脳内妄想無双は好きだが実現するのは違うと思う   作:大鷹とび

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いつも見てくれてありがとうございます!大鷹とびです。

感想、評価してくださりありがとうございます。

いよいよクラス代表決定戦に入ります!
そして小説のストックががが...

楽しんでいただければ幸いです。



15話 圧倒することにした

---IS学園第3アリーナ ピット内

 

初日のクラス代表決めでの一悶着からあっという間に1週間が過ぎてクラス代表決定戦当日になった。俺と一夏はピットの中でISスーツを着て試合に向けて色々と準備をしていた。

 

「多少はマシになったか一夏?」

 

「なんとかな、体力に関しては箒と一緒に放課後にトレーニングしてたし、知識面は海が分かりやすく教えてくれたからな。」

 

「あれだけ教えてやったんだからちゃんと勝てよ?」

 

「おう、もちろんだぜ!」

 

一夏も気合十分といったところか。

 

「あと、今更だけど、しれっとここにいるな箒」

 

「気にするな海、なるべく近くで試合を見たかっただけだ。」

 

「関係者以外ピットに入っちゃだめだと思うぞ?」

 

「...気にするな。」

 

「いいのかよそれで...」

 

あとで千冬さんに出席簿アタックされても知らないぞ?それにしても一夏の専用機全然来ないな。

 

「おっ、織斑君!来ました!織斑君の専用機が!」

 

そう思ってたら丁度山田先生が入ってきた。山田先生に続いて千冬さんも入ってくる。

 

「随分と遅かったな、一夏の専用機。」

 

「そうだな。ちょっと不安だ...」

 

「織斑、直ぐに準備しろ。アリーナの使用時間は限られている。本番でモノにしろ。」

 

いやいやいや、いくら何でも危ないでしょうよ千冬さん、銃のセーフティの解除方法も知らない人間にいきなり銃渡して的の真ん中を撃てって言ってるようなもんだぞ?

 

俺の心配をよそにピット搬入口のハッチが開き中から灰色のISが現れた。

 

「これが俺の専用機...」

 

「はい!織斑君の専用機『白式(びゃくしき)』です!」

 

「時間が無い。直ぐに装着しろ。初期化(フォーマット)最適化処理(フィッティング)は最低でも20分はかかるぞ。」

 

「織斑先生、では俺が最初ですね?」

 

「ああ、織斑がこれだからな、悪いが頼むぞ武藤。」

 

「分かりました、何だったらしっかり20分稼いできますよ、一夏もモニターは見えるだろうからどうせなら参考にしてくれ。」

 

「お、おう。」

 

「行こうか...夢幻...」

 

俺がそうつぶやくと一瞬で俺は肩部付近に特徴的な箱型の非固定浮遊部位(アンロックユニット)が浮いているISを纏った。

 

「それが海の専用機か、なんだか変わってるな...」

 

「まあこれはちょっと特殊な機体だからな、腕の装甲もその特殊性から無い方が良いんだ。」

 

俺は一夏に軽く夢幻の事を説明しながらカタパルトへと足を乗せた。

 

「海!」

 

射出の準備が整うと一夏から声をかけられた。

 

「絶対勝てよ!」

 

「まかせとけって!」

 

視界に全ての準備が整った事を知らせるウィンドウが映り出撃待機状態になった。

 

「武藤海!夢幻!出撃する!」

 

俺は一夏の期待を背にアリーナへと飛翔した。

 

———————————————————————

 

---IS学園第3アリーナ

 

1年1組の専用機持ち同士がクラス代表を賭けて戦うという噂はあっという間に広がり、アリーナの観客席には多くの生徒の姿があった。2年生3年生の姿もちらほらと確認できる。

アリーナは上空制限とシールドバリアによって守られており、彼女たちに流れ弾などが飛ぶことはない。ふと観客席の端の方を見ると簪さんと本音さんの姿も見えた。

 

「こりゃ少しはいい所見せないとな。」

 

アリーナの上空ではIS【ブルー・ティアーズ】を展開したオルコットさんが俺の到着を待っていたようだ。

 

