ULTRA XROSS DREAM セブンガー&グリージョ feat.カミーラ   作:シャイマスΩ

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初投稿です。よろしくお願いします!!


第1話

第1話『飛べ!僕らのセブンガー‼︎』

 

 

 --1--

 

 

 我が名はラティノ。

 

 豪傑超人という二つ名を持ち、いずれはこの宇宙を支配する者。

 

 ここはかつて、『ウルトラマン』と呼ばれる者が来訪し、救ったとされる青き惑星、地球。

 

 きっと俺が動けば、またウルトラマンはこの地球に現れるだろう。

 

 しかし俺にそんな事は関係ない。

 

 邪魔をしようものなら、たとえ何者であろうと叩き潰す。

 

 それが俺の持論。

 

 豪傑超人の名は、決して伊達ではない。

 

 

「……ほう、俺の力に反応して現れたか?」

 

 

 背後から足音が聞こえ、俺はゆっくりと振り返った。

 

 そこには俺よりも遥かに大きい体格をした三体の怪獣がおり、威嚇する様な声を上げていた。

 

 

【古代怪獣 ゴメス】

 

 

 獰猛な肉食怪獣で、前足にあたる部分に付いている鋭い爪が特徴的。

 

 

【冷凍怪獣 ペギラ】

 

 

 南極と呼ばれる場所に住む怪獣で、口から吐く冷凍光線が特徴的。

 

 

【古代怪鳥 ラルゲユウス】

 

 

 巨大な翼を持つ怪鳥で、その翼を羽ばたかせて放つ突風が特徴的。

 

 

 俺を危険視して、住処を飛び出しここに来たという訳か。

 

 だが身の程という物が分かっていない様だな。

 

 お前達如きで、俺を倒せる筈がないであろう。

 

 豪傑超人である、この俺をな。

 

 

「このまま殺しても良いが、折角会えたのだ。コイツらを利用して挨拶をしてやるとしよう」

 

 

 俺は三体に向けて手を翳した。

 

 翳した手から赤い光が放たれ、三体の怪獣の体を覆い始める。

 

 やがて光は止み、怪獣達の瞳は赤い色に染め上がった。

 

 これでコイツらは俺の下僕となった。

 

 残念だったな。

 

 俺を殺す事が出来なくて。

 

 

「さあ行け、怪獣達よ! お前達の力を、地球に生きる人間共に教えてやるのだ!!」

 

 

 俺は振り返り、その先に見えていた街を指さした。

 

 俺の指示に従ってゴメスが歩き始め、ペギラとラルゲユウスは翼を広げて大空へと舞い上がった。

 

 さあて、まずは手並みを拝見させて貰おうか。

 

 この惑星に生きる者達が、どれ程の力を持っているのかを。

 

 

 --2--

 

 

 怪獣による災害から人類を守る為に設立された対怪獣ロボット部隊『ストレイジ』

 

 私、ナカシマ・ヨウコはそこに所属する隊員であり、ストレイジが所有する対怪獣専用ロボット『特空機』を操縦するパイロットである。

 

 数百を超えるスタッフが働いているが、主なメンバーは装備及び研究開発を担当しているオオタ・ユカ、特空機の整備班のリーダーを務めているイナバ・コジローであろう。

 

 昔はもう少し人がいたのだが、『デストルドス』という怪獣との戦いの後に組織を離れ、今のこの体制に至っている。

 

 しかし悲しんでいる場合ではない。

 

 怪獣災害は今でも続いている。

 

 私の仕事は特空機を用いて、その災害から人々を守り抜く事。

 

 恐れる事は何もない。

 

 私には特空機第一号であり、頼れる相棒である『セブンガー』がいるのだから。

 

 

「ヨウコ! 巨大なエネルギー反応がこの街に向かって来てる! しかも三体、映像出すよ!!」

 

 

 作戦室にいたユカの言葉を聞き、私は顔をキリッとさせた。

 

 怪獣が三体か。

 

