脳内妄想無双は好きだが実現するのは違うと思う   作:大鷹とび

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いつも見てくださってありがとうございます。大鷹とびです。

先週は忙しくて投稿できませんでした...

成るべく週一投稿は守れるように頑張りますのでこれからも本作をよろしくお願いします。


55話 広がる憎悪

「という訳で適当に軍用機を奪ってそっちに向かわせたのでお迎えだけお願いしてもいいですか?護衛にはラウラが付いてますから道中も大丈夫だと思います」

 

ラウラと一緒にMS部隊を退けて有人機であるアヘッドも無力化してパイロットも離れたところに放った後、その辺にあった軍用機を奪ってラウラの仲間達を乗せ日本に向かわせて、俺は束さんと連絡を取っていた。

ラウラの仲間の1人が軍用機を操縦出来て本当によかった。

 

『おっけー、かーくんはもしかしなくてもそのまま近くの国でもう一仕事するつもりだね?』

 

「はい、さっき束さんからもらった情報通りならアイルランドでMSとISの戦闘が始まっててやばそうなので、ちょっと行ってきます」

 

『分かった、ただしそれが終わったら必ず帰ってくる事!それ以上の無茶は束さんが許さないんだからね!』

 

「分かってますよ、じゃあラウラ達の迎えはお願いします」

 

『もちろん!束さんにお任せってね!』

 

「助かります、ではまたあとで連絡しますね」

 

『うん、気を付けてね』

 

束さんとの通信を切って俺はそのままアイルランドの方向に向かう。日本からドイツへの移動と比べたらずっと短い時間で済むだろう。

 

「それにしてもアイルランドか...」

 

『アイルランドに何か思い入れなんて海にあったっけ?』

 

アイルランドに向かう道すがら、ぽつりと呟くと不思議に思ったのかユメが声をかけてくる。

 

「ん?ああ、ユメだから話せるけど、今この世界にはアリー・アル・サーシェスやらフロスト兄弟やらいるけど、なんでガンダム世界で主人公と敵対してた人間ばっかりいるのかなと思ってな、アイルランドはガンダムOOのロックオン・ストラトスの出身地だからふと頭をよぎったんだよ。1人ぐらいこっちに味方してくれるガンダムの登場人物でも居ないかなって」

 

『あー...確かに...でもなんでなんだろうね?私には分からないや...あの子なら、エクスエクシアのコア人格なら分かるかも...』

 

「でもまだエクスアクシアのコア人格はまだ出てこれないんだろ?」

 

『そうなんだよね...だから現状知りようがないの』

 

「じゃあこれ以上考えてもどうしようもないな、今ある問題を解決することに集中しよう、という訳でちょっと飛ばすぞユメ!」

 

『了解!』

 

考えても解決しなさそうなので俺は切り替えてアイルランドに向かって飛んで行った。

 

———————————————————————

 

情報を基にステルスモードでアイルランドに侵入し、そのまま戦闘が起きている地域へ向かった。

 

『ハイパーセンサーで戦闘中と思われる反応を捉えたよ...ってなにこれ...』

 

「ユメ?どうしたんだ...っ!これは」

 

ユメの反応に疑問をぶつけようとした瞬間にハイパーセンサーからもたらされた情報で俺はユメが驚いた理由を理解した。

 

『これは...酷い...』

 

「遅かったか...畜生...」

 

更に近づいてはっきりと見えてきた景色に俺は間に合わなかった事に後悔する。

 

「俺が...俺がこの世界に来たから...」

 

俺の目の前に広がるのは辺り一面に燃え広がっている炎と崩れた建物、そして地面に横たわったり、ひどく損傷してしまったりしていた大量の亡骸だった。

 

「くそっ...『いたいよぉ』なんだっ!?」

 

突然頭の中に直接響くような声が聞こえて辺りを見回すが俺以外には何も無く、誰もいない。

 

いやだぁ!』『死にたくな...』『おかぁさぁん!

 

周りに誰も居ない筈なのにまた声が聞こえる。老若男女問わず断末魔や悲鳴のような声ばかり俺の頭に響いて段々大きくなる。

 

「ぐっ...残留思念が...俺がニュータイプだから...ぐぁぁぁぁ!」

 

『海!?大丈夫!?海!』

 

「頭が...割れそうだ...!」

 

頭を万力で締め付けられながら内側をかき回されるような痛みに思わず顔が歪む。

 

憎い!』『許さない!』『殺せ!

 

悲鳴が怨嗟の声に変わり、俺自身が復讐心にまみれそうになる。

 

殺す...コロセ、ころせ、死ね...殺せ殺せ殺せ殺せ!

