今回は色々と話が動くので最後まで見ていただけると楽しめると思います。
真の敵は一体何なのか?見ていただければ幸いです。
---IS学園 保健室
<一夏視点>
あれから俺達は海を保健室に連れて行って保健の先生に預けてからそれぞれ事情聴取を受けた。特に詳しく聞かれたのはあのよく分からない無人機の事と何故海が夢幻とは別のISを使ったのかということだった。
今は皆事情聴取を終えて保健室で海が目を覚ますのを待っている。箒だけは数日間の謹慎になってしまいこの場にはいないが...
「それにしても海のあのISはなんだったんだろうな?」
「そうですわね...急に全身が赤く光ったと思ったらあれだけ私達が苦戦した無人機を一瞬で5機撃破してしまいましたし、なによりあれは『白騎士・蒼機兵事件』の蒼機兵そのものでしたわ...」
「やっぱりそうよね...どこからどう見ても散々教科書や資料で見た蒼機兵だったわ...でも『白騎士・蒼機兵事件』は私たちが小2の時に起きてるのよ?私達と同い年の海が当時から使っているとはとても思えないわ...」
「でも当時から使ってるんだったら海のあの強さにも納得がいくぜ?」
俺がそこまで言ったところで皆黙り込んでしまった...正直俺もあいつのことがよく分からなくなってきた...
「っ...んっ...」
「海っ!目が覚めたのか!」
俺達が下を向いて黙り込んでしまったタイミングで海が目を覚ました。とりあえず無事でよかった...
「ふぅ...悪いな一夏、心配かけて」
「ほんとだぜ!もう勘弁してくれよ海!」
海は自信の腕についている腕輪を確認して安心したような表情をしていた。
「な、なあ海「失礼するぞ」」
「あ、織斑先生お疲れ様です...」
「千冬姉...」
「織斑先生だ、まあ今はいい、お前たち悪いが席を外してくれないか?これから武藤にも事情聴取をしないといけないのでな」
「分かりました、一夏行くわよ?」
「あ、ああ、分かった」
俺は海の事が最後まで気になったが千冬姉に言われたので保健室から出て別の場所で事情聴取が終わるのを待つ事にした。
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<海視点>
「お疲れ様です織斑先生。こんな状態で申し訳ないですけど...あと人払い感謝します」
「それは大丈夫だ、しかし...」
「使ってしまったことは謝ります、それでもあの状況ではああするしかありませんでした」
「だがこれでお前は更に世界中から狙われることになるんだぞ!それでいいのか!?」
「俺の事は大丈夫です、それに俺が注目されて一夏がその分平和に暮らせるならそれが一番なんですよ」
「お前の...お前自身の幸せは何処にあるんだ?」
「世界を今の歪みだらけの状態に変えてしまった俺に幸せを求める権利はありませんよ、あ、織斑先生、束さんが来るみたいです」
「なっ!?ちょっと待て!?そんな急にあいつに来られたらこちらはこm「かーぁぁぁぁくぅぅぅぅん!」束!」
俺が来ると言った3秒後には束さんが窓に張り付いて俺の名前を連呼していた。窓を開けるとあっという間に入ってきて束さんは俺に飛びついて抱きしめてきた。
「かーくん大丈夫!?あーもう...こんなにボロボロになっちゃって...ダメだよあんな無茶したら!ほら!腕も脇腹も治してあげるから上の服脱いで!」
「たばっ...苦しいですっ...束さん、言う事聞くんで離してくださいっ...」
「またお前は急に...せめて私にも連絡を入れておいてくれ...」
「やっほーちーちゃん、悪いけど今回は緊急だったからね大急ぎで来させてもらったよ」
俺は束さんに言われた通りに服を脱ごうとする。
「あっ...いててて...」
「そうだ、かーくんは両手のひらが大やけどで皮膚がはがれちゃってるから服が脱げる訳ないね...ちーちゃん、悪いけどかーくんの上脱がせてあげて」
「あ、ああ...」
「すいません織斑先...千冬さん...」
「大丈夫だ...だが無理はしないでくれ...お前だって弟の様に思っているのだから...」
「善処します...」
「さてさて、じゃあ束さんがぱっぱとかーくんを治してあげよう!」
束さんはどこからか取り出した小型のスキャナーのようなものを俺に当ててきた、どうやら俺の身体のチェックをするらしい。
「うんうん、この傷なら束さんが開発したこのナノマシンで直ぐに治るね!」
束さんは有無を言わせずに俺にナノマシンを注射してふんすっとドヤ顔していた。
「相変わらずですね...まあ治療してもらってる身ですからこれ以上何も言いませんけど...」
「ふふん、束さんに不可能は無いのだ!あとは軽く全身のチェックをしておいて...って...え?」
「どうかしましたか束さん?」
「何これ...かーくんの脇腹の傷から細胞異常が起こってる...こんなの見たこと無いよ!現時点で完治は...不可能!?そんな!このままじゃかーくんが...」
やっぱりGN粒子の毒性は残ってたか...箒を庇った時に脇腹に食らったビームライフルからやられたらしい。
「あー...束さん...その細胞異常、原因は分かってるんです...そしてあのビームで直接怪我をした以上こうなることも分かってました。」
「なっ...どうゆうことなのかーくん!」
「あの無人機は俺が転生する前の世界で俺が好きだったアニメに登場していたロボットなんです、まあエクスエクシアも同じですけど...それであの赤いビームを撃っていた方の機体が出していた赤い粒子...あれはエクスエクシアと同じGN粒子なんですがエクスエクシアの物と違い強い毒性を持っています、それこそテロメアを破壊したり細胞異常を引き起こすような...」
「そんな...でもかーくんが知ってるってことは治す方法も知ってるんでしょ!?それを束さんに教えてくれればどんなに難しくても再現して治せる筈だよ!」
「それが駄目なんですよ...確かにそのアニメで細胞異常になった人は主人公の力と機体によって治りました、でもアニメ特有のオカルト現象のようなもので治っていたので正確な方法は分からないんです...俺のエクスエクシアと同じGN粒子が高濃度に圧縮された状態で空間に広がった時に治ったという曖昧なことしか分からないんです...」
「それでも私は諦めないよ!かーくんは私と一緒に夢を叶えるんだからこんなところで死んで良い訳が無いんだ!」
「束っ!行ってしまった...」
「まあ束さんですから...それに俺も駄目とは言いましたけど、なんだかんだで天災の束さんに頼って期待してしまっているのは事実ですし...あ、ナノマシンのおかげで明後日には授業に復帰できると思いますけど細胞異常の事は一夏達には秘密でお願いします。」
「海...分かった...だがこれ以上の無茶はするな...ただでさえエクスエクシアを世の中に晒してしまって世界中のお前に対する注目度が上がって危険なんだ...各国から情報開示の要求も来ている」
「それはもちろん手伝いますし対応しますよ、もちろんデータを渡すことはしませんが」
「そうだな...お前の機体は私にも分かるぐらい今の世界には早すぎる代物だ...」
「すみません...ではそういうことでお願いします...ちょっと疲れてきたので一度寝ますね...」
「ああ、今はゆっくり休んでくれ...海...」
俺はそのまま気絶するようにまた眠りに着いたのだった...