 未経験の事態ではないが、私の中では結構厳しい方だと言える。

 

 後はその怪獣達が、それぞれどんな特性を持っているかが重要であるが。

 

 眼前のスクリーンに映像が出され、私はその中に映っていた怪獣達をそれぞれ視線に捉えた。

 

 

「ゴメスにペギラ……これはまた厄介な相手ね。あの鳥みたいな怪獣は?」

 

 

「あれは古代怪鳥ラルゲユウス! まさか生きてる内に拝めるなんて……すっげええ! 解剖してええ!!」

 

 

 私は燥ぐユカを他所に、ジッと映像を見つめていた。

 

 地上タイプが一体に、空中タイプが二体。

 

 セブンガーを使うとなると、非常に不利な戦いになってしまう。

 

 どうしたものだろう?

 

 特空機はセブンガーの他に後二機あるので、そのどちらかを使うのが賢明であろうか?

 

 

「ヨウコ、セブンガーの整備はバッチリだ! いつでも出せるぞ!!」

 

 

 映像の端に別の映像が出現し、そこに映っていたバコさんが自信満々な表情で私にそう言ってきた。

 

 私は黙って首を縦に振った後、キャップ帽を被って作戦室を後にする。

 

 そして特空機がある格納庫へと移り、白いメットを頭に被り、黒いチョッキを隊服の上から身に付ける。

 

 

「たった今ユカから連絡が入った。対怪獣用の装備をすぐに作るとの事らしい。ヨウコ、気をつけていけよ!」

 

 

「分かってますよバコさん! この地球は私と特空機、いや……ストレイジが守り抜きます!!」

 

 

 私は横に現れたバコさんの方を向いて笑顔を浮かべ、顔を正面に向けると同時にまたキリッとさせてセブンガーへと乗り込んだ。

 

 エネルギー充電率百パーセント。

 

 システム異常なし。

 

 流石はバコさん率いる整備班。

 

 その作業に無駄も、抜かりも全くない。

 

 

「セブンガー、発進します!!」

 

 

 真上にあるハッチがゆっくりと開き、私は右手に持ったレバーを力強く押し込んだ。

 

 セブンガーの丸く黄色い瞳が点灯し、背中に付いているブースターが点火してそのボディが宙を舞う。

 

 セブンガーはハッチを抜けて外へと移り、私はレバーを操作してセブンガーを市街地へと向かわせた。

 

 

 --3--

 

 

 指定されていたポイントに辿り着き、セブンガーはゆっくりと地上に降り立った。

 

 三体の怪獣達はセブンガーが眼前に現れたのを見て、進行をやめて強く睨みつける。

 

 私は恐れなかった。

 

 今まで沢山の怪獣達と戦ってきた。

 

 今日だってその一つに過ぎない。

 

 私は必ず勝つ。

 

 セブンガーと共に。

 

 

「セブンガー、これより三体の怪獣に対して、捕獲行動を行います!!」

 

 

 コールをかけると共に、私はレバーをグッと押し込んだ。

 

 セブンガーは三体めがけて駆け出し、ペギラとラルゲユウスが避ける様に左右へと散る。

 

 ゴメスは逃げずに真正面からセブンガーへ駆け出し、互いの体は激しくぶつかり合って小さな砂煙が足下に巻き起こった。

 

 セブンガーは両拳をゴメスの顔面に交互に打ち込み、ゴメスは怯まずに爪を振り下ろしたがセブンガーは左腕でそれを受け止めた。

 

 セブンガーはそのまま右拳をゴメスの腹部に打ち込み、ゴメスは後ろに吹き飛んで地面に体を叩きつけた。

 

 まだ油断してはいけない。

 

 ペギラとラルゲユウスが、挟み込む形でセブンガーの方へと飛んで来ているから。

 

 

 私はレバーを引き、背中のブースターが点火してセブンガーの体は大きく後ろへと退がった。

 

