ダンジョン探索者は今日も掲示板で駄弁っている   作:どるふべるぐ

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エピローグ! やたらと長くなったけどぶっちゃけ掲示板パートは飛ばしてもOKだ!!


エピローグ

あの日は、とても冷たい雨が降っていたのを覚えている。

 

肌を打つ雨粒が、傷ついた僕たちを無慈悲に濡らしていく。

しとしとと、じわじわと、ただでさえ失われていく腕の中の温もりを、雨は容赦なく奪っていった。

それが嫌で、恐ろしくて、僕は君をぎゅっと抱きしめた。

強く。強く。

その小さな身体に深々と刻まれた傷から流れ落ちる、命の赤を感じながら。

抱きしめ、祈る。

 

死なないでくれ。僕を独りにしないでくれ。君のいない世界になんて、僕は生きていたくない。と。

 

僕にはもう、それしか出来なかったから。

君の傷を治療することも出来ない。時間を巻き戻せるなら巻き戻したい。身代わりになれるなら喜んで死のう。

 

だけど僕はどうしようもなく愚かで無力で、何もできず泣きながら君にすがりついていた。

なのに僕を庇ってトラックに撥ねられた君は、痛そうに、苦しそうに震えながら、そっと顔を寄せて僕の涙を舐めとってくれたね。

 

泣かないで。哀しまないで。そう言うように。

 

その最期の瞬間まで、そうしてくれた。

 

ごめん。ごめんよ。

僕は君の飼い主なのに。君を守れなかった。僕のせいで、君を死なせてしまった。

こんな僕が、生きていていいはずなんてない。愛しい君を死なせたのにのうのうと生きているだなんて、僕自身が赦せない。

 

だから、僕もそっちに逝くよ。

君のいる天国には行けないだろうけど、ここよりはたぶん近いはずだからね。

 

けれどもし、もし生まれ変わって君とまた会えたら——その時は、もう死なせはしない。どんなモノからでも君を守るよ。ナナ

 

 

 

 

 

懐かしくて、哀しい夢を見た。

深い眠りの底から、ゆっくりと浮かび上がるように、僕は目覚める。

 

「————んぅ……っ」

 

瞼を開き、最初に見えたのは、清潔だけど白く無機質な天井。僕が住んでいるアパートの部屋の見馴れたものではない、知らない天井だ。

 

「ここ、は……?」

 

未だ眠気の残るぼうっとする頭で、首だけを動かし周囲に目を向ける。

天井と同じく、落ち着いた白く簡素な内装。僕が横たわるベッドのそばには幾つもの医療機器が置かれていた。

ベッドに取り付けられたネームプレートに書かれているのは《伊佐ナギ》……僕の名前だ。

 

ここは病室か。でも、僕はどうしてここに……?

 

何故こんな所に寝かされているのか。

確か僕は、ライセンスを取得した後で皆でダンジョンに出掛けて、そこであいつと遭遇して、逃げて、追われて、はぐれたナナ達を探すためにもう一度ダンジョンに潜って、そして……

 

『勝負をしよう。沖田総司』

 

「……っ」

 

『うんいいよそう言うことなら遊ぼっか。ボク色んな人と遊んできたけど、誰かから遊びに誘われるのって初めてなんだ♪ すっごく嬉しいよ!』

『気に入ってくれたなら良かったよ。これが唯一の希望だったからね。──後は君に勝つだけだ』

『うんうんいいね。その希望を斬り捨てた時に君が浮かべる絶望の死に顔が今から楽しみだなあ──勝つのはボクだよ。お兄ちゃん♪』

 

ああ、そうか……そうだった。

 

『沖田総司──参る!!』

 

「思い出した。ナナ達を救うために僕はあいつと、沖田総司と戦ったんだ……」

 

沖田総司の必殺の一撃に耐えられるかという狂気の沙汰ともいうべき勝負。

元より勝算なんて全く無かった。血を流し過ぎてぼうっとした頭では何の策も浮かばない。

無理無茶無謀。自殺行為以外の何物でもないのは分かっていた。

 

けど、それでもやるしかなかった。たとえどれほどか細くても、ナナを救える一縷の望みがあるのなら、僕は沖田の剣を一撃だけは耐えてみせる。そう誓って僕は、沖田総司と向かい合い……

 

「それから……どうなった?」

 

分か……らない。

それから剣を構えた沖田が突っ込んできた光景を最後に、記憶はぷっつりと途切れている。

おそらくはそこで意識を失ってしまったのだろう。正直、沖田の一撃を受けた後は血を流し過ぎて、ほぼ気力だけで何とか意識を保っていたような状態だった。いつ限界が訪れてもおかしくなかったとはいえ、よりにもよって最も大事な勝負所で気絶してしまうとは……。

 

とはいえ自分がこうして生きているのを考えるに、経緯は分からないが助かったらしい。

いったい何故? いや、それよりもまず

 

「ナナ? っナナ達は無事なのか……?」

 

僕が守ろうとしたあの娘達は果たしてどうなったのか。

それが一番なによりも重要だ。

ナナ……ああナナ。もし、またあの時みたいに僕だけが生き残ってしまったとしたら……。

 

「……ッ」

 

いてもたってもいられず、至る所にガーゼや包帯が巻かれた傷だらけの身体を強引に動かし、それによる痛みに顔を歪めつつ僕はベッドから立ち上がろうとして——

 

 

 

 

 

「すぅ…すぅ…ご……しゅじん、さまぁ……」

 

 

 

 

 

不意に聞こえたその声に、はっと目を向けると——横たわる僕の腰のあたりを枕にするようにして、彼女が眠っていた。

あどけなさが残る可愛らしい顔は穏やかに寝息をたてて、ふわりとした髪から飛び出た犬耳が時おりピクピクと震えている。端から僅かに犬歯が覗く唇がムニャムニャと動き、眠りながら僕を呼んでいた。

 

そっと手を伸ばし、その髪に触れてみる。

もしかしたら触れようとすれば消えてしまう幻なんじゃないかという不安を抱きながら触れた指先に、髪の毛の柔らかな感触と確かな温もりを感じた。

 

ああ、ナナだ。確かに生きている、本物のナナだ……!

 

ナナが生きていた。今度こそ、ナナを死なせずに済んだ。

 

「よかったぁ……」

 

あの絶体絶命の状況で何故助かったのかは分からない。

それでも、彼女が生きてくれていた事にとてつもない安堵を感じて、僕は更にしっかりと触れてみる。

掌全体を頭に添えて、その熱と肌触りを確かめるようにゆっくりと撫でた。

何度も。何度も。

ナナは生きている。生きてここにいると、そう実感するために。

 

そうしてしばらく撫で続けていると

 

「ぅ……くぅん……?」

 

ナナの身体がむずがるように身じろぎし、小さく声を漏らして、その瞼がゆっくりと開いた。

 

「おはよう。ナナ」

「……ふぁい。おはよう……ござい、ま……」

 

まだ意識が半分微睡んでいるとろんとした表情で返事をしたナナは、だが次の瞬間ギョッと目を開き

 

「ごっ、ご主人しゃみゃあっ!?」

 

耳と尻尾をビンと立てて身を起こそうとしたものの、寝起きのためかバランスを崩して床に尻餅をついてしまった。

 

「大丈夫かいナナ? 駄目だよ目覚めたばかりで急に動こうとしちゃ。怪我をしたら大変だ」

「そっ、それはこっちのセリフです!」

 

そんな彼女を助け起こそうと思ったが、その前にナナは勢いよく跳ね起き、詰め寄ってきた。

そして

 

「ご主人さまのバカ!!」

 

握った両手で、横たわる僕の身体をポカリと叩いた。

加減してくれているらしく痛みこそ無いが、何事かと驚く僕の胸元に飛び込んだナナはそのままポカポカと叩き続ける。

 

「えっと……ナナ? もしかして怒ってるの?」

「当たり前です! バカ! バカバカばかぁ!!」

 

かんしゃくを起こした子供の様に顔を真っ赤にして怒鳴るナナ。突然の事に戸惑う僕を、彼女の真っ赤に潤んだ瞳が非難の色を宿して問いかけてきた。

 

「なんでっ……何であの時あんなことしたんですかぁっ?」

「あの時……?」

「ご主人さまがあの人に挑んだ時ですよ! あんな酷い怪我をして、刀で刺されたのに……なんで戦おうとしたんですか!!」

 

