機甲少女の想いは一途   作:hekusokazura

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1-4. 祭りの後
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 必要最低限の照明しかない薄暗い地下壕の中。地下水が染み出る壁に天井、溝鼠が這いまわる汚物塗れの床、密閉された空間に充満するあらゆるものが腐った臭い。

 そんな地下壕の闇の中に浮かぶのは、四角に縁どられたモニターの映像。モニターが置かれたテーブルの前の椅子には一人の女性。モニターの中の映像にも、一人の女性。

 モニターの中の女性は硬い声で淡々と言う。

 

『ゼロアワーは二二〇〇時とします。その15分前に館内セキュリティを全てオフにするので、あなたたちは西5番搬入路より進入した後、待機していた先導役に従ってそこでそれぞれ、一つ、シグマユニット第1実験棟、一つ、プリブノーボックス第9使徒隔離棟、一つ、エヴァンゲリオン初号機専用ケージ、一つ、エヴァンゲリオン弐号機封印柩。以上4つの目標物に向かってください。我々はゼロアワーと共にネルフ総司令官碇ゲンドウ、副司令官冬月コウゾウを拘束します』

 

 モニターの前の女性は厳しい声で言う。

「あの碇ゲンドウと冬月コウゾウの同時拘束。そんなことが現実に可能なのかしら」

 

『当日の実験の内容からみて、2人は必ず第1実験棟モニター室に姿を現します。当日の実験は私の責任下で行われますので、実験棟内の人員配置も私の意向が反映されます』

「なるほどね。あなたが立てた作戦計画案。悪くないけれど、でも、私たちはこの作戦を実行するに躊躇せざるを得ない、大きな懸念材料を抱えている」

『それは何かしら? 葛城大佐』

「赤木リツコ。私たちはあなたを信用していいものかどうか、ということよ」

 

 モニターの中の女性、赤木リツコは溜息を吐く。

『確かに私はリョウちゃんの誘いを蹴って、ネルフに残った身よ。今さらの宗旨替えし、疑われても当然ね』

「本作戦は元国連軍も加わる大規模な軍事行動よ。一人の裏切り者の存在で人類に残された最後の抗体を失う訳にはいかない」

『私のことを信用する必要はないわ。でも彼のことならば、きっとあなたは信用することができるはず』

「彼?」

『紹介するわ。この計画案を一緒に作成してくれた人よ』

 モニターの中に、1人の男性が姿を現した。

『どうもこんにちは。いや、そっちはこんばんわ、かな?』

 モニターの前の女性、葛城ミサトは、見知らぬ男性の登場に一瞬きょとんとした顔をする。

 しかし、男性の顔をよくよく観察してみて、その顔に浮かぶ面影を感じ取り。

「あなた、もしかして…」

『あっ、分かりました? 初めまして、葛城さん。じゃなかった、大佐』

「え、ええ。初めまして」

『ちなみに彼は第9使徒隔離棟への先導役でもあるわ。つまり、当日は葛城大佐。あなたをアスカのもとまで道案内してくれるのよ』

「そうなの…」

『特に彼は保安課勤めだから武器の扱いにも慣れてるわ。現場では心強い味方になってくれるはずよ』

 男性は苦笑いしながら頭を掻く。

『いやいや。実戦経験はありませんから、あまり期待しないで下さいね』

「あなた…」

 モニターの男性の顔を見つめるミサトの口から、少しだけ厳しい声が飛ぶ。

『はい?』

「あなたの家族は…、このことを知ってるの…?」

 ミサトの問いに、男性は頭を掻いていた腕を下ろすと、背筋をぴんと伸ばし、砕けていた顔を引き締めた。

『いえ、伝えていません。そもそも、家族とはもうずっと会えてませんからね』

「そう…。そうだったわね…」

 神妙な面持ちになってしまったミサトに、男性は再び砕けた表情を浮かべる。

『家族は元気にしてますか?』

 その問いに、ミサトは微笑みながら答えた。

「ええ。難民キャンプ住まいだけど。逞しくやってるわ」

『そうか。そりゃ良かった。作戦が成功して、無事に帰ることができたら、家族に会えますね』

「ええ、そうね」

 

