Fate/Stardust Vendetta―星屑の復讐僤――   作:ソクリ

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そして、運命の夜がやってくる。


第1話「Stardust Dreams」③

――セプテム国・『セレニウム・シルバ』・イチカラ―家居城――

 晴れることのない霧が立ち込めたままに夜が訪れようとしていた。夕刻、タズミよりこの城の中へと集められたマスターとサーヴァントたちへと号令がかかった。

 

 何のことはない。夕食を終えてから、タズミは決起集会を開くつもりなのだと言う。ほとんどのマスターが既にこのセレニウム・シルバへと辿り着いている。

 

 後1人、マスターは足りない状況ではあるが、通常の聖杯戦争を考えれば、この城の中には過剰ともいえるほどの戦力が揃っている。

 

 タズミが自分に従ったマスターたちの戦力をも自分のモノであると考えて増長する気持ちは理解できないわけではない。理解できないわけではないが……、

 

「大丈夫なのかね、ほんとに」

 

 集合時間が近づいてきたこともあり、ルシアは思わず自室で溜息を零した。その理由は言うまでもなく、これから行われるタズミ主催の決起集会に向かいたくないという思いそれだけだった。

 

「いよいよ戦が始まる。マスターよ、お前は自ら望んで聖杯戦争に参戦したのではなかったか? であれば、これは望むべく展開ではないのか?」

 

「うーん、ま、キミの言うことにも間違いはないよ。私はキミと出会ってキミのために聖杯を勝ち取ろうと思っている。それはマスターとして当然のことだね。だけど、気分が乗るのかどうかと言われると正直気乗りしていないってのが現状。

 ほら、前に私って、色で判断できるって言ったでしょ」

 

「言っていたな」

 

「八代のお姫様、あの子はとても澄んだ色をしている。宗派は違えど、さすがはお姫様ってところかな、あれで口が悪くなければいいんだけどさ。エドワードは淀んだ鈍色、心の中に抱え込んだ後悔がそのまま色の形をしてしまっている。

 あいつ、アークだっけ? あいつはよくわからないな。なんともいえない、言うとすれば無色透明みたいな? そんな色を見るのは私だって初めてだったんだけどね」

 

 アーク・ザ・フルドライブ、この城の中で出会ったライダーのマスター、しかし、ルシアにはどうにも彼が異質な存在に見えた。時計塔より推薦され、タズミ直々にこの聖杯戦争にスカウトされた魔術師であるらしいが、正直、その経歴もどこまで信用していいのかわからない。

 

 下手をすればこれまで隠れていただけの封印指定まっしぐらの魔術師かもしれないのだ。警戒をしておいてしすぎることはないだろう。

 

「ま、でも、そいつらはいいんだよ。問題はタズミとジャスティン、あいつらさ。そりゃ、聖杯戦争に参加する奴の誰もが高尚な願いを持って参戦しているわけじゃないことなんて、分かっているよ。私だって、そこまで子供じゃない。

 でも、あいつらの色は黒すぎる。欲望まみれで、人を害することに躊躇がない。私達が必死に闘って、聖杯戦争を勝ち抜いたうえであいつらが笑うってんなら、そりゃモチベーションも落ちるってもんだよ」

 

「何だ、そんなことだったのか」

 

 ルシアの愚痴ともいえる言葉にあっさりとバーサーカーは反応を返す。

 

「問題ない。邪魔となれば俺が殺す」

「いや、そういうことを言っているわけじゃないんだけど……、むしろ、そういう命令を私がするかもしれないと思われていることは心外なんだけど」

 

「マスターの命令などと言うのはどうでもいいことだ」

 

 ぶっきらぼうに、主が何を考えているのかなど、全く関係ないと言い切ったうえで、バーサーカーはルシアから見ても分かるかどうか程度の微笑を浮かべた。

 

「俺はいつかは討ち果たされるモノ、マスターがどれほど言葉を尽し、令呪を使おうとも悪竜と言う運命からは逃れられない。いっそのこと、完全に狂っていればよかったものを」

 

 バーサーカーとは絶対的な力を得る代わりにその理性の大半を消失してしまう存在だ。本来であれば、このように会話をしていられること自体が、摩訶不思議なことではあるが、何のことはない。

 

 今のバーサーカーは、本来の彼ではない。本来の狂える姿から人間の姿へと転じているがために、この人間の姿のままでいるときにだけは正気を保っていられる。

 

 もっとも、狂化の影響かあるいは生前からであったのか漏れ出ている殺気を隠す事だけは、どうしたってできない。彼の敵意は無差別に、誰であろうと向けられる。人間の関係性や敵と味方などと言う枠組みは本来の彼には、この上なくどうでもいいことなのだから。

 

「そうね、キミに不穏なことをさせないためにも少しは頑張るとしますか、そろそろ招集命令の時間だしね」

 

「気を遣う必要はない。俺は元々そういう存在だ。誰からも疎まれ、滅ぼされることを望まれている」

 

