SHINKALION ANOTHER OMNIBUS   作:光レーサー鉄四駆

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執筆時期:60話周辺

シャショットが消える前、EVA.回のようにハヤトがヒカリアン世界に訪れたら・・・
というIF小説
但し中央新幹線開業後で本編よりはるかに未来かつ、どちらかというと「オリジン世界」と言った方が近いかも・・・?

構成は早い段階に終わっていましたが、3Dモデル作成などにかまけていた結果ピクシブ版でも投稿が遅れておりますw

※7月20日、コピペミスを確認したので修正致しました。


乗り入れろ!夢の中央新幹線

男鹿アキタと共に月山シノブの両親が営む海の家にやって来た速杉ハヤト

彼は相棒のシャショットと共にゆいレールの撮影をしに出歩いていた

その時不自然に周囲が一瞬暗転

空を見上げるとそこには巨大な土偶が目に映る。

 

~~~~~~

 

「あれはファーストエネミー!!」

[で、でも沖縄には新幹線がないから出撃できないでありますよ・・・!?]

「うん、とりあえず連絡を」

ハヤトはスマートフォンを取り出すが、電波状況を示すマークのある筈の場所に赤く「圏外」の文字が表示されているのが目に入った

「嘘でしょ・・・

とにかく電波の届く場所に

うわぁ!!」

慌てて歩きだしたハヤトは足を踏み外し何処かに落ちてしまう

顔をあげると、目の前は海だった

そしてさらにその先に、水面から少し浮いたように柱で支えられた巨大な人工島が目に入る

「あ、あれは一体・・・」

[ワタクシのデータにもあのような島は記録されていないのでありまーす。]

その時その人工島に何かが入ってくるのが見えた

「あれは!

東北上越新幹線開業時から東日本を支え一車体として新幹線最長の29年の営業運転行った車両も居るレジェンドにして開拓車200系!!

それも引退まで走っていた塗装と窓回りの違うリニューアル編成だ!!!」

[しかしハヤトくん、200系はもう引退していて、走れる車両は残っていないはず・・・]

「うん、

だいたい沖縄に新幹線の車両基地があること自体変だ

・・・シャショット、おれを向こうに運んでもらったりできる?」

[は、ハヤトくんを運んででありますか!?

この距離はちょっと・・・

半分ぐらいまでならなんとかなると思うのですが・・・]

「分かった!」

[ハヤトくん!!?]

ハヤトはリュックをしっかり持つと走り出した。

 

~~~~~

 

「はぁ、はぁ・・・

こ、ここからなら大丈夫?」

ハヤトはさっきの場所より北側の、より線路が近い場所にたどり着いた

[なんとか届きそうですが・・・

大丈夫ですかハヤトくん?]

「うん、

にしてもなんだか暑すぎるような・・・」

[では・・・

『ウイング・パンタグラファーDX』展開!!]

シャショットが背中から大きな翼を展開すると、ハヤトはリュックの紐を使いそれに自分をくくりつける

「いいよ、シャショット!!」

[了解

発車いたしまーす。]

ふたりはゆっくりと浮き上がり海を越えて向かいの線路へと飛び立った。

 

~~~~~~

 

「っぷは」

[もうしわけありません

あと少しのところで・・・]

「ううん、おれも無理言ってごめんね」

2人は線路に上がろうと上昇したときにバランスを崩して海に落ちてしまっていた。

「こら!君こんなところで何をしている!!?」

「す、すみま・・・

え?えええぇぇぇぇ!!!!?」

上から大人の声が聞こえ、そちらを見たときハヤトは声の主に驚愕する。

「その白いボディ、カプス型のノーズ、そして特徴的な中心に一つのライト

鉄輪式鉄道での日本最高速度そして電車列車方式での世界最高速度443km/hを記録した『300X』ことJR東海955形試験車両!!?」

「く、詳しいな君・・・

とりあえずこれに捕まれ、話は基地で聞こう。」

そう言って300Xは剣をつきだしマジックハンド状になっている先端を伸ばした。

 

~~~~~

 

「すみません、着替えまで借りちゃって」

ハヤトは島の中心にある建物に連れていかれ、シャワーに突っ込まれていた

「それは気にしなくていい。

そんなことより何故君はあんなところに居たんだ?

まさか、服のままあんな場所で海水浴というわけはないだろう・・・?」

「はい、先程ここに200系リニューアル車が入ってくるのが見えて

もしかしたら超進化研究所と関係があるのかも、と・・・」

「ああ、ここは中央新幹線の基地だから当然超進化研究所と関わりはあるし、現在は丁度研究所で開発中のメカをテストのために持ち込んでいるが・・・

なら、超進化研究所に何の用があるんだ?」

「良かった・・・

実はさっき巨大怪ぶっ」

ハヤトが用件を言いかけると、スピーカーから緊急連絡のアラートが流れる

「何事だ!?」

『博士!それが今ここ沖縄上空にバチガミが出現しました!!』

モニターの先で白衣を着た眼鏡の青年が慌てた様子で応える

「な、なんだと・・・」

『しかもそれを受けて助手Kが試作機に乗り込んで』

『博士お願いします!!

