ハリー・ポッターと竜魂の学徒   作:ホグワーツの点字聖書

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 英国魔法省の行政的中枢たる地下一階、その片隅で事件は起きていた。

 

「アンブリッジ補佐官。君にそのような指示は下されていないし、そのような権限があるとも私は考えていないが」

「あら、そうですの? それは少々……見解の相違があるようですわね」

 

 相談役の席に座り静かに睨むのはルシウス。その前に立たされながら、余裕の表情を浮かべるのはアンブリッジ。この両者の衝突は、新設の部署である教育文化局を激震させた。

 ルシウスの協力者であり、国際魔法協力部長として来る三大魔法学校対抗試合のために連携を取っているコーバン・ヤックスリーにとってはこの騒動は他人事ではない。表も裏もルシウスとは仕事で深く繋がる仲だ。

 しかし、今のところコーバンに割って入る余地はなさそうだった。

 ルシウスは激怒している。その冷たい怒りは過去に類を見ない。かつての戦争以前からの付き合いであるコーバンですら、彼がここまで怒りを顕にするのを目撃したのは久しぶりだった。

 

「君個人が特定の派閥と親交を深めることに関しては私の知るところではない。しかし、君がそれを教育文化局の成果だと言うのならば、むしろ我々は君が損失を発生させたことを嘆くことになるだろう」

「とんでもございませんわ。ただ、お友達の皆さんから寄付の申し出があったとお伝えしただけ。派閥なんて古くさい考え方、私にはわかりませんもの」

「では、偶然の一致だと? 学生のような言い訳が通じると思っているのかね? 君がホグワーツを卒業してからこの魔法省で過ごした短くない年月は君にその程度の理性も授けなかったと?」

 

 ルシウスのよく整えられた爪が黒檀のデスクを小刻みに叩いた。

 その指先が示しているのはグリンゴッツの焼印が捺された羊皮紙たちだ。教育文化局への献金とはっきり銘打たれたそれは、いずれも特定の派閥に属する家から捻出されていた。

 名前もなかったような新興の派閥。近年になって彼らはザビニ派と呼ばれつつある。

 彼らはいずれも新興であったり、傍流であったりと個々の力で劣る。政治的にはいないも同然とされてきたような連中だ。

 魔法省とウィゼンガモットを牛耳る旧家、そのカウンターパートとして身分を問わず能力で個人を登用するホグワーツ。そのどちらにも属せない、歴史も実力も有さないような第三派。

 それら第三派をまとめあげようとした者が過去にいなかったわけではない。

 現状の旧家だけで動いている社会に割り込む(たがね)として、藁を束ね縄を糾おうとした者は過去にも存在した。しかし、今もなお魔法省のポストは旧家で埋まっている。

 旧家による秩序、それへの攻撃を防いできたのは、他ならぬマルフォイ家だ。

 

「言い訳だなんて、私怖くて震えてしまいます。そんな恐ろしいことを仰らないでください、だって私何も悪いことはしていないでしょう?」

 

 ピンクに彩られた蛙が言葉とは裏腹に脂ぎった笑みを浮かべる。

 彼女はルシウス・マルフォイに喧嘩を売った。マルフォイ家の当主に対して、「私は魔法界の第三派に影響力を持っています」と宣言したのだ。

 大臣室付教育文化局の筆頭顧問たる相談役ルシウスと、上位組織である大臣室から出向してきた上級補佐官の対立。にわかに生じた内乱の気配に、官僚たちは怯えの色を隠しきれていない。

 

「君には色々と聞かなければならないことがあるようだ、アンブリッジ補佐官。特に、ザビニ財団との関係に注目しているのは私だけではない」

 

 ザビニ財団。

 ここ数週間になってにわかに注目を浴びた財団だ。ロザリア・ザビニはこれまでその美貌にまつわる噂で紳士たちのサロンを賑わせるだけだった。無害と思われていたがゆえに、亡きディペット前校長の遺産も彼女の財団に託されたのだ。