「だーかーらー、前にも言ったでしょ。私がそういうのは嫌なんだってば。バーサーカーとして召喚されたにもかかわらず、こうして言葉を交わしあっている奇跡を私たちは享受している。だったら、見知らぬふりなんてできないじゃん。君がいくら私たちの宗派にとって救われるべき存在でなかったとしても、この指輪を手にした時から私たちの縁は始まっているんだからさ」

 

 拗ねたように頬を膨らませるルシアに余計なお世話でしかないとバーサーカーは思う。自分は一度もそんなことを懇願したつもりはない。生前から凝り固まった生き方は、どれほど足掻いたところで変わるモノではない。

 

 そもそも己が諦めきってしまっているのだから、救いようなどあるはずもないと言うのに、押しつけがましく目の前の彼女だけは、己の救済などと言う歯牙にかける必要もないことに聖杯を使おうとしている。

 

 彼女の言う通りだ、黄金の指輪、それを触媒にして召喚されたに過ぎない自分たち、彼女が本当に自分を召喚したかったのかは知らない。もしかしたら、己とは真逆の戦士をこそ召喚したかったのかもしれない。

 

 結果は結果、彼女はそれを受け止め、バーサーカーによって予想もしていなかった方向へと思考が動いたのだから、彼女と言う存在の思考を理解するのは甚だ難しいのだ。

 

 一つだけ、変わらないことがあるとすれば、バーサーカーに取ってやるべきことは何一つとして変わらないと言うことだ。

 

 向かってくる相手は滅ぼす、誰であろうと関係なく、滅ぼしていけばいつかは終わる。簡単なことだ、滅びを齎す存在は主義も主張も関係なく、目の前に生じた相手を焼き尽くすだけなのだから。

 

 元より己は滅ぼされるべき存在、その結末が定まっているのならば、精々、その終着点に行き着くまでに暴れ倒すだけの事だと自分の役割を再確認した。

 

「行こうか、何にしてもようやく始まるだろうからね」

 

 招集命令、ただ集まって話をしてそれで終わりなんてことになるはずがないとルシアも分かっている。タズミが何かを目論んでいなかったとしても、あのメンバーたちが一堂に会するのだ。何も起こらない筈がない。

 

(敵と相対する前に仲間割れで戦力激減なんてことにだけはならないでよね。相手の陣容を見ているわけじゃないけれどさ、七星が相手となれば、仲間割れなんてしている場合じゃないんだから……)

 

 一抹の不安が仔の城の中には渦巻いている。それを承知の上で、ルシアは状況を先へと進ませるために脚を動かした。

 

・・・

 

「諸君、よくぞ集まってくれた。君たちはこの地へと集ったことにより、セプテムの新たな時代を築き上げるための解放者となることが約束された!」

 

 城の大広間に用意されたパーティー会場、さながら既に聖杯戦争が終わってしまったかのように豪勢に振る舞われる食事の数々は常日頃であれば舌太鼓を叩くものであるはずだが、この場に集った者たちの興味は、見目麗しく、匂いと飾り立てによって食欲を際立たせる豪勢な食事群ではなく、その食事に意味を与える様にこの場に集ったマスターたちへと演説を口にするタズミへと視線が向いていたのだ。

 

「この城に集ったキミたちであれば知ってのとおりであるとは思うが、我らが愛すべき国家セプテムはその成立過程からして、魔術師狩りの一族である『七星』の介入を許し、奴らの血が通った者たちが代々、王を歴任してきた。この土地に過去より住まう我々のような貴族ではなく、後から入りこんできた蛮族が我らの国を奪ったのだ!」

 

「はっ、随分と声に力が入っているじゃねぇか」

「それほど、タズミの坊やにとっても重要なことだと言うわけだ。勢いってのは時に馬鹿に出来ないからな、人間、素面では絶対に不可能だと思ったことでも、熱に酔うことで可能にしちまうことだってあるからな」

 

 ジャスティンとアサシンの冷ややかな言葉も今のタズミには聞こえていない。主の横でその演説を聞き続けるランサーは努めて感情を見せることなく、その言葉を聞き続けていた。主の戦術に口を出すほどの立場にはないと自分を律している。

 

「しかし、神は、我らの国を見捨ててはいなかった。諸君、これは聖戦だ。時代遅れの魔術師狩りの一族は、この聖杯戦争を隠れ蓑にして、建国当時より目論んでいた宿願を果たさんとしている。それが近年における対外政策の強硬姿勢であると言うのならば、まさしくもって愚策。セプテムの国家としての寿命をいたずらに消費するばかりである。

 ならばこそ、私はここに宣言する! この聖杯戦争と言う神の導きの下に、必ずや七星の一族からこの地を奪還して見せると。君たちもまたその栄えある聖戦に参加する者として、力を貸してもらいたい!」

 

「何が聖戦やねん、うちらがやりにきてるんは聖杯戦争や。二文字足らんやろ、勝手に省略すな」

 

