脳内妄想無双は好きだが実現するのは違うと思う   作:大鷹とび

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いつも見てくれてありがとうございます!大鷹とびです。

今回は大きく原作と違う部分が出てきますが大筋は原作に寄せつつハッピーエンド目指して進めていくつもりです。

それでは楽しんでいただければ幸いです。


9話 俺の覚悟を見せつける事にした

---武藤家宅玄関

 

藍越学園の受験を無事に終わらせて家に帰ると母さんがとても慌ててわたわたしていた。

 

「海!一夏君が大変な事になってるよ!」

 

「どうゆうこと?」

 

「とにかくテレビを見て!」

 

「分かったー」

 

母さんにせかされてリビングでテレビを見るとそこには

 

『史上初の男性IS操縦者見つかる!』

 

とテロップに表示されアナウンサーが

 

「繰り返しお伝えします、本日都内で行われていたIS学園の試験会場に誤って侵入した男性がISを起動したとのことです。」

 

「起動したのは第1回モンド・クロッゾ優勝者である織斑千冬さんの弟である織斑一夏さんであるとの情報が入っています。今後も確定情報が入り次第お伝えします。」

 

忘れてたぁぁぁ!

 

そうだよ!藍越学園の受験当日っていったら原作のスタートである一夏がISを起動する日じゃねえか!やべぇよ...完全に忘れてたよ...どうしよう...これを切っ掛けに全国で男性に対するISの適性検査が行われるから俺も引っかかったらアウトだ...

 

俺が頭を抱えていると束さんから貰った連絡用の端末が震えたので自分の部屋に行き直ぐに出た。

 

「もしもし!かーくん?いっくんがIS起動しちゃうなんて束さんもびっくりだよ!そっちは大丈夫!?」

 

「束さん!俺は大丈夫です!その口ぶりだと束さんも想定外みたいですね、とりあえず話し合いをしたいので直ぐに合流出来ますか?」

 

「りょうかーい!じゃあ座標を送るからそこで合流しよう!」

 

「分かりました、お願いします!」

 

通話を切って直ぐに母さんに出かける旨を伝えて俺は束さんから送信されてきた座標に向かった。

 

———————————————————————

 

---人気の無い公園

 

目的の場所に着くとそこには既に束さんが待っていた。

 

「束さん!」

 

「かーくん!大丈夫かい?」

 

「俺は大丈夫です、道中もかなり気を付けてきましたし、エクスエクシアのセンサーも使ってましたから。」

 

「なら安心だね!それでいっくんの事なんだけど...」

 

「千冬さんがいる限りは安全は確保されていると思います、しかし世界中から狙われるのも事実ですし確実にIS学園に強制入学でしょうね。」

 

「だよねぇ...束さんが言おうとしてたことと全く同じだよ...それとかーくんも他人事じゃないよ?」

 

「ええ...それは分かっています、そこで束さんに提案なんですけど...」

 

「うん?何かなかーくん。」

 

「いっそ表舞台に出ませんか?束さん」

 

「ん?どうゆうこと?」

 

「束さん自身で会社を立ち上げてしまえばいいんですよ、それで一夏と俺をその会社の企業代表にしてしまえば一気に色んな問題が解決します。」

 

「成る程...確かにそうすればかーくんもいっくんも確実に束さんが保護することも出来るし専用機の開発も出来るね...でも散々束さんのこと嘲笑って、ISが出た瞬間に手のひら返して私の本当の夢を微塵も理解もしてくれなかったやつらの前に顔を出すのは嫌だなぁ...」

 

「大丈夫ですよ束さん、俺がサポートしますから!それにまだこの世界には束さんの夢を理解して応援してくれる人もたくさんいると思います!」

 

「かーくん...よし!分かった!束さんがしっかり向き合わないといつまでたっても夢は叶わないもんね!決めたよ!企業を起ち上げてかーくんといっくんを企業代表にする!そうと決まればさっそく会社作っちゃお!」

 

「なら俺も全力でお手伝いしますね!」

 

「うん!お願いねかーくん!」

 

