにそんな笑顔で返されては、心配して損した気分になる。

 

 

「じゃあ記憶がないということかしら?」

 

「えっと、名前だけ思い出せないです」

 

 

 器用な忘れ方ね……

 そう心の中で思うのも仕方ないことだろう。

 

 

「じゃあなんて呼べばいいのかしら?」

 

「なんでもいいですよ!」

 

 

 これは私が決めていいということだろうか?

 こんな簡単に他人に――他神に任せてもいいことなのだろうか。

 

 まあ神に名前を決めてもらうことなんて傍から見れば羨ましいことかもしれない。

 だが、私には分かる……この男は絶対にそんなこと考えていないし、ましてや私を恐れていない。

 

 その部分は気に食わない。

 しかし……なんとなくだが怒りなどの感情は起きなかった。

 

 理由は分からない。

 それがこの男の個性だと言ったら、ある意味面倒な個性だろう。

 

 

「じゃあ私が決めていいのね」

 

「うん……じゃなくて、はい!」

 

 

 さて、名前を決めるのはいいのだが、流石にどうでもいい名前にするわけにはいかない。

 名前と言う物は人生と友であり伴侶である……つまりは一生付きまとう大切で大事なものなのだ。

 

 それを適当に決めてしまうわけにはいかない。

 それがどうでもいい奴だろうが、とんでもなく馬鹿でもだ。

 

 基本的に名前は何かの意味を持たせる。

 それはその名の通りに生きてほしいと言う意味を持たせるということだ。

 

 本当は親が子につけるからこそ意味が生まれる。

 それを今、私はいきなり行うことになってしまったわけだ。

 

 

「そうねぇ」

 

 

 意味もなく空を眺める。

 まわりの風景から意味を読み取り、そしてそれを名前にする。

 

 それも一つの願いとなり、そして意味となる。

 単純かもしれないが、単純ゆえに深いものとなっていく。

 

 

「うーん」

 

 

 男も真剣に考えている。

 そのうち男は意味もないことを口ずさむかもしれない。

 

 そうなったら今度は祟ってやろう。

 そういえば昨日祟ったはずなのに何故効果がなかったのだろうか。

 

 祟り……

 『祟り』は私の能力の一部であり、大切な能力である。

 

 これの御蔭で私は民に恐れられ、そして崇められる。

 こればかりではないが、『祟り』というものは私にとってとても大切な――

 

 

「スイ」

 

 

 『祟』と言う文字のもう一つの読み方だ。

 その言葉を私は男に向かってなるべく威厳を込めつつ言い放つ・

 

 

「スイ?」

 

「そう、スイ……私の――神の一部なのだから感謝してね」

 

 

 人間にとってはとてもありがたいことだろう。

 なにせ神である私の力の名前を与えたのだから。

 

 もちろん意味がある。

 祟りとは神の災いである。

 

 その『たたり』ではなくもう一つの読み方の『すい』にした。

 そうすることによって、災いが起こらないように……と、反対の意味にしたということだ。

 

 

「スイ……スイ!」

 

 

 男――スイはとても嬉しそうに境内を走り回っている。

 それは見ている方からしても嬉しいはずなのだが、実際はそんなに嬉しくは感じなかった。

 

 それを上回る疑問と不信感が残っているからだ。

 疑問に関しては半分予想がついているものの、それでも拭いきれないところが多々あったことと、スイの『存在』自体が不可解だったからだ。

 

 明らかに見た目は人間であるはずなのに、そうは感じられない『匂い』がした。

 人間ならば人間らしい感じがするはずなのに、スイからは何かが違う感じと、胸の奥に何かが引っ掛かるような微妙な感覚が――

 

 

「諏訪子さん! 本当にありがとうございます!!」

 

「――え? あ、ああ、どういたしまして」

 

「スイスイスイーー!」

 

 

 泳ぐように走り回るスイの姿を見ていると先ほどまで考えていた事が馬鹿らしくて仕方なくなってしまう。

 そう考えると同時に、石に躓いて盛大に転ぶ姿を披露してくれたスイの御蔭でさらにその拍車をかけていくこととなるのは言うまでもない。

 

 

「い……痛い」

 

「はぁ」

 

 

 スイと会ってようやくまともな溜息を吐けたと思う。

 ある意味驚きの連続だったために、溜息を吐く暇すらなかった。

 これがもしこの男の個性だったのならば、本気で祟りたくなってしまう。

 

 そう言えば、前回祟ったはずなのに効果がなかったのは何故なのだろうか?

 それが前から感じていた違和感に関係しているのかは分からないが、もしその違和感のせいだったのならば少し納得できないかもしれない。

 理由は簡単だ、なぜなら神である私の能力をたかだか普通の人間の力がうち消してしまったという構図になったのならば、神としての威厳がなくなるどころか普通の人間に能力で負けたという張り紙まで付けられてしまう。

 

 

「諏訪子さん……少し言いにくいんですけど」

 

 

 スイは畏まりながら私に話しかけてきた。

 その姿勢や話し方がとても不器用すぎて内心笑いかけてしまったが、とりあえず話くらいは聞いてやろうと思った。

 

 何を話すかは分からないが、どうせ下らないことだろうと思う。

 そう思ってしまう理由はないが、この男ならやりかねないとなぜか分かってしまった。

 まさかこんな短期間でこんな馬鹿のことの言いそうなことを理解できてしまうのもどうかと思うが、とだけ付け加えておこう。

 

 

「実は――」

 

 

 

>――――――――――<

 

 

 