出動の許可を!!!』

青年が背後の巨大な灰色と緑の物体に目をやると、新たなウインドウが開き

そこに300Xと似た姿の200系が現れた。

「ファステックの・・・

シンカリオン?」

「シンカ・・・?」

『シンカリオン、世間では新幹線と我々の名を合わせてそう呼ばれているようです。』

SNSも使い慣れている「助手K」と呼ばれた200系がそう応えた

「ふむ、だがその機体にはまだコンピュータが搭載できていない!

戦闘どころかまともに動くこと自体無理だ

とにかくK君は偵察に行ってくれ、E1のビッグシールドが用意してある。

他は近くのヒカリアンや本部に連絡を頼む!」

『りょ、『了解』』

通信が切れたところで、ハヤトが口を開く

「『我々』って、あなた達は何なんですか・・・?」

「我々は超特急と心身を共にする肉体を持たない光エネルギー体の宇宙人

『ヒカリアン』だ」

「宇宙人・・・」

300Xは画面に表示された路線図を拡大し、走行中の列車を選別する。

「なんとか間に合いそうなのはスターだけか・・・

ガルーダも500系もこちらに呼ぶには距離がありすぎる。」

「あ、あの!

シンカリオンE5はやぶさはここには無いんですか!?」

「E5・・・

そんな物は無い。」

「・・・え?」

「2015年6月現在完成している新幹線変形ロボットは、本来イベント用だった500系と試験用の1機、あと本部にある武器テスト用の機械だけだ」

「2015年!!?

今は2019ね・・・」

[コンピューターさえあればあの新幹線は動かせるんでございますね・・・?]

驚いて聞き返すハヤトを遮り、シャショットが口を挟んだ

[それならワタクシを接続すれば万事解決なのでありまーす!]

そのままリュックから飛び出すと、今度は口ではなくその体を挟む

「シャショット!?」

「君は一体・・・」

[はじめまして、

ワタクシ、シンカリオンE5はやぶさ用サポートAI

車掌ロボットのシャショットでございまーす。

ハヤトくん、ここは間違いなくワタクシ達の知ってる世界ではありません。

まずは彼らに協力してもとの世界に帰る方法を探すのです!]

300Xがシャショットに目を丸くしていたその時、新たな連絡が入った

『こちらE0系ライトニングスター21

沖縄支部応答願います!』

「あれは952型高速試験車?

でもE0系って・・・」

「こちら沖縄支部300X

今どの辺りだ。」

『現在定刻より1分53秒早着で沖縄駅です。

客扱い中ですがどうしましょう?』

「分かった、ではチェンジして客車を置いたまま急いで基地に戻ってくれ

頼みたいことがある。

運用には代替先頭車を用意しよう」

『了解!』

ウインドウが切れた数秒後、

九州へ連絡を手配している300Xの元に、先程のスター21が現れた。

「早!!?」

「博士、やって貰いたいこととは・・・」

「『彼』を開発中のメカに接続してほしい

ウインダッシュにビデオ通話での応援は頼んだが、スタンドアローン機での作業を頼む。」

そう言ってシャショットを抱えて渡す

「[え!?]」

「お任せを!スター21に不可能は無いですから!!

