アークがヒーローで仮面ライダー【完結】   作:無限正義頑駄無

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お待たせしました。
戦闘訓練回後編です。
今回は掲示板要素無しです。
申し訳ありません。

ちなみに爆豪は前話で出久と『個性』抜きの殴り合いをした結果、もやしだった出久が自分に食らいついたことである程度出久のことを認めており、百の解説や導輝や焦凍といった強力な『個性』の持ち主の存在を冷静に受け止めております。
(拗らせ状態の爆豪を描く難易度が高すぎてこういう展開になったとも言う)


8スレ目

訓練を終えた俺たち4人は観戦ルームへ戻る。

飯田はまだふらついているため、肩を貸そうとしたが「大丈夫だ」と遠慮されてしまった。

 

「4人とも、ナイスファイトだったぞ!では講評の時間だ!だが皆の意見発表の前に、飛電少年が飯田少年にした説得の内容が印象深かったのでね。先にこちらを見てほしい」

 

『ついに見つけたぞ!スピードヴィラン「フルスロットル・ドライブ」よ!』

 

そう言ってオールマイトが俺が飯田を説得する場面が再生される。

 

『ヒーローである俺がお前の力を使って、お前という(ヴィラン)の物語に終止符を打つ!』

 

【ダッシュラッシングブラスト】

 

『ぐわあぁぁぁっ!!』

 

俺が飯田を撃破し、核兵器に触れたところで映像が終わる。

 

「ではこの映像も含めて、皆の忌憚ない意見を聞かせてくれ」

 

すると百が手を上げる。

 

「はい。まず緑谷さんと爆豪さんですが、2人は強力な『個性』があるものの屋内戦ということもあってそれを活かしにくい状態でしたが、それでも体術を駆使して互角の戦いになっていました。ただ、爆豪さんに関してはパートナーとの連携を意識せず先行したため導輝さんの放水で『個性』を封じられていた、というのもありますが」

 

「飯田さんはパートナーが突出しても核兵器の防衛と、(ヴィラン)としての振る舞いを両立させることができていました。しかし制限時間という勝利条件があるにも関わらず、導輝さんとの会話を自ら打ち切って戦闘を開始したのは良くないと思いました」

 

「最後に導輝さんですが、戦闘をせずに(ヴィラン)を鎮圧するというヒーローの理想を実践したのは素晴らしいと思います。説得が不可能と判断したらすぐに戦闘態勢に入り、短時間で飯田さんを撃破したのも評価すべきだと思います」

 

「HAHAHA!!見事だ八百万少女!飛電少年と飯田少年のやり取りは現場のヒーローと(ヴィラン)に限りなく近いものだったぞ!他には無いか?では2組目の試合に移ろうか!」

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

そして全てのペアの戦闘訓練が終了する。

 

「みんなよく頑張った!特に大きな怪我をした者も出ずに終えて私は嬉しいぞ!だが思っていた以上にスムーズに進んだため、まだ時間に余裕がある!そこでもう1勝負、スペシャルマッチをやろうと思うが参加したい者はいるかね?」

 

オールマイトがそう言うと、爆豪がこちらを見ながら手を上げる。

 

「オイ、バッタ野郎。俺と戦えや」

 

「...わかった。やろう爆豪」

 

「うむ、決まりだな!では先程とは立場を入れ替えて爆豪少年がヒーロー、飛電少年がヴィランとする!ふたりのパートナーをやってくれる者はいないかな?」

 

「ぼっ僕、かっちゃんのパートナーになります!」

 

「わたしは導輝くんのパートナーやります!」

 

そう言って、緑谷と透が手を上げる。

 

「ではヴィランチームの飛電少年と葉隠少女はビルに入ってくれたまえ!ルール自体に変更は無いからな!健闘を祈る!」

 

核兵器のある部屋へ向かう道中、透と作戦会議をする。

 

「どうする、導輝くん?」

 

「緑谷はまだ『個性』の超パワーを制御できていないから、あの力を対人戦で使うことは無い。問題は爆豪だ。さっきは先制攻撃で水浸しにすることで『個性』を封じたが、流石に2度も同じ手は通用しないだろう」

 

「じゃあわたしが爆豪くん相手に時間を稼いで、導輝くんが緑谷くんを倒したあと2人がかりで倒す?」

 

