脳内妄想無双は好きだが実現するのは違うと思う   作:大鷹とび

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いつも見てくれてありがとうございます!大鷹とびです。

感想、評価してくださりありがとうございます。

なんとか一本間に合いました!

楽しんでいただければ幸いです。


17話 主人公を観察することにした

---IS学園1年1組教室

 

「1年1組のクラス代表は織斑君に決定です!あ!1繋がりで良い感じですね!」

 

「山田先生質問です。何故海にも、オルコットにも負けた俺がクラス代表になってるんですか?普通海がなる筈では?」

 

「俺は辞退したからだよ一夏、織斑先生は一度も『勝った奴がクラス代表』とは言ってないぞ?」

 

「なっ...じゃあオルコットは?」

 

「私も辞退させていただきました。()()さんはこの中の誰よりも経験を積んだ方がいいと思いましたし、何よりも皆さんの前であんな事を言ってしまった私にクラス代表になる資格なんてありませんもの...」

 

セシリアさんは立ちあがりクラスの皆に対して頭を下げた。

 

「皆さん、この場を借りて謝罪をさせてください...この前はあんなことを言ってしまい申し訳ありませんでした!」

 

「大丈夫だよー、セッシ―」

 

「ちゃんと謝ってくれたんだし改めて仲良くしてね?」

 

セシリアさんも色々とあったんだな、まあきちんと謝ってるし、クラスの皆も許してくれているから今後空気が悪くなるということは無くなるだろうな。

 

「一夏、こうゆうことだ。分かったか?」

 

「あ、あぁ...分かったよ、その代わりちゃんと訓練に付き合ってくれよ?」

 

「それはもちろんだ、代表は降りたが副代表は俺がなることにしたからな。セシリアさんにも承諾してもらったしこれからは俺とセシリアさんでお前を鍛えてやる。「まっ!待て!わたs」箒も参加していいから、とゆうか訓練の予定は教室に貼るようにするからもし訓練機を借りれた人で専用機持ちからアドバイスを受けたいとか模擬戦がしたいって人は参加してみてくれ。というわけだ箒」

 

「そういうことなら...」

 

「そんだけ考えてるならやっぱり海が代表やった方がいいんじゃないか?」

 

「お前に経験を積ませるってセシリアさんも言ってたろ?」

 

「そうですわ!一夏さんは磨けば光るものがありますから沢山経験を積んでくださいまし!」

 

「わ、分かったよ海、オルコット」

 

「私の事はセシリアと呼んでください。」

 

「わかった、セシリア、これからよろしくな。」

 

一夏とセシリアさんが話しているのを箒が不機嫌そうに見ているが...まあ大丈夫だろう。

 

「さて、話が纏まったことだし授業を始めるぞ。」

 

今までクラスの経緯を見守っていた千冬さんがが教壇について、授業が開始された。

 

———————————————————————

 

「半年スイーツ食べ放題...織斑君には絶対勝ってもらわないと!」

 

「武藤君やオルコットさんがサポートするから大丈夫だよ!」

 

授業の合間の休憩時間ではクラス対抗戦の賞品【スイーツ半年フリーパス】についてクラスの皆が盛り上がっていた。授業中に千冬さんがポロっと話したからだ。

 

「いいねぇスイーツ、一夏を鍛える理由が増えるってもんだ。」

 

「武藤君もスイーツ好きなの?」

 

「簡単な物なら自分で作って食べるぐらいには好きだね。BT兵器を使った後なんかは糖分欲しくなるから余計に」

 

俺の近くにいた相川さんが話し掛けてきたからそれに返した。俺の話を聞いた相川さんは驚いたようにこちらに顔を向けてきていた。

 

「え!?武藤君お菓子作れるの!?」

 

「入学式の日に料理が趣味って言ったろ?お菓子作りももちろん含まれてる。」

 

なんかクラス中の視線が俺に一斉に向いたような...

 

「ど、どんなお菓子が作れるの!?」

 

相川さんが俺にグッと近づいて聞いてきた、急に近づいてくるもんだからびっくりしたな...

