前回の前書きで『文化祭でマシンロボの展示ブースを設ける予定である』と言いましたが、導輝自身の事情を考えた結果やめることにしました。
詳細は本文にて。
百たち3人から告白された数日後の朝のホームルーム。
寝袋に入ったまま教壇に立つ相澤先生から、文化祭の実行が宣言される。
本当に文化祭やるのか...。
「文化祭!」
「ガッポいの来ました!」
「何するか決めよー!」
「いいんですか!?このご時世にお気楽じゃ!?」
クラスが賛成ムードの中、切島が席から立って異を唱える。
この数日の間で、インターンを続けていた面々も少しずつ授業に顔を出すようになっていた。
「もっともな意見だ。しかし雄英もヒーロー科だけで回っているわけじゃない。体育祭がヒーロー科の晴れ舞台だとしたら、文化祭は他科が主役。注目度は比にならんが彼らにとっては楽しみな催しなんだ。そして現状、全寮制をはじめとしたヒーロー科主体の動きにストレスを感じている者も少なからず存在する」
「そう考えると、申し訳たたねぇな...」
そう言って、静かに着席する切島。
俺も
「そういうわけで、簡単に『自粛』とするわけにはいかないんだ。入場者はある程度絞る予定だがな。主役じゃないとは言ったが、決まりとして1クラスにつきひとつ出し物をせにゃならん。今日はそれを決めてもらう」
そう言うと相澤先生は飯田にバトンタッチし、教室の隅で
「ここからはA組委員長 飯田天哉が進行をつとめさせていただきます!スムーズにまとめられるよう頑張ります!」
しかし、ホームルームどころか1時限目を使っても意見はまとまらなかった。
「実に非合理的な会議だったな。明日の朝までに決めておけ。決まらなかった場合、公開座学にする...!」
な、なんて地味な出し物...!
授業参観の方がまだマシだぞ...。
そして放課後。
補習中のインターン組と一足先に寝た爆豪を除くメンバーで会議をした結果、バンドとダンスを複合させたようなものに決定した。
文化祭の出し物といえば屋台が定番だが、雄英の食堂にはランチラッシュがいるからな...。
他科のストレス発散という目的を考えたら残った意見がこれになった。
消去法で決まった案だがかなり良いと思う。
バンドは耳郎さん、ダンスは芦戸さんが中心になって皆に指導することになった。
しかしバンドの骨子であるドラムは耳郎さん自身もまだ練習中のためできる者がいない。
そう思われていたが...。
音楽教室に行っていたという爆豪が、耳郎さんも驚くレベルの腕前を披露する。
最初は『馴れ合いは好かねぇ』と言って乗り気ではなかったが、上鳴の『文化祭の最後に出し物の人気投票やるらしいから1位とろうぜ』という言葉を聞いてやる気全開になった。
バンド隊、ダンス隊とチーム分けされていく中で、俺はステージを盛り上げる演出隊に配属された。
シャインクリスタとかクラスターセルとか、使えそうな能力が色々あるからな...。
レジェンドライダーだと、ドライブのアメイジングサーカスとかもあるし。
文化祭まで約1ヶ月。
各チームの練習が始まる。
☆★☆★☆
放課後、エリちゃんとの面会中にて。
「ねぇアークさん。学校が最近騒がしいけど、何かあったの?」
「あぁ、来月に文化祭があるんだ。皆その準備をしているんだよ」
「ぶんかさい?」
「要するにお祭りだよ。クラスごとに演劇や食べ物の屋台とかの出し物をするんだ」
「食べ物...」
エリちゃんが、今食べている兎カットのりんごに視線を落とす。
「もしかしたらリンゴアメの屋台もあるかもね」
「リンゴアメ...?」
「りんごに飴を塗って作る、とても甘いお菓子だよ」
「甘いお菓子...!」
エリちゃんの目が輝き、口からは涎が出ている。
最初に会った時の暗い雰囲気はだいぶ鳴りを潜めたようだ。
「俺たちA組も出し物をやるから、楽しみにしていてね」
「うん!アークさん、また『アレ』をやってほしいんだけど...」
「あぁ、いいぞ」
エリちゃんにせがまれて、俺はエリちゃんを膝に乗せる。
そして右手にスパイトネガを纏わせ、そのままエリちゃんの頭を撫でる。
「〜〜〜♪」
心地良さそうな表情を浮かべるエリちゃん。
死穢八斎會で虐待を受け続けていたエリちゃんにとって、俺の悪意はむしろ心地良いらしい。
初めてアークワンに変身し『巻き戻し』で消費したはずのスパイトネガが身体から溢れ出した時、それに触れたエリちゃんは『温かく包み込んでくれるみたい』と感じていたそうだ。
この辺りの理屈は、俺も流石にわからない。
あとエリちゃんだけじゃなく、元
吸血ではなく、スパイトネガを込めた手で撫でることを所望された日もあった。