「そうだなぁ...」

 

手に持つゴゴゴゴーイングゴーストプログライズキーを見ながら呟く。

このチームだと戦闘は基本的に俺担当だ。

透明人間である透にどんな動きをしてもらえば良いか...。

 

「あっ、そうだ」

 

アークの力であるもの(・・・・)を作成する。

初めての試みだったが上手くいった。

 

これ(・・)で何をするの?」

 

「作戦を思いついた。透明人間である透の存在を向こうが知っていることを利用したプランだ」

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

そしてスペシャルマッチが始まり、俺は緑谷・爆豪の2人とビルの2階で対峙する。

 

「フハハハハハ!よく来たなE-HERO(エクスプロージョンヒーロー)ダイナマイトガイ!そして相棒(サイドキック)よ!我ら滅亡迅雷.netの秘密基地であるこのデイブレイクタウンが貴様らの墓場となるのだァッ!」

 

「ハッ!やれるモンならやってみなぁ!もうさっきと同じ手は喰らわねぇぞ!」

 

相棒(サイドキック)...。ねぇ飛電くん、僕のヒーローネームは?」

 

「ごめん。思いつかなかった」

 

「そんなぁ...」

 

「(コイツがここに居るってことは、核兵器を守っているのは透明女か...)おいデク、お前は先に行け。透明女くらいならお前でもなんとかなるだろ」

 

「かっちゃん!?(2人掛かりで飛電くんを確実に倒した方がいいんじゃ...。いや、ここはかっちゃんを信じよう)...わかったよ、かっちゃん」

 

「話は終わりか?ならばこちらからいくぞ!」

 

【エレクトリック!】

 

【Progrise key confirmed. Ready to utilize.】

 

【Giraffe's Ability.】

 

スパーキング

ショット

 

スパーキングジラフのプログライズキーで、アタッシュショットガンから電撃のエネルギー弾を放つ。

実弾でなければ、アタッシュショットガンの反動は意外とそうでもない。

こうして変身前でも問題無く使えるしな。

 

「チッ!水の次は電気か!デクから聞いていたが何でもアリだな!」

 

2人は電撃弾を回避し、緑谷が俺の横を抜けようと走ってきたのでアタッシュショットガンのポンプアクションをして緑谷に照準を定める。

 

「テメェの相手は俺だァッ!」

 

BOOM!!

 

「くっ...!」

 

爆豪の妨害により、緑谷が上のフロアへ進んでいく。

よし、作戦通り(・・・・)だ!

 

「これで俺たちの戦いにはもう邪魔は入らねぇ。テメェもさっさと変身しな!」

 

「それじゃ、お言葉に甘えて...変身!!」

 

【フォースライズ!】

 

【ライジングホッパー!】

 

【A jump to the sky turns to a rider kick.】

 

【Break down.】

 

001に変身し、アタッシュカリバーとフリージングベアープログライズキーを取り出す。

 

【ブリザード!】

 

【Progrise key confirmed. Ready to utilize.】

 

【Polarbear's Ability.】

 

アタッシュカリバーの刀身が氷で覆われる。

 

「今度は氷か、面白ぇ!」

 

「いくぞダイナマイトガイ!」

 

「来いやァッ!」

 

フリージング

ストラッシュ

 

BOOM!!

 

アタッシュカリバーと爆豪の籠手がぶつかり合う。

俺と爆豪の戦端の火蓋が今、切って落とされた。

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

一方その頃。

緑谷出久はビルの最上階にたどり着いていた。

 

「ここに来るまでにすごい数の大きな蜘蛛の巣があったなぁ...。あれも飛電くんの『個性』なのか?葉隠さんのことも警戒しながら進まなくちゃならなかったからだいぶ時間がかかっちゃったな...。早く核兵器を確保しないと」

 

そう言って、核兵器のある部屋のドアを開ける出久。

しかしそこに居たのは透ではなく、導輝と同じコスチュームを纏い白いヘッドホンのようなものを着けた謎の人物だった。

 

「えっ?だっ誰?」

 

「わたしはアークが生み出した人工知能搭載人型ロボット「ヒューマギア」の(なき)。侵入者である貴方を排除する命令を受けています」

 

「ロボット!?飛電くんはそんなこともできるのか!」

 

