新章です。
スピンオフ作品の『すまっしゅ!!』の要素も含んであります。
今回も掲示板視点はありません。
申し訳ないです。
まさか掲示板無しで6000文字を越えるとは思いませんでした...。
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31スレ目
「渡我被身子です!よろしくお願いします!」
『えええええぇぇぇーーーーーっ!?』
被身子の登場に、驚愕する1年A組。
「ってあれ?飛電くんと梅雨ちゃんはあんまり驚いてないね?」
「俺は事前に聞いていたからな」
「ケロ。わたしも彼女が家に謝りに来た時に聞いたわ」
「謝ったって......、蛙吹さ......じゃなかった梅雨ちゃんは彼女のことを許したの?」
「正直かなり迷ったわ。でも1番の被害者である飛電ちゃんが彼女を信じると言うのなら、1回くらいはチャンスをあげるべきだと思ったの」
俺と梅雨ちゃんに質問をしてくる麗日さんと緑谷。
「いやいや、そのコ
「
当然と言えば当然だが、納得していない者もいる。
それに対して、説明をする相澤先生。
「お前たちの言うことは尤もだ。取り調べの結果、渡我は
「条件...?」
「来月の頭に行われるヒーロー免許の仮免試験。そこにお前たちと一緒に参加して仮免許を取得すること。それが条件だ。故に編入もまだ仮の状態だ。試験に落ちればそのまま刑罰が執行される」
「半月も無い準備期間で仮免取得!?」
「それだけじゃない。学費を奨学金で賄うためにも、学業では常に成績上位をキープしなければならない。飛電の監視もあるし、正直言って渡我が本気で雄英に居続けたいと思うなら
「飛電の監視...?」
切島の疑問に答えるかのように刺々しいエネルギー体が出現して、被身子の身体に纏わりつきアークドライバーへと姿を変える。
ここからは俺も説明する側に回る。
「御覧の通り、ADが被身子の監視役だ。胸を張って『被身子は何も怪しいことはしていない』と言うためにも、かなり厳しめの監視になる予定だ」
「ですが導輝さん。アークドライバーを渡我さんに回していては導輝さんがアークワンに変身できないのでは...?」
「心配ないよ百。あれは俺に『変身』した被身子が作ったアークドライバーにADが入り込んでいるだけだ。俺自身の戦力は下がっていないさ」
「なるほど。では大丈夫ですわね」
「大丈夫なわけないだろ!?飛電がそのコの私生活を覗きまくるって言ってるんだぞ!?」
安堵する百に反論する峰田。
それに対して被身子は...。
「構いませんよ。わたしを受け入れてくれたアーク様には、わたしの全てを見てもらいたいので。何ならトイレやお風呂でもしっかり監視していただけると...」
「いや流石にそこまではしないから」
「せいぜい変なものを持ち込もうとしてないかの確認くらいだよ。最低限のプライバシーは守るさ」
「むぅ、残念です...」
俺とADの返答に、本気で残念そうにする被身子。
普通反応が逆じゃないか?
「話は以上だ。さぁ、寮に入るぞ」
相澤先生の先導のもと、ハイツアライアンスへ入る俺たち。
「1棟1クラス。右が女子棟、左が男子棟に分かれている。ただし1階は共同スペースだ。食堂や風呂、洗濯などはここで行う」
「広キレー!でかいソファーもあるー!」
「中庭もあるのか!」
「豪邸やないかい」
あまりの豪華さに眩暈を起こす麗日さん。
「聞き間違いか?風呂と洗濯が共同スペース?夢か?」
「男女別だ。あとお前は別館だ」
「別館?」
一旦外に出る俺たち。
相澤先生が指差す『別館』は、どう見ても『峰田』という表札がつけられただけの犬小屋にしか見えなかった。
「えっ、冗談ですよね?」
「俺は今まで合理的虚偽を言うことはあったが、冗談を言ったことがあったか?」
「いややっぱ変だろ!?これならオイラ今まで通り自宅から通うよ!」
「お前の日頃の行いを鑑みての妥当な判断だろう?ちゃんと寮にお前の部屋も用意してあるが、何か問題を起こせば以後こちらで生活してもらうことになる。わかったか?」
「......はい」
相澤先生から最後通牒を受ける峰田。
そして再び寮の中に戻る。
エレベーターもあるのか...。
「個室は2階から。1フロアに男女各4部屋の5階建て。1人1部屋、エアコン・トイレ・冷蔵庫にクローゼット付きの贅沢空間だ」
「せ......先生、光熱費は?光熱費はどのような算出方法なのですか?」
「基本的に全部雄英持ちなので、考える必要は無い」
「じゃあ、エアコンの設定温度は?」
「まぁ......自由だ」
「うわあああああああああ!」
歓喜の叫びを上げる麗日さん。
だいぶ苦労してきたんだな...。
「部屋割りはこちらで決めた通り。各自、事前に送ってもらった荷物が部屋に入っている。とりあえず今日は部屋を作ってろ。明日また今後の動きを説明する。以上、解散!」