「これより開かれる決起集会は我らの心を一つにするための一幕であり、諸君らには不退転の決意を抱いてもらいたい。この決起集会が終わった後に、我々は―――七星討伐の為に、王都へと打ってでる!!」

 

 拳を力強く握り、腕を掲げながら叫んだタズミの言葉に喧騒が会場内を包み込んだ。それがタズミに同調することで一気に士気が最高潮に引きあがったという意味での喧騒でないことは誰の目にも明らかであり、口火を切ったのは大方の予想通り、朔姫だった。

 

「おい、タズミぃ!! 本気で言ってるんか、さすがにないわ!」

「八代朔姫、神祇省の姫たるキミの意見は貴重だ、反発する理由を聞かせてもらえるかな」

 

「無謀が過ぎる。あんな、うちらはまだ敵の全容ですら掴んでおらん。敵は七星、一人一人が対魔術師戦闘のエキスパートで、そいつらに一体ずつサーヴァントが配置されている。

 はっきりいって、一組だけでも万全の態勢で臨んで、犠牲を出さずに済むかどうかやろ、それをこっちの戦力は選りすぐりだから、無策で突貫? 死ににいくようなもんやないか」

 

「そうだね、それに最後のマスターはまだ到着していないんでしょ? もう少し、様子を見ても良いように思うけれどね、タズミ卿」

 

 朔姫の反論にルシアも同調する。考えは同じだ、タズミは明らかに聖杯によって得られる莫大な利益に目が眩んでいる。彼のサーヴァントは強力かもしれないが、あくまでも魔力を与えられて現界を許されている使い魔である以上、タズミに万が一のことがあれば、ランサーは継続戦闘が不可能になる。

 

 そうした諸々の意味合いを考えても、タズミの発想は早計と言わずにはいられない。七星と軽視すれば、命を落としかねないと言う推論は朔姫からすれば、身内の様子を見ているだけでも十分に想定することができるのだから。

 

「ふむ、キミたちの意見は理解できた。しかし、それではこの城の中で防衛のために引きこもると言うつもりかね?」

「現状、そっちの方がまだマシやろ、情報が掴めないうちから手を打つんは危険すぎる」

 

「だが、先手を打つことはできる。仮に七星側が先手を打つこととなれば、彼らはこの城を包囲するだろう。それでも、この城ならば1週間は持たせることができるだろう。何せ、無数の魔力障壁と、私の兵たちが集っている。加えてキミたちだ。しかし、だからといって上手い戦略ではない私は思うよ。

 古今東西、寡兵が大軍団に勝つことはあっても、圧倒的な力を持った軍団に籠城戦で応戦するのはやはり分が悪い。多少のリスクを冒してでも手を先に出すべきだ。それで見えてくるモノもあるだろう」

 

「くっ……」

 

 タズミの論がまったく的を射ていないわけではないことに朔姫は歯噛みする。ここに籠城したところで一気に攻められたら元も子もない。何せ、自分たちと同じく七星側もサーヴァントを7体抱えているのだ。

 

 相手側がどのような配置をしているのかは不明のままであるが、一騎当千の英霊が7体も揃えられていれば、あっさりとこの城を抜かれても何ら不思議がることはない。問題はタズミがこの城の守りを過信していることだ。自分たちが動くまでは、相手もおいそれと手を出して来ることはない。

 

 想定の会話をしているにもかかわらず、タズミの言葉の端々からはそのような感情が見て取れてしまう。ならば、早々に攻め込むべき、奇襲を仕掛ければ、その後の戦闘がどうであれ、1度目の戦闘は完全な奇襲として成立させることができる。

 

 傲慢さから導かれた作戦であるとはいえ、こちらにも6体のサーヴァントがいる状況を利用しない手はない、朔姫が舌打ちをしたのには、そうした安全策を踏み越えたリスクを取った上での作戦が浮かび上がってしまったからだった。

 

「タズミ卿、俺達はアンタに此処に呼び寄せられた。アンタがそれを選んで勝つために全力を尽くすと言うのなら異論はないさ。ただ、気になるのは王都に攻め込むって部分だ。王都ってのはあれだろう、この国の人間が無数にいるはずだ、そこが戦場になるってことは言うまでもなく、民たちも巻き込まれるって事だろう。そこらへんのことは考えているのか? サーヴァントの戦闘はそのさじ加減が出来るほど、生易しい戦いは出来ないぞ」

 

「構わん、王都への被害が出ることは解りきっていることだ。それよりもなお、王族の、七星の排除こそが優先される」

「あんた、それ本気で言ってるの!?」

 

 タズミの言葉に問いを投げたアークは眉を顰め、ルシアは我慢ならないとばかりに声を上げるが、タズミの表情は何一つとして変わらない。

 

「聖杯戦争が自国で開かれる。私とてその言葉が意味するところを理解していないわけではない。ならば、この領地が戦いで灰燼に帰すことを許すか? 何処であろうと同じだ。ただ、その戦いの舞台が王都になってしまっただけのこと。民を無闇に失いたくないと思っているのは王族も同じだ。であれば、大多数の犠牲が生まれることはない」