 

「ぐがあぁぁぁぁ!はぁ...はぁっ...」

 

『か、海?』

 

ただならぬ俺の様子にユメが心配そうに声をかけてくる。

 

「ユメ...戦闘は...どうなってる...?」

 

『え?あ...えっとテロリストのMS40機をアイルランド軍のISとMSで押さえてたんだけどアイルランド軍はIS1機とMS1機まで減らされちゃったみたい...テロリストはまだ30機健在だからこのままだと危ないと思う』

 

俺がユメにまだ続いている戦闘の状況を尋ねると、ユメは困惑しながらも状況を教えてくれる。

 

「この惨状を引き起こしたのはそのテロリストで問題ないんだな?」

 

『う、うん、少し前から一部の過激派の男性グループが画策してたみたい...』

 

「それが分かればいい...制圧しに行くぞ」

 

『わ、分かった...』

 

俺は一直線に戦場に向かう。

 

数分もしないうちにアイルランド軍とテロリストが視界に入り、俺はその間に割り込む。

 

「なっ...蒼機兵!どうしてここに!」

 

「アイルランド軍へ、こちら蒼機兵、武藤海だ、残りのテロリストは俺が片づける、死にたくなければ俺の前に出るな、以上だ」

 

テロリストもアイルランド軍も驚いている間に俺は一方的に背後のアイルランド軍に警告を送る。そしてテロリストを正面に捉える。

 

「クラウダ5機、ドートレス・ネオ10機、アヘッド5機、GN-XⅢ10機か...『TRANS-AM-FX』始動...『ライザーシステム』起動...」

 

『海!?バスターライザーソード使うの!?』

 

「ああ、あいつらはテロリストだ、ドイツ軍のMSパイロットと違って罪の無い人達を沢山殺してる、もう情状酌量の余地は無い、ここで消し飛ばす...」

 

『っ...分かった...ライザーシステム起動、GN粒子のチャージ完了...いつでもいけるよ』

 

ユメから準備完了の報告がきたのでGNソードⅡとGNツインドッズキャノンを正面に構える。察したテロリストが俺を攻撃しようとするがもう遅い...

 

「お前らは取り返しのつかないことをしたんだ、だからここで吹き飛べぇぇぇ!!」

 

俺が叫ぶと同時にダブルオーガンライザーから極太のビームサーベル発振され、射線上にいたMSは跡形もなく消し飛んだ。なんとか避けた機体は左右に分かれるように距離を取ろうとするが...

 

「逃がすわけ...無いだろぉぉぉ!」

 

両腕を開くように動かすと極太のビームサーベルは左右に分かれ、その同線にいた残りのMSは全て薙ぎ払われる。

 

ダブルオーガンライザーは原型機であるダブルオーライザーと比較してライザーソードを発生させる軸の武装がGNソードⅡの他にGNツインドッズキャノンもある為、ライザーソード2本を発振可能であり、更に右手と右肩、左手と左肩のそれぞれのGNソードⅡとGNツインドッズキャノンで発振している為、今のように分けることで左右同時に薙ぎ払うことも可能だ。威力が高すぎるので今まで使うことは無かったが...

 

『正面のMS反応、すべて消滅...生体反応も同様に無し...テロリストは全員死んだよ、海...』

 

「そうか...」

 

ユメに返事をしてそのままその場に滞空する。自分が自分で無くなったような感覚が治まるまで動けそうになかった...

 

「蒼機兵、武藤海聞こえますか?我々の救助及びテロリストの制圧感謝致します、状況が状況ですから我が国への不法侵入等に関して不問にすると政府から通達されました。拘束等一切しないとお約束致しますので少しお話させていただければと思うのですが...」

 

アイルランド軍のISから通信が届き我に返る。悟られないように俺は直ぐに通信に返答する。

 

「こちら蒼機兵、了解した、そちらの提案を呑もう」

 

通信してきたISの誘導に従って地面に降りてISを解除する。そのまま同様にISを解除したアイルランド軍の女性隊員についていくが、途中で唯一残っていたMSのパイロットも合流した。

 

「あ、ディランディ大尉お疲れ様です」

 

俺はずっと自分を襲っていたあの感覚について考えていたが女性隊員の言葉に思わず前を向いて合流したMSパイロットを見て驚きが隠せなかった。

 

「嘘だろ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かーくんの脳波が大きく乱れてる!かーくんに何かあったんだ!くーちゃん!ドイツからの娘達を迎えに行った後私は別行動でかーくんの所に向かうから色々と頼んだよ!」

 

「分かりました、こちらはお任せください束様」

 

「待っててねかーくん...」




という訳でちょっと寄り道してオリ主にはテロリストの制圧がてらニュータイプおなじみの被害に遭ってもらいました。

そして最後のあからさまな名前は...!

それでは今後も楽しみにしていただければと思います。
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