脳内妄想無双は好きだが実現するのは違うと思う   作:大鷹とび

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いつも見てくださってありがとうございます。大鷹とびです。

FF16楽しいですよねー...すみませんでした。

今回は鈴の覚醒回になります。


59話 嵐纏う神龍

思わず叫んだあと、私の身体が強烈な光に包まれたと思えば、何時の間にかさっきまで戦場にいた筈なのに何故か私の家によく似た建物の中にいた。

 

「やっとここに呼べた...全く、遅いのよ」

 

「っ!誰!」

 

後ろを振り向くと私に似ているけど何処か雰囲気の違う女が腕を組んで立っていた。

 

「今回はお父さんが助けに来てくれたから何とかなってるけど次同じようなことがあったらあんた死んでるわよ?」

 

「お父さん?てかあんた誰よ!知ったような口を利いて!」

 

「あら?全部知ってるわよ?ずっと一緒にいたんだから。今は絶賛ボロボロね」

 

「まさか、甲龍?」

 

「そうよ、あんたが現在進行形で纏ってるその甲龍よ」

 

海のISのコア人格であるユメちゃんを見たことがあるから今更コア人格には驚かないけどまさか甲龍にもあるなんて...

 

「まさか自分のISにもコア人格があるなんてって思ってるわね」

 

「なっ!?どうして思考が!」

 

「ここコアネットワークの意識空間よ?ましてや私を纏ってるんだからあんたの思考なんて筒抜けだわ、そんな事よりもいいの?ずっとここで話をしていて」

 

「はっ!そうだわ!現実では海が1人でMSの相手をしてるの!」

 

「それで?どうしたいの?分かってるだろうけどあんたは戦える状態じゃないわ」

 

「それでも!海に任せっきりなんて出来ない!一夏にも会いたいし、海にもお礼言いたいし、みんなともっと色々したいんだから!こんなところで止まれないのよ!」

 

私が思っていたことを全部吐き出すように口に出すと、甲龍のコア人格はため息を吐きながら口を開く。

 

「はぁ...流石私の操縦者様だわ、筋鐘入りね。分かったわ、じゃあ戻るわよ、第二形態移行してね」

 

「第二形態移行!?出来るの!?」

 

「ここに呼んだのもその為だもの、それにお父さんが渡してくれたデバイスのお陰で捗ったしね」

 

「分かった!細かいことは良いからやって!」

 

「はいはい、これからもあんたの事は見てるからちゃんとやりなさいよ」

 

「分かってるわよ!」

 

返事をした瞬間、私の視界はまた光に埋め尽くされた。

 

———————————————————————

 

<海視点>

 

俺の後ろにいた鈴が叫んだかと思えば辺りが眩い光に覆われた。

 

『これまたアツいやつだよ!海!』

 

「ユメがそのテンションってことはそういう事だろうな」

 

鈴を中心に辺りを照らす光に目が眩んでいるMSから視線を切らないようにしつつ、ハイパーセンサーで鈴を確認する。

 

「な、なんだ!この光は!?」

 

テロリストは急に鈴が光った事に驚いて動かない。そして光が収まると今までの甲龍とは明らかに違う装甲を纏った鈴がそこにいた。

 

<<BGM 新機動戦記ガンダムW JUST COMMUNICATION>>

 

「これが私のっ!神龍(シェンロン)(コウ)よっ!」

 

2本の青龍刀を構えながら鈴が進化した自身のISの名を叫ぶ。

 

「なっ...何だというのだ!何故機体が復活しているんだ!」

 

復活した鈴の姿を見て明らかに動揺するテロリスト達。その間に俺も鈴の姿を確認する。

 

「(予想通りシェンロンガンダムを基に二次移行したか、見た目はラウラと同じようなMS少女、色は原型機のような青と白メインではなく二次移行前の甲龍と同じ赤、あの青龍刀はEW版のタウヤーを改造した物だな、2本持っている事から恐らく連結する事も出来るだろう。何よりあの龍の頭を模したような非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)はドラゴンハングだろうか?腕部の装備じゃないから違うか?あれは鈴が使っているところを見ないと全部の機能は分からないな)」

 

「あんた達が何をしようと知らないけど...関係無い人達を巻き込んでんじゃないわよっ!」

 

「お前には分からんだろう!ISパイロットのお前には!虐げられてきた我々の憎しみが!」

 

叫びながらMSの1機が鈴に突っ込んで行く、あれはクラウダか!俺は察知は出来たが、目のMSの対処で動けなかった。

 

「鈴!」

 

「大丈夫よ!」

 

鈴が向かってくるクラウダを正面に見据えてから一呼吸置いた瞬間、鈴に向かっていったクラウダが突然上から殴られたように地面に叩き落された。

 

「今のは...単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)か?」

 

「どぉりゃあああああ!」

 