「…………」

 

 ランサーの口元が震える。己の主が口にしていることがどのような先を生み出すことになるのかわからないわけではないからこそ、この場で形成されている内部不和とその先の犠牲に、既視感を覚えてしまう。嫌な空気が広がってきている。

 

「おいおい、何を今更騒ぎ立てている。お前ら生まれたばかりの乳飲み子ってわけでもないだろうが。最初からこの聖杯戦争が本来の意味合いと同時に、セプテムにおける権力闘争の意味合いを持っていたのは周知の事実だろう。

 タズミ卿にとって、王族は何処までも邪魔なんだよ、排除できればいい、この聖杯戦争を始めたのが王族なら、犠牲を生み出したのも王族の責任、何かを潰すためには大義が必要だ、無秩序な破壊行為を容認する人間なんて殺人狂か破滅願望者だけだ。

 都合がいいんだよ、この聖杯戦争の間なら、何をしたって仕方がなかったって済ませられる」

 

 対して、タズミの思惑こそが自分の求めている流れであるジャスティンははっきりとタズミを支持する。大義を口にしておきながら、腹の中に抱える事情は彼こそが最も大義からかけ離れている。言葉のあやとでもいえばいいか。

 

「俺達は最初から、此処に呼び寄せられた傭兵さ。タズミ卿の大義を叶え、そしてあわよくば己の願いを叶えんとするハイエナだ。どれだけ綺麗ごとを並べ立てようとも、此処に集った俺達は他人を蹴落として自分の願いを叶えたいって連中に変わりはない。

 優等生な考えは捨てていこうぜ。責任はすべてタズミ卿が取ってくれるんだからな、カッハハハハハハハ」

 

「あんた、踏み込んでいいラインってもんがあるでしょ!」

「クズの見本市そのものやな、吐き気がする」

 

 ジャスティンの物言いにルシアと朔姫は真っ向から対立の反応を浮かべる。アークは舌打ちし、エドワードはその様子を静観、決してこれから王都に攻め込もうとする人間たちの浮かべる態度であるようには見えない。

 

 嫌な空気であった、全員が一致団結して飛び込んでいかなければならない状況の中で、そもそも戦う理由の段階で空中分解しかねない。タズミがどれだけ優位性を発揮したとしても、目的や行動過程が変わらない限り、朔姫やルシアはそれを受け入れることはなく、逆も然りであろう。

 

 しかし、タズミはその様子を殊更気にしている様子はない。生まれながらの貴族であり、常に臣下たちは傅くことが当たり前であった彼にとって、己の主張とは言葉を発した瞬間から、実行されて然るべきものであった。

 

 何故、朔姫やルシアが反論をしているのかも理解できていない。己はこれほどまでに大義を語り、ジャスティンもその補てんをしていると言うのに、何故なのか。

 

 当たり前にこの空間に生まれているズレを解消しなければ、彼らが一致団結をすることはできない。しかし、統率者としてこの場を纏めるべき存在が、誰よりもそれを理解できていないことこそが、彼らにとっての致命的な穴であると言えるのかもしれない。

 

「がぁぁぁぁぁぁ、もう我慢ならんわ! もうお前に任せちゃおけん、ぶん殴ってでもウチが―――――」

 

 朔姫が怒りのままに、タズミからこの場の決定権を奪ってやろうと反応したその時であった。誰も予想もしていなかった。

 

 城を大きく揺らす振動と同時に眩い光の放射線が、城へと激突したのだ。その大きな震動音と共に城の周囲に展開されていた魔力障壁に軋みが奔り、その場にいた全員が考えたことは一つだけだった。

 

「馬鹿な、まさか―――――」

「敵襲ッ……!」

 

「こりゃ、腹を括らんとマジでいかんかもしれんな」

 

・・・

 

 霧の深い夜であった。朝から立ち込める霧は夜になっても尚、晴れることはなく、森の視界を閉ざしたままにこの瞬間を迎えた。

 

「あ、ありえない……どうして、こんな……」

 

 屋敷の中にいるタズミによって雇われた、王国軍と相対するために用意された兵士たちは瞠目した。彼らの視界の先にある森は確かに視界が悪く、今日という日はネズミ一匹見逃してしまう程度であればやや、仕方がないという表現をするべきであった。

 

 だが、目の前に広がっている光景はネズミ一匹などと言う言葉で表現できる規模ではなかった。イチカラ―領主の城の前に展開をするのは優に200を超えるであろう軍勢である。

 

 セプテム国の王都を守る近衛兵士たちを中心に組織されたその一団は、その全身を鎧で囲み、フルフェイスの仮面を被り、一切の乱れなく絶対の規律を以て、正門前にて命令を待つ。

 

 この場での戦争開始を宣言する指揮権を有する人間の号令1つで彼らはこの正門を飛び越えて、城の中へと飛び込んでいくであろう。

 

