「スズカ~...生きてるか~...」
「生きてます、溶けそうですけど」
「今日はトレーニング休みだ休み、こんな中やったら死んじまうぞ」
「こんな暑さじゃ私もどうかなっちゃいそうです」
「なんでこの家エアコンないんだよ...、扇風機も熱風しか来ねぇしよ」
「室内より縁側で風感じてるほうがまだマシですね」
「ほんとだよまったく...」
「でも風鈴の音とか蝉の声とかって風情があって私は好きですね」
「俺も好きだぞ?だけどさぁ限度ってもんがあるだろ?」
「ま、まぁ確かに今日は特別暑いですからね」
「てかよぉ、スズカはなんでそんなにおすまし顔でいられるんだ」
「んー、トレーナーさんといるからですかね?」
「どゆこと?」
「トレーナーさんといるとなんだか気が引き締まるんですよね」
「なんだそれ、せっかく休みなのに気が張ってちゃ休めるもんも休めないぞ」
「そう言われましても無意識なので...」
「じゃあ意識的に気を緩めようぜ」
「意識的に...?」
「あぁ、無意識に気が張るなら意識的に気を緩めればいいわけだ」
「でもどうすればいいんでしょう...?」
「そうだな、まぁ俺の真似してくれよ」
「わかりました」
「まずは大の字に寝っ転がる」ゴロンッ
「で、では失礼します」ゴロンッ
「そんでもって全身の力抜いて深呼吸、風鈴の音、蝉の声、風で木が揺れる音全部感じるんだ」
「なんだか自然と一体化してる感じがしますね」
「気持ちいだろ?」
「はい、とっても」
「こんなにクソ暑い日でも時たま吹く強い風が唯一の救いだな」
「そうですねフフッ、」
「なんか眠くなってくるな」
「私も少し睡魔が...」
「今日は休みだし寝ても全然いいんだぞ」
「そうなんですけどなんかもったいない気がして」
「せっかくの休みを寝て過ごすのはってことか?」
「いえ、トレーナーさんと言い方は悪いですけどもっとダラダラしていたいなって」
「ダラダラ?」
「はい、いつもレースの事とかトレーニングの事とかもちろん嬉しいんですけど...」
「そうだなぁ、こうゆうことはかなり稀だもんな」
「だからたまにはいいかなって思ったんです」
「こうやって本気でくつろげるのはこれからもあんまないかもだからな、今日はどうせなんもないんだし存分にダラけようぜ」
「はい、お言葉に甘えさせていただきますね」
「っても俺の睡魔は限界寸前だ...」ウツラウツラ
「トレーナーさんもいつも大変ですもんね、寝てもいいんですよ?」
「すまんな...ちょっと仮眠させてもらうわ...」スヤァ
「はい、おやすみなさい」
「ホントにすぐ寝ちゃった...相当疲れてたんでしょうね、いつもありがとうございます」
「...トレーナーさんの手、意外と大きいな...でも握ったら起きちゃいそう...」
「トレーナーさん、好きです、大好きです、おやすみなさい」ギュッ
「俺も大好きだぞ」ボソッ
「......!?」プシュー
夏休みっていいですよね、学生の時はよく祖母の家に行っていたんですけどこれまた山の中で、めちゃくちゃ暑いんですけど時たま吹く涼しい風が気持ちよくてよく窓開けて寝転がってました。暑いのは正直苦手ですけど日本の四季って風情があってすごく好きです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!