現在、俺は今魚泉トレーナーの警護……もといトレーニングの見学をしているんだが……
「あの魚泉トレーナーの彼氏さんですよね!」
「魚泉トレーナーとはどこまで進んだんですか!?」
「どのような経緯でお付き合いを!?」
魚泉トレーナーの担当バに囲まれて身動きが取れなくなっている。
傭兵「あのな……?嬢ちゃん達。あの人とはそういう関係じゃなくて……」
「え!?じゃあもう婚約とか!?」
あ、ダメだ……聞いてくれねぇ……
エアグルーヴ「……トレーニングに戻れ!」
女帝が声を上げる。
傭兵「気の強い嬢ちゃん……助かったよ……」
エアグルーヴ「トレーナーの客人に無礼を働かせてしまって申し訳ない……」
傭兵「みんな魚泉トレーナーの彼氏だとか婚約者だとか……どっから噂になったんだ……」
エアグルーヴ「三日前の朝帰りしてきた時……だったかな」
傭兵「見られてたのか……」
エアグルーヴ「では私はこれで……」
トレーニングに戻っていき
傭兵「魚泉ちゃんよぉ……」
魚泉トレーナー「……」
赤面して俯いてる
傭兵「えっ、なんで?えっ?」
魚泉トレーナー「その……傭兵さんと居ると……恥ずかしくて……」
傭兵「いや、あの事は仕方ないさ。酔った挙げ句俺の部屋で脱ぎ散らかそうとしたのは……」
魚泉トレーナー「それですよ!もうお婿にいけない……」
傭兵「それは……ドンマイ……」
トレーニングを眺め
マヤノトップガン「わー!トレーナーちゃんの彼氏さんだー!」
傭兵「戦闘機の嬢ちゃんもか……」
マヤノトップガン「どこまで進んだのかマヤ気になるー!」
傭兵「あー……うん……一夜は過ごしたな……」
マヤノトップガン「お、大人だ……!」
魚泉トレーナー「こら!マヤノ!トレーニングに戻りなさい!」
マヤノトップガン「はーい……」
ーーーーーーーーーーーー
傭兵「すっっっっげぇ気まずい……」
魚泉トレーナー「で、ですよね……」
傭兵「……じゃあ俺は見回りでもしてくるかな。」
スッと立ち上がりそのまま学校の屋上へ。
傭兵「……ふぅ。」
屋上の椅子に座る。
フジキセキ「やぁ、トレーナーさんの彼氏さん。」
傭兵「あぁ、イケメンの嬢ちゃんか。」
フジキセキ「元気、無いようだね。」
フジキセキが顔を近づける
傭兵「なぁ、イケメンの嬢ちゃん。男相手にそんなことをしたら駄目だろ?」
フジキセキ「照れてるのかい?」
傭兵「こんなロクデナシ相手にして楽しいか?」
フジキセキ「実のところを言うと初めて見たときから一目惚れ……というのかな。でも魚泉トレーナーの彼氏って聞いてから何故か心の内がモヤモヤして……」
傭兵「いや、俺は彼氏でも何でもないし酔い潰れた魚泉ちゃんを介抱して学園に送り届けただけなんでな。」
フジキセキ「へ?」
傭兵「だから。彼氏でも何でもないってことさ。」
ーーーーーーーーーーーー
フジキセキ「なんだー……付き合ってなかったのかー!」
傭兵「スッキリしただろ?」
フジキセキ「じゃあ僕と……」
傭兵「断る。まず歳の差を考えろ。俺はもう30前半だ。」
フジキセキ「……歳なんて関係ないさ」
傭兵「あとは……人をたくさん殺して血塗れた手で誰かを抱き締めたくないってのもある。君とて、人殺しは嫌だろう?」
フジキセキ「でも僕は……」
傭兵が壁を殴り
傭兵「しつこい人は嫌いなんでね。諦めてもらおうか……」
屋上からコースへ戻り
傭兵「戻ってきたぞ」
魚泉トレーナー「どうしたんですか?そんな怖い顔して。」
傭兵「君の担当バをフッてきた。」
魚泉トレーナー「そう……ですか。」
傭兵「いやー!モテる男は辛いねぇ!ハハハハ!」
魚泉トレーナー「……最低。」
傭兵「え?」
魚泉トレーナー「最低ですよ。」
傭兵「あのな。歳を考えてみろ。俺はもう30代前半。そんな男が未成年に手を出す方が最低だと思うがね」
魚泉トレーナー「だからって!彼女の気持ちを踏みにじらなくても!」
傭兵「……君に何が分かる。人をたくさん殺めた俺が。不幸にさせた俺が幸せになるなんて。馬鹿げている。この血に塗れた手で何が出来る。人を殺めることしかできない手で。」
魚泉トレーナーは黙ってしまい。
傭兵「だから……な?この話はするな。」
トレーニング時間が過ぎメジロ家に帰る。
傭兵「ただいまー……」
ドーベル「あ、お帰りなさい。」
傭兵「……ただいま。」
ドーベル「ん、元気ないね。」
傭兵「少しね。」
ドーベル「私と傭兵さんの仲でしょ。聞かせてほしいな。」
傭兵「俺の部屋で話すよ。」
ドーベル「ん、ありがと。」
ーーーーーーーーーーーーー
傭兵「まずは……フジキセキっていう娘居るじゃないか。」
ドーベル「あのカッコいい先輩ね。」
傭兵「告白された。一目惚れだとよ。」
ドーベル「え?」
傭兵「もちろん断ったさ。」
ドーベル「……傭兵さんって意外とモテるんだね……」
傭兵「俺が危ない男だからかな?」
ドーベル「……何言ってんの」
傭兵「あ、ごめん……」
ドーベル「傭兵さんはね。私の事だけを見てればいいの。」
傭兵「それは出来ねぇよ。恥ずかしがり屋の嬢ちゃん。」
ドーベル「なんで?私達、ずっと同じところで住んでるのに?」
傭兵「あのな。俺は雇われ。嬢ちゃんは主人の娘。分かるか?」
ドーベル「お祖母様が何か問題でも?」
傭兵「いや、雇われと嬢ちゃんとのそういう関係は認めないと思うし……さ。」
ドーベル「お祖母様なら全然OK出してたわよ。【傭兵さんなら安心出来るし】って」
傭兵「歳の問題だよ。流石に捕まっちまうだろ……?」
ドーベル「それも問題ないよ。お祖母様が何とかしてくれる。」
傭兵「……そういわれてもな。」
ドーベル「なんで傭兵さんはそんな拒絶するの……?」
傭兵「……」
ドーベル「理由なら聞けるよ?」
傭兵「……この手じゃ抱けない。」
ボソッと言い
ドーベル「え?」
傭兵「この血に塗れた手じゃ誰も抱きたくないんだよ……!」
ドーベル「私達はね。傭兵さん……。傭兵さんだからこそ良いんだ。傭兵さんじゃなきゃだめ。」
傭兵「……今日は部屋に寄らないでくれ!」
ドーベル「傭兵さん……。私やマックイーン、ライアンはずっと待ってるから。」
そう言い残し部屋を出ていった