財団、もしくはトレセン学園の問題児   作:増殖するC

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忘れ去られるかもしれない、だが確かに彼らはそこにいた

でもオタクに優しいギャルは存在しない


■■■-001-EX コードネーム:秋川博士
秋川博士の提言


 

 

 

 

アイテム番号: SCP-001-EX

オブジェクトクラス: Explained

 

特別収容プロコトル: SCP-001-EXは[削除済み]によるCK-クラス:再構築シナリオ発生直後に全世界で確認された人型実体(以下SCP-001-EX-a)、及びK-クラスシナリオに付随して発生していた現象(以下SCP-001-EX-b)です。

SCP-001-EX-aは頭頂部付近と腰部付近に(ウマ)と呼称される生物と同様の形状を持つ耳、尻尾が存在するホモ・サピエンスの女性と酷似した姿の人型実体であり、SCP-001-EX-aは財団職員を除くほぼ全ての人類がウマ娘という名称でその存在を認知、共存していました。

SCP-001-EX-aは人類を遥かに超えた身体能力を保有し、毒物に対して強い抵抗力を持ちます。

SCP-001-EX-aは人類に対して友好的であり、敵対することは基本的にありません。

SCP-001-EX-aの収容は封じ込めの難しさから不可能不必要です。

 

 

SCP-001-EX-bはCK-クラス:再構築シナリオの発生と共にあらゆる異常存在、異常現象が消失し、全ての要注意団体の存在が一切確認できなくなり、財団、及び財団職員の存在と生物種としての馬の存在を証明する痕跡とが財団と財団本部から連絡が通じる財団施設*1以外から消滅した現象です。

SCP-001-EX-bが発生した結果、SCP-001-EX-aの出現と引き換えに財団は当初の存在理由と理念を失いました。

O5評議会は議論の結果、SCP-001-EX-bの影響を消し去ることは現状の財団では不可能であり、仮に可能だったとしても行うべきではないとの判断を下しました。

 

 

 

ーーーーーーーーー

O5評議会からの通達

 

 

諸君、我々財団は戦い続けていた。

無辜の人々が光の中で生きる為に、暗闇の中に立ち続けていた。

だが、それは我々が正常と定めた物と我々が異常と定めた物の両方が存在するが故に、異常から正常を守る為の行いだった。

我々が異常と定義する物も、定義すべき物も既に存在しない。

強いて言うならば、我々の存在だけが異常となったのだ。

 

だが、財団にはまだやるべきことがある

最後の異常を正常へと変える形で消し去らなければならない。

我々O5評議会は、今の財団が持つ全てを使いそれを成し遂げなければならないと決定した。

 

全財団職員に告ぐ。

確保、収容、保護の理念は既に消え去った。

我々は、光の下に戻ることができる。

そこに至るまでの道はきっと長い、しかし遥か先の未来まで歩き続けねば辿り着けない訳ではない。

我々が暗闇の中にいた理由は、無数の報告書によって記録されている。

故に、走り出して掴み取ることができるのだ

 

ーO5-1

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ……」

 

日本ウマ娘トレーニングセンター学園、通称トレセン学園の理事長である秋川やよいは、ある一枚の文書を凝視していた。

 

「理事長、どうなさいました?」

 

「……少し、気になったことがあってな」

 

その秘書である駿川たづなが声をかけると、何かを考えていたらしく一拍置いてからそう答える。

しばらくしてから文書を机の上に置き、理事長は話し始める。

 

「先日の"SCP財団"との会談、覚えているか?」

 

「ええ、もちろんですが……」

 

SCP財団、近年ウマ娘に関わる産業でその勢力を伸ばし始めたアメリカに本拠地を置く組織。

それ以外の事業などでも世界中で影響力を高めており、秋川やよいはトレセン学園の理事長としてSCP財団日本支部のトップとの会談を行った。

 

SCPは何かの略称なのかと思われるが、彼ら曰く「略称ではないし、あまり意味はない」とのことである。

 

「彼らがどうかしたのですか?」

 

「ああ、なんとも言い難いのだが……違和感を感じてな」

 

まるで、この世から浮いているような、そんな些細な違和感。

だが、それがどうにも引っかかっている。

 

「URAファイナルズの開催も近い、何か騒動が起こらなければ良いが……」

 

しばらく無言が場を支配し、ハッとした顔で理事長が再び口を開く。

 

「そういえば、新しくトレセン学園に来たあのトレーナーはどうだ?」

 

赤毛が特徴でアメリカ出身のトレーナーであり、海の向こうでかなりの実績を残し日本にやってきた人物。

しかし問題児としても有名であり、半ば追放にも近かったが本人はあまり気にしていなかった。

 

「トレーナーとしては素晴らしいと思います、が……少し、奇行が目立ちますね」

 

「奇行……奇行か…………」

 

二人でなんとも言えない表情となり、仕事に戻る。

 

この会話が行われている最中に話に出ていたトレーナーが"奇行"によって生徒会副会長に捕まっていることを知るのにはそこまで時間はかからなかった。

 

 

 

 

 

*1
連絡の通じなかった財団施設もエージェントによる確認の結果、既に消滅していた






○SCP財団
彼らが行ってきたことを知る人間は少ない
でも、確かにこの世界にいる
……Dクラス職員?ちょっとなんのことか分からないですね

○馬
漢字テストでも中々見ないミス、足を2本付け足すんじゃない

○問題児の新人トレーナー
SCP財団にいた人間ではない
財団の知る彼は既に安息を得ているだろうから
ふと閃いた!このアイディアはゴールドシップとのトレーニングに活かせるかもしれない!
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