俺の提案を束さんが承諾してくれて本当に良かった...原作乖離もいい所だが束さんが本当に夢を叶えるには必要な事だと思う。いくら原作よりも束さんがいい人でもこれから何年も人の悪意に晒され続ければ歪んでしまうのは当然だろう...それならそれを超えるぐらいの善意や好意に触れられるようにしてしまえばいい、少なくとも俺は束さんの夢を応援しているし、これから賛同してくれる人もきっと出てくる筈だ。なにより俺は全員生存ハッピーエンドが一番好きだしな。

 

「よし!会社が出来たよかーくん!」

 

「早くないですか!?」

 

「日本のサーバーにアクセスして会社を一つ作るぐらいは束さんには朝飯前なのだ!」

 

「流石ですね...それで社名はどうしたんですか?」

 

月兎(げつと)製作所って名前にしたよ!束さんは兎が大好きだし最終的には宇宙を目指すって事で月の兎をストレートに名前にしたんだ!」

 

「いい名前じゃないですか!宇宙を目指してるってことも分かりやすいですし!」

 

「ふふん♪かーくんはやっぱり分かってるねぇ♪じゃあ早速月兎製作所社長と月兎製作所企業代表としてひと仕事しようか!あ、かーくんにはエクスエクシアのカモフラージュも兼ねて専用機をもう作ってあるからあとでそれを渡しておくね!」

 

「はい!...ってえぇぇぇぇ!?いつの間に作ってたんですか!?」

 

「かーくんが白騎士完成の最後のピースをはめてくれた時に約束したでしょ?あれからずっと進めてたんだ♪」

 

「あの時から!?俺がエクスエクシアを持っている事を束さんと千冬さんに話すよりも前じゃないですか!」

 

「束さんは約束は絶対に守るのだ!それにかーくんがあの時私の夢を応援してくれた事はとっても嬉しかったからどうしてもお礼をしたかったんだ...」

 

「束さん...」

 

束さんは俺と向き合うとじっと俺の目を見たあとなにやらもじもじし始めた。

 

「えっと...その...」

 

「どうしました?」

 

「こ、これからもよろしくね!///かーくん!」

 

「もちろんです!こちらこそよろしくお願いします束さん!」

 

 

俺は束さんと握手を交わして改めて覚悟を決めた。

 

———————————————————————

 

---都内某所とある施設

 

今俺はとある施設のスペースで束さんと一緒にすさまじい数の報道陣の前に立っている。いきなり束さんが企業を起ち上げて二人目の男性操縦者を連れてきたなんていったら大混乱になってしまう為、束さんは変装して東雲兎子(しののめとこ)という偽名を名乗ってはいるが...それでも今まで全く日の目を浴びていない企業が急に男性操縦者を見つけたという発表をするのだから大騒ぎになっている。

 

「それでは月兎製作所の緊急記者会見を始めさせていただきます。」

 

束さんが前に出て記者会見の開始を宣言すると報道陣のフラッシュが大量に炸裂した。俺も束さんと一緒に前に出たから眩しくて仕方ない...束さん大丈夫かなぁこうゆうの苦手だと思うんだけど...

 

「先日世界初の男性IS操縦者として織斑一夏君が見つかったと報道されていますが、実は我が社の社員であるこの武藤海君は3年前に我が社の試作ISを起動していました、つまり本当の世界初の男性IS操縦者は彼と言うことになります。」

 

束さん!?俺は二人目ってことで発表するんじゃないの!?いくらなんでもその言い方は爆弾発言過ぎでは!?ほら会場騒然だよ!?

