ベルトの力を持って恋姫の世界へ   作:レジマシン

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初投稿です。


第一話 プロローグ

「ここまで強かったのか・・・」

 俺はため息混じりに呟いた。ベルトの力を使いなんとか耐えれたが、限界が近いのは明らかだった。

顔を上げれば人型を保っているものの、異形の姿をした”オルフェノク”と呼ばれるものがこちらを見ながら立っていた。互いに消耗しているが、相手の方はまだまだ倒れそうにない。今まで見たオルフェノクとは明らかにこいつは上位に位置している。

だがすでに負傷者を逃がすという目的は達成しているため、上出来と言えるだろう。こいつもここまで俺がねばるとは思っていなかったようだ。今では初めにあった遊ぶような雰囲気はなくなり、本気になり始めているのがわかる。辺りは森の中とはいえまだ昼だというのに日が入りづらく辺りはかなり薄暗かった。霧がたちこめ視界もかなり悪くうまくすれば逃げ出せそうだったがもうその体力もなかった。

 

 奴らと互角に戦える力を得て、俺は思い上がっていたのかもしれない。                 

このベルトを手に入れたのは偶然だった。抵抗軍とオルフェノクの戦いの最中に運悪くロケットランチャーの直撃を受けた、オルフェノクの精鋭部隊の兵士から奪ったもので、すでに敗走し始めていた時に見つけたものだ。持って来たのはまた敵に回収されて使われるのが癪なためだった。それが今こうして自分が使うことになるとは思わなかったが。

 

 俺の見ている先ではオルフェノクが雄叫びを上げながら突っ込んでくる。なんとか躱しざまに左脇腹をブレードで斬りつけるが力のこもらない一撃は、対したダメージを与えられず強烈な膝蹴りを喰らい、さらに右腕で殴り飛ばされる。

地面に倒れこみながら、ここで終わりかと思う。そいつが近づいてきて首を掴まれ締め上げられる、薄らいでいく意識の中、こいつがとどめを刺そうとしているのが分かる。

これだけ時間を稼げば皆逃げられただろう。最後を覚悟して目を閉じる。

 

 

だが次の瞬間、周りから一斉に銃声が響きオルフェノクに弾丸が浴びせられた。霧に隠れながら包囲していたようだ。

そいつはたまらず俺から手を放し後ずさり、俺は地面に崩れ落ちた。

「このまま、押し込め!」

声のした方を振り向くと、十人ほどの男達が銃を撃ちながら前進している。しかし彼らは急に撃つのをやめ困惑したようになり、前に顔を戻すとオルフェノクがいた場所には無数の薔薇の花びらが舞っていた。あっさり退いたなと思ったがとりあえず一息つけると思い、ほっと息をつくとそいつらは俺に銃を突きつけてこう言った。

「手を上げろ、貴様オルフェノクだな!」

隊長らしき男にそう言われるが言われてもしょうがないかもしれない、俺が今変身しているベルトは量産型で、様々な戦場に配置されて猛威を振るっているので、人類側の兵士にとっては恐怖の対象だろう。それに・・・と考えたがその先を考えることを拒否した。

身体中の痛みを耐えながら右手でベルトのバックル部分を押し上げ変身を解除すると、少し緊張が緩んだ気がするがいまだに銃は突きつけられたままだ。口下手な自分がこの状況をどう打破しようか、と考えているとその沈黙をどう受け取ったか男の一人が

「この姿のうちに片付けた方が良い、変身されると面倒だ。それにさっきのやつが仲間を連れてくるかもしれねえ」

などと言い出した。この流れはまずいと思い反論しようとしたが、隊長らしき男が

「いや、生きたまま避難場所まで連行しよう」

と言い出した、当然仲間に反論を受けたが、意見を変えるつもりはないようだった。その様子を見ながら俺は何ものかがかなりの速度で近づいているのが分かった。この速度から判断すると人間ではなさそうだ、言い合っている男達を見ても気づいた様子は無い。 このまま連行されて事情を分かって貰えればいいが、誤解されてそのまま処刑という可能性もある。この傷ではあまり遠くには逃げられないだろうし、イチかバチかこれにかけてみることにした。

こいつらの一人が、いつまでも言い合っているのを見かねたのか声をかけようとした瞬間、一気に背筋が凍るようなものが目に映った。

巨大なオルフェノクがいきなり現れ、木々をなぎ倒しながらこちらに向かってきていた。

さっきまで言い合っていたやつらはとっさの事態に反応できずに強靭な四肢に跳ね飛ばされていき、消耗しきっていた俺もかわせずに跳ね飛ばされ近くの木にぶつかって止まる。嫌な一日だと思っていると、叫び声や銃声が聞こえてきた。どうやら動かないものより動くものの方が興味が引いたらしい。

なんとかここから逃げださなければと、目立たないように這いずりながら移動しているが俺は急に動くのをやめた。なぜなら"そいつ"が後ろにいるのが分かったからだ。

「中の上ですね、ここまでてこずらされたのは久しぶりです。何か言い残すことはありますか?」

そいつがそう言ったので俺はこう言った。

「やるんなら、さっとやってください」

そいつが右腕を振り上げるのが見えた。今日二度目の覚悟を決めて目を閉じた。

そこで俺の意識は途絶えた。




パラダイスロストの少し前の話です。
ファイズ、カイザ、デルタは残された人類の希望で、かなり有名です。
ベルトやオルフェノクは出ますが、555の人物は出ないので悪しからず。
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