遊戯王にかまけていて時間が掛かったので初投稿です。
楽しんで頂ければ幸いです。
---花月荘 食堂
着替えて食堂で一夏達と合流し適当に座った後織斑先生から軽い説明があり、夕食となった。
ちなみに座っている順番は俺が端の席に座ると何故かその隣に一夏が座り、一夏の横をセシリアさんが速攻で確保、その後は本音さんが俺の前に座り箒やラウラ、鈴やシャルロットさんが一夏の正面や近くに座った。簪さんは4組なので別の部屋だ。
席が決まった後各々目の前の食事を食べ始めたのだが...
「おお!一夏この刺身きっと今日揚がったばっかりの魚しか使ってないぞ!わさびもほんわさだ!うまい!」
「マジか!?んっ...ほんとだ!すげぇ!そうそう食えるもんじゃないぞ!」
「ほんわさ?」
「ん?ああこの皿の端っこの方にある緑色の塊だよ」
「じゃあ僕も...」
「シャ...シャル!?」
一夏がシャルロットさんにわさびについて説明するとシャルロットさんはわさびだけを箸で全部摘まんで口に入れてしまった。
「ッ!?んっ~~~~!?」
「だ、大丈夫か?シャル、ほら水」
「ら、らいじょうぶ、風味がよくておいひいよ」
「無理しなくていいよ、これはこうやって刺身に少しだけつけて食べるものなんだ」
「そうだったんだ...」
「わさびをこうやってつかうのは日本だけだもんなぁ...(もぐもぐ)」
「そうだねぇ...(もぐもぐ)」
ちなみに俺と本音さんはそんな一夏達を尻目に夕食をどんどん食べ進めていた。
その後は会話が盛り上がったタイミングで正座が辛そうなセシリアさんに一夏が「食べさせてやろうか?」なんて爆弾を投下して織斑先生に一喝入れられるという一幕もあったが楽しく夕食の時間は終了してそれぞれ部屋に戻っていった。
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---花月荘 個室
夕食が終わった後俺は花月荘のスタッフさんにお願いして厨房を借りて昼に釣った魚を下処理して幾らかの料理をこしらえてから部屋に戻った。作った料理と残りの魚は夢幻の拡張領域に入れてあるので鮮度もばっちりだ。
「さて、後は風呂に入るくらいか?」
俺一人しかいない部屋で確認するように次の行動を声にしていると部屋のドアがノックされた。
「海ー!なんかちふ...織斑先生が呼んでるぞー」
「分かったー、サンキューなー」
「おーう」
何やら織斑先生が呼んでいるらしいので一夏に返事をして隣の部屋に行こう。
「失礼します」
隣の部屋に入ると織斑先生の他に、箒、セシリアさん、鈴、ラウラ、シャルロットさん、簪さんといつものメンバーが全員揃っていた。
「何でしょうか?織斑先生」
「いや、大したことではないのだがな、これから女子会としゃれこむのだが何かつまみが欲しいと思ってな、何か持っていないか?もちろん金は出すぞ、ちなみに一夏は何故か卵焼きを作って持ってきてくれた」
「そうゆうことでしたら今日の昼間に釣ったアジを刺身となめろうにしてあるのでどうぞ、あと一夏から言われてると思いますがお酒はほどほどにしてくださいね?」
俺は拡張領域から作っておいたアジの刺身となめろう、醤油と人数分の箸をおきながら千冬さんに釘を刺した。
「分かっている、お前たちは2人そろって心配性だな、まあとりあえず感謝する、一夏がお前と風呂に入りたがっていたから後は一夏の所に行ってやってくれ」
「分かりました、では失礼しました」
俺はさっと部屋を出て行った。女子同士でしかしにくい話もあるだろうしこうゆう時はさっさと出て行くに限る。
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<簪視点>
織斑先生に呼ばれて部屋に入るといつも訓練してるメンバーが全員揃っていた。
「よし、全員揃ったな」
「お、織斑先生私たちはどうして呼び出されたのでしょうか?」
「ん?なぁに別に説教しようって訳じゃない、とりあえず飲み物でも飲め、後ろの冷蔵庫にあるから好きなのを飲むと良い」
「わ、分かりました」
そうして皆が飲み物を取り出して一口飲むと...
「飲んだな?これで共犯だ」
織斑先生はそういうとビールを冷蔵庫から取り出して飲み始めた。
「ぷはぁ!美味い!ん?どうした?そんな驚いたような顔をして」
「いや...あのイメージと」
セシリアが私の思っていたことを代弁してくれた。結構びっくりした...