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---IS学園 地下
<三人称視点>
千冬と真耶は特定の権限を持つ人間しか入れないIS学園地下の解析専用区画にいた。
「解析は終わったか?」
「はい、2種類の無人機の内片方の動力源がどうやら電波をかく乱する効果があるようで苦戦しましたが何とか解析が終わりました。」
メンテナンス用の台座に置かれている2種類の無人機の残骸を千冬は恨みの籠った視線で見ていた。
「この無人機のコアなんですが、疑似コアともいえるようなものでした」
「何っ!?ではこれはISではないのか!?」
「いえ...コア以外は正真正銘ISと呼べるものでした、疑似コアも一定時間しか動かない事を除けばほぼ本来のコアと言っても遜色ないものですし」
「こんなものが出回ったら最悪戦争だな...」
千冬はここから先の事を考えて溜息をついた。
自分の弟弟子を傷つけたこんなものを作ったやつらには今すぐ報復してやりたい...一瞬そんな思考に駆られたが...
(お前が責任を負うというなら私もそうしよう...私も世界を変えてしまった一人なのだから...)
無人機の残骸を見ながら千冬は一人決意するのであった。
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---IS学園1年1組教室
<海視点>
クラス代表戦から数日後、未確認機の襲撃についてIS学園では箝口令が敷かれていた。
しかし、俺の【蒼機兵】ことエクスエクシアについては一部の目撃者から情報が既に漏れていたようでIS学園に対してあらゆる国から俺の情報を開示するように求める要求が再三来ていた。
まあそれも束さんの「これ以上かーくんに迷惑かけるなら世界中のISコアを止めるから」という声明により来ることは無くなったが...
ちなみにこれで俺が束さんと関係を持っていることが世間に知られたため俺の家族を人質に俺を介して束さんを確保しようとする国も現れたがもちろん対策済みである。俺の家族は束さんの協力で新しく建てた月兎製作所の施設内にとっくに引っ越しているのだから。
なお俺の家族を人質にしようとした国は束さんが「おしおきー!」とか言いながらその国のただでさえ数の少ないISコアを停止させた為、再び動かしてもらう為に日本を通じて平謝りしながら莫大な金を支払ったとかなんとか...
学園内については千冬さんが動いてくれたようで今の所接触されるようなことは無かった。
それで現在俺自身はと言うと...
「周囲の視線が痛い...」
怪我から復帰してクラスに戻ったのはいいが俺があの【蒼機兵】であることがほぼ確定したのでなんだか距離を置かれている。ちょっと寂しい...
「おっす!怪我治ったみたいだな海!」
「なんとかな...心配かけて悪いな...」
周りが俺への対応に困っている中一夏はいつもと変わらない調子で俺に話しかけてきた、こうゆう時の一夏はほんと良いやつだな...心に沁みる...
「みなさん、おはようございます。」「おはよう」
俺が一夏という存在のありがたさを噛み締めていると山田先生と千冬さんが教室に入って来た。
「では朝のホームルームを始めようと思いますが、その前に転校生を紹介します!しかも2人です!」
あ、そういえばクラス代表戦の後ってあの2人が転校してくるんだっけか...俺自身が怪我してて一杯だったから忘れてたな...
もう原作知識なんてほとんど当てにならないけどあの2人は原作と比べて変わってたりするんだろうか?...
-- ???
「大将、やっこさんあんたの計画通りに細胞異常に罹ったみたいだぜ?」
「手間をかけさせたね、報酬は振り込んでおくよ」
「大将は俺の大事なスポンサーだ、好きに使ってくれ」
「そうだったね、まあこれからしばらく動くつもりは無いから好きにしているといいよ」
「分かったぜ大将」
「さあ、この世界で今度こそ始まるよ...本当の人類の未来が...」
「君達兄弟も好きに動くといい、僕が全面的にバックアップしてあげよう」
「フッ...癪に障る言い方だが遠慮なく頼らせてもらうとしよう、我々も動くぞ弟よ」
「そうだね兄さん、これは僕らが求めた戦争だ」
というわけで主人公には細胞異常を患って貰いました。
主人公がチートでも怪我はもちろんしますしこれから先負けないとも限りません。
最後のやり取りは分かる人なら一瞬で分かった筈!
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。
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