何がいけないのでしょうね。
コメントが無いから直しようがありません。
今回は掲示板要素無しです。
スレニキたちが皆スタークニキに協力するために彼の立てたスレに移動していく。
俺も家に帰ったら様子を見に行くか。
一足先に抜けた幼成王ニキのためにリンクも貼っておいて、と。
さて帰るか。
ガラッ。
「わわわ私が独特の姿勢で来た!」
『オールマイト!?』
ドアを開けた瞬間、目の前にお辞儀の姿勢で立っているオールマイトがいた。
「緑谷少年、飛電少年、ちょっとおいで」
「「......?」」
緑谷と目が合うが、お互い心当たりが無い。
とりあえず2人でオールマイトについて行く。
「来てくれてありがとう2人共。まず飛電少年の用件だが、職場体験の指名のリストにはもう目を通したかね?」
「いえ、数が多くてまだ2〜3割くらいしか...」
「そうか...。実はその指名した事務所の中で、是非とも行ってほしいところがあるんだ」
「えっ、どこなんです?」
鞄からリストを取り出してページを捲る。
「かつて私の
「えっ!?飛電くんナイトアイから指名が来ているの!?」
あっ、あった。
確かにナイトアイ事務所から指名が来ている。
「でも一体どうして...?」
「彼の個性は知っているかね?」
「はい。『予知』ですよね?詳細は一切不明ですけど」
「そうだ。それを使って君を見極めるつもりなのだろう」
「でも飛電くんの一体何を見極めるんです?」
「飛電少年の『ジャックライズ』という他者の力を吸って自分のものにする技。かつて私が戦った中で最も恐ろしい
オールマイトにとって最も恐ろしい
そいつがオールマイトが大怪我を負う原因となった存在なのだと思われる。
そして俺を新たな脅威にさせないための指名。
俺自身、『滅亡』の悪意のラーニングが完了した時に自分がどうなるかわからないし、この申し出は渡りに船というやつなのだろう。
「わかりました。職場体験先はナイトアイの事務所にします」
「うむ、ありがとう。引き留めてしまってすまなかったな」
「......緑谷との話の内容は、俺には聞かせられないものですか?」
「(ギクッ。
「......今は詮索しないでおきます。百と亡を待たせていますし」
「そっ、そうか...。気をつけて帰るんだぞ(た、助かった...!)」
「失礼します」
これ以上この場に留まってオールマイトの制限時間を無駄使いさせるわけにはいかないな。
ここらで退散するとしよう。
まさか職場体験の行き先がオールマイトの元
せっかくだからオールマイトファンのあの人にメールでも送っておこう。
☆★☆★☆
職場体験初日の朝。
「父さん、母さん。いってきます」
「頑張るのですよ、導輝」
「導輝、しっかり学んで来るんだぞ」
「わかっているよ、父さん」
「あぁ。長年の相棒であるライジングホッパーが壊れてしまったのは確かに悲しい。だが同時に嬉しくもあるんだ。ゼロワンだった当時の俺を越えるくらいの力を発揮したってことなんだからな。その証拠により強いゼロワンも生み出したし」
「あれはわたしも驚きましたよ。或人さんと2人でテレビの前で思わず叫んでしまいました」
「母さんが叫び声...?ちょっと信じられないな」
「まぁ何が言いたいかと言うと、導輝はきっと俺を越えるヒーローになれる。この職場体験を通してな」
「......そうだな。いつか父さんのゼロツーに勝てるくらいの力を身につけてみせるよ。それじゃあ、今度こそいってきます」
集合場所の駅に向かう俺と亡。
「コスチュームは持ったな?本来なら公共の場じゃ着用厳禁の身だ。落としたりするなよ」
「はーい!」
「『はい』だ芦戸、伸ばすな。先方にくれぐれも失礼の無いように!じゃあ行け」
改札に向かう俺と亡。
一旦亡を消して向こうに着いてからもう1度ボディを作れば電車賃の節約になるが、許可なく個性の使用はできないし電車での移動が亡にとって何が良い経験になるかもしれないと思い、2人分の切符を購入する。
そして俺たちが乗った車両に飯田が入ってきた。
「あれ、飯田もこっちか。行き先は確か保須市のマニュアル事務所って言ってなかったか?」
「あぁ、訳あって行き先の希望を変更したんだ」
「......」
「(
「(あぁ、わかっている)」
飯田の言った『ワケ』とは、間違いなく
これまでヒーロー殺しは1ヶ所で最低4件の襲撃を行っている。