「不味いぞ、さっきの衝撃で正門が吹き飛ばされた……!!」

 

 続いて届けられた情報に見張りの兵士たちの表情がみるみると青ざめていく。二重の意味での驚きだった。一つは自分たちが観測することもできないほどの遠距離から放たれた、謎の光の放射によって正門が跡形もなく吹き飛んだこと。

 

 そして、もう一つはタズミの命令のもと、聖杯戦争に備えるために用意されていたはずの城を覆う魔力障壁が何の効力も発揮することなく、力技にて破られたと言う事実である。

 

「と、とにかく、いつ、突撃して来るのかもわからない、城の中の兵士や傭兵たちに伝令を。タズミ様は今、大広間にいるはずだ。急ぎ、でんれ―――ぎひっ」

「怯えているね、城の中の一室とはいえ、これだけ近ければ、音なんて感知される前に撃ちぬけるよ」

 

 声を上げていた見張りの1人が後頭部から眼球を射抜かれて無惨に倒れ果てたのを契機として、見張りの部屋に次々と城の外から放たれた弓矢が飛んでくる。

 

 その弓矢は音もなく、その場の兵士たちを次々と射抜いていく。見張り部屋であることを偽装するために小さな窓一つしかない筈の部屋であると言うのに、どの角度にいる兵士もその弓矢から逃れることはできない。

 

「怯えているのぉ、さもありなんか、突如としてこの森にこれだけの兵士が集結したのだ。肝を抜かれるもそれは道理よ。しかし、それで恨まれてもお門違いも甚だしいぞ。何せ、妾はただこの場にいる300の手駒たちすべて空間転移させたにすぎぬのだからなァ」

 

 フードを被った女は自分の為したことのおぞましさを何も難しいことはしていないとばかりに語る。一つの軍団ともいえるほどの数を誰に感知されるまでもなく、この城の近くへと転移させたその魔術の技量、そして人を喰ったような態度は、紛れもなく人智の範疇を超えている。

 

「さて、兵は揃えた、舞台は整えた。ならば、ここからは汝らの出番だな、皇女よ。名折れなどと言わせぬようにしてくれよ。この戦は、この地における『侵略王』の初陣であるのだからな」

 

「ええ、任せなさい、キャスター。この場での指揮権を有しているのは私です。これより先は私直属の近衛たちと、星家の兵士たちを使って、逆賊タズミ・イチカラーを討ちます!!」

 

 正門の前に佇む、無数の近衛兵士たち、その中心にて馬を駆るのはブロンドヘアに純白の鎧を纏った騎士である。そして、その騎士の背に乗るのは雪のような銀髪をたなびかせた騎士のマスターである。

 

 名をリーゼリット・N・エトワール、ランサーのマスターにして、セプテム国第一皇女は己の皇女としての権利を行使し、逆賊たる者たちの潜んでいる拠点へと討伐へと出向いた。

 

「リゼ、あまり気負う必要はない。僕とアーチャー、そしてランサーがいれば事足りる。君は此処で近衛たちの守護の下に指揮を執っていればそれでいい」

「そんなわけにはいかないでしょう」

 

 第一皇女付護衛騎士として傍らに立つアーチャーのマスター、ヨハン・N・シュテルンの言葉をリゼは即座に否定する。

 皇女としての自分の役割、そして立場を考えればそれが正解なのかもしれない。それが賢い生き方であることをリゼだって知っている。青臭い理想論なんて掲げていられたような思春期はとうの昔に片づけたのだ。

 

 しかし、そういった無謀さとは別の部分でリゼはこの状況をただ見ていることなど出来ない。

 

「タズミ・イチカラーはこのセプテムに戦乱の大火を放とうとしている。私達王族が長い年月をかけて築き上げてきた平穏の日々を、国民たちの安寧を己の欲望の為に、徒に壊そうとするのならば、私は皇女として彼を討伐しなければならない」

 

 例え、それが聖杯戦争の為であったとしても、王都を我が物顔で闊歩し、己の庭であるなどと口にすることは王家への明確な叛逆、そして、彼を野放しにしておけば間違いなく、欲望の為にこの国を踏み荒らす。そうなった時に最初に犠牲になるのは王族や貴族と言った者たちとまったく関係のない者たちだ。

 

 偽善である、欺瞞である、横に並ぶ彼女や背後で悍ましいほどの気配を放つ英雄が、民に手を出さない理由などない。

 

 それでも、ほんの少しでもこの国の為に闘っていると、今の自分を誇りたいから。

 

「残念です、タズミ卿。例え、貴方が我々に何を想っていようとも、私達は共にセプテムを繁栄させるために手を取り合うことができる。そのような未来を進むことができると信じていたのですが。こうして明確に敵対行動を取った以上、貴方は我々セプテムの敵です!」

 

