寝落ちして一日遅れてしまった...申し訳ないです...
今回から臨海学校編に入っていきます、といっても最初は臨海学校とは関係ないオリ主の両親との話と新しい武装の回です。
楽しんで頂ければ幸いです。
30話 親と恩人
--某所 月兎製作所施設
学年別トーナメントが終わって1日空けた平日、俺とシャルロットさんは公欠を取って月兎製作所の施設に一緒に来ていた。
「ここが月兎製作所の施設なの?結構大きいね...」
束さんと話し合いながら内容を決めて最終的に束さんがハッキングと金に物を言わせて建てた月兎製作所の施設を見上げながらシャルロットさんは感想を言う。
「ISの開発施設だけじゃないからねここは...だから土地を確保するために本土じゃなくて大き目の無人島に出来てる訳だし...あ、もちろん政府の認可は得てるからね!」
「な、なるほど...」
シャルロットさんに軽く説明しながら施設の中に入っていく、ちなみにここまでは束さんがあらかじめ用意してくれたプライベートジェットで来ている、本当ならいつぞやのすさまじく早いロケットの予定だったのだが、それだと国にバレてしまいそうなので普通の移動手段にしてもらった。
<<生体チェックを開始...完了...おかえりなさいませ海様、ようこそシャルロット・デュノア様>>
「お疲れ~」
「い、今のは?」
「この施設に入った人間全員にされる生体チェック、一瞬で終わって登録されてない人間が入ったら自動で警備システムに拘束されるようになってるよ、ちなみに管理してるのはほぼAI」
「凄いね...」
「シャルロットさんはもう登録してあるから安心してね、それとちょっと寄っていきたいところあるんだけど大丈夫かな?」
「え?あ、うん大丈夫だよ、何か用?」
「ここに俺の両親も住んでるんだ、IS学園に入学してから連絡はしてたけど一回も会えなかったし蒼機兵ってことも隠してたから...」
「そうだったんだ...」
俺はシャルロットさんに断ってから施設内の居住区に向かった、そこには俺の両親が住んでいて、俺は久しぶりに会いに行こうと思った。色々と説明もしないといけないし...
「ここだ...悪いけどシャルロットさんはここで少し待っててくれないかな?」
「うん、分かった」
「喉が渇いたりしたらその辺の警備ロボットとかモニターに話しかければ対応してくれるから!それじゃ」
俺はシャルロットさんを居住区手前のエントランスに待たせて父さんと母さんのいる部屋に向かった。
「はぁ...殴られるのぐらいは覚悟かな...」
今の両親は2人とも優しいけどとにかく真っ直ぐで曲がったことが大嫌いな人間だからきっとテレビで俺が蒼機兵だったって事を知って相当にびっくりしているだろうし、怒っている筈だ...何より急に引っ越ししてもらったわけだし...
<ピンポーン>
俺はチャイムを押して父さんが母さんが出てくるのを待った。今日帰る事は連絡済みだけど何故かとてもドキドキする...
『はーい』
扉越しに声が聞こえ、その直後に開いて母さんが出てきた。
「ただいま...母さん」
「待ってたわ...お帰り、海」
1、2か月離れただけなのに随分と会っていない様に感じた...
部屋に入っていくと父さんが椅子に座っていた、俺の事を待っていたみたいだ。
「おう、お帰り、海、まあ荷物おいて手洗ったら座れや」
「ただいま父さん、分かった」
俺は言われた通りに荷物を置いて手を洗ってから父さんの対面に座った。
「まあまずは色々と大変だったな...海」
「まあ、ね...IS学園には俺と一夏しか男いない訳だし...それでも友達は出来てるから楽しく過ごせてるよ」
当たり障りのない会話をしていると母さんがいつの間にか麦茶をコップに入れて出してくれていたので俺はそれを少し飲んでから話を続けた。
「それで、さ...ニュースとかでは流れたと思うけど父さんと母さんはどこまで見た?」
「そうだな...海があの『白騎士・蒼機兵事件』の蒼機兵って事はニュースで見たな、映像とかは流れていなかったがあの篠ノ之博士が直々に声明を出したのも聞いた...あの事件の時お前は小2だったろ?なんで黙ってたんだ...?」
「それについては今から話すよ...父さん...今から話すことは信じられないような事だけど全部真実で、絶対誰にも話さないで欲しいんだ...」
「分かった...母さんと二人で墓場まで持っていくことを約束しよう」
「ありがとう父さん...」
そして俺は『白騎士・蒼機兵事件』の時に束さんと千冬さんに話した時と同じように自分がどういう存在なのか、なぜISを持っているのかを自分がこの世界を元々創作物として知っている事と束さんの事、白騎士の正体は隠しつつ話した。
「成る程な...小さい頃から随分物分かりが良いというか頭が良いとは思っていたがそうゆう事なら納得できる」
「そうね...本当に手のかからない子で篠ノ之さんを助けた時とドイツで誘拐された時ぐらいしか大きく記憶に残ってる事件は無いけどそうゆう事だったのね...」
「父さんも母さんも信じるの?俺自身言っておいてなんだけど精神異常者と取られてもおかしくないような事言ってたと思うんだけど...」
「親が一番に子供の事を信じてやらなくちゃダメだろ?」
「そうよ、たとえ元々違う世界で生きていたとしても別の記憶を持っていたとしても海は私がお腹を痛めて生んだれっきとした私達の子供なんだから」
「父さん...母さん...ありがとう...」
やばい...泣きそうだ...この世界に転生してずっと気を張り続けてたけどそれが途切れてしまいそうだ...
