アークがヒーローで仮面ライダー【完結】   作:無限正義頑駄無

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お待たせしました。
入試回です。
やっと初変身・初戦闘がお見せできました。

PS.前回の投稿をきっかけに評価バーに色が付きました。応援ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。


4スレ目

 

『ハイ、スタートー!!』

 

試験の進行役であるボイスヒーロー「プレゼント・マイク」が開始の宣言をし、俺は演習会場の奥へと突き進む。

しかし、他の受験生の足音が聞こえないぞ?

 

『どうしたぁ!?実戦じゃカウントなんざねぇんだよ!!走れ走れぇ!!賽は投げれてんぞ!?』

 

プレゼント・マイクがそう言った瞬間、やっと後ろからバタバタと足音が聞こえてくる。

不意打ちに反応できなかったのか。

その体たらくで大丈夫なのだろうか...。

いや、俺も他人の心配をしている余裕は無い。

このスタートダッシュのアドバンテージを存分に活かさなければ。

 

 

 

☆★☆★☆

 

99.龍騎士ワンサマー

良いスタートだな。

 

100.鬼滅の時王

判断が早い!

 

101.ウルトラマンティガレックス

これには鱗滝さんもニッコリですね。

 

102.悪女系ヒロイン

あの人の素顔は鬼に笑われるくらい優しい表情だって話だけどどんな顔なのかしらね。

 

103.風花雪月D×D

おっ、スレ主の前に早速仮想(ヴィラン)が現れたぞ!

 

☆★☆★☆

 

 

 

目の前に「1」と書かれたロボットが出現する。

 

『ブッコロス!』

 

「口の汚いロボットだ!」

 

【アタッシュカリバー!】

 

【ファング!】

 

【Progrise key confirmed. Ready to utilize.】

 

【Shark's Ability.】

 

「ハァッ!」

 

カバンストラッシュ

 

アタッシュカリバーの先端から放たれた牙状のエネルギーが仮想(ヴィラン)を噛み砕く。

 

『セナカガガラアキダゼ!』

 

その隙に俺の背後を取っていた2体目の仮想(ヴィラン)に対し、俺はアタッシュショットガンを作成し、宙に浮かせて後ろに発砲する。

 

【カバンショット】

 

ドカァン!

 

スクラップと化したその仮想(ヴィラン)に書かれているのは「2」の数字。

これで3ポイント。

 

「誰ががら空きだって?」

 

父さんの『個性』「善意(ゼア)」は受け取った善意が一定の値を越えると、どこからともなくゼロワンドライバーやプログライズキーが現れる「発動型」の『個性』だった。

 

しかし俺の『個性』「悪意(アーク)」は身体がアークそのものになる「異形型」の『個性』のため、変身していなくてもアークの力の一部を使用することができる。

 

今までやっていたアイテム作成はもちろん、引力・斥力操作による自他の浮遊。

今はまだ一度にひとつしか操作できないが、いつか大量のアタッシュカリバーを使った王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)のような技を開発したいものだ。

他にも視覚をサーモグラフィーやX線に切り替えることができる。

アークワンに変身できればそれぞれの視覚から必要な情報を的確に抽出できるのだろうが、今のままでも十分に使える。

 

建物を挟んだ反対側に大きな熱源がある。

恐らく3ポイントの仮想(ヴィラン)なのだろう。

次はあいつだ。

 

 

 

☆★☆★☆

 

136.悪女系ヒロイン

強いわね、スレ主。

 

137.BLACK鎮守府の提督

数ある手札の中から最適の手段を選んでいるようだな。

 

シューティング

 

138.風花雪月D×D

狼状のエネルギーが建物の左右から回り込んで仮想敵を挟み討ちにしたぞ!

 

139.龍騎士ワンサマー

ゼロワンでは初代暗殺ちゃんを撃破した技だな。

 

140.ウルトラマンティガレックス

不破さんがイズからアタッシュカリバーをもぎ取って使ったんだっけな。

 

141.シーホース社長

そうこう話している内にスレ主ポイントをガンガン稼いでいるな。

 

142.鬼滅の時王

この勢いなら爆豪と同じく救助ゼロでも合格できるんじゃないか?