ああ、あの時か。

 

「それは、だってああしなくちゃナナが危なかったし」

「それで死んじゃったらどうするつもりですかぁ!! もし……もしっ……ご主人さまが死んじゃったら、ナナは、ナナはぁ……っ」

 

怒りのままに責める声が、潤んだ嗚咽へと変わっていく。

ナナの大きな瞳に大粒の涙が浮かび、紅潮した頬を流れ落ちて僕の胸元を濡らした。

いつしか叩いていた両手は動きを止め、ナナはわっと僕の胸元に顔を埋め、ぎゅうっとしがみ付く。

そうされた事ではっきりと感じる、華奢で柔らかな彼女の感触。小柄でも確かな重み。そして、泣いて怯える子供のような、身体の震え。

 

「っ…ひっく……ごめんなさい。ご主人さまはナナを助けようとしてくれたのに……うっ…ああなったのは、ナナのせいなのにぃ……」

「そんな、ナナのせいなんかじゃないよ」

「うっ……ナナのせいですよぉ……ナナが弱くて、ご主人様を守れなかったから……っ」

 

嗚咽交じりの声で紡がれる自責の言葉を否定しようとするけど、ナナはそれを拒むように頭を横に振って

 

「ご主人さまのお役に立てなくて、足を引っ張って……そんな駄目なナナを見捨てず助けに来てくれて、本当はすごく嬉しかったです。だから責めちゃいけないって分かってます。でも、でも…っ…やっぱりご主人さまには死んでほしくないです。また、ナナのせいで死んじゃやですよぉ……うっ、ぐすっ、うああああああああああん……!!」

「———ッ!? ナナ、『また』って……」

 

泣き叫ぶ彼女の言葉が、僕の胸を深く抉った。

 

……ああ、そうか。

僕がナナを死なせてしまった事に絶望していたように、彼女もまた苦しんでいたんだ。

自分が死んだことで僕が自ら命を絶った事に、飼い主を結果的に死に追いやってしまった事に。

あの無邪気な笑顔の下で苦しみ、悲しみ、そして恐らくは僕と同じように自分を責めていたのだ……ッ!

 

僕は今の今までそれに気づかず、ナナとまた過ごせることを暢気に喜んでいたのか。

ぎりっ……。自噴と自責のあまり噛み締めた口元が切れて、血が流れる。

自分の愚鈍さが憎らしい。今すぐ舌を噛んで死にたくてたまらない。

 

けど、今すべきはそんなことじゃない。

 

「ごめん。ナナ……」

 

今だ傷と痛みの残る身体を無理やり動かし、胸に顔を埋めるナナを僕は両腕でそっと抱きしめた。

怒りと悲しみと自責で苦しむ、僕のたった一匹の愛犬を慰めるために。

 

「ごめん。ごめんよ。僕は君の苦しみに気付けなかった……。僕は、最低の飼い主だ」

 

そう静かに謝りながら、泣き続ける彼女の髪を撫で背中をさすった。

それで少しでもこの子の心が和らぐならと、何度も、何度も。

 

ふと、頬を何かが流れ落ちるのを感じる。

もうとうに流し尽くし枯れ果てたと思っていた雫が、すがり付くナナをぽたりと濡らした。

 

二人きりの病室で、傷ついた僕たちは、傷をなめ合うように寄り添い続けた。

 

……………

………

……

 

そうして、互いに抱き合い涙を流して、ようやく落ち着いた頃にはもう日が暮れて。病室の窓から射す月明かりが、僕達を照らしていた。

 

「……落ち着いたかい? ナナ」

 

ふわりとした髪を撫でながら、問いかける。

ナナは僕の胸に埋めていた顔をゆっくりと上げ、目を合わせて答えた。

泣きはらした瞳は赤く、だが真っ直ぐに僕を見て

 

「ぐすっ……はい。お見苦しい所をお見せして申しわけありませんでした」

「謝らなくていいよ。元はといえば僕の自業自得なんだし」

「っそんなこと——」

「僕のせいだよナナ。だから君は悪くない。何にもね」

 

否定しようとする彼女の言葉を遮り、言い聞かせる。

実際にその通りだと思っているし、それがナナを慰めるためのもの方便でないことを声に力を入れて伝えると、渋々ながら納得してくれたのかそれ以上は反論すること無く、代わりに

 

「……なら」

「ん?」

「なら、もうあんな事はしないでください。助けてくれるのはもちろん嬉しいです。けど、それでご主人さまが死んじゃうのなんて耐えられません。だから……どうか、もしまた同じようなことがあったら、ナナに構わず逃げてください」

 

それは、心の底から僕を想っての言葉だった。たとえ自分の命と引き換えにしてでも、大切な人に生きていてほしいという純粋な願い。

そこまで思われていることに、堪らない喜びを感じてしまう。僕なんかには勿体無いどころかそんな資格すら無いというのに、ナナの言葉が、その想いが心の底ら愛おしかった。

ああ、だからこそ、僕はそんな彼女の訴えを

 

「それは無理だ」

 

受け入れる事など、出来るはずがなかった。

 

「そんな……どうしてですか?」

「君の気持ちはすごく嬉しい。けど、やっぱり僕は君が大切だ。僕なんかの命よりずっとね。……だから、悪いけどナナ。もしまた同じような事があれば、僕は何度でもああするよ」

 

これだけは譲れない。たとえ君の願いでも、これだけは僕自身の意思を優先する。

もう二度と君を死なせないと、今度こそ救ってみせると誓ったから。だから、この先も君を救い続ける。

 

その覚悟と決意を眼差しに込めて、ナナの瞳にぶつけ、伝えた。

 

「……そう、ですか。譲る気は、無いんですね」

「ああ、無いよ」

 

その断固たる意志を感じとったのだろう。声を落とし僅かに目を伏せたナナに、僕ははっきりと返す。

僕達は互いが大事で、己自身よりもずっと大切に想い合っている。

だからこそ、ここだけは交わらない。

 

けして互いが譲る事の無い願いと誓いの平行線だ。

 

ゆえにこれ以上はどうしようもない。どうにもできない。いくら言葉を重ねようと、この平行線は変わらない。

 

だからこそ、

 

「……だったら、ナナは強くなります」

 

彼女もまた譲れない願いのために、誓う。

 

「もっともっと強く……ご主人さまを守れるように、ご主人さまが守らなくてもいいように、誰よりも──あいつよりも強くなります!!」

 

一度伏せられた瞼を強く開き、真っ直ぐに僕を見つめ宣言するナナ。

 

「もう二度とっ……ご主人さまを傷つけさせません……うっ……だ、誰にも…絶対にぃ……ひっく…」

 

そう語る声に徐々に嗚咽が混じり、その瞳が再び潤み出し……大粒の涙が浮かぶ。

そして

 

「うっ……うああああご主人さま生きててよかったですうううう!!」

 

堪えていた物が溢れるように、涙の粒を弾けさせてナナが抱き付いてきた。

僕の身体を両腕で包み、ぎゅっと密着する。その温もりを全身で確かめるように。

 

「ほんとにっ…ひっく…ほんとに良かったぁ。ぐすっ……ご主人さまが死んじゃうんじゃないかって……もう会えなくなるかもって…うえっ…すごく怖かったです……すごく、苦しかったですぅ……っ」

 

大切な人を喪ってしまう恐怖を語る彼女の身体を、僕もまた抱き返した。

その恐れを、苦しみを、なにもかもを受け止めるために。

 

「怖がらせてごめんね。ナナ。でも、僕はここにいるよ。ちゃんと生きて、君と一緒にいるから」

「はいっ……はいっ。よかったです。本当に。生きていてくれて、またこうしてナナを抱きしめてくれて……ほんとうに、ありがとうございます」

「……僕こそ、生きていてくれてありがとう。ナナ」

 

また、僕の頬を一筋の涙が流れ落ちる。

ただしそれは、先のような悔恨のそれではなく、もっと熱く温かなもの。

 

恐るべき相手に襲われ、逃げて、抗い足掻き傷ついてそれでも立ち向かい、かつて喪った温もりを守れた僕達は、互いに互いが生きていてくれたことに感謝した。

それが、それこそが僕たちにとって——何よりもの幸いなのだから。

 

 

 

 

 

 

51:異世界転移者

とまあ、これがあの後にあった事です

どうやら三日間ほど気を失っていたようで、それからも検査や事情聴取などがあり報告が今日まで遅れてしまいました。お待たせしてしまい申し訳ありません

 

52:名無しの探索者

ええんやでイッチいいいいいい!