 

 

 

 * * * * *

 

 

 

 

 けたたましい発砲音が鳴り響く廊下を、数人の集団が走っている。

 集団の後方には重機関銃で武装した屋内型多脚式歩行戦車。

 その重機関銃が火を吹き、集団の足もとの床に大量の土煙を立ち昇らせる。

 対戦車用携帯型ロケットランチャーを抱えた一人が振り返り、多脚式歩行戦車に向けて構える。彼が床に膝を折った瞬間、彼の体は無数の銃弾によって引き裂かれた。

「ちっ!」

 葛城ミサトはすぐ側で爆ぜた味方の血を全身に浴びながらも自ら飛び出ると、もはや人間の形を留めていないものが転がっている床の上のロケットランチャーを毟り取り、歩行戦車に向けて構えた。狙いもそこそこに引き金を引くと、轟音と共にロケットランチャーから成形炸薬弾が飛び出す。たちまち、歩行戦車を火だるまとなった。

 

「無茶をしないで下さい、大佐」

 部下の一人が床に膝を付き、肩で息をしているミサトに手を差し伸べる。しかしミサトは差し伸べられた手を握ることなく立ち上がり、代わりに肩に抱えていたロケットランチャーを部下に投げ渡しながら言った。

「私の代わりなんていくらでもいるわ。でもその子の代わりはいない」

 ミサトの視線が、集団の中央にいる2人。2人が抱える担架の上に寝かされた人物へと向けられる。

「エヴァを動かせる私たちのパイロットは今、その子しか居ないのよ。第4班は隊の大半を犠牲にして弐号機を確保したわ。私たちはたとえ全滅したとしても彼女を、式波アスカ・ラングレーを地上へと連れ出さなければならない」

 

 担架の上の人物。濡れた緋色の髪を、乏しい廊下の照明で艶やかに照らした少女。長期に渡って彼女を閉じ込めていた封印柩から出されたばかりの彼女の肉体はまだ昏睡したままであり、彼女の口に当てられた酸素吸入器のボンベを抱えた看護資格を持つ女性隊員が、常に少女のバイタルを確認している。

 

 担架の上の少女を見つめる部下は、ごくりと生唾を飲み込んだ。

「搬送中に覚醒しなければよいのですが…」

 その部下の発言に、ミサトは小さく頷いて同意した。

「第9の使徒による侵食の影響は未だ不明。精神汚染の可能性も否定し切れない。目覚めた瞬間、自我崩壊なんてことも十分考えられるわ。でも…」

 不安を色濃く浮かべる部下の肩を、ポンと叩く。

「先ほどの爆発。予定より随分早いけれど、あれは元国連軍への合図よ。もう間もなく、彼らによるネルフ本部への総攻撃が始まるわ。とりあえず、今はさっさと彼女を連れ出して、上で待機している隔離対策班に引き渡しましょう。彼女が抱えるリスクについてあれこれ考えるのはそれからよ」

「はい」

 

「大佐。こっちです」

 廊下の分岐で先導役の男性が右の廊下へと進む。

 ミサトは足を止め、先導役が行く方向とは反対の、左側の廊下の奥を見つめる。

「待って。脱出口の東12番搬入路はこっちの方が近いんじゃないの?」

「ええ。そっちはL結界密度の高さが基準値を大幅に超えていて、防護服なしではとても通れたものじゃないんです」

「そう。仕方ないわね」

 ミサトは肩を竦め、すでに走り始めている先導役の背中を追い掛けた。

 

 

