脳内妄想無双は好きだが実現するのは違うと思う   作:大鷹とび

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いつも見てくれてありがとうございます!大鷹とびです。

今回とうとう代名詞が出てくるかも?それと主人公にちょっとした変化が?

それでは楽しんでいただければ幸いです。



6話 覚悟を決める時だと思う

---中学校からの帰宅路

 

世間では女性優遇制度の影響で女尊男卑が進んで色々と問題が起きているが、俺の周りでは特に

女尊男卑は進んで無かった。まあ俺は一夏、(ファン)さん、そして中学に入ってから意気投合した五反田(ごたんだ)(だん)の4人で過ごしていることが殆どだから気付かなかっただけかもしれないけども。

凰さんは良くつるむようになって呼びやすい様に(りん)と呼ばれるようになった。

 

「一夏!海!今日も遊ぶわよ!特に海!今日こそ負けないんだから!」

 

「はいはい、ごくろうなこって、また俺の家か?」

 

「そりゃそうでしょ、あんたの家が一番ゲーム揃ってるんだから。」

 

「当たり前のように言うなよな、まあうちの両親は鈴達がえらくお気に入りみたいだからいいけどさ」

 

「じゃあいいじゃない、さあいくわよ!」

 

「おい待てって、海、鈴!行くぞ弾!」

 

「おうよ!」

 

まあこんな感じで俺は転生前よりもずっと平和で明るい学生生活を過ごすことが出来ている。

だが問題が一つだけあった...それは一夏が原作通りの超が付く程の唐変木だったからだ。

一夏のフォローでいっぱいいっぱいで俺は自分の事なんてとても考えてられなかった。

付き合ってくださいと言われてなんで買い出しと毎回勘違いするんだよ...こいつほんとに男かよ...

 

余談だが俺も両親の遺伝でそれなりに顔は整っているのだが一夏のフォローで忙しく他の女子に告白されることも無かった。というか一夏とセットで「光と闇の女たらしコンビ」なんて噂されているのを聞いてしまった...

告白もされていないのに女たらしはひどすぎませんか?しかも闇ってどうゆうことだよ...俺そんなに暗くないだろ...

 

まあそれでも俺は今の日常が大好きでいつまでも続いて欲しいと思っている。

 

「楽しいよ...本当に」

 

俺は他の3人に聞こえない様に呟いた。

 

———————————————————————

 

---束さんの秘密ラボ

 

ある週末休みに俺は束さんに呼び出されて束さんの秘密ラボに来ていた。

 

「やぁやぁかーくん!いらっしゃい!元気してる?」

 

「おかげさまで充実してますよ、束さんは...元気じゃ無さそうですね...目の下にすっごい隈が出来てますけど...」

 

「一日を35時間生きる束さんにとってはこのくらいなんてことないのだ!」

 

「はいはい、またご飯作ってあげますからそれ食べたらちゃんと寝てくださいね」

 

「わぁい♪かーくんのご飯がまた食べられるー♪」

 

「それで、今日は何の用ですか束さん」

 

こうやって束さんに呼び出されることは今回が初めてではなく、今まで人命救助やら研究の手伝いやらで何度も呼び出されてきたのですっかり慣れたものだ。

 

「それはね...まずはこれを見てほしいんだ」

 

急に束さんが真剣な表情で俺を見ながらタブレットを渡してきたので俺は少し身構えながら受け取り表示されている情報を見た。

 

「これは...そんな...」

 

そこに表示されていたのはISをより効率的に、かつ強力な兵器として使う為にIS本体ではなくパイロットを弄ろうとしている研究のデータだった。

 

『人工子宮による遺伝子強化試験体を生み出す実験』

 

これは原作のラウラ・ボーデヴィッヒが生まれることになった実験か...元々強力な兵士を生み出すための実験をそのまま転用したらしい。

 

だがそれよりも俺に衝撃を与えたデータがあった。

 

『未成熟の人間とISコアを直接接続した場合の実験結果』

 

文章だけでも恐ろしい事がよく分かるものだった。簡単に言ってしまえばまだ小さな子供の心臓部に直接ISコアを埋め込んで制御させようとしたり、起動しているISと子供の脳を直接接続することでより直感的に操縦させようとしたりなど想像するだけでもおぞましい実験の結果の数々がそこに書かれていた。

 

「人間のやることじゃない...」

 

俺はデータを見た後思わず口に出していた。

 

「束さんこれは...」

 

「これはドイツ軍が秘密裏に進めていた実験の一部だよ...2年前から始動してたみたいだね」

 

「こんなことが許されて良い訳ないですよ!」

 

「その通りだよかーくん、それでその研究を行っている施設を見つけたんだ、束さんはこれからその施設を破壊しに行く、かーくんには着いてきて欲しいんだ。そこにはまだ実験に巻き込まれた罪のない子供たちが沢山いるはずだから、その子たちの救出を手伝って欲しいんだよ」

 

「分かりました。でも救出だけでいいんですか?俺のエクスエクシアはステルス機能も確かに万全ですけど」

 

「うん、施設の破壊をするのは束さんだけでやるよ、かーくんには手を汚してほしくない...それは私だけでいいんだ...」

 