 

53:名無しの探索者

大丈夫。問題無い(ガチ

 

54:名無しの探索者

終わりよければ全て良し!

 

55:名無しの探索者

もうイッチ達が無事ならそれだけでオールオッケーやで

 

56:名無しの探索者

心配したけど生きててよかったよおおお!!(号泣

 

57:名無しの探索者

(*TーT)b

 

58:名無しの探索者

全米が泣いた

 

59:名無しの探索者

全ワイも泣いた(*T^T)

 

60:名無しの探索者

こんなに嬉しい事はない……!!

 

61:名無しの探索者

ほんそれ。

いやー沖田から逃げられたまでは確認してたけど、酷い怪我やったから心配したわ

 

62:名無しの探索者

身体はもう大丈夫なん?

 

63:異世界転移者

はい。巫女ギャルさんが手配してくれた病院で直ぐに治療を受けられたので後遺症も無く身体は無事回復しました。今は退院して自宅にいます

 

64:名無しの探索者

ほ~巫女ギャルやるやん

 

65:名無しの探索者

戦闘以外では役に立つのか戦闘以外では

 

66:名無しの探索者

なお戦いの方は……

 

67:名無しの探索者

はいはい巫女ギャルが迅速に病院手配したから大事にならなかったんだからイジるのはその辺にしときなさいね~

 

68:異世界転移者

はい。あの子には本当に感謝しています

治療が後少しでも遅れれば手遅れになりかねなかったと担当医の方にも言われましたしね

 

それに僕が意識を取り戻してすぐ、本人から「とんでもない事になって本当にごめん!!」と土下座されましたよ。もちろんあれは事故のようなものなので謝らなくていいとは言ったんですけど、それでも「ケジメだから」と頑として頭を上げようとしませんでした

 

今も諸々の手続きや事後処理を引き受けてくれて、本当に今時珍しいくらいに義理堅い良い子ですよ

 

69:名無しの探索者

ギャルなのに良い子で草

 

70:名無しの探索者

あらやだ男前(トゥンク

 

71:名無しの探索者

ノリが完全に昭和のヤンキーww

 

72:名無しの探索者

これは許す

 

73:名無しの探索者

( ^ω^ )ニッコリ

 

74:名無しの探索者

ナナちゃんと言いイッチの周りの女は良い子揃いかよ

 

75:名無しの探索者

これがモテ力か( ゚д゚)ハッ!?

 

76:名無しの探索者

やっぱ一度死んで蘇ったらモテ期が来るんですね。異世界転生ジャンルのお約束は正しかったんだ!

 

77:名無しの探索者

いよっしワイいっちょモテモテ来世に逝ってくるわε=(*>∇<)ノワーイ

 

78:名無しの探索者

なんか今すげえ笑顔のアホがボスモンスターに突撃してったけどほっといて良いよな?

 

79:名無しの探索者

>>78

もちろんやで( ´∀` )b

 

80:名無しの探索者

>>78

アホは死ななきゃなんとやらですし

 

81:名無しの探索者

イッチ~。ナナちゃんは大丈夫なの?

 

82:名無しの探索者

そいやナナちゃんもわりとダメージでかかったな。イッチの話聞く限り命に別状は無いみたいだけど問題は心身に後遺症があるかか

 

83:名無しの探索者

ぶっちゃけケモナーワイとしてはそっちの方が心配で夜も眠れんかったです(徹夜●日目

 

84:ナナ

ナナは元気ですよ!

 

85:名無しの探索者

噂をすればナナちゃん!

 

86:名無しの探索者

呼ばれて飛び出てナナちゃん登場ww

 

87:名無しの探索者

うおおおおおナナちゃん心配したおおおお!!

 

88:名無しの探索者

親衛隊一同無事を祈っておりました!

 

89:名無しの探索者

身体は大丈夫? 痛みとか残ってない?

 

90:ナナ

スレ民さん達を心配させてごめんなさいです

ナナもご主人様と一緒に治療してもらって、今は心も身体もピンピンしてるので安心してください

 

91:名無しの探索者

はい安心しますたw

 

92:名無しの探索者

ワイほっと一息

 

93:名無しの探索者

これで今夜から……くつろいで熟睡できるな

 

94:名無しの探索者

ほんとな~。特に前スレで中継切れた後に起こった事が事だし最悪の事態も覚悟してたわ

 

95:名無しの探索者

へ? なんかあったの?

 

96:名無しの探索者

>>95

情弱かな?

 

97:名無しの探索者

>>95

情報収集力は探索者の必須技能だぞ( ´艸)ププッ

 

98:名無しの探索者

>>95

ググれカス☆

 

99:ナナ

あの~。ナナも分からないので教えてもらってもいいですか?

 

100:名無しの探索者

もっちろんやでナナちゃん( ^ω^)b

 

101:名無しの探索者

親衛隊員たる者、敬愛するナナちゃん様の質問とあらば必ずや答える所存であります!("`д´)ゞビシッ

 

102:名無しの探索者

分からん事はワイらが何でも教えてあげるからね~。遠慮せず聞いてみんしゃい

 

103:名無しの探索者

おまいら態度違い杉かww

 

104:名無しの探索者

ナナちゃんにはひたすら甘くなるスレ民定期

 

105:ナナ

ありがとうございますスレ民さん!

えっと、それで何があったんです?

 

106:名無しの探索者

よーしおいちゃんが教えちゃるからよく聞いてな。

あれはイッチ達が沖田から逃げ出して中継が終了してからすぐだった。

ワイは中継が終わってからもイッチ達が無事にダンジョンから脱出できるよう祈りながらネットで現場の状況をチェックしてたんやが、いきなりとんでもない知らせが来たんや。それはな……

 

107:ナナ

とんでもない知らせ、ですか?

 

108:名無しの探索者

Sランクが来たんだよ~(* ̄∇ ̄)ノ

 

109:名無しの探索者

おう、それは……なんとSランクが現れたんや!!

 

110:名無しの探索者

てお―――いwww

 

111:名無しの探索者

>>106がドヤ顔で説明してる横からサラリと先にバラす。鮮やかすぎて俺でなくちゃ見逃しちゃうね

 

112:名無しの探索者

へいへ~い>>106 今どんな気分でしゅか~?

 

113:名無しの探索者

こんの糞共があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!

 

114:ナナ

わわわ!? 喧嘩はダメですよスレ民さん!

 

115:異世界転移者

ここのノリは相変わらずですねw

慌てなくていいよナナ。これは仲良くじゃれあってるだけだからね

 

116:名無しの探索者

わわわナナちゃんかわゆす(〃´ω`〃)

 

117:名無しの探索者

親衛隊ワイ全力で同意

 

118:名無しの探索者

じゃれあってるだけ(好意的解釈

 

119:名無しの探索者

べっ別にこれはじゃれあってるだけで、本気でおちょくってるわけじゃないんだからね!!

 

120:名無しの探索者

>>119

嫌なツンデレだなww

 

121:異世界転移者

まあヒートアップしすぎない程度にして下さいね

でもSランク探索者ですか。前スレを確認して薄々察してましたけどやっぱり来てたんですね

 

122:名無しの探索者

うん来てた

 

123:名無しの探索者

来やがった

 

124:名無しの探索者

聖邪「来ちゃった♥」

 

125:名無しの探索者

>>124

そんな可愛いもんじゃねえだルォ!!