 事実、ロザリアは無害だった。あれほど無欲な女はコーバンも見たことがない。舌を奪われ言葉を失っているのが残念に思えるほどだ。

 しかし、そこに毒虫が這い寄った。おぞましい、欲にまみれた虫が。

 

「関係というほどのことかしら? ロザリアとは個人的にお茶を嗜む関係ですわ」

「そうだろうか。魔法法執行部のスクリムジョールはそうは考えていないようだがね」

 

 アンブリッジの暗躍に危機感を覚えたルシウスは、スクリムジョールに捜査を依頼した。

 ルシウスが自らの手勢を動かさなかった理由は単純だ。公的に悪事を暴かなければ、公的に裁くことができない。アンブリッジが何を目論んでいるにせよ、まずはそれを明らかにしなくてはならないのだ。

 そして、ここがコーバンの懸念点だった。

 良くも悪くも、ルシウス・マルフォイという男は高潔だ。悪を為すことに躊躇はないが、価値なき悪を為すタイプではない。その一点ではいっそグリフィンドール的とすら言える。

 しかし、本当の俗物というものは彼とは違う。今日の私腹を肥やすために明日の富をもたらす隣人を刺す、この浅慮がルシウスにはわからない。

 コーバンの見立てでは、アンブリッジは真の意味で俗物だった。

 

「アンブリッジ補佐官。君は教育文化局において客分に過ぎない。分を弁えない振る舞いはコーネリウスの耳にも入ることになる」

「そしてあなたもまた顧問に過ぎない。私は構いませんけれど、あまり脅すようなことを仰られるとお友達のみなさんがどう思うかしら」

 

 にたりと笑うアンブリッジの指元で、蛇の意匠をあしらった指輪が妖しく光った。古めかしくも繊細な作りに思わず視線が奪われる。

 妙な自信を抱いている。

 これまでアンブリッジは相応の地位で甘い蜜を啜る小悪党に過ぎなかった。それがやけに出しゃばるようになったのは、コーバンの知る限りごく最近のことと言っていいだろう。

 何が彼女をそうさせるのか。新たな後ろ盾を得たのか、それともマルフォイ家すら覆すような秘策があるのか。

 この疑念がルシウスの決断を先送りにさせている。

 

「……結構、君のご友人とやらと楽しい時間を過ごすといい」

「ええ、そうさせていただきますわ」

 

 退室するアンブリッジの表情に陰りはない。本気で自身の安泰を確信しているようだ。

 その背が教育文化局のオフィスから消え去るのを確認してから、コーバンはようやく自らのデスクで深く息を吐くルシウスに声をかけることができた。

 

「やあ、厄介な女だなあれは」

「……コーバン、来ていたのか」

 

 非難の視線を無視して書類を手渡す。

 迫る三大魔法学校対抗試合の調整資料だ。新任の国際魔法協力部長であるコーバンにとって肝入りの案件であり、それ以上にルシウスがかねてより望んでいた計画の一端でもある。

 すぐさま切り替えて書類を捲っていくルシウスは薄っすらと目の下に隈を作っている。ローブの状態を見るに、ここ数日は帰宅すらしていないようだ。

 

「ルシウス、たまには帰ってゆっくり寝たらどうだ」

「この大詰めで私に席を外せと?」

「せめてクリスマス休暇くらいは取るべきだろう。ドラコも寂しがる。まだ3年生だろう? 可愛い盛りじゃないか」

 

 デスクの写真立てに飾られた写真ではドラコが箒に跨ってはしゃぎ、ナルシッサがそれを心配そうに見守っている。

 いい家族だ。コーバンはマルフォイ家の面々を愛していた。

 だからこそ、この男がこんなところで疲弊して倒れるようなことはあってはならない。ルシウスが進めている計画は魔法界のためのものだ。その魔法界にはルシウス自身も含まれている。

 

「……ボーバトン次第だ。あそこは親ダンブルドアだからな」

「ふーむ、厄介だ」

 