 

「皆さんが驚くのも無理はありません、しかし女尊男卑の思想がある世の中でまともな備えも無しに発表すれば相応のリスクが伴うと判断しました。そのため私達は発表を控えていましたが織斑一夏君が見つかり、更に高校進学をするこのタイミングで発表したのです。」

 

「何故高校進学のタイミングなのでしょうか?」

 

「それは月兎製作所の企業代表として武藤海君をIS学園に入学させる予定だからです。」

 

束さんの今回の発表についての考えを聞いて報道陣は納得したように頷いて手元のメモやタブレットに各々情報を書き込んでいる。まあこれ以上ない正当な理由なので否定も出来ないだろう。

 

「成る程、確かに男性操縦者ともなればいつどのような危険に襲われるか分かりませんからね。今回の発表については納得しました。それでは武藤海君、男性操縦者になったという事だけど何か意気込みややりたいことはあるのか聞かせてもらえるかな?」

 

あ、ここで俺に振るのね...まあ言うことは大体決めてたしサクッと答えてしまおう。

 

「そうですね...こうして世界に二人しかいない男性操縦者になったことには驚いていますが、なったからには全力を尽くしたいと思います。最終的にはISで宇宙に羽ばたくのが自分の夢ですので」

 

俺が質問に対して答えてから真っ直ぐ報道陣を見るとフラッシュの激しさが増して大量にシャッターが切られていることが分かる。俺そんなに変わったこと言ったかなぁ?まあ明日の新聞の一面とか雑誌の表紙とかは今撮られてるこの写真になるんだろうなぁ...

 

「他に質問はありますでしょうか?」

 

束さんが進行して俺が質問に答えるのを繰り返している内に時間が経ち記者会見は終了した。

 

 

「ふぅ...流石に疲れましたね、たb..東雲さん」

 

「そうだねぇ...じゃあ会社に戻って色々と準備しようか」

 

「はい、帰りましょうか」

 

俺と束さんが撤収しようと色々と作業をしてふと報道陣に背を向けた時に俺は殺気を感じて即座に振り向いた。

 

「男がISを起動するなんて許されないのよ!死ね!」

 

俺が振り向いた瞬間に会見に紛れ込んでいたであろう女尊男卑主義の女がナイフを持ってこっちに真っ直ぐ突進してくるのが見えた。

 

「危ないっ!」

 

誰かが叫んでいるが俺はそれよりも早くISを部分展開してそのまま武器である大型のナイフをコールし女のナイフを打ち払いながら女の足を払って転ばせてからナイフを突きつけて抵抗出来なくする。

 

「何かが起こるとは思っていたけどまさかここまで直接的なものだとは思わなかったな...それにせっかく俺の為に作ってくれたこのISの最初の仕事がこんな事になるとは...」

 

「大丈夫ですか!?」

 

「俺は大丈夫です、既に犯人はこうして無力化していますので警察へ引き渡しをお願いします。」

 

「わ、分かりました...」

 

焦ったぁ...殺気を感じて身構えていたから良かったものの間に合わなかったと思うとぞっとするな...それにしても殺気で分かるなんてもう完璧に神様から勝手に付与されたニュータイプやらその他諸々の能力が開花してしまったな...

 

「はぁ...」

 

「どうしたんだい?随分とお疲れだねかーくん」

 

束さんが周囲に悟られない様にしながら俺に声をかけてきた。

 

「そりゃ疲れますよ...命を狙われたんですから...それと...戻ったら俺のBT兵器の適性を調べてみてもらっていいですか?」

 

「そういえばまだやってなかったね、じゃあラボに戻ったらさっさとやってしまおうか。」

 

「はい、お願いしますね。」

 

俺と束さんはISの話や今後について話しながら帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---その後束さんのラボにて

 

「凄いよかーくん!BT兵器の適性Sって出てるよ!あとついでにやってなかったからIS適正も見てみたけどこれもSって出たよ!これはちーちゃんと同等だ!」

 

「なんかもうそんな気はしてました...また考えなきゃいけないことが増えるなぁ...」

 

「束さんの開発したかーくん専用機ならBT兵器も使えるしあの子も喜ぶと思うよ?」

 

「そう思うことにしますよ...あとはIS学園でデータを取りながらぼちぼちやっていきます。」

 

「うんうん、頑張ってねかーくん、あといっくんのスカウトもよろしく!」

 

「はぁ...了解です束さん。」

 

 




というわけで束が企業を起こしてオリ主はその企業代表という事になりました。
かなり原作と違いますが大筋は寄せていくつもりです。

そしてなにやらフラグが立ったような気がしますねー

この後入学試験を挟んで原作突入の予定です。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。
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