 

126:名無しの探索者

まさかなと思ってたワイ。雑談スレでSランク出現の速報に茶を吹く

 

127:名無しの探索者

なお現地組のワイらは茶を吹くどころじゃなかった模様

 

128:名無しの探索者

イッチ達が無事に戻って来てくれるのを祈りながら待ってたら、いきなり目の下にすげえ隈のシスターがやって来た時は何かと思いました

 

129:名無しの探索者

ロリコン紳士ワイ。すわ美少女ロリシスター降臨かと思いテンション爆上げしたらよく見りゃ《聖邪》でテンション崩壊したわ

 

130:名無しの探索者

いきなり両目をハートにして息を荒げたと思ったら「いくらロリでもこれは無理りりりりりりりりぃ!?」と絶叫して泡拭いて倒れた変態はお前か

 

131:名無しの探索者

ねーあんとき凄かったねー。ただでさえ緊迫してた現場が一瞬で阿鼻叫喚の地獄絵図になったもんね

 

132:名無しの探索者

ワイ死を覚悟してハイクを詠みました

 

133:名無しの探索者

ワイどうせ死ぬなら今まで言えなかった想いを伝えようとパーティーの女格闘家に告白したらOKもらいました。

今は二人でラブラブです(〃´∪`〃)ゞ

 

134:名無しの探索者

>>133

なるほど氏ぬがよい

 

135:名無しの探索者

>>133

(#`皿´)p

 

136:名無しの探索者

>>133

唐突なリア充アピールテロは国際法的に問答無用で死刑!!

 

137:異世界転移者

いや凄いですね。これまでのスレの発言から恐れられてるのは何となく分かってましたけどそこまですか。

あ、>>133さんはおめでとうございます。どうかお幸せに

 

138:名無しの探索者

なんだかんだイッチ達のおかげで彼女ゲットできたぜサンキューイッチ( ´∀`)bグッ!

 

139:名無しの探索者

人生万事塞翁が馬で草

 

140:名無しの探索者

その他のワイらには単なる阿鼻叫喚イベントでしたが

 

141:名無しの探索者

京都の探索者は例のアカデミー襲撃事件で《聖邪》にトラウマ植え付けられた奴が多いかんな。目の前でモンスターごと仲間を虐殺されたワイの相棒も、現れた奴を見てそん時の恐怖が蘇って一時的狂気に陥ったわ

 

142:名無しの探索者

うひゃひゃひゃありゃ傑作だったなww

全員揃いも揃って号泣絶叫気絶卒倒の馬鹿騒ぎは最高の酒の肴だったぜぇ

 

143:名無しの探索者

>>142

全員/(^o^)\オワタと絶望してる地獄絵図を肴に酒を飲むアル中ネキェ……

 

144:名無しの探索者

だからこそイッチ達がダンジョンから出てきた時は安堵で膝から崩れ落ちたで

 

145:名無しの探索者

傷だらけでも生きて脱出してくれたイッチ達の姿にワイ男泣き

 

146:名無しの探索者

オレしめやかに嬉ション

 

147:名無しの探索者

救助隊に担架で運ばれてくのを無事を祈りながら最後まで見送りました

 

148:異世界転移者

皆さん……ありがとうございます

 

149:ナナ

うぅ……スレ民さん優しいです

 

150:名無しの探索者

しかしほんと《聖邪》の虐殺に巻き込まれなくてよかったね~

 

151:名無しの探索者

いやそれが《聖邪》は何もしなかったらしいぞ

 

152:名無しの探索者

は?

 

153:名無しの探索者

なにそれ? ダンジョンに入って探索も攻略もしなかったってことか?

 

154:名無しの探索者

あの虐殺マシーンがモンスターを前に虐殺せんかったってハハハご冗談を

 

155:ナナ

あの、たぶんですけどホントに何もしてませんでしたよ

 

156:名無しの探索者

マ?

 

157:異世界転移者

僕は意識を失ってたから分からないけど、そうなのナナ?

 

158:ナナ

はいご主人さま。といっても姿を直に見たわけではありませんけど。

ダンジョンから脱出するためナナ達が逃げている時、いきなりどこからかすごく怖い感じがしたんです

 

159:名無しの探索者

怖い感じ?

 

160:ナナ

はい。その瞬間に全身の毛がぶわってなるくらい怖くて、背筋が震えるほど気持ち悪くて。今まで感じたことがない底無しの殺気と害意……いえ、悪意を感じました。

それを発している人がどこにいるか姿は見えませんでしたけど、それに込められた思いはハッキリと分かりました。

散々弄んで痛め付けなぶり虐げ殺してやる。って

 

161:名無しの探索者

ヒエッ

 

162:名無しの探索者

それは怖い((( ;゚Д゚)))

 

163:名無しの探索者

タマヒュン不可避

 

164:ナナ

今思い出しても身体が震えてきちゃうくらいに怖かったです

でも一番恐ろしいのは、それがナナだけに向けられたものじゃなくて、あそこにいた全員……いいえ、何もかもに向けられた悪意だったからです

幸い何もされず無事にダンジョンから脱出出来ましたけど、正直殺されてしまうんじゃって思いました

 

165:名無しの探索者

うわぁ……(ドン引き

 

166:名無しの探索者

悪意ねえ……そんなにヤバいんか?

 

167:名無しの探索者

>>166

ヤバいどころかトラウマ不可避

 

168:名無しの探索者

>>166

京都アカデミー防衛戦の時に味わったが、正直そこらの凶悪モンスターなんぞ比べ物にならんで

 

169:名無しの探索者

ナナちゃん大丈夫? トラウマとかになってない?

 

170:名無しの探索者

辛いなら良いカウンセラー紹介するで?

 

171:ナナ

ご心配なくです。たしかに怖かったですけど何もされませんでしたから

 

172:名無しの探索者

なるほど。ナナちゃんの話が本当なら確かに聖邪は何もしなかったらしいな

 

173:名無しの探索者

じゃあほんと何しに来たんだよ(・・?

 

174:名無しの探索者

知らぬ存ぜぬ知りたくも無い

 

175:名無しの探索者

こんな時こそグーグル先生に相談だ!

 

176:名無しの探索者

>>175

グーグル先生への無茶ぶりやめいw

 

177:名無しの探索者

Sランクが何考えてるかなんざパンピーが理解できるはずもなし

 

178:名無しの探索者

思考を読もうとして心を覗きSAN値無事崩壊した奴らの二の舞になるのがオチだぜい

 

179:異世界転移者

なるほど。つまり《聖邪》さんはナナ達を助けてくれたんだね

 

180:名無しの探索者

ンンン?

 

181:名無しの探索者

(?_?)ホワイ

 

182:名無しの探索者

いやいやいや何を言ってんのイッチ?

 

183:名無しの探索者

《聖邪》ですよ絶対虐殺シスターですよ人の心が無いリアル悪魔ですよ

 

184:異世界転移者

でも前スレの発言やナナ達に何も危害を加えなかったのを考えると、僕達を助けるために来てくれたんだと思いますよ

 

185:ナナ

そういえば、逃げる途中にいたモンスター達はみんな《聖邪》さんの悪意に怯えて蹲ったり隠れようとしてました。あの時は逃げるのに必死で気にしてませんでしたけど、そのおかげで襲われずに済んだんですね

 

186:名無しの探索者

いや筋は通ってるけどなぁ……

 

187:名無しの探索者

イッチ達の言う事やけどそれでもなぁ

 

188:名無しの探索者

Sランクは人の心が無いからこそSランクなわけだし

 

189:名無しの探索者

あらためて考えるとそんなのを採用してる日本の探索者業界ェ……

 

190:異世界転移者

どれだけSランクに悪いイメージを抱いてるんですか皆さん……

ここは本人に聞いてみましょうか。見ていますか? いるなら応えてもらえると嬉しいんですが

 

191:名無しの探索者

ちょっ!?

 

192:名無しの探索者

Σ( ̄□ ̄||)

(id:r192e) 

193:名無しの探索者

おまっ……いきなりナニ呼ぼうとしてんのおおおおお!?!?

 

194:名無しの探索者

忘れてたイッチはこういう奴だった!!

 

195:名無しの探索者

スレ民がビビり顔でヤバさを説明してる横からサラリと本人を呼ぶ。鮮やかすぎて俺でなくちゃ見逃しちゃうね

 

196:名無しの探索者

来るな……来るんじゃねぞ……

 

197:名無しの探索者

きっと来る~

 

198:名無しの探索者

>>197

やめルォ!!(恐怖

 

199:666

あの、何だかお騒がせしてしまったようで申し訳ありません

イッチさんたちを助けるためとはいえ、周囲の方々への影響を配慮すべきでした。多大なご迷惑をかけたことを謹んでお詫びします

 

200:名無しの探索者

聖邪どりゃああああああああああ!?!?

 

201:名無しの探索者

キタ━━━━Σ(゚Д゚)━━━━!!