 

「よ、よく作るのは簡単にできるチョコムースだけど...」

 

「それって今日の休み時間にこのクラス分作って間に合う!?」

 

「器と材料と...あとは食堂のキッチンを貸してもらえれば間に合うとは思うけど...」

 

「武藤君お願いします!材料とかは全部確保するからそのチョコムース今日の夜に食べれるように作ってください!」

 

「そりゃまた急にどうして?」

 

「今日の20時から、織斑君のクラス代表就任記念パーティーやるの!お菓子とかある程度用意したんだけどもう一種類何か欲しくて...」

 

「今日代表が決まったのに随分用意がいいな、まあそうゆう事なら一肌脱ぎますか!相川さん今から材料をメモって渡すから昼休みまでに用意出来る?」

 

「元々誰かが代表になったらやるつもりだったからね!材料に関しては皆で何とかするから任せて!」

 

「分かった、全部揃ったら連絡入れてくれ、メモに俺の連絡先も書いておくから。」

 

俺は直ぐにメモを書いて相川さんに渡した。後は一夏に一応言っておくか。

 

「一夏、聞いてたとは思うけどお菓子作りで今日の放課後の練習は少し遅れるかもしれないから、俺が遅れてたら先にセシリアさんと始めててくれ。」

 

「分かった、相変わらず料理には凝ってるんだな。」

 

「それはお前もだろ一夏、今度なんか一緒に作ろうぜ。」

 

「おう、とりあえず今日は頑張れよー」

 

「お前もセシリアさんにみっちりしごいてもらえ。」

 

一夏とお互いにからかいあったところで丁度次の授業の呼び鈴がなったので俺達は自分の席に戻った。

 

———————————————————————

 

---IS学園 食堂

 

俺は授業が終わってから直ぐに食堂へ向かった。

 

「失礼します。1年1組の武藤海です。」

 

「あんたが設備を使いたいって子だね、話は聞いてるよ。あそこ一帯を空けてあるから自由に使っておくれ。あとあんたのクラスの子が冷蔵庫に材料を入れていったからね。」

 

「分かりました。わざわざありがとうございます。」

 

俺は食堂の人に頭を下げてからチョコムース作りに取り掛かった。

 

「これだけ大きい調理器具と設備があれば30人分ぐらいは直ぐだな、材料も多めに確保してもらったし沢山作っておこう。」

 

チョコを湯煎で溶かしたり生クリームを泡立てたりして大体1時間ぐらいで作業を終わらせて人数分冷蔵庫に入れることが出来た。

 

「今は16時半だからこれならきちんとパーティーまでに固まるな、じゃあ一夏達の所に行きますかねーっと」

 

冷蔵庫にきちんと仕舞ってあることを確認してから俺は最初に話をした食堂の人に声をかけた。

 

「設備を貸していただきありがとうございました。冷蔵庫の一番上の段のチョコムースはもしよければ食堂の方々で分けてください。」

 

「あら、良いのかい?じゃあ後で遠慮なくいただくよ。」

 

「はい、それでは20時にまた来ますね。」

 

俺は調理場の出口で頭を下げてから準備をする為に自分の部屋に向かった。

 

「ついでに簪さんの分を部屋の冷蔵庫に入れておかないとな。」

 

せっかくだから同室の簪さんにも食べてもらおうと思って夢幻の拡張領域に入れてある

チョコムースの事を考えながら廊下を歩いていると向かいから本音さんが歩いてきた。

 

「あー、むっきーだー、もうチョコムース出来たのー?」

 

「本音さんか、もう出来たよ、パーティーまでにはしっかり固まってると思うからそれまで待っててくれな。」

 

「楽しみだなぁ、むっきーのチョコムース。」

 

「まだまだ時間あるから適当に時間潰してた方がいいと思うよ?」

 

「は~い、あ、そうだむっきー、明日の放課後って空いてる~?」

 

「明日?まあ一夏の特訓以外に予定は無いから大丈夫だと思う。時間が掛かりそうな事?」

 

「うぅん、多分10分20分ぐらいで終わると思うよぉ」

 

「それなら大丈夫、何処に行けばいい?」

 

「生徒会室ー、明日私が案内してあげるねー」

 

生徒会室ってことは確実に生徒会長さん出てくるじゃないですかー...

 

「それってもしかしなくても生徒会長さんが呼び出してるってことだよなぁ...」

 

「うん、詳しくは言えないけどそうだと思うよー」

 

「入学試験の日に思いっきり牽制しちゃったからめちゃくちゃ気まずいんだよなぁ...」

 

「多分大丈夫だよー、むっきーは悪い人じゃないっていうのは私がよく分かってるからね~」

 

「それでも気まずいもんは気まずいんだよなぁ...まあとりあえず分かったよ、明日の放課後またよろしく。」

 

「うん、じゃあね~むっきー」

 

本音さんはダボダボの制服の袖をパタパタと振りながら歩いて行った。いきなり明日生徒会長と対面することになるとは...

 

「とりあえず部屋に行ってムース仕舞って準備しないと...」

 

俺は少し速足で寮の部屋に向かって歩いて行った。

 

———————————————————————

 

---IS学園 アリーナ ピット内

 

俺が準備を終えてアリーナのピットに着くと既に一夏とセシリアさんがアリーナで模擬戦をしていた。よほどしごかれたのか、それとも一夏の飲み込みが早すぎるのかどっちかなのかは分からないがクラス代表決定戦の時よりも一夏の動きはまともになっている。それでもセシリアさんにはまだまだ敵わないようだが...