 ペギラとラルゲユウスはブレーキが間に合わずに頭をぶつけ合い、両方とも落下して地面に体を付ける。

 

 どんなもんだい。

 

 これがセブンガーの力である。

 

 

「ヨウコ、新武器が完成したよ! 今からそっちに送るから、それで一気にやっつけちゃって!!」

 

 

「早っ!? でもありがとうユカ、有難く使わせて貰うわ!!」

 

 

 私は通信モニターに映っていたユカに自信満々な表情を浮かべ、直後に真上に何かが落ちてくるのを察知してセブンガーの右手にキャッチさせた。

 

 これはどうやらバズーカ砲みたいである。

 

 きっと仕込んである物が、三体の怪獣に有効なのであろう。

 

 よし、ではこれで一気に勝負を着けてやる。

 

 この街にも、被害を出す訳にはいかないしな。

 

 

 立ち上がったペギラが白い光線を口から吐き出し、セブンガーはブースターを点火させると空に舞い上がってこれをかわした。

 

 それを追う様にラルゲユウスが飛翔し、セブンガーの前に立ち塞がったが私は右のレバーを動かし、セブンガーはバズーカの砲身をラルゲユウスの頭に打ちつけて地面に叩き落とした。

 

 そしてそのままゴメスの背後に着地し、ゴメスは素早く振り返ったがセブンガーはそれより先にバズーカ砲をゴメスに向けていた。

 

 

「これでも喰らいなさい! シトロネラアシッド……ランチャー!!」

 

 

 私は叫ぶと共にレバーを動かし、セブンガーはバズーカ砲の引鉄を弾いて砲口から白い液体の様な物が発射された。

 

 液体はゴメスの顔面にかかり、悶える様な声を上げるとそのまま地面に倒れ込んでジタバタと暴れ回った。

 

 凄い。これがこのバズーカ砲の力。

 

 科学は専門外なので何事かはさっぱりだが、余程強力な物質が使われているのだろう。

 

 

「これで後はペギラだけ。コイツには、とっておきをお見舞いしてやるわ!!」

 

 

 私はレバーを動かし、セブンガーは右手に持っていたバズーカ砲を捨てて構えを取った。

 

 ペギラはセブンガーが何をしようとしているのか分からず、棒立ちの状態となっている。

 

 だがその状態は、私にとって好都合であった。

 

 

「硬芯鉄拳弾……発射!!」

 

 

 セブンガーは右腕を前に出し、直後にそれがロケットパンチの如く切り離されてペギラへと飛んで行った。

 

 セブンガーから離れた右腕はペギラの腹部に命中して爆発を起こし、ペギラは少し後ろに飛んだ後に地面に倒れ込んだ。

 

 

「ゴメス、ペギラ、ラルゲユウス、共に沈黙。作戦完了」

 

 

 私は無線を使ってストレイジの面々に報告を行い、皆それを聞いて歓喜の声を上げた。

 

 私は一息吐いた後、顔の力を緩めて笑顔を溢した。

 

 ストレイジは、セブンガーは今日もまた、大切な命を守り抜く事が出来たのだ。

 

 

 --4--

 

 

 なるほど、地球の者達も中々やる様だな。

 

 あんな玩具如きで、三体の怪獣を沈めてしまうとは。

 

 だが俺の敵ではない。

 

 いや、俺が出るまでもないかもしれないな。

 

 とりあえず暫くは怪獣達を使って、その力量を測るとしよう。

 

 もしかしたら、あれ以外にも玩具はあるのかもしれないしな。

 

 

「さあて、他の奴らは順調に進んでいるかな?ネメシスはともかく、バキリアは調子に乗る癖があるからな。うっかりして、やられる可能性もなくはない。まあ、俺やバキリアより戦闘力が劣るネメシスも、安心ではないが」

 

 

 俺は振り返り、眼前に黒色のゲートを出現させるとその中に入って姿を消した。

 

 地球人共よ、本当の戦いはここからだ。




次回『アサヒとピリカ』

ご期待ください!!

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