 次々と現れる分岐を、先導役の男の案内に従って走り続ける。あれほどしつこかった敵の歩行型戦車の追撃は途絶えた。他の部隊は敵の自律型警備網の妨害に遭い、多大な犠牲が出ているという報告が入ってる。ミサト隷下の部隊も損耗は避けられず、すでに半数が犠牲となっているが、重武装の歩行型戦車の追撃を受けた事を考えれば、むしろ損害は軽微だ。

 そして今、自分たちが走っている場所。次々と現れる分岐。迷いなく道順を選択していく先導役。

 

 この場所で戦術作戦課のトップとして勤務していた当時でさえ、その複雑な内部構造を把握し切ることはできなかった。あれから長い年月が経ち記憶も風化し、おまけに直下で起きた2度の地殻変動であちこちが破壊され、あちこちを補修されていて、ミサトが居た頃に比べれてその内部は様変わりしていた。

 もはや、我々はこの場所の住人ではない。目的に辿り着くまでの安全な道順など知らないから、ならば今もこの場所を住処としている先導役の案内に従うしかない。

 

 ひたすら先導役の背中を追いかけた。すでに、ミサトの頭の中のナビゲーションシステムは機能停止している。先導役に案内されるままに、走っている。もはや、自分たちが走っている場所が何処なのかも分からない。

 此処は一体何処だ。

 

 この廊下は、この階段は、一体何処に繋がっている。

 

 我々は、一体何処に向かわされているのだろう。

 

 我々は、本当に東12番搬入路に、向かっているのだろうか。

 

 

 ミサトの心の中で、疑念が産声を上げ、形を成し始めた時。

 

 腰にぶら下げていた小型通信端末機から呼び出し音が鳴った。ミサトは走りながら、通信端末機を手に取り、顔に近付ける。

「チームアルファ」

『こちらチームベータ01。この通信を聴いているのはあなただけですか?』

 押し殺した声で訊ねてくる通信相手。ミサトは部下たちに対して止まれの合図を出す。全員が足を止め、肩で息をしながら彼らの指揮官を見つめた。

「2分休憩」

 部下たちにそう告げたミサトは彼らに背を向け、数歩ほど離れて、小声で通信相手との会話を再開する。

「チームベータ。状況は」

『チームベータは対象の確保に失敗。俺を除いて全滅です』

「全滅!? 」

 咄嗟に大声を出してしまい、部下たちの視線を背中に感じたミサトは慌てて声を押し殺す。

「リツ…、協力者の安否は?」

『分かりません。首尾よく脱出したと願うばかりです。それよりもコマンダー』

「なに?」

『対象の会話を傍受しました』

 通信相手の声が、一段と低くなった。

 

『気をつけて下さい。裏切者がいる』

 

「うらぎりもの…」

 まるでその6文字を生まれて初めて耳にしたでも言いたげな声で復唱するミサト。

 

『はい。奴はあなたの身柄を敵に差し出すつもりです』

 

 

 ミサトは顔に当てていた通信端末機を下ろす。

 右手をベルトのホルスターに差している拳銃に伸ばし、そっと抜いた。

 右手で銃把を握り、音を立てないようにそっとスライダーを引き、左手で銃床を支える。

 頭の中に、自分の背後にいる部下たちの、最後に見た立ち位置を思い描く。

 

 奴は。

 

 そう、奴は。 

 

 奴は、床に下ろされた担架の側に居た。

 

 

 親指で安全装置を外し、人差し指を引き金に掛け、振り返る。

 

 

 立て続けに3発の発砲音。

 

 それらは、ミサトが構えた拳銃が轟かせたものではなかった。

 

「動くな!」

 

 3発の発砲音。そしてドサ、ドサ、ドサと、3つの床に何かが倒れる音。それに続く、怒鳴り声。

 

 ミサトが振り返った時、担架の運び手だった2人の部下が側頭部を撃ち抜かれ、酸素ボンベを抱えていた女性隊員は胸を撃ち抜かれて床に倒れていた。

 

 

 担架の側に立ち、拳銃を握り締めている男。

 先導役の男は、硝煙が立ち昇る拳銃の銃口を、担架の上で眠っている少女の額に向けている。

 