 

「とにかく待たせてるのも悪いから合流しますかね、行こうか!夢幻!」

 

俺は夢幻を纏ってアリーナに出て行った。

 

「お!海来たか!思ったより早かったな!もっとかかると思ってたぜ。」

 

「海さんお疲れ様です。丁度一夏さんとの模擬戦も一区切りついた所でしたわ。」

 

「二人ともお疲れ、悪いな初日から遅れることになって。」

 

「いいって、海が昔から頼まれたら断れない性格だっていうのは分かってるし、何より海の作るもんは上手いしな!」

 

「調子良い事言いやがってこのやろ!」

 

「私も海さんのチョコムース楽しみですわ!」

 

「セシリアさんもか...まあいいや、とりあえず模擬戦やってみて一夏はどうだった?」

 

「そうですね...やはり直線的な動きが多いので読みやすく攻撃パターンも少ないですわね...対応力には目を見張るものがありますからそこから伸ばしていけばいいとは思いますけども。」

 

「成る程ね、ちなみにとりあえず何を教えたんだ?」

 

「それがよ聞いてくれよ海、セシリアの教え方って細か過ぎて全然理解出来ないんだよ...」

 

「そんなことありませんわ!私はきちんと数値や理論を交えて教えていますもの!」

 

「んー...じゃあちょっと瞬時加速についてどうやったら出来るのか今一夏に説明してみてくれる?」

 

「もちろんですわ!いいですか一夏さん、瞬時加速と言うのはそもそもISの後部スラスター翼からエネルギーを放出、その内部に一度取り込み、圧縮して放出、その際に得られる慣性エネルギーをもって爆発的に加速する技術の事で...」

 

「あー...セシリアさんストップ。」

 

「なっ!?どうして止めるのですか海さん!」

 

「こいつは論理立てて説明するよりも感覚的に教えた方が理解しやすい人間だから、今のセシリアさんの説明だと多分ほぼ理解できてないと思う。」

 

「そんな...私は丁寧に教えていたつもりでしたのに...」

 

「まあ人に教えるっていうのは分かっているだけじゃ出来ないからね、こればっかりはしょうがない、と言う訳で一夏、瞬時加速については俺が教えてやるよ。」

 

「頼むぜ海!俺の必殺技になる技術だからな!早く習得したいんだ!」

 

一夏は俺に向かってキラキラとした目を向けながら近づいてきた。

 

「分かった、分かったからそんな近づくな!」

 

「おっとわりぃわりぃ!」

 

ほんと分かりやすいやつだな一夏は...まあそれがこいつのいいところでもあるが...

 

「まあ、教えるって言っても俺が言う事は少しだな。」

 

「そうなのか?」

 

「ああ、中学生の頃によくやってた『IS/VS』覚えてるだろ?あれで散々使ってた溜めダッシュみたいなもんなんだ瞬時加速は。」

 

「まじかよ!?あんな感じなのか?」

 

「そうだ、だからとりあえず頭の中で『IS/VS』の溜めダッシュをイメージしながらやってみるといいぞ。そもそも『IS/VS』でもそれの事を瞬時加速って言ってたしな。」

 

「そうと分かれば早速!」

 

一夏は俺の話を聞いてイメージが分かるなり早々に俺達から離れて瞬時加速をやろうとしている。

 

「まあイメージを聞いただけで一発で成功したら相当にセンスあるな。」

 

「そうですわね。」

 

俺とセシリアさんは流石に一発では成功しないだろうと思って気を抜いていた。お互いに向き合って肩をすくめあうぐらいには...

 

ドゴォン!!

 

「「!?!?」」

 

すさまじい音がしたかと思えば一夏が俺達とは反対側のアリーナの壁に激突していた。

 

「あいつ一発で成功させやがった...止まれなくて壁に激突してるけど...」

 

「びっくりしましたわ...でも一回で成功させるなんて一夏さんは本当に感覚派なのですね...」

 

「そうだな...とりあえず一夏の所にいこうかセシリアさん、アリーナの壁へこんでるし...」

 

「分かりましたわ...織斑先生にも報告が必要ですわね...」

 

俺とセシリアさんは壁にぶつかって伸びている一夏に向かってとりあえず飛んでいった。

 

———————————————————————

 

---IS学園 食堂

 

相川さんの言っていた通り20時から食堂の一角を貸し切って一夏のクラス代表就任記念パーティーが行われていた。お菓子屋やらジュースやらがテーブルの上に大量に置かれている。

 

「今日の主役が来たぞー!」

 

「織斑君、乾杯の挨拶して!」

 

クラスメイトに囲まれながらパーティーの主役として挨拶をするよう言われた一夏が口を開いた。

 

「かっ、乾杯!」

 

「「「かんぱーい!」」」

 

皆で乾杯してから直ぐに俺は調理室にチョコムースを取りに向かった。

 

「おまたせ」

 

俺はチョコムースの上に最後の仕上げとして生クリームを絞ってみんなの所に持って行った。

 

「こ、これが武藤君の作ったお菓子...」

 

「貴重な男性操縦者の作った貴重なお菓子よ...」

 

なんでみんなそんな生唾飲み込みながら見つめてるんだよ...そんな大したもんじゃないのに...

