脳内妄想無双は好きだが実現するのは違うと思う   作:大鷹とび

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いつも見てくれてありがとうございます!大鷹とびです。

今回でやっと原作スタートが見えてきます。

それでは楽しんでいただければ幸いです。


8話 友の恋路は黙って応援する事にした

 

---武藤家宅リビング

 

第2回モンド・クロッゾでの誘拐事件こそあったが、その後は俺も一夏も平和に過ごすことが出来た。俺と一夏が誘拐され更に俺が怪我したことを知った束さんによってまあひと悶着はあったのだが。

それも俺達を心配しての事だったので特に問題にはならなかった。ちなみに今はいつもの

メンバーで集まりいつもの様に俺の家でゲームをしている最中である。

 

「だーっ!海!あんた強すぎるのよ!」

 

「そんなことはないぞ?俺は相手が嫌がることを思いつく順に実行してるだけだ」

 

「それが強いって言ってんのよ!」

 

「まだまだ負けられないな」

 

「うが―っ!」

 

今は俺と鈴が『IS/VS』で対戦していて俺が5連勝中だ、鈴は中国代表の機体を使い続けているが、俺は1戦ごとに機体を変えているのでくるくる変わる戦術に対応が出来ないらしい。

 

「そろそろ交代するか、ほい一夏」

 

「おう!ありがとな!」

 

「弾!私も交代!海と対戦するのは疲れるわ...」

 

「はいよ!勝負だ一夏!」

 

弾は俺に次いで強いから一夏をボコボコにした後、俺と勝負して逆にボコボコにされるのがいつもの流れだ。でもなんか今日はいつもと空気が違うような...

 

「海、ちょっと相談したいことがあるんだけどいい?」

 

「ん?どうしたんだ?別に構わないぞ?」

 

「ありがと...それで少し外に出たいんだけど...」

 

「分かった、じゃあ近くのコンビニまでアイスでも買いに行くか、一夏、弾、アイス買ってくるけど希望はあるかー?」

 

「「海にまかせるー」」

 

「はいよー、じゃあいくか、鈴」

 

「うん」

 

俺は鈴と一緒に家を出て近くのコンビニまで歩きながら話すことにした。

 

「それで?相談ってなんだ?」

 

「えっと...私、一夏に告白しようと思うの...」

 

「やっとか」

 

「いきなりこんな...は?やっと?」

 

「今まであんなに分かりやすい態度取ってて気付かないのはそれこそ一夏ぐらいのもんだ、それで?どうやって告白するんだ?」

 

「なによ!気付いてたの!?それならもっと早く助けなさいよ!」

 

「やなこった、ただでさえあの唐変木の世話は疲れるんだ」

 

「はぁ...そういうことね...」

 

「そういうことだ」

 

俺がどれだけ苦労したと思ってるんだ...「光と闇の女たらしコンビ」の闇の方にされてるんだぞ...

 

「まあ、海の苦労は分かったわ。それで私ね、来月中国に戻ることになったんだけど、その時に告白しようと思うの...」

 

「こりゃまた急だな、どうして戻ることに?」

 

「ちょっと家庭の都合でね...学校にはもう話を通してあるしあとは一夏達に言うだけだったのよ...」

 

「そうか...じゃあ俺達はお前が中国に帰る時に見送りをするとしよう。その時に俺と弾はタイミングを見計らって離れるからその時に告白するといい、でも中国に帰ることはちゃんと直接一夏達に言うんだぞ?」

 

「うん、それでいいわ、ありがとう海!」

 

「いいって事よ。鈴は大事な親友だからな、しっかり応援させてもらう」

 

人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られてなんとやらっていうしな、あとは鈴がストレートに伝えてくれれば上手くいくだろうが...まあそこまではいらぬお節介だろう、大分原作と違うし、もしかしたらがあるかもしれないからな

 

 

この後アイスを買って俺の家に戻り鈴がポロっと中国に帰る事を言ったので色々と大変だったが俺がなんとか収拾して落ち着けたのだった。

 

———————————————————————

 

---空港、エントランス

 