悪意に慣れることで俺のスパイトネガに耐性が付くのなら、強い
『たとえ悪意でも、その中には確かにアーク様の優しさがあります。わたしやエリちゃんが平気なのは、アーク様と直接触れ合ったことでその優しさを感じ取ることができるからです。そこらの
とのことだ。
焦ったが杞憂に終わって何よりだ。
相手の悪意のラーニングは手軽にできるものじゃないからな...。
オーバーホールが相手の時は何分も掛かったし。
「はい、お終い」
「は〜い」
そう言って、俺の膝から降りるエリちゃん。
「それじゃあな、エリちゃん。また明日」
「うん、アークさん。また明日!」
☆★☆★☆
19.転生アークワン
というわけで、やっぱり文化祭は実行するみたいです。
20.風花雪月D×D
もっとヤバい情勢である原作でも実行したくらいだし、まあ開催するよな。
21.龍騎士ワンサマー
ヴィラン連合健在。
オールマイト引退。
サー・ナイトアイ死亡。
現時点でスレ主の世界と原作の主な相違点はこんなところか。
22.安心安全なGウイルス
悪いことばかりじゃないですか...。
23.炙り醤油タルタルソース
そうならなかったのは、ひとえにスレ主の行動と努力の結果だな。
24.転生アークワン
人として、ヒーローとして正しいと思ったことをやり続けた結果です。
犯した罪をナイトアイさんに庇ってもらったりもしましたし、自慢するようなことじゃありませんよ。
25.CiRCLEのマスターク
相変わらず謙虚だな〜スレ主。
26.シーホース社長
話は変わるが、『挑戦状』の件はどうするんだ?
27.悪女系ヒロイン
そういえば差出人のジェントルって、原作キャラなの?
28.BLACK鎮守府の提督
義賊を自称し、自らの活動を動画サイトに投稿しているヴィランだな。
活動の内容が小物な上にただの迷惑な代物なので、投稿した動画は低評価が大量に付けられた上で警察に削除されるのだが...。
29.転生アークワン
そのジェントル
先生方と相談した結果、雄英のセキュリティを大幅に強化することになりました。
おかげで亡やコピーの俺が駆り出されちゃいましたよ...。
30.ウルトラマンティガレックス
あらら...。
31.鬼滅の時王
世間で安全が疑問視されている雄英だけじゃなく、『だびんがす』で動画投稿者としても名前が売れ始めたスレ主にも挑戦するということか。
32.聖グロの要塞
いや、普通に文化祭させてくれよ。
33.下衆じゃない幼成王
全盛期オールマイトがいるというのに、よくそんなことする気になりましたね...。
34.転生アークワン
亡やコピーの俺には、当日マシンロボの展示ブースの管理をやってもらおうと思ったのに...。
いや、ヒーロー科として他の科に迷惑を掛けている以上、やらない方が良いのでしょうけど。
35.シーホース社長
マシンロボが隣に並んでいたら、サポート科の作品が霞んでしまうかもしれんしな...。
36.ウルトラマンティガレックス
発目さんに限っては、そういう心配してないけどな。
37.BLACK鎮守府の提督
結局、スレ主が譲り渡したBLドーザーロボは彼女にどういった影響を与えたのだろうな...。
38.下衆じゃない幼成王
案外マシンロボの次の世代であるムゲンバインを作っていたりして。
39.鬼滅の時王
あり得そうだな...。
40.安心安全なGウイルス
ゼロワンドライバーとか作っちゃう人ですもんね...。
41.転生アークワン
マシンロボに関しては残念ですが仕方ありません。
亡もコピーの俺も、俺本人の力が必要になったら呼ぶでしょうし、俺はA組の出し物に集中することにします。
42.龍騎士ワンサマー
原作通りの、バンドとダンスの複合だったか。
43.CiRCLEのマスターク
ダンス込みのバンドか...。
まるでハロハピだな。
44.炙り醤油タルタルソース
我々も文化祭を楽しみにしているぞ、スレ主。
45.転生アークワン
はい!
必ずジェントルを止めて文化祭を成功させます!
Q.導輝にスパイトネガを込めた手で触れられた時の被身子はどんな気分?
A.導輝に抱きしめられながら耳元で『好き』って言われるくらい幸せな気分。
スレ民たちの近況報告ですが、『頻度が多いし本筋から逸れてる』という理由で一部の読者様からは不評です。
読み返してみるとインターン編は特にそれが顕著であり、マシンロボだけじゃなくそういったことも低評価に繋がったのだと反省しております。
しかし書かないとなると今度は1話ごとの文字数が減ってしまうジレンマ...。
とりあえず完結した時点で平均文字数が5,000を越えていたら良しとします。