 言うまでもなく初手に奇襲を行った者は、完全に相手の虚を突くことができる。タズミが王都へと一気に侵攻を仕掛けようとしたように、リゼもタズミとジャスティンが王都へと足を運ばせ、宣戦布告をしたことを以て攻撃開始の合図とした。

 

 故に、もはや中座だけは絶対にありえない。この場において、リゼとタズミ、どちらかの死を以てでしかこの戦いに終わりはないだろう。

 

 その状況、攻め込まれる側となったタズミは怒りのままにテーブルを殴りつけた。

 

「この光景を見ろ! 貴様らが私のプランに文句をつけている間にこのような状況になったのだ! 本来であればこの役目は私が担うはずだったのだ! なのに、今の私は攻め込まれている。私の居城を薄汚い七星が攻めてきている!! どう責任を取るつもりだ!!」

 

「知るか、ボケ。そもそも、こんだけ用意周到に攻め込まれたんなら、今更うちらが準備したところで間に合わんやろ!! そもそも仲間割れをしとる場合か! 敵が目の前にまで来とるんやぞ!」

 

「マスター、八代殿の言う通りです。既に先ほどの攻撃で恐らく正門は破られたと考えるべきでしょう。であれば、まさしくいつ攻め込んでくるのかもわからない状況、故にこそ、私は正門にて敵の迎撃を行います」

 

「任せてよいのだな」

「この双槍に懸けて……!」

 

 告げると同時に、ランサーがその場から姿を消す。サーヴァントとしての本来の俊敏さを以て動き出したのであろう。

 

「バーサーカー、私達も行くよ」

「いいのか、お前は奴の麾下で戦うことを望んではいなかっただろう」

 

「攻め込まれちゃったら元も子もないでしょ! 生き残るためにも今はできることをやるだけよ!」

 

 ルシアとバーサーカーも動く。あと数刻もすれば、この城の中で安全な場所などと言うものは何処にも存在しなくなる。生き残るために、この場に集った者たちを守り通すには戦う他ないと言うことを分かっているからこそ、迷いはなく。バーサーカーもまた迷いはない。

 

「いいだろう、元より俺は向かってくる相手を全て滅ぼすだけだ」

 

 人間の姿を象ることで、狂化に枷を嵌めていたが、もはやこの状況にあってはその枷を嵌めていること自体が必要のないことであろう。向かう先がどれ程の地獄であったとしても、それ以上の地獄を与えることをバーサーカーは許容する。

 

「ジャスティン、お前も正門で迎撃を―――――ジャスティン……?」

 

 タズミは怒りのままに己の右腕たる人物に声を上げるが、そこではたと気づいた。ジャスティン・ドミルコフの姿が見えない。先ほどまで、間違いなくこの場にいて、タズミの言葉に同調していたはずの人物はいつの間にか姿を消していたのだ。

 

 そう、裏の世界に生きる人間とはそれだけ鼻が利くのだ。自分と周囲の状況を対比して、自分にとって最も利すると思われることを選ぶ。

 

「ふん、とんだ貧乏くじを引いたもんだ。タズミの野郎、どうしようもないピエロだぜ」

「そりゃ、お前さんも変わらんがな、ジャスティン。連中にしてやられたことに変わりはないだろ」

 

「ああそうだよ、アサシン。俺もそれは真摯に反省しているんだ。だからこそ、まずは生き延びないといけないのさ。今日の失敗を糧にして、俺達はこのセプテムでの生き方ってのを模索していかなきゃいけない。なあに、連中が真正面から激突すれば、王族側にだって一人や二人の脱落者は出てくるだろうさ」

 

「そこに俺達が取り入ると?」

「サーヴァントを抱えている陣営が一人組み込まれるんだ。連中だって悪い顔をしたりはしないさ」

 

 もはやジャスティンの中では、タズミを使って自分が成り上がると言う線は消えていた。タズミに付き合えば己も泥船に一緒に乗りこんで沈み込んでいくだけ。他の連中はさまざまな理由でこの場で戦うだろうが、自分まで付き合う道理はない。

 

 この戦いが終わり、王族側に寝返るまで雌伏の時を過ごす。幸い、アサシンのスキルであれば潜伏をするのには不便はしない。

 今もジャスティンとアサシンの周囲を召喚されたアサシンの配下たちが守っている。多少の手勢が来たところでそう簡単に命を脅かされるようなことはない。

 

「――――ねぇ、おじさまたち。フラウと踊ってくださらない?」

「あ……?」

 

 ポツンと城の通路に一人の少女が立っていた。 漆黒のドレスを身に纏い、頭には赤いバラが装飾されたストロー帽子を被った少女がポツンと建っている姿はどこか異様で、ジャスティンはアサシンへと目配せをする。

 

 意味するところは一つ、殺せ。無関係であろうと何だろうと危険を真っ先に排除する方法こそ裏社会で生き残っていくために必要なことなのだから。

 

 故にアサシンが手を上げると、部下たちが一斉に銃を彼女へと向け、対照的に彼女の表情はぱぁっと明るくなる。

 