あの出来事からあっという間に1か月が過ぎて、鈴が中国に戻る日の当日になってしまった。俺と弾は手筈通りに一夏を鈴の所に置いてトイレだと言って一夏と鈴を二人きりにすることに成功している。あとは鈴が告白するのを見守るだけだ。

 

「しっかしよー、ちゃんといえるのかね鈴は」

 

「そこは鈴次第だろ?俺達がどうにか出来ることじゃないぞ?弾」

 

「それもそうだな、おっと、鈴が覚悟を決めたみたいだぞ?」

 

「じゃあ、黙って見守るとしますか」

 

一夏達からは見えない場所から俺と弾は耳を澄ませて鈴の告白を見守る。

 

『い、一夏!』

 

『ん?どうした?鈴』

 

『一夏に言いたいことがあるの!』

 

『おう、なんだ?』

 

『も、もし一夏が良ければ...私が酢豚を作るの上手くなったら毎日作ってあげる!』

 

『いいのか?じゃあ次会えたら食べさせてもらおうかな』

 

『!本当に!』

 

『おう、ってそんなに嬉しいのか?』

 

『うん!次に会う時を楽しみに待っててね!一夏!』

 

『お、おう!分かったぜ!』

 

 

「「...」」

 

「海...」

 

「言うな弾...分かってる...」

 

こんなに原作乖離を起こしてるのにここは変わらないのかよ...もう鈴がめちゃくちゃ可哀そうだよ...

 

「あいつ、いつか後ろから刺されて死ぬかもな...」

 

「俺はもう知らん...」

 

 

鈴の告白が終わった後、俺と弾は二人の所へ戻って鈴を三人で見送った。俺達はそれぞれ鈴に贈り物を渡したが一夏はリボンを渡していた。そういうところだよほんと...

 

「一夏、弾、海!三人とも元気でね!」

 

「お前もな!鈴!」

 

「偶にゃこっちにこいよー!」

 

「体に気を付けてなー!」

 

鈴は俺達が見えなくなるまでずっと手を振っていた。俺達も鈴が見えなくなるまで手を振り続けた。

 

「行っちまったな...」

 

「ああ...寂しくなるな...」

 

「まあ、きっと直ぐに会えるさ」

 

「そうだな!」

 

 

こうして鈴が中国に戻ってから少し経って、俺達は中学3年になったのだった。

 

———————————————————————

 

---藍越学園受験会場

 

中学3年になってからは時間の流れがとても早かった。相変わらず束さんに呼び出されることはあっても、中2までで世界中の非人道的な実験をしていた施設はほとんど壊滅させていたのでご飯を作りに行ったり、ISの開発や研究を手伝うことが殆どだった。もちろん『白騎士・蒼機兵事件』の黒幕といつ対峙するかも分からないので訓練も欠かせない。そうして日々を過ごしている内にあっという間に受験シーズンになった。俺と一夏は学費が安く、就職率の高い藍越学園を受験することにしている。俺は他の高校を受験することも出来たし、親も学費は心配するなと言っていたが単純に一番近いのが藍越学園だったから受ける事にした。移動で時間を取られるのが一番嫌いな俺としては家から自転車で20分程度で通学できるのが非常に有難かった。そのほかの高校は電車で30分以上かかるので論外である。

 

「一夏おせぇな...」

 

今現在俺は藍越学園の受験会場にきて、一夏を待っている所だ。しかし待ち合わせの時間になっても一夏が来ない。

 

「せっかく勉強教えてやったのにパァじゃねえか...」

 

道にでも迷っているのだろうか?もう時間もないので俺は会場内に入ることにした。

 

「一度経験しているとはいえ試験ってのは嫌なもんだな...」

 

俺は愚痴をこぼしながら目の前の事をきちんと終わらせるために藍越学園の受験会場に入った。

同時刻に一夏が世の中を大きく動かす事件を起こしていることをすっかり忘れたまま...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あわわわわ...どうしようクーちゃん!いっくんがISを起動しちゃったって!束さんも想定外だよ!どうしたらいいの!?」

 

「この光景どこかで見たような...とりあえず落ち着いてください束様!まずは一夏様の安全の確保と海様に協力を仰ぎましょう!」

 




一夏がISを起動する所まできました。

ここからオリジナルの展開をいくつか挟んで原作と同じ時系列になります。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。
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