だがどういう訳か保須市での被害者はインゲニウム1人だけで、これから俺たちが向かう街でヒーロー殺しの目撃情報が発生した。
飯田が行き先を変更したのも、元々の行き先が保須市のだったのも、全てはヒーロー殺しを自分の手で粛正するためなのだろう。
「飯田、お前がヒーロー殺しに会いたいのはわかった。だが実際に遭遇した場合、どうするんだ?」
「......君にはお見通しだったか。あぁ、そうさ。僕は自分の手でヒーロー殺しを見つけ出し、兄さんと同じ目に合わせてやるのさ...!」
「同じ目に、ねぇ...。ヒーロー殺しの足をズタズタにして2度と立てなくするのか?」
「っ、それは...!」
話が具体的になったことで、飯田の頭が少し冷える。
感じ取れる『憤怒』や『殺意』も弱まった。
「飯田、ちょっと窓ガラスで自分の顔を見てみろ」
「何だと?なっ、これが僕だというのか...!?」
「今の飯田を見てインゲニウム......いや、ヒーローだと思うやつはきっといないぞ?」
「僕は......なんてことを...!」
項垂れる飯田。
自分が私情と復讐心で動いていたことを自覚してくれたみたいだ。
「気付かせてくれてありがとう、飛電くん。危うくインゲニウムの名を穢すところだった」
「どういたしまして。まぁ復讐ってのは基本自分の心に折り合いをつけるためにやるものだ。第3者からやめろと言われても納得しないだろう。だから俺から言うことはひとつだけだ」
「何かあったら俺に頼れ。せっかく同じ街で活動するんだから。緑谷や麗日さんも心配してくれていただろ?」
「あぁ、そうさせてもらう。緑谷くんたちにもメールで謝っておかねばな...」
なんとか体育祭の頃の飯田が戻ってきた。
あとはこの情報も伝えておくか。
「飯田、俺は体育祭でお前を含めた複数の人をジャックライズしただろ?その中で
「ん?パンチングコングみたいに物理攻撃に
「不正解。答えはウイルス等の病原体を駆除できる医療系のプログライズキーだ」
「馬鹿な、砂藤くんの個性とちっとも似ていないぞ!?」
本当はちゃんと共通点があるのだが、この場で言う必要は無い。
「その通り。このように俺自身でも予測できない力が手に入ることもある。インゲニウムを治療できる力を持ったプログライズキーも、いつか手に入るかもしれない」
クウガのプログライズキーでモーフィングパワーを使えるようになれば、ヒーローを引退するほどの重症を負ったインゲニウムの身体も回復させることができるかもしれない。
ただの人間がクウガやグロンギになれるほどの力だし、不可能ではないと思う。
「そう、か...。なら、その時はよろしく頼む」
「もちろん。お安い御用さ」
そうしている内に目的の駅に到着し、下車する俺たち。
「飛電くん、この職場体験で僕はインゲニウムの名を継げるくらい成長してみせる。だから終わった後にもう1度僕をジャックライズしてほしい」
「わかった。1週間後を楽しみにしているよ」
そう言って、背を向けて去って行く飯田。
俺もまた、サー・ナイトアイ事務所へ向かって歩き出す。
「よく来てくれたね。私はサー・ナイトアイの
「はい、よろしくお願いします!」
出迎えてくれたサイドキックの人と共に、事務所の奥へと入っていく。
「サーは自分にも他人にも厳しいストイックなヒーロー、というのが世間の認識だ。しかしサーにはもうひとつの顔がある」
「もうひとつの顔...?」
「『元気とユーモアの無い社会に未来は無い』。サーの言葉さ。彼に気に入られたければ、ギャグのひとつでもかまして彼を笑わせてみることだ」
「なるほど...」
センチピーダーさんが、ナイトアイがいると思しき部屋のドアを開ける。
コンコンコン、ガチャ。
「サー、職場体験の生徒が来ましたよ」
「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」
「まったく...。大きな声出るじゃないか」
なんか機械に拘束されてくすぐりの刑に処されている女性がいるーーー!?
「あの、これは一体...?」
「彼女は私と同じサイドキックのバブルガール。報告にユーモアが足りなかったみたいだね」
そう言っている間にナイトアイが振り返ってこちらを見る。
なんという迫力...!
俺どころか亡さえも思わず後ずさってしまった。
「(ほら、ギャグギャグ!)」
「(はっはい!えーと、個性使っていいですか?)」
「(それでサーを笑わせられるならな)」
いきなりだがやるしかない!