『ハイ、先生!』
俺の部屋は2階。
両隣は緑谷と常闇か。
被身子の部屋は3階。
両隣は耳郎さんと、空室を挟んで透だな。
そしてあっという間に夜になった。
「いや〜経緯はアレだが、共同生活ってワクワクするな」
「共同生活......これも協調性や規律を育むための訓練...!」
「キバるなぁ委員長」
男子で集まってまったりしていると、そこへ女子が合流してきた。
「男子〜部屋できた〜?」
「うん、今くつろぎ中」
「あのね!今女子で話しててね、提案なんだけど!」
「お部屋披露大会しませんか!?」
「......え?」
突如始まったイベント。
最初は2階の男子からだった。
1部屋目は...。
「うわああああああ!?ダメダメダメちょっと待っ......アーーーーーッ!」
緑谷の部屋だった。
「オールマイトだらけだ!オタク部屋だ!」
「憧れなんで...。恥ずかしい...」
部屋中にオールマイトのフィギュアやポスターが並べられていた。
ナイトアイさんの部屋もこんな感じだったな...。
「やべえ、何か始まりやがった...!」
「でもちょっと楽しいぞコレ...!」
「さて、順番的に次は俺か」
「アーク様の部屋がどうなっているのか、とても楽しみです」
ドアを開けて部屋に皆を入れる。
基本的には普通の部屋だ。
しかし...。
「うわぁ〜すごい!壁の棚にベルトやプログライズキーが並べられている!」
「こんなに種類あったのか...」
棚一面に飾られているゼロワン関連のドライバーやプログライズキー、そしてアタッシュウェポン。
「でも飛電ちゃん。同じものは基本的に1度に1個しか作れないのでしょう?ここに置いておいていざという時に使えるの?」
「大丈夫だよ梅雨ちゃん。ここに置いてあるのは個性の制約に引っ掛からない
レジェンドライダーのプログライズキーが揃ったことがきっかけで、個性の制約もかなり緩和された。
新しくできるようになったことで、1番の成果は前世のDX玩具を作れるようになったことだろう。
俺がプロヒーローになった後、グッズとしてこれらを売り出せばかなり稼げるんじゃないか?
スレニキたちにも好評だったし。
まあ、パッケージや梱包材は作れないから完全にノーコストというわけにはいかないが。
「ねえねえ導輝くん!ちょっと遊んでみても良い!?」
「構わないぞ透。どれにする?」
「う〜んと......これがスイッチかな?」
「確かわたしをジャックライズしてできたプログライズキーってコレだよね」
ゴゴゴゴーイング
イ
ン
パ
ク
ト
「導輝くん、後でわたしにコレ作ってくれない!?」
「あぁ、良いぞ」
「アーク様、わたしも欲しいです」
「被身子は自分のアークドライバーで作れるだろう」
「アーク様の手作りが欲しいんです〜」
「ね......ねぇ飛電くん、これって...!」
緑谷が震えながら指差す先にあるものは、ゼロツープログライズキーとゼロツードライバーユニットだった。
よし、せっかくだからゼロツーもお見せしよう。
「02」と描かれているユニットを展開し、待機状態にする。
この待機音1番好きなんだよな。
ゼロツー登場前はメタルクラスタハザードの音声ってイメージがあったけど。
そしてゼロツープログライズキーを起動する。
「凄い!ゼロツーの分まであるなんて!」
「なあ飛電、このベルトは何なんだ?」
轟がザイアサウザンドライバーを掴む。
「あぁ、それは俺用のベルトを模したオモチャだよ」
コピーの俺が、エリちゃんを連れてやってきた。
「エリちゃん、一体どうしたんだ?」
「アークさんや皆がここで暮らすことになったって聞いたから見に来たの」
「そっか。じゃあこのまま皆と部屋を回っていこうか」
「うん!」
「それで、コピーの方の飛電。お前のベルトってどういうことだ?」
「こういうことだよ」
『本物の』サウザンドライバーを取り出して装着するコピーの俺。
そういえばサウザンドライバーやスラッシュライザーも作れるようになったんだよな。
ジャックライズで作成したプログライズキーに変身機能が無い点は変わらないので、仮面ライダー迅 バーニングファルコンには変身できないが。
アウェイキングアルシノゼツメライズキーをサウザンドライバーにセットし、アメイジングコーカサスプログライズキーを構えるコピーの俺。
「うおおっ!?何かすげえカッコイイ姿になったぜ!」
仮面ライダーサウザーへと変身するコピーの俺。
もしもの時、エリちゃんを守るための戦力としてコピーの俺にサウザー変身セットを持たせている。
ちなみに
この世界にZAIAエンタープライズは存在しないからな。
サウザンドジャッカーも、『©️ZAIAエンタープライズ』って言わないし。
俺の部屋の番が終了し、常闇の真っ黒な部屋も堪能した俺たち。
