感想、評価してくださりありがとうございます。
おかげさまでUAが1万を突破しました。
これからもよろしくお願いします!
---IS学園1年1組教室
<海視点>
「ちょっと、よろしくて?」
俺と一夏が会話していると金髪の女子が話しかけてきた。
「うん?」
「はい?」
俺と一夏がその女子の方を向いて反応する。
「なんですのその反応は!」
「いや、そっちに向いただけなんだけど...なあ?海」
「まあそうだな、話しかけられたから対応する為にそちらの方を向いただけだ。」
「これだから男は!代表候補生の私が声をかけてるのですから光栄に思いなさい!」
一夏は代表候補生という言葉を聞いて首を傾げていた。
「なぁ、代表候補生ってなんだ?」
「はぁ?」
一夏の言葉を聞いた代表候補生様は訳が分からないといったような表情をしていた。
「一夏、そのくらい知っておいてくれよ...代表候補生って言うのはそれぞれの国にいる代表になれる候補の人間の事、つまりエリートって事だよ。」
「そうです、私はエリートなんですの!」
「ちなみに彼女はセシリア・オルコット、イギリスの代表候補生で専用機は第3世代BT兵器試用機のブルー・ティアーズ、武装についても公開されている情報は全て覚えているがここでは必要ないだろう。」
「あら、貴方は私の事をよく知っているのですね、よろしければ試験官を倒した私が直々にISについて教えてあげてもよろしくてよ?」
「いや、俺は大丈夫だし、一夏もとりあえず俺が教えることにしている、それに試験官は俺も倒してる。」
「そういえば俺も試験官倒したぞ海。」
「そりゃすげえな、後で聞かせてくれよ一夏。」
そんな会話をしているとチャイムが鳴って休み時間の終わりを教える。
「っ!また来ますわ!」
オルコットはそう言って自分の席に戻っていった。
「できればもう勘弁だな...一夏お前も戻った方がいいぞ。」
「分かった、また後でな海。」
一夏が席に着くと同時に千冬さんが教室に入って来て教卓に着くと話し始めた。
「授業を始める前に、再来週行われるクラス対抗戦に出るクラス代表を決めないといけないな。」
クラス代表ね...俺は企業代表で束さんにデータ送らないといけないからパスかな...
「クラス代表とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席……まあ、クラス長だな。一度決まると一年間変更は無いからそのつもりで考えてくれ。」
相変わらず首を傾げている一夏の説明も兼ねて言ったのだろう。
千冬さんも少し一夏の方を見ていたし...
「自推他推は問わない、意見があるものは手を挙げろ。」
千冬さんがそう言うと一人の生徒が
「私は織斑君を推薦します!」
「私も!」
「私は、武藤君がいいと思います!」
「私もそう思います!」
「なっ!?俺そんなのやりたくないぞ!」
「織斑、拒否権は無いぞ大人しくしていろ。」
「そんなぁ...」
「織斑先生、俺は企業代表なのでクラス代表の仕事と予定が被る可能性を考慮すると厳しいかと思います。」
「副代表も決めるから大丈夫だ、そのような状況になった場合には副代表にクラス代表の仕事をやってもらえばいい。」
「分かりました。」
パスできなかったよ...責任のあることしたくないんだけどなぁ...
「織斑と武藤だけか?他に意見が無いなら二人から決めるが...」
千冬さんがそう言うとガタッ!と音を立ててオルコットが立ち上がった。
「待ってください、納得できませんわ!」
「なにかあるのかセシリア・オルコット」
「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表だなんていい恥晒しですわ!私に、そのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」
おおう...生で聞くと中々イラっとくるものがあるなこれ...
「実力から行けば代表候補生の私がクラス代表になるのは必然。それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!私はこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」
IS開発者も第1回モンド・グロッソ優勝者も日本人なのにまさかの猿呼ばわりですよ...しかもそのモンド・グロッソ優勝者は目の前にいるのに...
「イギリスだって大してお国自慢ないだろ!世界一まずい料理で何年覇者だよ!」
一夏が売り言葉に買い言葉でオルコットに文句を言ったな...これも非常に良くない...
「貴方私の祖国を侮辱しましたねっ!?」
「先に侮辱したのはそっちだろ!何言ってんだよっ!」
「っ、許しません...決闘を申し込みますっ!」
これ以上ヒートアップするのは良くなさそうだ、ここは俺が止めておこう...
「一夏、一回落ち着いた方がいい、オルコットさんもだ。」
「何だよ海!馬鹿にされっぱなしでいいのかよ!?」
「だから一回落ち着けって、これ以上は良くない。オルコットさんも自分が代表候補生って分かってるか?今の発言でイギリスと日本が戦争状態になったっておかしくは無かったんだぞ?それにIS開発者と今俺達の前にいる第1回モンド・クロッゾ優勝者は何人なのか分かってるのか?」
俺がこの世界に転生してから散々勉強してきたからよく分かった事で、ほんの些細なことから争いは起こってしまうものだ...特にIS関連だと
「…自分の国が侮辱されているのに随分と冷静なのですね、ああ貴方はあの月兎製作所とかいうよく分からない企業の代表でしたものね。」
俺の事を散々貶すのは別に何とも思わないけど束さんの夢の一歩である月兎製作所を貶すのはちょっといただけないな...まあトラブルにはしたくないから我慢するが...
「会社の目標としてIS本来の目的である宇宙を目指すと言っていましたがISが兵器として使われている昨今そんなことを目指すこと自体愚かとしか言えませんわね、責任者の方もたかが知れていますわ。」
こいつ...あの人が...束さんがISが兵器として使われているのをどれだけ悲しんだと思ってるんだ...自分の所為で罪の無い子供を犠牲にしたっていつも泣いてたんだぞ...それを...それを!
「ふん、何も言い返せないようですね、そんなものでは...っ!?」
俺は夢幻の待機形態である眼鏡を外し、傷のついた顔をオルコットに向けて殺気を込めて睨みつけた。
「あの人の夢を馬鹿にすんじゃねぇよ...てめぇらみたいなISを兵器としか思ってないやつらがいるからあの人は悲しむんだ!」
子供を使って残酷な研究をしていたやつらを思い出して最大限殺気のこもった低い声が出る...
「決闘...するんだろ?好きなだけ相手してやるよ...叩き潰してやる...」
「っ!? のっ、望むところですわ!」
俺の殺気に怯みながらオルコットが食って掛かってきたが俺はそのまま睨みつける。
「…海」
俺の事を見ていた一夏は俺の発した殺気に驚いていたようだった。
「ふむ、勝負ということで話はまとまったな? なら1週間後、第3アリーナを使用してクラス代表を決める。それでいいな?」
俺の殺気に呑まれて重い雰囲気になっていた教室は千冬さんの言葉で何とか静まったのだった...
「クーちゃん!クーちゃん!かーくんが私の為にこんなこと言ってくれてる!これもう告白だよね!?そうだよね!?」
「落ち着いてください束様いくら何でも想像が行き過ぎです。」
オリ主も結局のところまだ学生だと分かる回でした。
後は寮と日常回をやってクラス代表決定戦に入りたいと思います。
それでは次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。
よければ評価や感想、誤字報告などいただけると励みになります。