「いつでもここに帰ってきなさい、世界が海の敵になっても父さんと母さんはずっと海の味方だからな」
「分かった...」
こうして俺は自分の正体や転生について親に話すことが出来た、少し肩の荷が下りたがせっかく決めた覚悟が揺らぎそうだった。
<ピンポーン>
「あら?今日は海以外にここに人が来る予定は無かった筈だけど...社長さんかしら?」
チャイムが鳴って母さんが玄関の方へと歩いて行った、シャルロットさんには部屋番号は言ってないしほんとに誰だろうな?とゆうか母さんの口ぶりからして束さんはちょくちょく父さんと母さんに会いに来てたのか?
「お邪魔します」
俺が思考の海に沈んでいると聞いた事のある声が聞こえて顔を上げると東雲兎子として変装した束さんが部屋に入ってきた。
「社長さん今日はどうしたんですか?急にいらっしゃって大事な話があるって...」
「はい、海君もいるのでどうしても話しておきたいことがありまして...」
母さんに促されて俺の隣に座った束さんは開口一番にそう言った、そんな予定あったかな?束さんは何を言うつもりなんだ?
「今まで騙していて申し訳ありません...私、本当は篠ノ之束と申します」
俺が束さんの事を横目で見ていると急に束さんは立ちあがってどうやったのか一瞬で変装を解き父さんと母さんに向かって頭を下げた。
「えっ!?ちょっ!?束さん何やってるんですか!?」
何をするかと思えば急に一般人である俺の両親に束さんが正体を明かしたのだからびっくりして俺も立ち上がってしまった。
「息子さんが今世間から狙われてしまっているのはISを作った私の責任です...だからどうしても謝りたかった...」
「貴女が篠ノ之博士だったんですね...何か隠しているなとは思いましたが流石に驚きましたよ...」
父さんが頭を下げ続ける束さんに向かってそう言った。束さんは一度頭を上げて再び口を開いた。
「私の夢に唯一共感してくれたのが海君だったんです...そして海君はその優しさから私と同じ夢を持ってくれています...だからこそ私は大人として海君を守ると誓いました...でも現状守り切れていないんです...本当に申し訳ありません!」
そして束さんは再び頭を下げた。
「頭を上げてください、社長さ...いえ篠ノ之さん」
父さんに促されて束さんは頭を上げた。そのまま父さんが続ける。
「確かに海が今色々な事に巻き込まれていることに関しては思うところはありますが、貴女の夢に海が共感したのも、今海がISを使っているのも全部海が自分の意思でやっている事の筈です、そうだろ?海」
「え?ああ...それはもちろんだよ父さん」
「海が自分の意思でやっているなら私達は何も言いません、それに貴女は海の優しさに付け込んで悪用するような事はしていないしする気も無いでしょう?」
「それはもちろんです!」
「なら大丈夫ですよ、これからも海の事をよろしくお願いします、篠ノ之さん」
父さんはそう言って束さんに頭を下げた。
「ありがとう...ございます...」
束さんの方を見ると目尻に光るものがあったが束さんがまた頭を下げたので見えなくなった。
「...」
俺は後の2年と半年...もしかしたらそれよりももっと短い時間が経った時、いったい何人の人間を悲しませてしまうのかと考えて...直ぐにその思考を振り払った...