 

202:名無しの探索者

うぎゃあああああああああ!?

 

203:名無しの探索者

ファー――――!?!?

 

204:名無しの探索者

来るなって言ったのにいいいいいいい!!!

 

205:名無しの探索者

聖邪「来ちゃった♥(ガチ」

 

206:名無しの探索者

あヤバいいきなりとか心の準備も精神汚染対策もできてなあばばばばばば

 

207:名無しの探索者

SAN値崩壊確認!

>>206 リタイア

 

208:異世界転移者

こんにちは666さん

やっぱり僕たちを助けてくれたんですね。なんとお礼を言っていいか、本当にありがとうございます

 

209:ナナ

あの時は凄く怖かったですけど、あれが無ければきっと逃げる途中でモンスターに襲われていました。

ありがとうございますですっ!

 

210:名無しの探索者

Sランク降臨に絶叫するワイらをほっぽって普通に会話するイッチェ……

 

211:名無しの探索者

うーんこの

 

212:名無しの探索者

そういうとこやぞ

 

213:名無しの探索者

やっぱイッチも根本的なとこでアレなんだよなぁ

 

214:666

そんなっ……お礼なんていいんですよ

『友のために自分の命を捨てる事よりも大きな愛は無い』あなた方のように正しく尊い愛を持つ者を救うのは主の御心にも沿う事。罪深く穢れた身なれど信徒の一人として当然の事をしたまでです

 

215:名無しの探索者

いうてあんたその主のお膝元のヴァチカン出禁になっとるやん

 

216:名無しの探索者

どころかキリスト教系組織複数からテロリスト扱いされとるぞ

 

217:名無しの探索者

>>215

>>216

はいそこ死にたくなければ余計なツッコミ禁止―――!!

 

218:名無しの探索者

ヤベー奴を刺激するとヤベー事にしかならねえんだYo!!

 

219:はくっち

おや酷いね厳しいね辛辣だねえ。言っておくと彼女は我々Sランクの中では最も道徳的思考と宗教的倫理感を備えた子だよ

この前だってヴァチカンから差し向けられた刺客を殺さず丁寧に送り返したんだからねえ

 

220:666

はっ、はい! とてお強い方だったので加減が大変でしたけど、同じ主に仕える身として殺さずに済ませましたよっ。 私は何でもかんでも虐殺するわけではないんです!

 

221:名無しの探索者

嘘だあ

 

222:名無しの探索者

それは嘘(断言

 

223:名無しの探索者

はいダウト!!

 

224:名無しの探索者

そういやヴァチカン所属のSランク探索者が四肢を捥がれた廃人状態で見つかったとかいう噂が……

 

225:名無しの探索者

え? 《聖釘の騎士》が法王庁宛に宅配便で送られてきたって話マジなんか? 

 

226:名無しの探索者

あのヴァチカン直轄の攻略パーティー《ダンジョンクルセイド》のエースがまさかと思ってたが、日本のSランクに殺られたなら納得や

 

227:666

あのぉ……ですから殺してませんよ

確かに抵抗できないように手足を落として心を壊しましたけど。ちゃんと肉体が死なないように処置して、心の方も廃人ギリギリで止めましたから。あの方の信仰心と敬虔さがあればいずれきっと立ち直ってくれますよ!

 

228:名無しの探索者

お、おう……

 

229:名無しの探索者

せやな(ドン引き

 

230:名無しの探索者

さては殺してなければ無問題とか思ってるなオメーー

 

231:名無しの探索者

ワイ邪悪すぎて吐き気を催してきたのでちょっと吐いてくるわ(ノд<)エロエロエロ

 

232:666

私たちを恐れていると言ってるわりには遠慮しませんね!?

 

233:異世界転移者

あはは。まあ良くも悪くも自由ですよね

はくっちさんも久しぶりです。

あの時の言葉の意味がようやくわかりましたよ

 

234:名無しの探索者

あの時?

 

235:名無しの探索者

どの時?

 

236:名無しの探索者

基本3レス前は忘れる鳥頭スレ民ww

で、なんのこっちゃ?

 

237:名無しの探索者

>>236

お前も鳥頭じゃねーかww

 

238:はくっち

久しぶりだねイッチ。ナナ君も元気そうで何よりだ。

その言葉からすると、依然私が言った探索者になるメリット、その説明しなかった三つ目の事だね

 

239:名無しの探索者

おうなるほどな!(全く覚えていないがとりあえず頷いとく鳥頭ワイ

 

240:名無しの探索者

あーなるなるあの時の事な。よく覚えてるぜホントホント(訳知り顔をしつつ即行これまでのスレ確認中ワイ

 

241:名無しの探索者

な~んで素直に分からんと言えんのかなぁおまいら(´・ω`・)?

 

242:はくっち

ああふむなら覚えていない羨ましいスレ民のために改めて説明しようか

 

以前イッチに探索者になることを勧めた際、私は三つのメリットを提示したんだよ

1つ目は金銭面。2つ目は使い魔登録によるナナ君の安全確保。

そして最後の3つ目だが、これはいずれ分かる事としてあえて説明しなかったんだ。まあ後のお楽しみというやつさ

 

243:名無しの探索者

あー

 

244:名無しの探索者

あー

 

245:名無しの探索者

そういやそんな事も言ってたな

 

246:名無しの探索者

ぶっちゃけこいつのレスはほぼほぼ流し読みしてたから分らんかったわ

 

247:名無しの探索者

まあSランクの言葉なんてまともに聞いてたら精神崩壊待ったなしですし

 

248:名無しの探索者

(。_。)ウンウン

 

249:名無しの探索者

汝ら罪無し!

 

250:名無しの探索者

で、そのお楽しみって結局何だったのイッチ?

 

251:名無しの探索者

Sランクのお楽しみとか絶対ろくでもない予感しかしないのですが……

 

252: はくっち

おやおやいやはやなんとまあ酷いね悲しいねえ。そこまで信用されないとは我々が一体何をしたと言うんだい?

 

253:名無しの探索者

『恐刃』がマッターホルンぶった斬ってスイスとユネスコをマジギレさせたな

 

254:名無しの探索者

アンデット系モンスターで溢れ返っていたとはいえ都市を生き残った住民ごと焼き払った『火怨』は絶許

 

255:名無しの探索者

ワイの姉貴は『望食』に夢も希望も喰い尽されたあげく自室に閉じこもってるんやが

 

256:名無しの探索者

『烈屍』の粛清まじ容赦無さすぎコワい

 

257:名無しの探索者

『博痴』の脳味噌オナニーで性癖歪まされて興奮しちまったワイはこれからどうすればいいんや

 

258:名無しの探索者

>>257

右に同じ。一緒に病院行こ

 

259:名無しの探索者

>>257

『酒羅』に逆レイプされて雌堕ちさせられたショタ甥よりマシだ

 

260:名無しの探索者

被害報告が止まらなくて草も生えない(戦慄

 

261: 名無しの探索者

ほんとモンスターよりもモンスターだなこいつら。イッチほんとに大丈夫か?

 

262: 名無しの探索者

正直心配しかない

 

263: 異世界転移者

いやなんというか色んな意味で凄まじいですね

安心してください。害になるような物では無いですよ。

 

見てもらった方が分かりやすいと思いますから画像を貼りますね

皆さんこのダンジョンコアの表示を見てください

 

【画像】

 

264:名無しの探索者

ほう

 

265:名無しの探索者

ほんとにござるか~?

 

266:名無しの探索者

画像ねえ

 

267:名無しの探索者

とりあえず確認ワイ(ポチ~

 

268:名無しの探索者

これでエロ画像だったら笑う

 

269:名無しの探索者

ん?

 

270:名無しの探索者

これでエロ画像だったら抜く(ゴブリンオナホ準備完了

 

271:名無しの探索者

これは

 

272:名無しの探索者

『【報告】EXPが規定量に達しました』『改築(クラスアップ)可能です』とな!?

 

273:名無しの探索者

んーこれってこれってまさかもしや……そういう事おっ!?

 

274:名無しの探索者

どういうことぉ!?

 

275:異世界転移者

この画像ですが、僕とナナが退院して自宅に戻った後、ダンジョンコアを確認したら表面にこのメッセージが表示されたんです

 

このEXPというのは以前確認した【情報】画面に表示されていた『クラス《E》・クラスアップまでEXP100』という情報にあったものの事ですね。そしてさっき確認したところ『クラス《E》・クラスアップ可能』となっていました

 

276:名無しの探索者

ほうほうつまり……どういうこっちゃ(?_?)