「動けば彼女を撃ちます」

 

 ミサトは構えた拳銃を男に向けている。

「葛城大佐。銃を下ろしてください」

 瞬時に3人の仲間を屠った男は、落ち着き払った声でミサトに警告する。対峙するミサトは未だに男の裏切りが信じられないと、見開いた目で男を見つめている。

「なぜ…。どうしてあなたが…」

 当然の疑問を口にするミサトに対し、男は質問の意味が分からないとばかりに首を傾げた。

「なぜ? あなた方こそ、一体何をしてるんです?」

「何を…って」

 今度はミサトが質問の意味が分からないとばかりに声を詰まらせる番だった。

「ニア・サードインパクトにサードインパクト。2つの地獄の釜が開き、世界の人口は最盛期の10分の1にも満たないというのに。あなた方は今日のこの戦いにおいて、さらに大きな地獄の釜を開けようとしている。残りの10分の1同士が争い、殺し合うという悲惨極まりない地獄の釜を。バカみたいだと思いませんか?」

 この戦いの正当性を問われたミサトは相手を睨み付けながら反論する。

「それでもネルフとゼーレの計画を阻止しなければ、残り10分の1全てが地上から消滅し、この世界は破滅してしまうのよ。私はゼロかプラスか、どちらかを選べと言われたら、たとえそれがどんなに血塗られたものであったとしても、迷わずプラスを選ぶわ」

 男はミサトの主張に対し、冷笑で応じた。

「あなた方が組織を立ち上げるうえで広く流布させたその風聞は欺瞞に満ちています。俺たちは消滅する訳じゃない。浄化された新しい世界で生きていける、新しい生命体に生まれ変わるだけだ」

「たとえ新しい生命体とやらに生まれ変わったとしても、それはもはやあなたじゃないわ。それは私たちにとって、消滅、死と同義のはずよ」

「それでもこんな先のない世界で、常に死の恐怖に怯えながら生き続けるよりはずっといい。汚染された水を啜り、腐った肉を食らい、溝鼠に指を齧られ、夜露に体を凍らせ、目覚める度に隣で誰かが死んでいる。こんな地獄のような世界。俺は、自分の家族に。息子にこれ以上の苦しみを味わわせたくないだけだ」

 ミサトは男に拳銃を向けたまま、首を横に振る。

「自分の子供の幸せのために、その死を願うの…? そんなの間違ってる…」

 男もまた、担架の上の少女に拳銃を向けたまま、首を横に振る。

 

「葛城大佐。あなたに子供はいますか?」

 

 男の問いに対し、ミサトはほんの僅かばかりの躊躇いを挟んで答えた。

 

「…居ないわ」

 

 男は再び冷笑する。

 

「だったらあなたに俺の気持ちは分かるまい…」

 

 

 先導役の男は床に跪くと担架に乗った少女の額に銃口を押し付けつつ、声を張り上げた。

「さあ、武器を捨てなさい。お前たちも!」

 

 ミサトは歯噛みするが、先ほど自分が部下に対して言った言葉は今も有効だ。この場において、何よりも優先するべきはエヴァパイロットの生命。

 ミサトは先導役の男を狙っていた拳銃をゆっくりと下げた。そして、男の足もとに向けて、拳銃を投げる。

「大佐…!」

 生き残った3人の部下が、上官の行動に目を丸くする。

「従って…」

「ですが…!」

「命令よ…!」

 上官の命令に、3人は手にしていた銃器を捨てざるを得ない。ガン、ガン、ガン、と3つの鉄と合成樹脂の塊が床に落ちる音が鳴り響く。

 全員が武装解除に応じたことを確認した男は、拳銃の狙う先をミサトらに変更しつつ立ち上がる。

「両手を頭の後ろに。その場に腹這いになるんだ」

 ミサトも、その部下の3人も、男の指示されるままに、その場に跪き、床へと伏せる。 

 