俺が鈴の機体について考察していると、よろよろと立ち上がるクラウダに向かって鈴が突っ込み、タウヤーを叩きつけた。

 

「がっ...!?」

 

鈴に攻撃されたクラウダは壊れてこそいないものの相当な衝撃だったのだろう、胸部の装甲がかなり凹み、パイロットが気絶したのかそのまま動かなくなった。

 

「重装甲がウリのクラウダをパイロットの気絶とはいえ一撃で倒すか...相当なパワーだな」

 

「海!早く手伝いなさいよ!さっさと片づけるわよ!」

 

「分かった!」

 

俺は鈴と合流する為に目の前の空間にGNマイクロミサイルを撃ちこみつつ即座に後退して鈴の横につく。

 

「少し離れてた奴らも合流してきたから残り38機って所か、有人機は10機それ以外は無人機だ、俺としてはこんなテロを起こした時点で有人機も容赦なくやるべきだと思うが...」

 

「なら私が有人機をやるわ、さっきみたいに中身を気絶させて叩き落せば文句ないでしょ」

 

「そうか...なら何も言わない、俺が無人機を全部引き受ける、データはコアネットワークで共有したから確認しながら戦ってくれ」

 

「ええ、任せたわ、終わらせて早く行きましょ?どうせ私はもうこの国には居られないんだし」

 

「そうだな、終わったら飯食うか、俺が作るよ」

 

「それは楽しみね!じゃあいくわよっ!」

 

俺と鈴は同時に突撃する。

 

俺はドッズキャノンで牽制しながら敵に接近して無人機のみをGNビームサーベルで切り裂き破壊する。

 

「はぁぁぁ!」

 

声が聞こえて鈴の方を確認するとさっきのクラウダと同じように鈴と戦っていたアヘッドが突然上から殴られたように地面に叩き落されそれに鈴がタウヤーを叩きつけて気絶させていた。

 

「私の単一仕様能力、嵐龍(フェンロン)はそう簡単に躱せないわ!」

 

「一定範囲内なら自由に衝撃砲を生成して撃てる能力か?今までより更に読みにくくなったな」

 

自分の周囲の敵を両肩からビームソードを発振して薙ぎ払いながら言うと直ぐに鈴から言葉が返ってくる。

 

「それだけじゃないけどね、今はこの使い方が一番やりやすいからそうしてるわ」

 

「成る程な、頼もしい限りだ」

 

鈴はテロリストの乗っているMSを次々叩き落してあっという間に残り2機まで減らしていた。

 

「俺も片付けるか、FXバースト起動!」

 

FXバーストを使い、俺は蒼い光を纏いながら無人機を端から切り裂いていく。今この場にダブルオーガンライザーの速度についてこれる機体はいないだろう。28機いた無人機はあっという間にスクラップになった。

 

「これで最後よ!」

 

鈴が叫ぶと龍の頭を模した非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)が稼働し鈴の両手に装着される。

 

「いっけぇぇぇ!」

 

残りのMSに向けて腕を伸ばすと原作と同じようにアームが伸びて龍の頭が敵に向かって飛んで行き片方は加えていたタウヤーを叩きつけ、もう片方は噛みついてそのまま地面に叩き落とした。

 

「成る程、延長する為のアームが拡張領域から展開されるのか...あれならかなりの射程があるな...」

 

第二形態移行した鈴の機体を分析して俺がぶつぶつ言っているとWガンダム系特有のガキィン!というカッコいい音を鳴らしてドラゴンハングが鈴の手元に戻り龍の頭が外れて元の位置に戻った。そしてそのまま俺の方へ来る。

 

「海!全部終わったわ!助けに来てくれてありがとう!」

 

「当たり前の事をしただけだ。遅くなって悪かったな鈴」

 

「ううん、海が来なかったら今頃私死んでた...だから本当に感謝してもしきれないわ」

 

「残りの話は安全な場所に戻ってからだ、機体はまだ飛べるよな?」

 

「ええ、問題ないわ、それよりも気絶させたテロリストはどうするの?」

 

「そのまま転がしておけば大丈夫だろ、国が勝手にやってくれるさ」

 

「...そうね、行きましょ」

 

俺が先にその場から飛び立つと鈴は自分が叩き落した有人MSを少し見てから俺に続いて飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば第二形態移行した時にコア人格と会話したんだけど...」

 

「だけど?どうしたんだ?」

 

「お父さんのお陰で助かったって言ってて、そのお父さんってどう考えても海なのよね...」

 

「いやぁ...どうゆうことだろうなぁ...」

 

「あんたも大変そうね...」




という訳で鈴の覚醒回でした。

感想でほぼ当てていた方がいましたが鈴の機体はシェンロンガンダムが元になっている機体に二次移行しました。

それでは次回も楽しみにしていただければと思います。
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