Re:stage Armageddon   作:みぃみぃみぃ

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Try to┃We Remember

西暦と呼ばれる時代。

人類に突如としてもたらされた未知のエネルギー、そしてそれに引かれるかのように太陽系へと襲来し、月を占拠すると共に地球へと攻撃を開始し、後に“インベーダー”と呼ばれる生命体、しかしそれを予見した者達は彼らに対抗するべく持てる技術を結集させ、スーパーロボットという兵器を開発する、大量に製造されたそれらは宇宙へと上がり地球を背に侵略者に対する防衛戦を行うこととなった。

 

その中で一機、最前線にて猛威を振るうロボットがあった。全体的に赤を基調としたカラーリング、その体躯は寸胴ながらもどのロボットよりも機敏に動き回り手にした斧のような武器を振るい敵を撃退していく、その姿はさながら戦場を駆ける悪魔とでも呼ぶべきであろうか。

 

視界全体を覆うほどのモニターに写し出されたそれを見つめる者達のなかにその場に似つかわしくない女性が一人、年齢は15歳ほどでまだ高校生になったばかりのように見える、腰の辺りまで伸びた黒髪やその立ち姿などからはまさしく大和撫子といった印象を伺わせる、着物の上から白衣を羽織った彼女は誰に向けるわけでもなくぽつりと言葉を漏らした。

 

「ようやく完成したんやな、うちら人類の希望が...」

 

そう言いながら彼女は思い出していた、全てが始まった日のことを。

 

 

その日、稀星学園本校にてアイドル達による合同ライブが行われる予定であった、参加しているのはどれも名の知れたグループばかりであり、なかでも注目されているグループがある。

 

日本一のアイドルを決める祭典プリズムステージ優勝最有力候補、その実力で東京予選を見事制し、今や敵うもの無しと噂される、本校が誇るまさしく最強。

式宮碧音が率いるStella maris(ステラマリス)。

 

同じく本校からはもう一組、ルールの都合上、プリズムステージ出場は出来ないものの、同じ舞台で戦えばステラマリスに勝ちうるとまで言われた。

地上に舞い降りた天使達、TROIS ANGES(トロワアンジェ)。

 

地方より来る四人の刺客、圧倒的実力差でプリズムステージ東海地区予選を勝ち抜いた実績を持つ、その在り方は極めて異彩。

名古屋が誇る風雲児達、Tetrarkhia(テトラルキア)。

 

彼女達を表す言葉があるのなら、それはまさしく一心同体、東京予選は敗退だったが、決勝戦にて一位を争ったその実力はまさしく本物。

見るものに笑顔を与える二対の紫光、オルタンシア。

 

そしてプリズムステージ東京予選決勝、そのステージで少女達は見るものに、もう一度立ち上がるための夢を見せた、結果敗退となるも、その輝きは多くの人の心を動かし、運営からの異色の決断、特別枠としてのプリズムステージ出場という、夢への切符を手に入れた。

六つに分かれた小さな星が、繋がりあった新たな星座、もう一度夢へと踏み出す少女達、KiRaRe(キラリ)

 

集まった人々は、ほぼ全て彼女達が目的であると言っても過言ではない。

 

そんな多くの人が集まる場所で、悲劇は起こった。

 

地下深くから突如溢れた出た未知のエネルギーによる大地震、これによって多くの犠牲者が出た、爆心地の真上にあった控室、そのそばにいたKiRaReのメンバー、式宮愛菜もその一人であった。

 

 

「あの日うちらの運命を大きく変え、今やうちらを救う唯一の手段たるこのエネルギー...」

 

モニターを眺めながらそう呟いた少女”市杵島 瑞葉“、彼女は今まさに、インベーダーを塵へと帰し猛威を振るう一機のマシーン、かつて自身の大切な仲間に手を掛けたエネルギーを用いて作り上げた“それ”をただじっと見つめ続ける、その場に居合わせた多くの者が口をつぐむ中、彼女の後方から不意に言葉がかけられる。

 

「瑞葉、急にどうしたのよ?そんなこと言い出して、少し休んだ方がいいんじゃないの?」

 

心配そうな目でこちらを見る別の少女、研究に明け暮れた自分を見捨てず、そばにいることを選んでくれた大切な人、“長谷川 実”がこちらを見つめていた。

己を気遣うようにかけられた言葉、それに対し彼女は返答と共にこう告げた。

 

「休まんでもこのくらい平気や、それにな実ちゃん、うちは今とっても嬉しいんや。」

 

「ついにこの時が来たんや、うちらの研究が成就するときが、そう!これこそが!」

 

「人類の希望、“ゲッター線”!それを動力として動く究極のマシン!“ゲッターロボ”が!完成した証なんやからなぁ!!」

 

「フフッ!アハハッ!!フハハハハハハハハッ!!!」

 

その風貌にはとても似つかわしくない高笑い、もはやそこに、実が知っているかつての大切な仲間の面影は、微塵も存在しなかった。

未知のエネルギー“ゲッター線”長谷川 実はその魅力にとり憑かれた彼女、瑞葉を見ながら、そのあまりの変わりように恐怖を覚えずにはいられないのであった。




ここまで呼んでくださった皆様、駄文にお付き合いいただき誠に感謝いたします。
次回から第一話となるわけなんですが...実はこちら、息抜きにちょっとずつ書き進めてきたものでして、次が更新されるのがいつか、というのは私自身わかっていないのが現状でして...
一年以内にはたぶん出せると思いますので、どうぞ気長にお待ちください。
それではまたの機会に!
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