「ああ、手を上げてくださるなんて。フラウと、フラウと踊ってくださるのですね」

「意味の解らないことを口走りやがって。構うことはねぇ、殺せッッッ!!」

 

「いいえ、残念ながら手が遅すぎます。さようなら、皆々様方」

 

 刹那―――血飛沫が迸った。ジャスティンとアサシンの周囲に展開した黒服の部下たち全員の首が一瞬にして花が咲き誇るように吹き飛び、鮮血を流しながら首と胴体が分離していく。

 

「な、に―――――」

 

 おぞましいほどの殺人術、大の大人、しかもサーヴァントに召喚された者たちが無惨に1秒に満たない時間の中で命を奪われた。

 チャキンという金属が擦れる音が鮮血の華が咲き誇るその場に佇む、日本人形のような嫋やかな黒髪と和服に身を包んだ少女の仕業であることを理解するのに時間は必要なかった。

 

「テメェ、七星か――――」

「ええ、七星宗家より参りました七星散華と申します。裏口からの訪問なんて無礼が過ぎるでしょうが、正門の攻略はリゼ様とヨハン様に譲りましたので」

 

「化け物が、ッ! アサシン、令呪を使う、ここからすぐにでも――――」

「ぎぃ、ああああああああああああああああああああ!!」

 

 ジャスティンは今度こそ目を見開いた。ほんのわずかに目を逸らしていただけだ。意識を忘れていたわけではない。その間に先ほどの少女はアサシンへと触れて、触れた瞬間にアサシンの身体が末端から腐食していく。まるで病に侵されて身体が腐っていくように。

 

そんな外見的に明らかな変化が起こっているのに、少女は触れることを辞めない。まるで、ダンスをせがんでいるかのようにアサシンを振り回していく。

 

「ねぇ、おじさまはフラウが触れても平気なの? 踊れるのかしら? さぁさ、おじ様、フラウはダンスが得意なの。踊りましょう、踊りましょうな」

「や、やめ、やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 

 末端から腐っていくアサシンは触れる彼女に懇願の声を上げるが、彼女は自分に向けて投げられた声に対して反応をしてくれたことが嬉しいとばかりにさらに動きを強めていく。

 まさに死の舞踏、一歩一歩、自ら死へと転がっていく様は当事者にとっては恐怖でしかないだろう。

 

 しかし、本当の意味で恐怖を感じるのは、まだ何も手を出されていないものの方だ。このままでは死ぬかもしれない、いや、間違いなく自分も同じ末路を辿るのではないか、そのように考えた時にこそ、人間の本性と言うものは出てくる。

 

「うぅ、うああああ………」

 

 既に朽ちていくほかないアサシンを横にジャスティンは膝を折った。アサシンとその配下たちはたった二人の少女に何ら傷を負わせることもなく、泡沫の夢から覚めるようにして消えていったのだ。悪夢と言う他ない、こんな現実が許されて良いと言うのだろうか。

 

「おぉ、散華ちゃん、やっているねぇ……と、なんだ、誰かと思えば、キミはジャスティン・ドミルコフじゃないか」

「あら、ヴィンセント様、お知り合いでしたか」

 

「まーねー、同業者といえばいいのかな。俺からすれば、影でコソコソと動いていたネズミ程度の意味合いしかないけれども、そっちはとても意識をしてくれていたのは覚えているよ」

 

 散華と少女の背中の暗闇、何処までも続いていくのではないかと思える暗闇の最中から一人の足音が聞こえる。その男は、黒いストライプのスーツの下に赤いシャツを着こみ、整った髭と三白眼が特徴の人物、ヴィンセント・ステッラ。

 

 ジャスティンにとって、この聖杯戦争で最も打倒を願っていた相手に他ならなかった。

 

「それで、ジャスティン君。お前はセプテムの王族に反旗を翻した。その意味は自覚しているんだろう?」

 

「ヴぃ、ヴィンセント、どうだ、ここらで手打ちにしないか?勿論、タダとは言わない。俺達のファミリーが持っている密輸ルートをお前たちに開示する。お前たちの足がつかないように、こっちから支援の手を出すことだってできる。俺は別にタズミに忠誠を誓っているわけじゃない。ここはお互いの利益のためにも―――」

 

「利益? 笑わせるなよ、お前ら如き木っ端が、此度の悲願の為に幾星霜の時間を得て力を蓄えてきた俺達『ステッラファミリー』に与えられるものなんて、これっぽっちもないだろ」

 

「ま……待て!金じゃねぇなら何なんだ?詫びか?だったら今すぐ、タズミの野郎の首を――――」

「潰せ」

 

 バシャンとまるで水風船が破裂するような間抜けな音が響き、同時に真っ赤な脳漿があたり一面に撒かれていく。それが巨大な棍棒によって自分の脳天を破壊されたからであることを、当人であるジャスティンは理解することが出来ただろうか。

 

「なん、だ、て、めぇ―――――」

「我―――ヘラクレス也」

 