「束さん...分かりました!ただし無理はしないでくださいよ!束さんに何かあったら箒だって悲しむんですからね!」

 

「もちろんだよ!じゃあ行こうか!」

 

「はい!行きましょう!」

 

そして束さんはにんじんの形をしたロケットに乗り込み、俺はエクスエクシアを展開してドイツに向かった。

 

———————————————————————

 

---ドイツの山奥の研究施設

 

施設のあちこちからビーッビーッビーッと警告音が聞こえる中、束さんは素性がばれないようにいつの間にかさっきのロケットとは別の兎のようなロボットの上にいて上空から施設を爆撃していた。

 

ちなみに俺が施設に侵入し被害者の子供がいない事を確認した部屋から順に爆撃していっているので今の所巻き込まれた子供はいない。俺がしっかり離れてから爆撃しているあたり相当束さんが俺に気を使っているのがよく分かった。

 

「この部屋が最後なのでここを確認したら脱出します」

 

『りょーかい、気を付けてねかーくん』

 

束さんに通信してからこの施設の最後の部屋の扉の前に立ちGNソードを展開して扉を切りつけて破壊する。

 

「なんかこの部屋の扉だけ妙に厳重にしてあるな...GNソードにとっては紙も同然だけど」

 

入った部屋を確認するために俺は持ってきていた明かりをつけて部屋を確認した。

 

「こ、これは、うっぷ...」

 

思わず吐きそうになったのをこらえながら顔を上げてもう一度部屋を確認すると、そこには大きなガラス管が大量に並んでいてその中に四肢が無い子供、片目が潰れている子供、胸部が開いて中が見えている子供など、この世の物とは思えない光景が広がっていた。

 

「なんで同じ人間に...しかも罪のない子供にこんなことが出来るんだよ!!」

 

胸糞悪いなんともんじゃない、今この施設の人間を見つけたら思わず殺してしまいそうだ。この様子では生きている子供もいないだろう...

 

「本当に胸糞悪い...ん?」

 

部屋の最奥に近づくと女の子が横たわっている。

部屋の状況からハイパーセンサーを付けていても辛くなるだけだから切っていたが、女の子の様子を見る為に再度ハイパーセンサーを起動する。

 

「まだ生きてる!かなり衰弱しているから急がないと!」

 

女の子を慎重に抱きかかえて俺は直ぐに部屋を飛び出し、束さんに通信を繋げた、部屋にはもう生存者がいないことはハイパーセンサーで確認済みだ。

 

「束さん!一人だけですが生きている女の子がいました!今俺が抱えているのでそちらに合流しますね!」

 

「了解!ナイスだよかーくん!かーくんが脱出したらすぐに吹っ飛ばしちゃうから!」

 

「分かりました!もうすぐ合流します!」

 

通信で会話している間に束さんが視界に入りあっという間に俺と束さんは合流した。

 

「束さん、この子をよろしくおねがいします!」

 

「もちろんだよ!今回のかーくんの仕事もこれでおしまいだね...ってどうしたのかーくん?」

 

「最後の攻撃は俺がやります...施設の中で見た子供達を弔ってあげたいのもありますし、地下シェルターのような場所に隠れてる人間がいるのも確認しました...全部まとめて吹き飛ばすつもりなので手を汚さないっていう束さんとの約束を破る事にもなってしまいますけど...これは俺が終わらせたいと思った事なんです!」

 

俺は束さんの目を真っ直ぐ見て自分の意思を伝えた、これは紛れもない自分の意思だ。IS完成の最後の一押しをした人間として、蒼機兵として世界を変えてしまった責任は取らないといけない。

 

「分かったよかーくん...でもかーくん一人で抱え込んじゃだめだからね...」

 

「ありがとうございます束さん...じゃあ離れていてください、エクスエクシアの最大火力を出します」

 

「うん...気を付けて...」

 

そういうと束さんは俺から離れてある程度の所で止まった、どうやらしっかりと見届けるようだ。

 

「まさかこんなところでこいつを撃つ事になるとは思わなかったな...」

 

今は夜で空には雲一つなく綺麗な満月が浮かんでいる。

 

「フラッシュシステム、トランザムシステム同時起動!サテライトキャノンをGNドライブに接続!マイクロウェーブ来る!」

 

神様は本当に準備が良いな...まさかこの世界の月にマイクロウェーブの送信施設まで用意してくれてたのか...

 

「エネルギーチャージ100%!GN粒子の圧縮完了!」

 

発射準備は整った...これで引き金を引いたら俺はもう戻れないだろう...手が震える...でもこの世界を変えた人間としての責任から逃げるつもりはない!

 

「っ...!サテライトGNキャノン発射!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、ドイツの秘密研究施設の一つが丸ごと地球上から消滅したのだった...。




主人公がとうとうぶっ放しましたね最強の兵器を!

と言う訳でご都合主義+神様転生チートで送信施設まで用意されてます。
サテライトGNキャノンは青とピンクの極太ビームが螺旋状に回転しながら飛んできます。威力はサテライトキャノン+ガンダムヴァーチェのGNバズーカバーストモードぐらいだと思ってもらえれば...

それでは次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。
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