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--月兎製作所 廊下
「いやぁ...かーくんには恥ずかしい所を見せちゃったねぇ...あはは」
「そんなことないですよ...それに...ありがとうございます」
「んー?束さんはそんなお礼言われるような事してないよ~」
俺の両親の部屋を出てからISの開発施設にシャルロットさんと合流しつつ向かう為に俺と束さんは施設の廊下を話しながら歩いている。
「俺の事をかってくれている事をあれだけ真っ直ぐ父さんと母さんに言ってくれましたし...まああんまり言うと俺も恥ずかしくなっちゃうんで言いませんけどとにかく嬉しかったんです」
「束さんは世界中から追われてる犯罪者みたいなものだけどそれでも絶対に筋は通したかったんだ、だから今回のは人として当たり前の事をしただけだよ」
「じゃあそうゆう事にしておきますね」
これ以上言うと束さんが真っ赤になってしまいそうだったのでそこで話を切り上げることにした。丁度シャルロットさんが見えたことだし丁度良かった。
「シャルロットさんお待たせ!」
「ううん、全然だいじょう...ぶ...って篠ノ之博士っ!?」
「あ、変装忘れてた」
「...まあもういいんじゃないですか?シャルロットさんも月兎製作所所属でどこかの国にどうこうしなきゃいけない訳じゃないですし、そもそもデュノア社買収と同時に束さんがコアを一つぶん投げてフランス黙らせたじゃないですか」
「そうだったそうだった、じゃあそれでいいや、というわけで僕っ娘、私がIS生みの親で月兎製作所の社長の正体の束さんだよ~、よろよろ~」
「え!?あ、はい!よろしくお願いします!ぼ...僕っ娘...」
なにやら少しショックを受けているようだがシャルロットさんとも合流出来たのでそのまま施設内の開発施設へと向かった。
「と言う訳でここが月兎製作所のIS開発施設でーす!じゃーん!あ、言い忘れてたけどそこの僕っ娘は束さんの事も含めて此処の事は秘密だからね?」
「は、はい、もちろんです」
「じゃあ改めてごあんなーい!」
何故かハイテンション気味になっている束さんに着いて行くと段々と地下に入っていき、開けたと思えばそれこそ漫画にでも出てくるような馬鹿みたいに広くてロマンの溢れる空間が広がっていた。(まあこの世界自体が元々小説の世界だけど)
「これはまた、盛大にやりましたね、束さん...」
「ふふん!凄いでしょ?学園で普段クールなかーくんもこれには大興奮じゃないかな!」
「束さん...流石です!正直入った瞬間に声が出そうになりました!なんですかこれ!男の夢の塊みたいな空間じゃないですか!」
それはもう端から端まで駆動している機械やらホログラムやらを見て興奮しない男はいないだろう、そのくらい凄い空間だと思った。
「武藤君って本当はあんなキャラだったんだ...」
「っ!?」
後ろから聞こえたシャルロットさんの声を聞いて俺はゆっくりとシャルロットさんの方を向く。
「今の...絶対に誰にも言わないでね...?」
「ひっ!?言いません!絶対に!」
どうしてそんなに怖がっているのだろうか?そんなに睨んだりしたつもりは無いのだが...
「さてさて、改めて今日かーくんを呼んだのはね、この奥にあるものを見せるためだよ!」
そう言って束さんが指さしたのはこれまたISサイズに収縮されたガンダムに出てきそうなハンガーのような空間だった、奥にあるものが暗くて良く見えないが...
「ではでは!ごたいめーん!」
束さんが言うと同時にハンガーのライトが付き奥にあるものが照らし出された。そこにあったのは...
「GNアームズ!?どうしてここに!?でも武装が違う?」
「おろ?かーくんにはここで初お披露目だから知らない筈じゃ...いや、成る程ね...とにかくこれについて説明するね」
束さんがいつの間にかタブレットを取り出し操作するとガンダムOOで見たGNアームズへの合体モードへと変形した。
「これはかーくんのエクスエクシアと合体して運用するエクスエクシア用長距離移動・高火力モジュールの『GNアーマー TYPE-EX』だよ!武装はこんな感じかな」
束さんが俺にタブレットを渡してきてくれたのでそれを受け取り表示されている武装を確認して俺は目を見開いた。
「束さん...これやりすぎじゃないですか?宇宙開発の為にしか技術使わないでっていったのにその範疇超えてません?」
「いやいや、これは既存のISの宇宙での活動時間を延ばしたりするためのパッケージの試作版って事で開発してるから約束は守ってるよ、それに束さん気付いちゃったけどかーくん専用に作るのなら全く問題ないよね!束さん天才っ!ぶいっ!」
「そうですけど...GNキャノン、GNミサイル、大型GNビームサーベル、GNツインライフル...極めつけにエクスエクシアのサテライトGNキャノンと接続して発射可能な大口径ビッグキャノンって...世界征服でも企んでます?」
「そんなことないよ~、そろそろやつらも本格的に動いている事だしこっちも準備が必要かなって」
「そうでしたか...それなら次に奴らが動いたら一夏達にも声をかけないといけないかもですね...」
「出来ればそうはなって欲しくないけどね~」
「あの~...さっきから何を...」
「近いうちにシャルロットさんにも教えるから今は気にしないでいてほしいな、ごめんねシャルロットさん...」
「わ、分かった...まだ僕には教えられない企業秘密って事にして気にしないでおくね」
「ありがとうシャルロットさん」
シャルロットさんはほんと物分かりが良くて助かるな...正直シャルロットさん以外のいつものメンバーだったら絶対追及してくるだろうな...
「じゃあさっそく試験運用と行こうか!あ、僕っ娘、フランスにコア投げるついでにお前に渡される予定だった防御寄りのパッケージを貰って来たからそれインストールしてかーくんの試験相手になってね♪インストールは束さんがやっておくから♪ほら専用機渡して?」
「え...?えっ!?」
「ごめんシャルロットさん...ちゃんと調整して加減するから」
「えーっ!?」
このシャルロットさんの叫びを聞いて今度シャルロットさんに色々と奢ってあげたりしようと俺は決めた。
--- IS学園
「「「「へっくしゅん!」」」」
俺がGNアーマーの試験をしている時、IS学園では何故か一夏、箒、セシリアさん、鈴の四人が同時にくしゃみをして不思議がられていた。
と言う訳でオリ主の家族との会話とオリジナルGNアームズが登場する回でした。
戦闘で使うのは臨海学校になる予定ですのでもう少しお待ちください。
それでは次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。
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