 最後に聞こえた意味の理解できない言葉、言葉も通じない相手に命乞いも役に立たずに、ジャスティン・ドミルコフは、この聖杯戦争最初の犠牲者として命を取りこぼした。

 

 そんな無様な死にざまを横目にヴィンセントは煙草を取出し、火をつけると、鉄火場の中であることを忘れさせるように煙をふかした。

 

 その横に立つ獅子の毛皮を身に纏い、巨大な棍棒を武器として握った狂戦士に一切怖れを為していないのは、彼がバーサーカーのマスターであるからだろうか。

 

「散華ちゃん、ジャスティンの令呪の回収をお願い出来るかい、灰狼の旦那が令呪を所望だ。三画総て戴いて行こう」

「はい、承知いたしました。これで依頼は終わりですか?」

 

「まさか、ここからが本番さ。リゼお嬢様とヨハン君が正面から、俺達が裏から。巧く行けば、この初戦でほとんどケリがついちまうかもしれない」

「なら、より取り見取りですね」

 

「そういうことさ。タズミ側のサーヴァントとマスターにはここで退場してもらおう。総ては、我ら七星千年の悲願の為に、ってね」

 

 城内の反対方向から大きな咆哮が聞こえてくる。それが正規軍の突撃が始まった音であることを理解し、ヴィンセントは笑みを零す。

奇襲は完璧に成功、既にサーヴァントは一体が脱落、タズミ側にどれだけの結束力があるとは知れないが、綻びが皆無とは決して言えないだろう。

 

 所詮は利益で繋がれた者たち、血と宿願に縛られた七星側に及ぶ道理はない。

 

「さて、果たして、我らの描いた青写真を覆せる者がどれ程いるのか。そんなものは存在しないのか。存在しないとなれば―――残るは5人、全員ここで死んでもらおうか」

 

 何処までも唐突に、されど、何処までも用意周到に準備された聖杯戦争がいよいよ幕を上げる。

 

「朔ちゃん、大丈夫だよね……!?」

 

「さぁな、やれることをやるしかないやろ……、ただ、流れを変えんと下手すりゃ、ここで全滅するぞ、うちら」

「………!」

 

(――――桜子、いい加減遅刻しとる場合やないぞ、お前がおらな、さすがにこの戦力差、覆すんは厳しいわ……!)

 

 主役は未だ不在、されど、戦争の火ぶたは切って落とされた。果たして霧がかかったこの夜が明けた時に、戦局はどのように動いているのか。

 

 当事者たちは誰も知らない。この日を以て、総ての運命は捻じれ、星屑の復讐譚に巻き込まれていくことを。

 

第1話「Stardust Dreamer」――了

 

 次話予告

「驚きました、まるで人馬一体、貴方たちは心が通じ合っているかのように動くのですね」

 

「是非もない。我は悪竜――――総てを喰らい滅ぼし尽くす災厄に違いないのだから」

 

「しかしだ、龍は無かろう。我が覇道にて龍と見えたことはなし。であれば、喰らうてみなければ、気が済まぬわ」

 

「救世の光―――彼の光こそ、我らが乗り越えねばならぬ偉大なる王の放つ輝き」

 

「下衆だな、最後の最後まで清々しいほどに。リゼがここに来なくてよかった。こんな奴の血でリゼの手を穢す必要はない」

 

「―――人造七星たちよ、お前たちの晴れ舞台だ。派手にその命を散らせ」

 

「七星流剣術陰陽崩しが一つ―――『繚乱花吹雪』!!」

 

「なら―――決まりや、おまえの力、その願い、全部、うちら、神祇省がもらってく!」

 

第2話「Progress」

 




サーヴァントステータス

【CLASS】アサシン

【真名】アル・カポネ 

【性別】男性

【身長・体重】179cm/80kg

【属性】中立・悪

【ステータス】

 筋力C 耐久C 敏捷C

 魔力D 幸運B 宝具C

 

【クラス別スキル】

気配遮断:D
 サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している。
 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。
 

【固有スキル】

カリスマ:D


 破壊工作:C
戦闘を行う前、戦闘の準備段階で相手の戦力を削ぎ落とす才能。
このスキルはランクが高ければ高いほど、英霊としての霊格が低下する。
邪魔者を容赦なく暗殺し、時には買収して勢力を拡大していった。

黄金律:A
人生においてどれだけ金銭が付いて回るかを示す。
違法ビジネスで稼げるだけ稼いだので、金には困らない。
出所後も、経済的に不自由したなんて話が殆ど無かったほど

 

【宝具】

『約束された虐殺の日』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:ー 最大捕捉:1人

聖バレンタインデーの虐殺を宝具化したもの。
このサーヴァントとそのマスターから、相手に魔力を送り込むことを条件に、このサーヴァントと相手サーヴァント以外の陣営に相手サーヴァント・マスターを強制的に襲撃させる。

次回より第2話、盛り上がってきた! 

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