 三大魔法学校対抗試合、長く忘れられていた伝統的な学校間の交流行事を復活させるにあたって、最も難色を示しているのがフランスのボーバトンだった。

 グリンデルバルドとの戦いで最も果敢にレジスタンスを続けていたフランス魔法族は、未だにダンブルドアを英雄視している。

 これがダンブルドアの推進する交流であれば諸手を挙げて賛同しただろう。

 しかし、フランス魔法族にとって英国魔法省とは「ダンブルドアに席を譲られた連中」でしかない。そこに含まれる浅からぬ軽視は、この行事に関する調整にも影響を及ぼしていた。

 

「今ダンブルドアは忙しい。そう説明してもあちらさんははいそうですかと頷いてはくれん。これまた厄介だ」

「思わぬ弊害だな」

 

 つい先日ホグワーツで起きた幼稚な騒動。その裏にザビニ、つまりアンブリッジがいるであろうということはすでにルシウスも把握している。

 彼女の目的は教育文化局にホグワーツの自治権への介入力を持たせることだ。

 校内で生じたトラブルを教員が解決できず、保護者が介入したという事実を作る。これによって教育文化局はホグワーツの人手不足により積極的な介入を行う口実ができた。

 そしてアンブリッジはその予算を用意した。つまり、彼女の息がかかった人間を送り込むための予算を。

 そんなことはさせられない。少なくとも、目前に迫りつつある三大魔法学校対抗試合まではホグワーツの自治は安定していなくてはならない。

 

「ダームストラングが乗り気なのが不幸中の幸いだな」

「違いない。先んじて味方を得られたのはいいことだ。ちょいと頼りないがね」

 

 他の局員に見られないようこっそりと二の腕を指差すと、ルシウスは呆れたように鼻を鳴らした。

 スカンディナビアの凍てつく海を彷徨うダームストラングは、名だたる魔法学校の中でも「闇の魔術を禁じていない」という異質さを持つ。

 そしてそれゆえに、その校長にはかつての同胞である元死喰い人すら潜り込むことができる。

 イゴール・カルカロフ。

 権力と金に弱い臆病者だが、その逃げ足だけは闇の帝王すら認めていた。少なくとも密偵役としては優秀だった男だ。

 ルシウスとコーバンも同じ刺青を入れた仲だが、同胞と呼ぶにはカルカロフは少々頼りない。

 

「何、いよいよの折衝となればダンブルドアが出てくる。そこまでこぎつければ向こうの顔色も変わるさ。そこまでの勝負だ、君のクリスマス休暇くらい勝ち取ってみせるとも」

「そうだといいが」

 

 懸念事項はひとつやふたつではない。

 アルバニアの森で進んでいる()()()()()()()()()はブルストロードの家長と雇われの元作家に任せきりで、立場ある二人は経過観察にも行けない。

 アンブリッジの自信がどこから来るのかは魔法法執行部の手を借りても明らかにならない。

 三大魔法学校対抗試合の調整は進まず、ボーバトンは官僚ではなくダンブルドアを出せとばかり言ってくる。

 それでもコーバンはルシウスに一時の憩いがあるべきだと考えた。

 ルシウスは魔法界の王になる。それならば、彼は人のぬくもりを忘れるべきではない。忘れてしまえば、行き着く先は闇の帝王なのだから。

 

***

 

 黒犬がスコットランドの湿原を駆け抜けた。

 世話を焼いてくれたノクターン横丁の顔役に対して不義理な行いであることは承知している。それでも、シリウスは我慢できなかった。

 たったひとりの形見なのだ。

 親友、それも己の策が裏目に出たせいで命を落とした大切な親友。その忘れ形見が、あろうことか裏切り者に寝首をかかれようとしている。

 黙って見ていられるわけがない。

 

「――なあおい、その気持ちがわからねえわけじゃねえんだぜ俺も。だがよお、もう少し人間様の速度に合わせるって考えは……ねえか、ねえよなあ。……あー、バタービール飲みてえ」