「――自分をここで働かせてください!」

 

「……は?」

 

 

 自分の言った数瞬後に小さな驚きの声が聞こえた。

 それもそうだろう、自分みたいな人間を神様が雇ってくれることなんて普通は駄目なことくらい。

 

 けれど、自分はそこで諦めるわけにはいかなかった。

 自分がやりたいこと、そして目指しているものを手に入れるためにはどうしても諏訪子さんの力がなくてはならないものだからだ。

 

 

「自分のできることは何でもします! 炊事洗濯に身の回りのお世話に、風呂の掃除だって頑張ります、後は後は……そうだ!境内の掃除も自分のできる範囲で手伝います! 他にももっともっとやれることはあると思いますが、今言えなかったことも言われたら全力で頑張ります! だから……お願いします!!」

 

 

 全力のお願いとともに、全力の土下座を諏訪子さんの目の前で行った。

 多分これだけでも普通は駄目なんだと理解はしていたけれど、今自分が出来る精一杯はこんなことくらいしかできなかった。

 自分の無力さなんてずっと前から分かっていたからこそのお願いであると同時に、その無力さを少しでもなくそうとするためのお願いだった。

 

 駄目だったその時はもっとお願いをするつもりだ。

 どんなに惨めなのかは分からないけれど、お願いを続けていくことに意味はあるんだと思う。

 やらないで後悔するよりもやって後悔したほうが何十倍も自分のためになるんだって永琳が昔教えてくれたのだが、最初の頃は意味が分からなくて苦労したのをなんとなく覚えていたが、その意味は今この時は理解しているつもりだ。

 

 

「やっぱり……駄目ですか?」

 

 

 それでも不安になってしまうのは自分がとても弱いからだと思う。

 敬語だってあまりうまく使えないし、礼儀作法も実際に使ったことなんて数回くらいしかなかった。

 

 今目の前にいる神様に対してその無礼さがどれくらいになるかは計り知れないものだろう。

 でも、それでも自分は引き下がる気は全くない、と言ったら嘘になるかもしれないが、全力でお願いを続ける気ではいた。

 それが自分のためになることだし、これからの自分が成長していくためには絶対になくてはならないことだと十分理解しているからだ。

 

 

「いいわよ」

 

「……え? ほ、本当ですか!? 本当にいいの!!?」

 

 

 敬語が抜けてしまったことを忘れてしまうくらいに喜びと言う感情が胸の中に巻き起こる。

 いまこの状況を理解しようと必死に頭を回しているが、嬉しいという感情だけが頭の中をぐるぐる回っているだけだった。

 

 でもこれでようやく自分のやりたいこと、成し遂げたいことに一歩近づく事が出来る。

 そう思うと顔が自然と綻んでいって、それを止めようともする気持ち自体がどこか遠くの異次元へと行ってしまう。

 それほどに自分はとても嬉しかったし、さっきまで一体何を考えていたのかも忘れてしまうくらいに嬉しくて仕方なかった。

 

 これでやっと――

 これでようやく――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――料理の勉強が出来る!!

 

 

 

>――――――――――<

 

 

 

 私は感心していた。

 不器用ながらも、不恰好ながらも私に懇願しているその姿を私は称賛していた。

 

 懇願している理由なんて考える必要もなかった。

 名前をくれた礼と、今までの私に対しての無礼を返そうという魂胆なのだろう。

 

 ハッキリ言ってしまえば邪魔でしかないし、面倒事が増えるのはあまり良いことではないだろう。

 それにこんな馬鹿を助けたところで一文どころか、損なことばかり起こるのは目に見えて分かっている。

 

 しかし、私は神である。

 こいつは確かに無礼だったし、救ったとしても私に得はないが、代わりに信仰を得ることが出来る。

 信仰は私たち神にとってとても大切なものであり、そして存在して行くためにもなくてはならないものである。

 

 祟るだけでなく、人を救うこともできる。

 それを民に示すことが出来ればさらに信仰が増えるかもしれない……ようは飴と鞭の要領だが、そればかりでないとだけ言っておこう。

 

 スイ自体に興味を持ったからだ。

 なぜ私の能力が効かなかったのか知りたい。

 そして――この男の行く末を少し見てみたくなった。

 

 

「じ、自分出来る限り頑張ります! 何かあったら何でも言ってくださいです!!」

 

 

 最初に敬語の使い方を覚えさせた方がいいかもしれないわね。

 助けたのはいいが、それがこんな馬鹿だと知られたら少し格好がつかないだろう。

 

 だが、少し楽しみなのも事実だ。

 ここ数百年暇を弄んでいたので、いいものを見つけたと思う。

 これで少しは楽しみが増えたと思うし、なにより信者が増えるのはいいことだ――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自分頑張って料理おいしく作れるようになります!!」

 

 

 ――そんな幻想が打ち砕かされるのは数秒もかからなかった。

 

 

 






「……痛い」


 なぜか分からないが諏訪子さんに思い切り頬を殴られてしまった。
 理由は分からないけれど、多分自分の態度が悪かったんじゃないかなと思う。
 次に話す時までにはもう少し礼儀正しくならないといけないかなと考えてしまう。


「あら、怪我でもしたの?」


 昨日料理を作ってくれた巫女さんが近づいて心配してくれた。
 心配してくれるのはありがたかったが、それよりも自分がやりたいことがあった。

 雇ってくれた諏訪子さんのためにも――
 助けてくれたルーミアに恩返しのための――
 今まで本当に面倒を見てくれた永琳のためにも――


「――今日も料理を教えてください!!」


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