 

☆★☆★☆

 

 

 

『残り2分ー!!』

 

さて、これで80ポイントくらいは稼いだか?

他の受験生が呟いているポイントが40や50だということを考えると既に合格ラインには入っていると思うが、念のため100ポイントまでいきたいな。

 

ドカァン!

 

ビルを突き破って今までの仮想(ヴィラン)よりも何十倍も巨大なロボットが現れた。

あれが0ポイントの個体か...。

 

「うわあぁっ!なんだよアレ!」

 

「あんなデカブツ倒して0ポイントとか割に合わねぇよ!」

 

そう言って逃げていく受験生たち。

彼らの背中から追撃しようとしている仮想(ヴィラン)をアタッシュアローで撃ち抜き、0ポイントに向き直る。

 

「俺も撤退の準備をしないと...んん!?」

 

サーモグラフィーが、0ポイントの足元の瓦礫の山に生き埋めになっている受験生の存在を俺に知らせる。

このままじゃ奴に踏み潰される!

助けに行こうにも生身の足じゃ遠すぎるし瓦礫を撤去している暇も無い!

こうなったら...!

 

【フォースライザー!】

 

 

 

☆★☆★☆

 

〜一般入試の前日〜

 

「導輝、これを受け取れ」

 

「父さん、これって...!」

 

「本当ならもっと早くこれを渡してやるべきだったんだと思う。だけど導輝の『個性』を考えると、導輝が強くなるのを後押しし過ぎてしまうのは良くないんじゃないか、と考えてしまったんだ」

 

「それでも渡してくれたってことは...」

 

「あぁ。今まで鍛錬し続けてきた導輝なら、きっと俺や父さんを越えるヒーローになれる」

 

「...ありがとう、父さん」

 

「導輝。夢に向かって、飛べ...」

 

☆★☆★☆

 

 

 

走りながらフォースライザーを作成し腰に装着する。

 

【ジャンプ!】

 

フォースライザーに父さんから譲り受けたライジングホッパープログライズキーをセットする。

 

「変身!!」

 

フォースライザーのトリガー「フォースエクゼキューター」を引くことでプログライズキーが強制展開される。

 

【フォースライズ!】

 

【ライジングホッパー!】

 

【A jump to the sky turns to a rider kick.】

 

【Break down.】

 

フォースライザーから飛び出したバッタのライダモデルが装甲となって俺の全身を覆う。

 

 

 

☆★☆★☆

 

171.龍騎士ワンサマー

おぉっ!仮面ライダー001だ!

 

172.鬼滅の時王

或人からライジングホッパーのプログライズキーを貰っていたのか!

 

173.シーホース社長

これならあの0ポイント仮想敵も倒せるかもしれんな。

 

☆★☆★☆

 

 

 

『仮面ライダー001』へ変身した俺はフォースエグゼキューターを戻して再び引くことで技を発動させる。

 

【ライジングディストピア】

 

「ぐぅっ...!ハァッ!」

 

亡への度重なる変身でフォースライザーの痛みには慣れてきたつもりだったがこれは結構キツいな...!

ライジングディストピアの高速移動で0ポイントの足元に移動し、真上に跳躍しつつフォースエグゼキューターを今度は2回引く。

 

ユートピア

 

「ハァァァァッ!」

 

渾身のライダーキックを0ポイントに叩き込む。

それを受けた0ポイントは装甲を大きくへこませ、後ろへ吹き飛んだ。

かなり頑丈な作りだな。

キックが貫通するとエネルギーが逃げてしまうから結果オーライだが。

さて、瓦礫の中の受験生を早く助けなければ...。

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

「痛たたた...。ついてないなぁ...」

 

受験生のひとり、葉隠(はがくれ)(とおる)は瓦礫の中に埋もれていた。

巨大な仮想(ヴィラン)が突き破ったビルの破片が上から降ってきたのだ。

幸いにも瓦礫同士が噛み合って隙間ができたため潰されるという最悪の事態にはなっていないが、足が挟まれており身動きができない状態となっている。

 

「すぐに助けは、来てくれないよね...」

 

まだ試験中のため、試験官は来ないだろう。

他の受験生はあの仮想(ヴィラン)を見て逃げてしまったようだ。

 