 ミサトが目の前にある汚れた床を睨み付けながら、この事態を打開するための策を懸命に頭の中で巡らせていた時。

 

 3つの乾いた銃声が立て続けに鳴り響いた。

 ミサトは床から顔を浮かせ、隣に視線を投げる。そこでは、床に腹ばいになっている部下の一人が、後頭部から口にかけてまるで花びらのようにぱっくりと大きな穴を開け、床に大量の血を広げながら絶命していた。

 銃声は全部で3発。おそらく残りの2人も。

 

「あなた…! なんてこと…!」

 ミサトの悲鳴にも似た叫びに対し、男は涼やかな声で言った。

「大佐。あなたの所為です。あなたがこんな戦いを望まなければ、彼らは死なずに済んだ」

 男の声が移動している。

「俺も、この手で人を殺めずに済んだ」

 いつの間にか、男はミサトの頭部のすぐ側に立っていた。男はミサトの側で跪き、拳銃の銃口をミサトの頭頂部へと突き付ける。顔面を床に押し付けられたミサトは、床の上に散らばるコンクリート片の砂を噛み締めた。

「大佐。あなたの命までは奪いません。あなたの身柄はネルフに引き渡すことになっていますから。幽閉された先で、あなたの父の罪に対する贖罪と、あなたの夫の復讐のために。そんな己の欲望を満たすために大勢を死地に追いやったあなたの所業を、存分に悔いることです」

 ミサトは喉の奥で唸りながら男の顔を睨み付けようとするが、顔面を床に押し付けられたままなので、視界には男の黒い革靴しか入らない。噛み締めた唇から、血が滴った。

 ミサトの歯軋りの音が、男の耳にまで届く。一向に闘志の衰えないミサトの様子を受けて。

「ふむ。足くらいは撃っておいた方がいいか」

 男は腰を浮かせると、床に腹這いになっているミサトから少し離れ、拳銃の狙う先をミサトの足の方へと向ける。

 

 頭頂部に突き付けられていた拳銃の感触が消え、ミサトは少しだけ顔を上げた。

 立ち上がった男が、自分の足に向けて拳銃の狙いを定めている。

 ミサトは呻くように呟いた。

「ダメよ…」

 

 男はゆっくりと首を横に振る。

 

「あなたは油断ならない人です」

 

 ミサトは必死に首を横に振る。

 

「やめて…。やめなさい…!」

 

「多少痛むでしょうが、我慢して下さい」

 

「やめて!」

 

「往生際が悪いですよ。大佐」

 

「ダメよ! あなたはそんな事しちゃだめ!」

 

「何をそんな…」

 ミサトの足に拳銃の狙いを定めていた男。視線を、足もとにあるミサトの頭へと移す。床から顔を浮かせ、必死に訴え続けているミサト。

 

 そのミサトの目は、男を見ていない。

 

 男の背後を見ている。

 

 男は振り返った。

 

 

「ダメよ! アスカ!」

 

 

 振り返った瞬間、3発の銃声と共に、男の胸に3つの穴が開いた。

 男は貫かれた胸と背中から鮮血を迸らせ、肺から喉を通って逆流した血を口から盛大に噴き出しながら、大きな音を立てて床に倒れ込む。

 

 

 担架から上半身を起こした少女。

 毛布がはだけ、その下の裸身を外に晒しながら、両手に握って構えているのは、ミサトが投棄した拳銃。銃口から立ち昇る硝煙。その硝煙の隙間から覗く、少女の見開かれた蒼い双眸。

 その見開かれた目が、ゆっくりと閉じられていく。ピンと伸ばされていた、拳銃を構えた腕が、少しずつ下がっていく。

 上半身が大きく右へと揺れ。

 

「アスカ!」

 

 ミサトは男の死体を踏み越えて担架の側まで駆け寄り、床へと倒れていく少女の体を抱き留めた。

 

 

 

 

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