 

「おおっ!これ美味いな!海!今度教えてくれよ!」

 

「ああ、いいぞ、そのかわりお前もなんか俺の知らない料理教えてくれ。」

 

「おう!もちろんだぜ!」

 

俺と一夏のやり取りを切っ掛けにクラスの皆も続々とチョコムースを食べ始めた。

 

「めちゃくちゃおいしい!」

 

「なめらかでしっかりとした味なのになぜかどんどん食べれちゃう!」

 

「むっきーのチョコムースおいしー」

 

「武藤君!これどうやったらこんな味が出せるの!?」

 

「特に特別な事はしてないぞ?」

 

「うっそだー!絶対隠し味とかコツとかあるでしょ!?」

 

うーん本当に特別な事はしてないんだよなぁ...それこそ本に書かれてるようなレシピの通りにやってる筈だけど...

 

「どうもー!新聞部の黛薫子でーす!今話題の男性操縦者とその対戦相手に取材しに来ました!はい!これ名刺!」

 

「あ、わざわざありがとうございます、一応自分も名刺持ってるのでどうぞ。」

 

俺は企業代表としての名刺があるのでそれを取り出して黛先輩に渡した。

 

「おっ!名刺持ってるなんて流石だね!これは大切に保存させてもらうね!」

 

「俺なんかの名刺でよければどうぞご自由に。」

 

「じゃあ挨拶も済んだところで早速質問したいんだけど...先ずは織斑君!「クラス代表になって一言」お願いします!」

 

「あー...えっと、頑張ります?」

 

「え~そこは『俺に触れるとやけどするぜ』とかないの?」

 

「自分不器用ですから...」

 

「わぁ...前時代的...まぁいいや、適当に捏造しておくから」

 

捏造するのかよ...だったら聞く意味無いだろ...

 

「続いてセシリアちゃん!」

 

「そうですわね、私が代表を「長くなりそうだからいいや」ちょっとどうゆうことですの!」

 

セシリアさんは思いっきり端折られてる...そして次は流れ的に俺だな...

 

「最後に武藤君!クラス代表戦から色々な噂が立ってるけどその中でも「一年生最強なのでは?」という噂に対して一言!」

 

「そうですね...まあ俺は企業代表として訓練も積んでいますし所属している月兎製作所の為にも負けるわけにはいかないのでこの時点で強いという評価を頂けているのは素直に嬉しいですね。」

 

「おー!クラス代表戦で『圧倒させてもらう!』なんて言うだけはあるね!ちなみにIS操縦時の動きがかなり慣れているような感じだったけど何時間ぐらいISを動かしてるのかな?」

 

「それについては企業秘密で」

 

「えー!ちょっとぐらいいいじゃない?ね?ね?」

 

「申し訳ありませんが今はダメなんですよ、いつか話せる時が来ると思うのでまたその時に」

 

「うーん...残念だけどそういうことなら今回は諦めるわ...じゃあ気を取り直して最後に3人の写真撮るからもっと寄ってね~はいチーズ!」

 

黛先輩がシャッターを切った時にはクラスの皆が周りにいて集合写真の様になったがまあこれはこれで絵になるからと黛先輩も満足して食堂を出て行った。クラスの皆もそれぞれのグループにまた戻っていったので俺はそれに合わせて食堂を出ようとした。

 

「あれ?海どっか行くのか?」

 

どうやら一夏が俺が出ていこうとしたのに気付いたようで話しかけてきた。

 

「ああ、ちょっと夜風に当たってくるわ。」

 

俺は一夏にそう言ってから食堂から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---IS学園 学生寮から少し離れた地点

 

「あーもう!第一職員室ってどこなのよ! 事務の人ももうちょっと詳しく教えてくれたっていいじゃない!てかこの学校広すぎんのよ! 世界のどこにこんな広い高校があんのよ!」




一夏はこの時点でなんと瞬時加速を成功させてしまいます。

今後の一夏にも期待しててください!

オリ主がお菓子を作るのは作者の自分も趣味で作るからですw

それでは次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。
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