 

 同行者が息を荒げているのを傍目に、シリウスはまとわりつく羽虫と毛並みを汚す泥を振り払った。

 ボージンが寄越したお目付け役のパッチは、シリウスを連れ戻すのではなく、その手助けをするためにやってきたのだという。不審がるシリウスに彼はこう言った。

 

「俺たちも身内を傷つけられてんだ。悪党ってのは身内を大事にするもんなのさ」

 

 そうだろうか。シリウスは訝しんだ。

 シリウスが知る最も邪悪な存在は身内を捨てた。闇に与し、己が命惜しさに友の死を招いた。

 到底理解できない。友を売るその考えも、そんな邪悪で矮小な存在と7年間親友をやってきた自分の鈍感さも。

 

「今夜はここらで休もうや。もう少し行った先に猟師小屋があるだろ」

 

 シリウスとしては少しでも先に進んでおきたかったが、パッチの言葉を無碍にするわけにもいかない。渋々承諾し、シリウスは人の姿に戻った。

 

「あとよお、髭は剃ったほうがいいぜ。このままじゃあの坊主にあったところで、まあいいとこ浮浪者扱いだ」

「……そんなことはない。リリーとジェームズの子だ」

「親がなんぼ賢かろうと、ガキも同じってわけじゃねえだろうよ。親の賢さが受け継がれなかったってのはお前がまさにそうだろ、ヘヘヘ」

 

 遠回しにブラック家のことをからかわれているのは理解しているが、シリウスは言い返さずに歩みを進めた。

 猟師小屋の扉に人払いの魔法をかけながら考える。

 脱獄してジェーンの協力を得た後、杖を回収するために実家に戻ったシリウスはその荒廃を目の当たりにした。老いた屋敷しもべ妖精以外なにひとつ生者の跡がない実家は、愛着などとうに失せたはずのシリウスにも何か感じさせるものがあった。

 復讐するために脱獄した、それは確かだ。

 しかし、その後は? 親友の忘れ形見であるハリー、彼の幸せに自分はどう貢献できる?

 扉を開ける。長らく使われていなかった猟師小屋は蜘蛛の巣と埃に覆われているが、一晩の夜露を凌ぐにはアズカバンよりはるかに快適だ。

 

「思い詰めてるってツラだな」

 

 キルト地のソファに杖を振るって汚れを追いやっていると、パッチに声をかけられた。

 そんな顔をしていただろうか。

 長いこと、怒り以外の感情を捨て去っていた。ピーター・ペティグリューへの復讐心だけが支えだったシリウスにとって、それ以外の感情はすべて戸惑いでしかなかった。

 ただ、ハリーに親友の面影を見て取ったその瞬間だけは、杖がなくとも守護霊を生み出せそうなほどの幸福を感じた。

 彼を守りたい。幸せであってほしい。

 しかし、指名手配中の脱獄囚であるシリウスが彼にできることがどれだけあるだろうか? いっそ復讐を成し遂げた後は彼の傷にならないよう、再びアズカバンに収監されるべきなのではないだろうか?

 

「……彼の幸せについて考えていた」

「幸せ? そりゃあ随分と神秘的なお題目だな」

 

 パッチが暖炉に枝を焚べる。

 蓄えの薪は湿気ていて、火がつくのに幾分時間を要した。火の番をするパッチはシリウスに背を向けている。彼の背負う木製の大盾、その古風な画が不安定な火に煽られてゆらゆらと揺れて見えた。

 

「彼の幸せを考えるのなら、私はアズカバンに戻るべきなのかもしれない」

「なんだそりゃ。俺なら絶対にゴメンだぜ、あんなとこ」

 

 シリウスとて、アズカバンを恋しく思っているわけではない。

 冷たく、心まで灰になるような無機質の島。あの牢獄とその悍ましき看守は人を終わらせることだけを存在意義としている。邪悪な、闇に満ちた島だ。

 隣人たちが正気を失っていく中、復讐心だけをよすがにしてシリウスは生き残った。

 