「恐れずに来たこと、褒めて差し上げますわ、武藤さん」

 

「そりゃどうも」

 

オルコットさんが開放回線(オープン・チャネル)を使って話しかけてきたのでそれに答える。

 

「それが貴方の専用機なのですか?随分貧相な武装と装甲ですのね。」

 

「ISを見てどんな機体かを正確に見抜けないような代表候補生様に言われる筋合いはないな。」

 

「っ!減らず口を...まあいいですわ。それより、最後のチャンスを差し上げましょう。」

 

「ん?チャンス?」

 

オルコットさんは狙撃銃【スターライトMK-Ⅲ】をこちらに向けつつ俺に問いてきた。試合開始のブザーはもう鳴っている。

 

「不様に敗北するのが嫌でしたら、今ここで謝ることですわ。代表候補生と貴方とではISの稼働時間も操縦技術も差がありますから。私は既に300時間は動かしていますもの。」

 

「まあそれはそうだな...確かに差がありすぎる...」

 

高々300時間程度で舐められたものだ...

 

「300時間のオルコットさんと24000時間の俺じゃあ...な」

 

俺は言いながら大型ナイフとピストルを展開して構える。

 

「そんな見え透いた嘘を!ではこれでお別れですわね!」

 

オルコットさんは俺に向かってスターライトMK-Ⅲを撃ってきた。俺は即座に思考のスイッチを切り替えて頭を狙った完璧な狙撃を最小限の動きで躱す。

 

「正確すぎる射撃ってのは読みやすいし躱しやすい。」

 

俺はその場から一歩も動かずにピストルを1発撃った。

 

「そんなもの当たるとでも?」

 

当たり前のようにひらりと躱される。

 

「お前がやったのは今のと同じことだ、だから...」

 

今度はピストルを2発撃つ、オルコットさんの動きを読んだ上でだ。

 

「なっ!?」

 

オルコットさんは俺の読み通りに最初の1発で誘導され次の1発に被弾した。このピストルではシールドエネルギーは10も減らせないがまあ精神的動揺は誘えただろう。

 

「偶々ですわ!これならどうです!いきなさい! ティアーズ!」

 

オルコットさんがBT兵器を展開したが正直この程度なら脅威にすらならない。

 

「あらゆる角度からの攻撃は避けられないでしょう!?」

 

「いや、何のためにISにハイパーセンサーが付いていると思っているんだ?これを最大限生かせないとIS操縦者とは言えないだろ。今は俺の左後ろから狙ってるな。」

 

俺は真上に飛翔してBT兵器の攻撃を躱した。

 

「っ!?そんな!?でも偶々ですわ!」

 

「さて、おしゃべりとアドバイスは終わりだ、後はデータ採りの時間を稼がせてもらう。」

 

俺はブルー・ティアーズの性能データを全て取り終わるまでの時間と一夏の準備が終わるまでの時間を稼ぐためにひたすら牽制と逃げに徹することにした。

 

「くっ...何故当たりませんの!?」

 

「正確すぎる射撃ってのは読みやすいし躱しやすいって言ったろ?数が増えても同じことだ。」

 

俺はハイパーセンサーから読み取れる情報からBT兵器と狙撃を全て予測し躱しながら視界の隅にあるタイマーと解析ゲージを確認する。

 

「一夏の準備もブルー・ティアーズの解析も終わったか...」

 

「解析!?何のことですの?」

 

「この夢幻の特殊兵装を使う為の準備だ...『夢現』起動。」

 

肩部付近の非固定浮遊部位(アンロックユニット)が稼働し二つの箱からモーターのような音が鳴り始める。

 

「させませんわ!」

 

「遅いな、もう完成している。」

 

オルコットさんがレーザーライフルを俺に向けて撃ってきたが夢現が開いた瞬間に何かによってレーザーがかき消された。

 

「なっ...それはBT兵器!?なぜイギリス以外の機体で!?」

 

俺の周りにはオルコットの物よりも小型でブレードが付いたBT兵器(一番近いのはダブルオークアンタのソードビットだがそれよりも更に小型)が6機浮いている。

 