亡と名乗った自称ロボットは、バックルに青い銃がセットされたベルトを腰に巻く。

 

【ショットライザー!】

 

【アサルトバレット!】

 

【オーバーライズ!】

 

【Kamen Rider. Kamen Rider.】

 

「変身」

 

【ショットライズ!】

 

【Ready Go!! アサルトウルフ!】

 

【No chance of surviving.】

 

狼を模した濃紺の鎧が亡の全身を覆い、『仮面ライダーバルカン アサルトウルフ』へ変身する。

ここで出久は亡の発言が事実だと確信する。

 

「(まずい!核兵器の防衛をこのロボットが担っているということは透明人間である葉隠さんの所在がわからない!このままじゃかっちゃんが危ない!かっちゃんに早く知らせないと!)」

 

「敵を前に呆けるとは余裕ですね」

 

「ぐっ...!」

 

通信機を使用しようとした出久に亡の蹴りが飛んで来る。

このままでは通信機を使えない。

出久は一時撤退することを選ぶ。

部屋から抜け出した際、亡の銃撃で吹き飛んだドアに危うく潰されそうになったが辛うじて脱出に成功する。

亡はどうやら部屋の外までは追撃してこないようだ。

出久は通信機を起動する。

 

「かっちゃん!核兵器を守っていたのは飛電くんが『個性』で作ったロボットだ!葉隠さんじゃない!」

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

「何だと!?」

 

通信に対して驚愕する爆豪。

上のフロアの状況は亡からの通信でこちらも把握しているため、今が仕掛け時だな。

 

トラッピング

ショット

 

トラッピングスパイダーのプログライズキーで、電流付きのワイヤーネットを爆豪に向けて射出する。

 

「チィッ!」

 

爆破による噴射で回避する爆豪。

だが意識外からの攻撃を無理矢理回避したため、隙の大きな着地になる。

 

「透、今だ!」

 

「オッケー!爆豪くん確保ぉー!」

 

「クソがぁっ!」

 

近くに潜んでいた透が爆豪を確保テープでぐるぐる巻きにする。

これが俺たちの作戦だ。

核兵器の防衛を亡に任せ、透は俺の戦闘現場で息を潜めてタイミングが来るまで待機する。

透が居る場所に攻撃が飛んで来ないようにしなければならなかったが、屋内戦のため爆豪が建物に被害を及ぼす範囲攻撃技を使ってこなかったから結果的に上手くいった。

透の存在を知っている相手が二手に分かれるだろう、という予測のもと成り立つ作戦だ。

 

『爆豪少年確保!戦闘不能だ!』

 

オールマイトから通信が来た。

これであとは緑谷だけだな。

亡に緑谷の追撃を指示し、透と共に上のフロアへ向かう。

 

【アサルトチャージ!】

 

【マグネティックストームブラストフィーバー】

 

するとちょうど亡のキックで緑谷が戦闘不能になる場面に出会(でくわ)した。

 

「亡、ちゃんと加減したよな?」

 

「もちろんですアーク。気絶する程度の威力に留めました」

 

「ならいいけど」

 

『そこまで!ヴィランチーム WIN!!』

 

こうして、初めてのヒーロー基礎学は終わりを告げた。




はい、という訳で滅亡迅雷.netから亡が登場しました。
アークの『個性』で作成できるのがベルト・キー・武器だけとは言っていないので当然ヒューマギアも作れます。
導輝はフォースライザーを自分用の1個しか作れないので、ショットライザーと相性の良い亡が選ばれました。
というか他の3人が出せそうにない...。

...スコーピオンのキーが無いしあったとしても変身機能が無い。ボディはデイブレイク前の飛電が作ったのでアーク製という括りに入るかもしれないが、バルカンに変身する姿が思い浮かばなかったので却下。
...ファルコンのキーが以下略。初代のボディが出自不明で2代目はザイア製なので作れない。
...ドードーのキーが以下略。2代目のボディがアーク製なので作れるが、ヒューマギアプログライズキーが無いため中身が空っぽになる。

以上の理由でヒューマギアの登場人物は亡のみとなります。
他はアズがワンチャンあるくらいでしょうか。

導輝vs爆豪はガトリングヘッジホッグやダイナマイティングライオン等で派手にやりたかったのですが屋内戦なので没になりました。
戦闘描写は難しいですね...。
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