そもそも彼女の『個性』は「透明化」。

姿の見えない彼女が瓦礫の中にいるのを、果たしてどれほどの人が把握しているのだろう。

もしかしたら試験官すら気づかず、ずっとこのままかもしれない。

 

「ヒーローになるために此処へ来たわけだけど、今だけはヒーローに助けてほしいなぁ...」

 

透がそう呟いた瞬間、地面が大きく揺れる。

 

「なっ何!?地震!?」

 

しかし透の予想に反し、揺れは1度きりで収まる。

混乱する彼女の元に届いたのは、こちらへ近づく足音。

そして、頭上の瓦礫が撤去されて隙間から差し込む光だった。

 

「え...?」

 

まさかこんなに早く助けが来るとは思わず、呆然とする透。

そのまま全ての瓦礫が撤去され、自分を助けてくれた人の姿が明らかになる。

 

「立てるか?」

 

そこにいたのは、黒いボディーにバッタのような顔をした人だった。

 

「(受験生...?でもこんな目立つ格好した人いたっけ?)」

 

「...どうした?」

 

「あっゴメン!えっと足が『終〜了〜!!』あっ...」

 

プレゼント・マイクが試験終了の宣言をする。

それを聞いた彼は腰のベルトからカセットのような物を抜き取る。

すると黒いボディが消滅し中から現れたのは、受験生の中で誰よりも早く動き出していた人だった。

 

「(受験生だったんだ...)どうして、助けてくれたの?まだ2分もあったのに...」

 

ポイントを稼ぐチャンスを犠牲にしてまで彼は0ポイントの仮想(ヴィラン)に立ち向かい、透を助けてくれた。

透はその理由を聞きたかった。

 

「あのまま放っておくと、君はあのデカブツに踏み潰されていた。他の受験生は逃げてしまったから、助けることができるのは俺ひとりだった。それだけの話だ」

 

それを聞いた透の胸の内に熱いものが込み上げる。

損得など関係無しに、彼は自分を助けることを第一に考えてくれた。

この試験において、彼は誰よりもヒーローだった。

透がそう確信するには十分な答えだった。

 

「足を怪我しているんだろう?医務室まで運んでやるから肩を貸せ」

 

「えっと...さっきから気になってたんだけど、あなたはわたしが見えるの?」

 

「俺の目はサーモグラフィーに切り替えができるからな。ちゃんと見えているぞ」

 

「そっそうなんだ!それじゃあ、肩じゃなくて背中を貸してくれないかな!?」

 

「おんぶか?別に構わないが」

 

サーモグラフィーと聞いて透は慌てる。

それはつまり相手の体温を感知できるということである。

身体が透明なため人前で服を脱ぐことに抵抗が無い透だったが、彼に今の火照った自分を見られるのは何故か恥ずかしかった。

結果、互いの顔を合わせないおんぶを所望する。

 

彼の背中で透はひとり思案する。

 

「(誰にも見つけてもらえないって思っていたのに、彼はすぐにわたしを見つけてくれた。見えないわたしを彼は見ていてくれる。でも...)」

 

彼に見られたくない。

彼に見ていてほしい。

 

思春期の少女らしい矛盾に悩まされながら、いつしか透は導輝の背中で怪我をしているとは思えない安らかな寝息を立てていたのだった。




はい、という訳で導輝がアークワンを入手するまで変身するライダーは仮面ライダー001です!
この展開は執筆前から決めていたことなので、登場させることができて嬉しい限りです。

しかし或人のキャラがギャグが無いせいでむしろ其雄っぽくなってしまっているので書くのがなかなか難しいです。

ちなみに或人の所持アイテムですが
ライジングホッパープログライズキー(今回で導輝に譲渡)
ゼロツープログライズキー
飛電ゼロツードライバー
これだけです。

ゼロワンからゼロツーに進化する際、シャイニングホッパーをベースに他のプログライズキーが融合して生まれたのがゼロツープログライズキーである。
という設定です。
力の源がゼアのみなのでシャイニングアサルトやメタルクラスタはありません。

A組の定員は20人。では導輝の存在によって落ちてしまったのは?

  • 青山 優雅
  • 尾白 猿夫
  • 口田 甲司
  • 砂藤 力道
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