「俺のISの特殊兵装『夢現』はいわば小型の製造工場だ...戦った相手のデータを収集、解析し同様の武器や効果的な装備を瞬時に製造、使用することが出来る。」

 

「なっ!?そんな装備が存在しているなんて聞いたことありませんわ!?」

 

「今俺がこうして実際に使っているんだから信じるしかないだろう?それにもう十分に時間は稼いだ...ここからは...圧倒させてもらう!」

 

俺はダガ―ビット(今命名)を操作しながら右手にナイフ、左手にショットガンを展開しつつオルコットさんに接近する。

 

「BT兵器を操作しながら自分も動く!?私でもまだ出来ていないのに!?」

 

「これくらいは普通に出来ないと国家代表なんて夢のまた夢だ。」

 

「くっ...でもまだですわ!ティアーズ!」

 

「いや、もう終わりだ。」

 

「なっ!?きゃあ!?」

 

俺はオルコットさんがBT兵器を動かそうとした瞬間にダガ―ビットで切り裂き全て機能停止にした、もちろん隠し玉としているミサイルビットの存在も解析と事前調査で分かっているのでしっかり攻撃して機能停止にしている。

 

「これで降参してもらえるか?」

 

「降参?するわけがありませんわ!インターセプター!」

 

オルコットさんは既にかなりの距離まで接近している俺を迎撃するために近接武器をコールしてきた。

 

「そうか...じゃあこれでチェックメイトだ!」

 

俺は瞬時加速を使い一気にオルコットさんに接近、右手のナイフですれ違いざまに切り付けてからPICで勢いを殺しつつスラスター操作で即座に反転し至近距離でショットガンを三連射、あっという間にブルー・ティアーズのSEを0にした。

 

『ブルー・ティアーズSE残量0!試合終了!勝者、武藤 海!』

 

アナウンスが流れた瞬間に観客席が大いに沸いた、まあ急に出てきた男性操縦者が代表候補生を無傷で圧倒したんだからそりゃそうか...

 

「ふう...やっぱBT兵器の制御は少し疲れるな...甘いものが食べたい...」

 

俺は地面に降りて少し愚痴ってからオルコットさんの元に近づいた。

 

「オルコットさん大丈夫か?」

 

「ええ...大丈夫ですわ...とても強いのですね...海さんは...」

 

「俺は強くなんかないさ...自分の持った力の責任すら負えなかったろくでなしだよ...そんなことより立てないようなら手を貸そうか?俺も少しやり過ぎたし...」

 

「ではお言葉に甘えさせてもらいますわ。それと私の事はセシリアと呼んでくださいまし。」

 

「ああ、分かったよセシリアさん。」

 

俺が手を差し出すとセシリアさんはしっかりと俺の手を取って立ち上がったので、俺はそのままセシリアさんと一緒にピットに戻った。

 

「俺は...責任を取らないといけないからな...」

 

「何かおっしゃいましたか?海さん?」

 

「いや...なんでもないよセシリアさん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---秘密ラボ内

 

「いやぁ、さっすがかーくんだね!既に稼働率65%も出てるよ!普通だったら10%も行かないからねー、これならコア人格と対話できるのも直ぐかな?まあコアNo.099(あの子)はかーくんとの相性最高だったしかーくん以外の人を絶対に相棒と認めたくないって言ってたからこれも必然かもね!」

 

「とても嬉しそうですね束様。」

 

「そりゃそうだよクーちゃん、99っていう縁起の悪い数字で落ち込んでたコアNo.099(あの子)はかーくんのおかげで救われたんだもの!」




と言う訳でオリ主VSセシリアでした。
戦闘描写が得意なわけではないので上手く書けているか分かりませんが
楽しんでいただけたなら幸いです。

余談になりますが本小説の書き溜めがほぼ終わってしまったので、もしかしたら投稿ペースが更に落ちるかもしれません。ご了承ください。

それでは次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。
よければ評価や感想、誤字報告などいただけると励みになります。
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