 

277:名無しの探索者

>>276

EXPといや経験値の事だろうが!!

 

278:名無しの探索者

>>276

君のように勘の悪い子供は嫌いだよ

 

279:異世界転移者

はい。どうやら今回の探索でこのEXPというのが貯まって(?)次のクラスにアップできるみたいですね

 

280:名無しの探索者

ファ!?

 

281:名無しの探索者

おおおおおおおおおおおおおお

 

282:名無しの探索者

へ~マジか~。 マ ジ か !?

 

283:名無しの探索者

!?\(◎o◎)/!?

 

284:名無しの探索者

強化イベントキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

285:名無しの探索者

【朗報】本当にお楽しみだったwwww

 

286:名無しの探索者

こういうの待ってましたああああああああああああww

 

287:名無しの探索者

ようやくの明るい話題にスレ民歓喜

 

288:名無しの探索者

いや~めでたいめでたい。でも何でその経験値がいきなり貯まったんだ? やっぱダンジョンでモンスターを倒したからか?

 

289:はくっち

ああうんそれはねそれもあるがそれだけではないんだよ。それについてはダンジョンのクラスアップの仕組みを簡単に説明しよう

 

290:名無しの探索者

おうおう説明は良いけど長ったらしくせず三行で言えくださいお願いします

 

291:名無しの探索者

>>290

途中でヘタレんなよチキンww

 

292:はくっち

コアはダンジョンに所属する者が得た様々な情報を経験値として蓄積。

蓄積した経験値によってコアは成長。

一定に達すれば自己をアップグレードし、ダンジョンは上のクラスに改築されるんだよ

 

293: 名無しの探索者

ほんとに三行で説明した!?

 

294:名無しの探索者

うっそだろ同じ解説キャラの魔術師ニキは長ったらしのに!!

 

295:名無しの探索者

これがSランク……師匠と弟子の差か……ッ(;゚д゚)ゴクリ…

 

296:名無しの探索者

ニキとは違うのだよニキとは!!

 

297:名無しの探索者

自分のいないとこでボロクソ言われる魔術師ニキェ(´;ω;`)

 

298:名無しの探索者

というかこれってアカデミーでも習う知識では?

 

299:名無しの探索者

モンスターが見て聞いて体験する様々な情報全てがコアの糧であり、特に戦闘関連の情報量が質・量ともに多い事からモンスターは人間や他のモンスターを襲い経験値を稼いでいるなんて、入学して最初の頃に基礎知識として授業で教わるだろ

 

300:名無しの探索者

うるせーこちとらアカデミーで習った事なんて三年くらいでほとんど忘れたわ!!

 

301:名無しの探索者

むしろアカデミー自体出てないわ(# ゚Д゚)

 

302:名無しの探索者

はいはいまた喧嘩はやめい。今重要なのはイッチのダンジョンがクラスアップするって事やろ

 

303:名無しの探索者

だな。そんで《博痴》の奴が言ってた三つ目のメリットってのは、イッチとナナちゃんが探索者として活動することで得た情報を経験値としてコアを成長させられるって事だったのか

 

304:異世界転移者

みたいです。たしかにこれはダンジョンから帰って来た時に初めて分かる『後のお楽しみ』ですね

 

という訳で早速この『【改築実行】』のコマンドを選択して実行してみたいと思います

一応違いが分かるように今の部屋の画像を貼っておきますね

 

【画像】

 

305:名無しの探索者

うおおついにかああああああああ

 

306:名無しの探索者

オラワクワクしてきたぞww

 

307:名無しの探索者

Before画像助かる

 

308:名無しの探索者

サンキューイッチ(´∀`)b

 

309:名無しの探索者

圧倒的感謝!!

 

310:名無しの探索者

やった!? ねえもうやったの!?

 

311:名無しの探索者

>>310

落ち着けよ童貞

 

312:名無しの探索者

>>310

せっかちな男は嫌われるわよ

 

313:名無しの探索者

はやくはやくはやく結果見せてえええええ!!!!

 

314:名無しの探索者

超気になるうううううう!

 

315:名無しの探索者

辛抱堪らんですたい!!

 

316:異世界転移者

皆さんおまたせしました。クラスアップ完了です

 

317:ナナ

完了ですっ!!

 

318:名無しの探索者

いよっしゃきたああああああああ!!

 

319:名無しの探索者

改 築 完 了 !!!!

 

320:名無しの探索者

おめでとうそして画像はよ!

 

321:名無しの探索者

ハヤク(≧◇≦)ミセテ!!

 

322:名無しの探索者

ギブミー画像プリーズイッチ!!!!

 

323: 異世界転移者

いやあ申し訳ありません。実はクラスアップする時の光景がちょっとしたスペクタクルで、終わった後もナナと呆然としていて我に帰るまでに時間がかかりました

これが新しくなった今のダンジョンの光景です

 

【画像】

【画像】

【画像】

 

あとコアの情報も更新されましたよ

 

【クラス《D》 クラスアップまでEXP500】

 

324:名無しの探索者

 

325:名無しの探索者

おおお

 

326:名無しの探索者

おおおおおおおおお!?

 

327:名無しの探索者

なんということでしょう!(サ●エさんボイス

 

328:名無しの探索者

部屋広くなってるぅΣ(*゚Д゚*)!!

 

329:名無しの探索者

窓もドアも明らかに増えててワロタ

 

330:名無しの探索者

廊下も長くなってるし幾つも分かれてんな。こりゃまるで迷路だなww

 

331:名無しの探索者

ほえ~内装はあんま変化ないけど明らかに高さも奥行きも増してるわ~

 

332:名無しの探索者

うんうん一気にダンジョンらしくなったじゃん(^^♪

 

333:名無しの探索者

やっぱ最低のEクラスとは違うね

 

334:名無しの探索者

ようやくダンジョンって感じがしてきたわ

 

335:名無しの探索者

禿同。にしてもクラスアップの時がスペクタクルだったってどんなだったの? よければ聞かせてよイッチ

 

336:異世界転移者

いやあ凄かったですよ。部屋の中がいきなりこう一斉に壁も天井も動き出して物凄いスピードで形を変えるんです。まるで昔見たジブリのアニメやアメコミ映画の一シーンみたいでしたよ

 

337:《/b》名無しの探索者

建物が変形する映画とな?

 

338:名無しの探索者

ジブリだと動く城か(ジブリファン

 

339:名無しの探索者

アメコミってえとドクター・ス●レンジだな(アメコミマニア

 

340:名無しの探索者

特定早杉ww

 

341:名無しの探索者

廊下が伸びるならパプ●カだルォ!!(馬の骨

 

342:名無しの探索者

>>341

オセアニアでは常識なんだ!!

 

343:ナナ

ほんとにほんっとにスゴかったです! あんなの見たこと無いです。ナナはびっくりして腰を抜かしちゃいそうになりました!

 

344:名無しの探索者

ナナちゃん無邪気可愛いかよww

 

345:名無しの探索者

お目目キラッキラさせてるのが目に浮かんでワイほっこり

 

346:名無しの探索者

いや~何だかんだヤバい事も色々あって心配したけど、イッチとナナちゃんが楽しくやってるのを観れて安心したわ

 

347:名無しの探索者

ほんとな

 

348:名無しの探索者

同意しかない

 

349:名無しの探索者

ワイ二人の元気な様子に涙出てきたわ

 

350:名無しの探索者

俺もだ……イッチ達を見てるうちにすっかり涙脆くなっちまった

 

351:名無しの探索者

最初は文字通り何も分からず全てを失ってたイッチがと思うと無理もないよなあ

 

352:名無しの探索者

ほんとに……ほんとによく頑張ったなぁイッチィ……

 

353:異世界転移者

僕なんかよりスレの皆さんのおかげですよ

僕一人ではきっと何も出来ず途方にくれていたか、また首を吊っていたでしょう

 

だから本当にありがとうございます。

ナナにまた会えたのも、ダンジョンから生きて帰れたのもスレのアドバイスがあったおかげです

 

354:ナナ

ナナもスレ民さんに感謝です!