「楽しくなってきたね!あと2階の人は...」
全員の視線が、突き当たりにある峰田の部屋の入口に集中する。
「入れよ...。すげえの...見せてやんよ」
半開きのドアから、こちらを誘う峰田。
「ひっ...」
峰田の
「峰田...。お前はしてはならないことをしてしまったな。AD!」
仮面ライダーアークゼロへと変身する峰田。
俺、というかADが新しく使えるようになった能力だ。
俺以外の人間・ヒューマギアに取り憑いた時、仮面ライダーアークゼロに変身して操ることができる。
パタン。
そしてドアを閉じるアークゼロ。
室内からはADと、ADが敢えて意識を奪わなかった峰田のやり取りが聞こえてくる。
『自分自身の身体でラーニングすると良い...』
『やめろぉぉぉぉぉっ!アークゥゥゥゥゥッ!』
『うわあああああーーーっ!オイラの秘蔵のコレクションがあぁぁぁぁぁっ!』
ガチャ。
「終わったぞ」
「流石は
峰田から離れてエネルギー体の状態で部屋から出てくるAD。
室内でのやり取りで峰田がエロ関連の物品を持ち込んでいたと確信した面々(特に女性陣)は、ADに喝采を送る。
「なんてことしやがる飛電!」
「相澤先生に見つかる前に処分してやったんだ。むしろ感謝してほしいね」
その後も続く部屋回り。
被身子はおしゃれ好きだが、
なので荷解きが早く済んだため、気分がやや優れない梅雨ちゃんの手伝いをしていたらしい。
☆★☆★☆
「蛙吹さん、この時計はどこに掛けます?」
「そうね...。部屋に入った時に正面から見えるように、エアコンの隣にしようかしら」
「わかりました〜」
「......」
「......」
「ねぇ渡我ちゃん。聞いても良いかしら?」
「何ですか?」
「今のあなたは、飛電ちゃんのことをどう思っているの...?」
「う〜ん、なんて表現すれば良いんでしょうね...。合宿で初めてアーク様に会った時の気持ちは、『殺したいくらい好き』でした」
「......」
「でも今わたしがアーク様に抱いている気持ちは違います。『好き』という気持ちは一緒なのですが、アーク様を想っているだけで幸せな気持ちになれるのです。今まで切り刻んだ人の血をチウチウしてもこんな気持ちにはならなかったのに...」
「それは......飛電ちゃんがありのままのあなたを受け入れてくれたからかしら?」
「そうです。わたしも最初は、弔くんの先生みたいに個性を消されると思っていました。でもアーク様は...」
『ハァ?お前をリプログラミングする?なんでそんなことしなきゃならないんだよ』
『でもアーク様、このままだとわたしアーク様のことをチウチウしたくなっちゃいますよ?』
『別に構わないが、それの何が問題なんだ?それにだ、俺の目指す最高最善のヒーローってのはどんな個性を生まれ持っても差別や偏見に晒されない世の中を作り出すものなんだよ。決して他者の「個性を殺す」ような存在じゃない。オール・フォー・ワン相手にアレをやったのは必要なことだったからだ』
「そう。飛電ちゃんはそんなことを...」
「えぇ。ですからわたしは、わたしを信じるって......受け入れるって言ってくれたアーク様のお役に立ちたい。その想いを胸に雄英の編入試験を突破してここにいるのです。仮免だって、絶対に取ってみせます」
「(
「本当ですか!?ならわたしのことは名前で呼んでほしいです!」
「梅雨ちゃんと呼んでちょうだい、被身子ちゃん(強いのね、このコ。百ちゃんと透ちゃんは勝てるかしら...?)」
☆★☆★☆
不参加の爆豪を除いた全員の部屋を回った俺たち。
誰が1番センスのある部屋だったかを投票で決める。
「え〜皆さん投票はお済みでしょうか?自分への投票はナシですよ?」
投票にはエリちゃんも参加している。
しかし俺・AD・コピーの俺は3人で1票という扱いになっている。
「それでは!第1回『部屋王』暫定1位の発表です!」
誰だろうな。
俺たちは部屋を和室に
「得票数5票!圧倒的独走、単独首位を叩き出したその部屋は......砂藤力道!」
「はああ!?」
砂藤本人が1番驚いている。
そういえば砂藤はシフォンケーキを焼いていたな。
「ちなみに全て女子票!理由は『ケーキ美味しかった』だそうです」
「部屋関係なくね!?」
こうして、自室の披露という名の交流会は幕を閉じた。
※お知らせ
本作ですがいつか言っていたように、やはり文化祭で完結させることにしました。
原作より敵戦力が低下している異能解放編を書いたところで、導輝とオールマイトが無双するだけですしね。
そもそも全盛期オールマイトが居る状態で、異能解放軍はアクションを起こさないんじゃないんですかね?
そしてじっとしている間に亡がハッキングで犯罪の証拠を見つけてピザーラ神野店SMASHする流れになると思います。