俺はサウザンドジャッカーでバイティングシャークのライダモデルを召喚する。
【JACKING BREAK】
そしてそのまま俺を襲わせる。
ガブッ。
『......』
室内を沈黙が支配する。
からのっ!
「
拘束を振り解きながらポーズを決める。
どうだ!
「......」
無反応のナイトアイ。
スベったか!?
「ふむ、ひとまず及第点といったところか」
そう言って、着席するナイトアイ。
センチピーダーさんの方を見ると、バブルガールさんの拘束を解きながらこちらにサムズアップをしていた。
セーフ!?セーフですか!?
「さて、ようこそナイトアイ事務所へ。まずは私の指名に応じてくれたこと、感謝する」
「いえ、オールマイトの勧めを断る選択肢などありません。何より、未来を知りたいのは俺も同じなので」
「随分前向きだな。私は君が
「そうですね。しかし体育祭の『アレ』を見てまだ結論を出していないということは、俺でもヒーローになれるって少しは思ってくれているということですよね?」
「悪意のエネルギーのことか?私から言わせればもうひとつの方が問題だ。ジャックライズだったか?君がその力でヒーローになるか、新たな巨悪になるか、見させてもらおう」
そう言って、ナイトアイが俺に触れる。
☆★☆★☆
ナイトアイの個性『予知』。
対象に触れることで、1時間の間その者の生涯を記録したフィルムを見ることができる。
その力によって見た導輝の未来は...。
「(こっ、これは...!)」
【破壊!破滅!絶望!滅亡せよ!】
【コンクルージョン・ワン】
時系列にして今からおよそ3ヶ月後。
悪意の化身とも言える姿となった導輝が、荒れ果てた街でオールマイトと対峙している。
そして激突する両者。
「(やはり駄目か...むっ)」
しかし見続けている内に、両者は肩を並べて
さらに進めていくと、
そしてヒーローの仮免許を取得し、インターン生としてナイトアイの元へ戻ってくる導輝。
「(これは...!)」
激突の後は見える範囲ではトゥルーフォームしか見せていないが、オールマイトは健在だった。
つまり導輝の覚醒は、オールマイトの死に直接繋がっているわけではない。
「(まだ完全に白と決まったわけではないが...)」
今はこれで十分だろう。
ナイトアイは予知を終了する。
「どうでしたか?」
「......私の見えた範囲では特に問題無かった。では、職場体験の話に移ろうか」
「はい、わかりました」
「現在、この事務所には2名のサイドキックと1名のインターン生が所属している」
「インターン...?」
「ヒーローの仮免許を取得した者が行う、職場体験をより実践的にした活動のことだ。雄英の3年生がひとり、この事務所に加わっている」
「その先輩は今日はいないんですか?」
「彼は数日前に遭遇した
「本来なら君たち1年生の職場体験は、ヒーローの現場の空気を実感してもらうのが目的のため扱いは『お客様』に近い。だが先程話したインターン生、ミリオの復帰にはまだ数日掛かる。その間の穴埋めを君にやってもらう」
「えっ、それって俺に個性の使用許可が出るってことですか?」
「プロヒーローである我々が許可を出せば問題無い。だがそれに見合うだけの力を今から君に示してもらう。さらにインターン生と違って給与も発生しない。それでもやるかね?」
「こちらこそ、臨むところです。よろしくお願いします」
「良い返事だ。ではコスチュームに着替えたまえ。センチピーダーたちと模擬戦を行ってもらう。本格的な活動は明日からだ」
「わかりました!」
そして数日後。
「いや〜俺が休みをもらっている間にすごい戦いがあったみたいですね!参加できなかった自分が不甲斐ないです!」
そう言って、笑いながら悔しいそうにしているインターン生の
「まさかヒーロー殺し1人のつもりがこんな大捕物になるとはな...」
そう呟くナイトアイの視線の先には、アークドライバーを腰に巻いた導輝。
その隣にいる亡の腕の中では、額から角が1本生えた白い髪の少女が安らかな寝息を立てていた。
職場体験中に起きたこと
・アークワン覚醒
・エリちゃん救出RTA
どういう過程だったのかは次回にて。
執筆当初はここまで原作ブレイクする予定は無かったんですけどね...。
ちなみにミリオは「対象を1週間性転換させる」個性を持った
初日はそのまま活動していたのですが、2日目に月のモノが来てしまったのでバブルガールの進言で元に戻るまでの間活動休止になりました。
ナイトアイの予知ってパラパラマンガを見るようなものなので音声は本来無いのですが、アークワンの変身音を入れたかったので今回に限りこうなりました。
評価に文字数制限を...。
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つけるべき
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このままでいい