 

355:名無しの探索者

やべえこうもドストレートに感謝をされるとワイ超照れる(〃ノωノ)

 

356:名無しの探索者

わかる。俺今自分で分かるくらい顔熱いもん

 

357:名無しの探索者

おいおい照れてやがらww

 

358:名無しの探索者

荒んだワイらにはイッチ達の純真さは眩しすぎるからな~

 

359:異世界転移者

いやあナナはともかく僕には純真さなんて無いと思いますけど

 

さて、何はともあれ一段落したので、これからの事をざっくりお話ししますね

 

360:名無しの探索者

ほうほう

 

361:名無しの探索者

これからの事か

 

362:名無しの探索者

とりま新しいモンスター生み出そうぜ! 出来ればエロいの!

 

363:名無しの探索者

やっぱ侵入者対策にトラップは欲しいよな。例えばエロいのとか

 

364:名無しの探索者

まず内装を変えようぜエロいやつに

 

365:名無しの探索者

あからさまにエロトラップダンジョンにしようとしてんじゃねえかww

 

366:名無しの探索者

上の変態どもは無視してええでイッチ

 

367:名無しの探索者

イッチ達がこれから何をしたいのか私気になります

 

368:名無しの探索者

o(*゚∀゚*)oワクワク

 

369:異世界転移者

あはは……そんな大した事じゃないですよ。とりあえずの大まかな方針です

 

今回の事でダンジョンの怖さは身に沁みて分かりました。しばらくは最下級ダンジョンのEクラスで経験を積んで探索者としての実力を付けていこうと思います

 

370:名無しの探索者

あー

 

371:名無しの探索者

まあそうだよな

 

372:名無しの探索者

初っぱなが上級のBクラスダンジョンなのがそもそもあり得ねえんだよなあ

 

373:名無しの探索者

これも巫女ギャルって奴の仕業なんだ

 

374:名無しの探索者

巫女ギャル絶対に許さねえ!

 

375:異世界転移者

あの子に悪気は無かったんです。どうか許してあげてください

 

376:ナナ

ダンジョンから脱出したあと、怪我をしたご主人さまをどうしたらいいか分からなくて動転してたナナの代わりに病院の手配や応急手当てをしてくれました! あの人はナナの恩人ですよ!

 

377:名無しの探索者

ごめんなさいネタでしたあああ!!!!

 

378:名無しの探索者

隙あらばライダーネタをしたかっただけなんですごめんなさいいいいい(T△T)

 

379:名無しの探索者

ネタは場所と空気を考えてやろうな

 

380:名無しの探索者

自分の罪を数えて反省します!

 

381:名無しの探索者

イッチ達に笑顔でいて欲しいんです!だから見ててください!俺の!反省!

 

382:名無しの探索者

反省が既にライダーネタな件ww

 

383:異世界転移者

まあ反省してくれてるならいいですよ

 

さて、先ほど探索者としての方針を話しましたが、ダンジョンマスターとしては探索者としての活動で稼いだ経験値で更なるクラスアップを目指します。

目標は上級であるBクラスですね。自分でざっと調べてみましたが、そこまでくれば並みの探索者やモンスターは容易には手出しできず、自前で素材やアイテムを作成売却し安定して生計を立てられそうですからね

 

384:名無しの探索者

ほんほん

 

385:名無しの探索者

なーるほど

 

386:名無しの探索者

ええんやない

 

387:名無しの探索者

たしかにBクラスダンジョンとなれば上位の探索者やモンスターも相手にできるもんな

 

388:名無しの探索者

そんで上級のアイテムは性能もレア度も下級とは比べ物にならんから売ればじゃんじゃん稼げるでえ(^q^)ジュルリ

 

389:名無しの探索者

おっほー夢が広がってきたじゃんっ

 

390:異世界転移者

僕としてはあくまで、安心してナナと暮らせる安全と収入を確保できれば充分なので、あまり大金を稼ぐつもりはありませんよ

 

とはいえそれまでの道のりはまだまだ長いので、これからも皆さんの力をお借りしたいと思いますが宜しいですか?

 

391:ナナ

ご主人さまもナナもまだ分からないことだらけなので、スレ民さんからのアドバイスが欲しいです! 駄目ですかスレ民さん?

 

392:名無しの探索者

当たり前やないかイッチいいいいいい!!!!

 

393:名無しの探索者

駄目なわけあるかいや無い!!(反語

 

394:名無しの探索者

ここまできたらもう行けるとこまで付き合うで~

 

395:名無しの探索者

我らナナさん親衛隊一同心身全てを掛けてナナさん達をサポートする所存でありますっ("`д´)ゞ

 

396:名無しの探索者

うひゃひゃひゃオメェらの馬鹿騒ぎを肴に飲む酒は美味かったからな。また良い肴をくれんなら手を貸すぜえ

 

397:666

私はあまり時間を取れない身ですから力にはなれませんけど、せめてあなた方のこれからを祈らせていただきます。主のご加護があらんことを

 

398:はくっち

ああ私は私達は我々は君達をいつでも応援してるよ観察してるよ。君達の行く先にある未知は最高のオカズだからね。どうかこれからも私の脳味噌をキュンキュンさせておくれ

 

399:異世界転移者

ありがとうございます皆さん

期待に応えられるように探索者としてもダンジョンマスターとしても頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします

 

400:ナナ

わんわん! 嬉しいですっ。やっぱりみんないい人たちばっかりですね。一緒にご主人さまを支えましょうスレ民さん! 

 

401:名無しの探索者

おう!

 

402:名無しの探索者

はい!

 

403:名無しの探索者

イエース!

 

404:名無しの探索者

イッチ達の戦いはこれからだ!!

 

405:名無しの探索者

打ち切りっぽく締めんなww

 

 

 




お読みくださりありがとうございます。執筆途中の状態で前話に上書きしてしまうとうというポカをやらかした作者です。

一か月以上大変お待たせしました。
今回のエピローグでこの章は終了です。当初の想定以上に長くなってしまったのに付き合ってくれた読者様に感謝!
この章は全体的にもそうでしたが物凄い難産でしたね。その分シリーズの方向性や課題も見えてきたので、次回からは長編をやりつつ合間に短編をちょこちょこ載せるような形になります。やっぱり何でもいいからこまめに投稿してないとモチベを維持できませんからね(苦笑

ここまでシリアス続きだったので、次からしばらくはおバカなノリのエピソードを書いていきます。お楽しみに


あでも世界観の設定や用語等をぼちぼち纏めて載せたいと思うのでそっちが先かな。

『おまけ』

そこは、奇妙な研究所のような、あるいは奇怪な子供部屋のような空間だった。
広々としているが窓も無く閉め切られた室内。薄暗い闇を太陽光の代わりに複数のモニターの冷たく無機質な人工の光が照らし、絡み合う蛇の群れを思わせる無数の配管や配線の束が床を壁を天井を覆っている。

異形の像のごとく立ち並び、低く不気味な稼働の唸りを鳴らすのは様々な装置だ。
バチバチと音を立て、電流の触手を伸ばし放電するテスラコイル。怪しげな液体に得体の知れぬ何かが浮かぶ培養槽。常人には理解できぬ何らかの数値を表示しつづける計測機器。

科学の粋を集めたようなそれらの一方で、半ば配管類に埋もれるように壁一面に連なる本棚には古今東西の書物が納められている。
それは難解な理論や論文の書かれた学術書から、悍ましい儀式や身の毛もよだつ伝承の記された魔導書などというオカルト染みた物や、園芸や芸術などの趣味本果てはアメコミや漫画といった娯楽書籍まで、あらゆる書物が手当たり次第にそこにあった。

ジャンルも作者も年代も価値も関係無く、貴書奇書禁書の区別無く、ただ求める知識を乱雑に無秩序にぶち込んだようなそれは、学者の書棚というよりもまるで子供の玩具箱。

然り、この空間——Aクラスダンジョン《つくば学園都市》最奥部の主は、まさにそういう者だった。
今日に至るまで人類が生み出し発見してきたあらゆる叡智あらゆる知識を、科学の発展のための研究でも真理の探求でもなく、ただ自らの快楽のために——脳味噌をキュンキュンさせるオカズとして集める者。
その者は今、脳髄に新たに得た知識を味わい悦楽に浸っていた。