「あなたには……絶対に幸せでいてほしい存在はいるか」

「さてねえ」

 

 パッチは枝を折りながら曖昧な返事をした。

 

「私にとってはハリーがそうだ。あの子が笑顔であり続けるためになら、命など惜しくはない」

「そりゃご立派で」

「だが……この復讐を終えた後、私にできることがあるのだろうか。……そんなことを考えていた、それだけだ」

 

 ジェーンとの奇妙な共同生活の間は考えずにいられた。彼女の温厚だが口やかましい世話焼き気質は良くも悪くもシリウスの思考を乱してくれたからだ。

 しかし、こうして狩りのために旅立った今、シリウスは否が応でも考えざるをえなかった。

 短期的には、経済面で彼を支援することはできるかもしれない。実家の金庫からいくらかガリオン金貨を引き出してハリーに箒を買い与えてくれるよう、ボージンには頼んである。

 それも長くは続かないだろう。今のシリウスには稼ぎ口がない上、自分で銀行に行くことすら叶わない。

 

「……ボージンの叔父貴は、あれで中々子煩悩でよお」

 

 杖で薪を割って暖炉に放り込みながら、パッチが小さくこぼした。

 

「姐御は人に頼るのがどうにも下手だ。だから叔父貴は親らしいことができるってだけで飛び上がって喜ぶ。ヘッ、ノクターン横丁の顔役が聞いて呆れるぜ」

「……そうか、あの子が」

 

 シリウスは最低限の埃を落としたソファに腰掛けて、しばらく前に顔を合わせたプロメテアを思い浮かべた。

 スリザリン生と聞いてシリウスは警戒していた。自分が学生だったころのスリザリン生はおしなべて闇の陣営に与していたか、もしくはその予備軍だったからだ。

 盲目でありながら友達を庇うようにして立つその小柄な少女に、シリウスはどこか懐かしい面影を感じた。

 

「落ち着いているようでたまにやんちゃをしやがる。頭はいいのにどっかがゆるい。だからノクターン横丁の連中は揃いも揃って姐御のことを自分の娘みたいに思ってやがる」

「あなたも、そうなのか」

「俺が? 冗談きついぜ、あんなのが娘にいたら3日で胃に穴が空いちまう」

 

 せせら笑いの中に悪意はなかった。

 プロメテアはハリーと親しい、そう聞いている。本当にハリーの友人として相応しいのか、シリウスは疑問に思っていた。

 友人の裏切りに苦しめられたのは一度ではない。

 ペティグリューの裏切りによって親友二人を一度に失った、それはシリウスにとって最大の苦痛だった。人生で最も魂が痛んだ瞬間だ。

 しかし、スネイプが闇の陣営に与したことを知ったときのリリー、その寂しそうな、後悔に満ちた表情もまた、シリウスにとっては苦痛に満ちた記憶だった。

 

「彼女はどういう人物なんだ。聞く者によって印象が違いすぎる。ボージン・アンド・バークスの跡取りというだけではないんだろう?」

「おう、俺に姐御の愚痴を吐かせたら一晩じゃ済まねえぜ。まずはあれだな、この大盾の話からだ。あれは確か――」

 

 日が暮れていく。

 長い囚人生活の中で荒んだシリウスの心に、少しずつ他者への興味というものが宿っていった。あるいは、時代の変化への興味が。




《双竜の大盾》
双頭の竜が描かれた木製の大盾
大盾としてはもっとも軽いひとつ

古き墳墓、その副葬品であるそれは墓荒らしの証である
魔法によらない野卑な大盾を細腕で振るい、少女はパッチを救った
以来、パッチは彼女の盾となった

戦技は「シールドバッシュ」
左右どちらに装備していても有効な戦技
ガードしたまま体重をのせて盾をぶつけ
敵を押し出し、またよろめかせる
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