「私だって人間だぞ?ガソリンでも飲むと思ってたのか?まあいい...なにかつまみが欲しいな、一夏と海に持ってこさせるか」
そういうと織斑先生は携帯を取り出して織斑君に連絡したみたいだった、それから5分もしないうちに織斑君がやってきて卵焼きを置いて行って、そのあとに武藤君が同じように来て昼に釣ったアジを刺身となめろうにして持ってきてくれた。
「さて...あいつらもしばらくここには近づかないだろうし...お前ら、あいつらのどこが良いんだ?」
織斑先生の言葉を聞いた瞬間に私は一瞬ビクッと反応してしまった。
「わ、私は別に...以前より腕が落ちているのが腹立たしくて鍛えてるだけですので...」
お茶のペットボトルを見つめながら箒がそう答えた。
「あたしは、腐れ縁なだけです...」
スポーツドリンクを一口飲んだ後ボソボソと言う鈴。
「わ、わたくしはクラス代表としてしっかりして欲しいだけです」
紅茶のボトルを円を描くようにしながら揺するセシリアがそう答える。
「ふむ、そうか。そうゆうことなら一夏に伝えておこう」
シレッとそんなことを言う織斑先生に、3人はギョッとしてから一斉に詰め寄った。
「「「言わなくていいです!」」」
織斑先生はその様子を笑い飛ばしながら2本目の缶ビールを開けた。
「僕...わ、私は一夏の優しい所です...」
シャルロットは恥ずかしそうに言いながらも芯が通っている意思を感じるような雰囲気だった。
「成る程、しかしなぁ...あいつは誰にでも優しいぞ?それにお前は武藤に気がありそうだと思っていたが?」
「そ、そうですね...。そこがちょっと、悔しいかなぁ...後、武藤君には色々助けてもらって凄く感謝してるんですけど...えっと言葉にするのが難しいな...なんというか一夏とは違う意味で一緒にいて安心出来るというか...」
「シャルロットよそれは多分私と同じだ、きっとお兄様に父性のようなものを感じてるんだ」
「ふ、父性!?でもそう言われるとしっくりくるなぁ...」
シャルロットがラウラに言われて納得するとそのままラウラが続けた。
「私は嫁の強い所に惹かれました」
「強い?そうか?ISの強さだけで言うなら武藤が飛びぬけていると思うが」
「もちろんISでの強さはお兄様が一番だとは思います、それでも私は嫁の意思の強さに惹かれたんです」
「ふむ...そうか」
はっきりと言い切ったラウラを私含めて全員で赤い顔で見つめていると織斑先生が口を開いた。
「まあ、無自覚たらしなのは置いといてだ。あいつは役に立つぞ。家事も料理もなかなかだし、マッサージだって上手い」
織斑先生の言葉にばっと顔を向ける私以外のメンバー...勢いが凄くて少しびっくりした。
「というわけで付き合える女は得だな。どうだ、欲しいか?」
え!?と箒・鈴・セシリア・シャルロット・ラウラが目を見開き、声をハモらせた。
「「「「「くれるんですか!?」」」」」
「やるかバカ」
その瞬間に5人が落胆してがっくりと肩を落とす。
「女ならな、奪うくらいの気持ちで行かなくてどうする。自分を磨けよ、ガキども」
実に楽しそうな表情でそう言いながら、3本目のビールを取り出し口をつける織斑先生。
「さて、最後は更識妹だな」
急に私に話が振られたのでまたビクッっと反応してしまった。
「わ、私...ですか...?」
「お前はこいつらと違って武藤一筋みたいだからな」
そして部屋中の視線が私に集まってくる...正直こうゆうのあんまり好きじゃないから困る...
「えっと...海とは初めて会った時に趣味の話で気が合うなって思って...」
「それで?」
「弐式の開発も手伝ってくれて...危なくなった時も助けてくれて...私にとってヒーローで...」
「うんうん」
「それでこの前一緒に映画を見に行った時に確信したんです...私この人の隣にいたいって」
「「「「「...」」」」」
私の話を聞いた5人は何とも言えない顔をしながら私の事を見てきた。なんでそんな顔をしてるんだろう?
「どうやらこの中で一番進んでるのは更識妹の様だな、だがあいつ...武藤の隣に行くのは簡単じゃないぞ、あいつは一夏のように鈍感では無いが、一夏以上に世界中があいつを狙ってるし何より...すさまじい壁があるからな」
「それでも、私は諦めるつもりはありません」
「そうか、それなら最後まで横に立てるようになるまで諦めんようにな」
「はい」
私がそう返事をすると織斑先生はいつもは見せないような柔らかい表情で私を見てきたのだった。
---花月荘 露天風呂
「露天風呂は最高だな海!ぶぁっくしょい!」
「それはそうだが湯に浸かりながらくしゃみなんて調子が悪いのか一夏?」
「いや、そんなことはないけどなぁ」
「誰かが噂でもしてるんだろ?ぶぇっくしょい!」
「海もか?なんなんだろうな?」
「さぁ?」
今回は女子メンバー+千冬の女子会がメインの回でした。簪は天災を乗り越えるのかそれとも...
それでは次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。
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