「うんああいやあ素晴らしい。いいなあ良かったなあ愉しいなあ。全く本当に素晴らしい知識を得られたよ」

目の前のモニターに表示される電子掲示板を眺めながら、そう愉しげな声を漏らすのは、一人の女……そう、女だ。女なのだろう。

日差しを碌に浴びたことの無いような白い肌。手入れなどせず無造作に伸ばした髪。顔立ちこそ整い、見開かれた瞳からは底知れぬ叡智が感じられるが、その身に纏うは白衣のみ。
知的でありながら変態的。深い知性と同時に痴女めいた退廃的かつ冒涜的な色香を纏うその女は、

「新たなダンジョンマスターである彼とその使い魔の初陣かあどうなるかと思ったけどいやはやどうして思った以上だネームドと遭遇して戦い生き残りそして自らのダンジョンをさらにクラスアップさせたああいいよ良いな素晴らしいよ期待通りいやそれ以上だ」

その艶やかな唇をニヤケさせ、うっとりと呟いた。

「まったく……まったく本当に、心の底から骨の髄から興奮できる悦い知識のオンパレードだったよ。——君もそう思わないかい?」

ほう、と熱っぽい吐息を漏らし、裸体に羽織った白衣を揺らして傍らに顔を向け問いかける。
返ってきたのは、年若く澄んだ声だった。

「えっと、その、生憎と私は貴女のような趣味は無いのでいやらしさは覚えませんでした。けど、ハラハラドキドキはしましたよ。一時はどうなる事かと思いましたが、彼らが無事でよかったです」


【挿絵表示】


そう答えたのは、小柄な少女。
華奢で痩せぎすの身体にシスターの衣装を纏い、その人形のように可憐な顔の目元には深い隈が出来ていた。
全体的に人畜無害な小動物を思わせる雰囲気だが、その表情にはどこか卑屈さが滲み出ている。
危険な感じはしない。むしろ気弱そうではあれど穏やかで心優しげな少女だ。
だが、ああ何故だろうか。この小さな少女にはなにか、立ち会った者の本能が警鐘を鳴らすような、決して関わってはいけない『何か』が在った。

「ああうん良かった何よりだ。せっかく招待しておいて楽しんでもらえなかったのならどうしようかと思っていたんだ。君が満足してくれたようで何よりだよ《聖邪》君」
「楽しむために彼らの様子を見ていたわけではないのですが……。あ、でも貴女に声をかけていただいたおかげで、彼らのような素晴らしい方々と出会う事が出来ました。貴女に感謝を。《博痴》さん」

そう互いに呼び交わす二人。
《博痴》と《聖邪》。全ての探索者の頂点にして、限り無い畏怖と絶え間無い恐怖を持って語られるSランク探索者の女たちは、つい先ほどまで掲示板上で言葉を交わしていた者達について語り合う。

「素晴らしい。ああそうだ素晴らしいよねえ彼らは! その一つ一つが実に貴重なデータで最高の知識だ!」
「は、はい……本当に純粋で、素晴らしい慈愛の心の持ち主です。互いを想い支え合う彼らの姿は美しく、だからこそ道を踏み外さないように見守っていかなければなりませんね」

そう讃え合う彼女らの言葉は、だが根本的なところで決定的に嚙み合わない。
互いに世界観も価値観も決定的に違い、共にどうしようもなく心のどこかが狂い果てているのだ。

「道を踏み外さないようにか……ああそうだねそうだとも。うんだからこそ私の誘いを受けたんだろう? 彼らが道を踏み外しているかを確かめるために」

そう《博痴》が問えば、《聖邪》は小さく頷く。

「……はい。ええそうですね。もしも彼らが正しき道ではなく悪へと走るのなら、その対処は私の役目ですから。だからこそ、私にその目で確かめさせたんでしょう?」
「ああうんそうだよ正解だ。彼らがもし討伐対象となった場合、まずそれを任されるとすればダンジョンマスター殺しである君だろうからねえ。だからこそ君自身に、現在の彼に危険性が無い事を保障してほしかったんだ」

こちらは大きく頷き、

「先ほど上に提出した報告書と提案は受理されたよ。私一人では難しかったが、君との連名だった事で何とかなったね。本来ならばダンジョンマスターは即国家による飼い殺しもしくは討伐対象とされるところを、彼らは監視と観察のみに止めておくことで決定したんだ」

その言葉に、《聖邪》はほっとそのささやかな胸を撫で下ろす。
彼らは極力目立たぬようにとしていたが、実際はダンジョンマスターなどという特殊存在はそうそう隠し通せるものではない。掲示板の話も大多数は与太話と思うだろうが、それでも信じている者は確かにいるのだ。

ましてや今回の《平安京》の一件で、ネームドと遭遇し戦い逃げ延びたという新人探索者にはありえない『偉業』によって彼らは既に一部で注目されている。このままでは遠くないうちにアカデミー側からの調査が及び、その秘密が暴かれてしまうのは時間の問題だった。
そうなれば非常に不味い。もし万が一危険と判断され討伐対象にされてしまった場合、その任に当たるのは自分達Sランク探索者だろう。

おそらく大規模な殲滅虐殺を得意とする己や《火炎》か、もしくは対人戦闘に特化した《烈屍》率いる粛清部隊。
特に《烈屍》は危険だ。探索者業界における秩序維持と綱紀粛正を担当する彼女は厳格にして苛烈。一切の加減も遊びも無く、尽忠報国の信念の下に彼らは粛清されてしまうだろう。
だからこそ、

「アカデミー側が気付く前に先んじて報告し、討伐ではなく監視対象にするという提案を通したというわけですね……この責任はすべて自分がとるという形で」

善意、などではないだろう。
この存在にそんなものは無いし、興味すら無い。
あるのは知的——否、痴的好奇心とでも言うべきあらゆる知識への性的欲求のみ。
ならばそんな彼女がこのような事をする理由は、

「ああ。これで、『私以外の誰も彼らに手を出せなくなった』」

にちゃりと、白痴は厭らしく舌なめずりした。赤く滑った舌に嘗められた唇が、愉し気に歪んだ笑みを浮かべる。

独占。彼女がしたのはつまり、総てはこの極上のオカズを独り占めするためのもの。
これで彼らがどうなろうとも、誰も何もできない。何故ならば、自らが責任をとるといった以上、アカデミー側よりその任を課されたのは当然

「その役目は私の物だ。彼らを観察し鑑賞し監視し干渉できるのは私だけだ!」

かくて彼らを独占するための公的な任務と立場を手に入れた《白痴》は、感極まった表情で歓声を上げた。
欲しかった玩具を手にした子供の様に。狙った男を篭絡した淫婦の様に。頬は紅潮し、声を昂らせ、見開いた瞳を歓喜と興奮とそして悦楽に蕩けさせて。

「嗚呼! ああ! いいな凄いよ愉しみだ! 彼らの全てを観察できるなんて素晴らしいよ興奮する! どうかどうかどうか僕に見せてくれ儂に教えてくれ俺に暴かせくれ君たちの知識を情報を記録も軌跡も何もかも! そしてああ、いつか——」

熱い吐息を漏らし、柔肌に汗を浮かべ羽織った白衣を湿らせ、裸体をビクビクと震わせるその痴態を前に、《聖邪》は「うわぁ……」と内心で大いに引いて、小さく溜息を吐く。
こうなればもう彼女は外からの言葉など何も聞こえないだろう。ならば興奮のまま『おっぱじめる』前に出ていくのが精神衛生上最善の行動だ。
ゆえに《聖邪》は、身悶えながら嬌声を上げる裸白衣の変態に一礼した後に背を向けて、そそくさと部屋の出口へと向かった。
あの痴的好奇心の塊に目を付けられた彼らに同情し、その前途に幸在らんことを主に祈りつつ足を進める少女は、だが同時にこうも思う。善意と道徳からなる理性ではなく、その本能で。

ああ、でも……だからこそ、あのような穢れ無く善良な彼らを■■することが出来たのなら、それはとてもとても■■■■でしょうに。

ふとそんな考えが浮かび、だがそれはいけないと理性で即座に否定した小さな怪物の後ろで、もう一人の怪物が嗤う。

【挿絵表示】

「いつか——君が真のダンジョンマスターとなった時、君の総てを知的財産として頂こう。その時がとてもとても愉しみだよ。伊佐ナギ君♥」
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