・・・しかし、何故?」

「私にも分からないからだ

君たちをまだ完全に信用したわけではない、

だが、被害を食い止める一番の手段はこれだと判断した

・・・君のことを詳しく教えてくれ!!」

 

~~~~~~

 

 

「つまり、君たちは少し未来の

ヒカリアンの居ない別世界からやって来た、というわけか・・・」

「信じてもらえるんですか!?」

「行き来が可能なわけではないが、ヒカリアン星をはじめとした多くの星では、既にパラレルワールドの存在は実証されている。

それに、君たちの敵と異なりバチガミがそもそも異次元ゲートから現れる存在だしな。

恐らく奴がこの世界に現れたとき、その次元移動に巻き込まれたのだろう。

もっとも前例も何も無いわけだから、推測の域をでないが・・・」

「おれは・・・

正直ちょっと信じられません。

新幹線の宇宙人だったり、北海道から沖縄まで繋ぐ新幹線なんかができてたり

昔の高速試験車が、それの最速達列車として営業運転をしていたり、

でも・・・」

回りのモニターに映る作業中の職員を見渡してハヤトは続ける

「新幹線が好きな人・・・

いや、『新幹線』に悪いヤツは居ないですから!」

それを聞いた300X博士は思わず吹き出した

「な、なんですか・・・!?」

「ハハハハ・・・!

いや、すまない

君みたいな人間に出会ったのは久々だと思ってね

よし、君たちを元の世界に戻せるよう協力しよう!」

「本当ですか!?」

「ああ、具体的にはバチガミの現れる異次元ホールを利用し、確実に元の次元に戻れるよう座標を指定する必要がある。

恐らく君たちの体を構成する元素はある法則でこの世界のものと差異があるはずだ、

それを解析し・・・」

300Xはブツブツと言いながらコンピューターに向かい何かの計算をはじめてしまう

「あ、あの・・・」

『博士!完せ・・・

は、博士?

・・・

はーかーぁせぇー!!?』

「うわぁ!!?

どうしたんだね?」

『どうしたじゃないですよ!!

接続完了しました。

博士、興味深い研究対象を見つけたのは分かりますが、

今はそれどころではないんですよ!

現にK君はスラッシャーウイングまで持ち出してギリギリで攻撃を弾いてくれてるんですから!!』

スターが町中の防犯カメラを経由した映像を画面に拡大した。

「す、すまない・・・

それで、出撃はできるのか?」

『それが、接続はできたのですが

あのAIを起動するには「適合率」なるものの数値が一定に達している必要があるようで、

今その値に達しているのは「速杉ハヤト」くん、彼だけのようです・・・』

300Xがそれを聞いてハヤトの方を向く

「はい、シャショットはいつも共に戦う相棒です。

任せてください!!」

「分かった、ファステックを君に託す!!」

 

〜〜〜〜〜〜

 

「普通の新幹線と変わらない・・・?」

『この機体の採用している「ヒューマノイド・シンクロ・システム」は、ボク達の採用していたマスタースレイブ方式とは全く違い、マスコンとブレーキでの操作をAIで補佐する方式のようだ』

「ま、マスコンで!?

二つのレバーだけでロボットを・・・」

『レバー操作といっても、その動きに込められた「意思」をコアとなる「車両」が「光エネルギー」として読み取り、動きに反映させるらしい。

そのため車両と運転手の息がピッタリと合う必要があるが・・・

いつも共に居るボク達なら問題ないな、ハヤト!』

「うん、やってみよう!」

ハヤトは先程300Xから受け取った「確認用」と書かれたShincaをマスコンとブレーキの間に翳す。

するとモニターに[動作試験認証]と表示されロックが解除された

『それでは、これより変形及び動作確認試験を実施する!』

『中央新幹線沖縄駅沖縄総合車両所間封鎖完了!』

『変形時保護用フィールド発生装置正常給電中』

『機体、異状無し』

「新幹線変形ロボット試作確認試験車・E954型ファステック360S、発進!」

ハヤトは信号が切り替わるのを確認し、マスコンを最大に引いた

それと同時に普通の新幹線では考えられないような速度でファステックは加速していく

「間もなく、ソニックブームが発生します。」

「ソニックブーム補足、フィールドへ変換開始!!!」

ファステックが音の壁を貫こうとしたその時、それにより発生する衝撃波へとエネルギーを与え全く別の空間へと作り替え車体を包み込んだ

「チェンジ!シンカリオン」

ハヤトがカードを翳すと、空間の中で先頭車が連結を解除

後尾車両が追い抜いたかと思うと、連結器カバーが展開しノーズ同士で連結をしなおす

それと同時に後尾車のボディが展開して立ち上がる

そこから先頭車の後部が左右に開き畳まれながら腕部を形成

各部が畳まれて、フィールドが解除された場所には

引き込み線に並んだ中間車だけのファステックと、40mもの全高を持つ巨大ロボットが立っていた

そして中間車のうち端の一両が左右に開き、中から巨大な銃と盾・・・

「JHR21式ライフル」と「JHR21式シールド」が現れる

それを巨大ロボットは手に取ると、左腕にシールドを取り付けライフルを握り

中央新幹線の引き込み線から空高く跳躍した

「ファステック、変形成功しました!」

「全数値安定しています。」

「よし、変形試験はこれまで通り成功

続いて動作試験を実施する!

その機体はあくまで動作試験用に調整されている。

くれぐれも無茶をしないように!」

『了解!』

ファステックは自身には少し小ぶりなライフルを構えるとビームを放つ

それに気がついたバチガミは、標的を助手Kから切り替え追い始めた

そしてファステックが跳び跳ねパンチを避け、建物にぶつかりそうな時にはシールドで弾いて場所を変えていった

そしてもとの場所から離れた街中にたどり着くと、ファステックは立ち止まりそこ目掛けてバチガミがビームを放つ

それを確認しファステックはシールドもライフルもそのまま後ろへ大きく待避した

煙が晴れると廃墟と化し軽く水に沈んだ街並みと、瓦礫の山に立つ巨大な新幹線ロボが居た

それを見たバチガミの回りの空間が、ゆっくりと歪んでいく

「このデータは・・・?」

[今背面コネクタから直接ダウンロードされた、恐らく準備工事のみされていたグランクロスの強制発動コードだろう。]

『ファイナルアタック用胸部連結レーザー応用ビームのテスト運用を承認

今しかない、すぐに撃つんだ!』

[しかし、今の機体では・・・]

『早く!!』

「は、はい!」

ハヤトは300Xの気迫に押され画面のスイッチを触りICカードを翳してマスコンを最大値に上げた

それにより胸部の連結器カバーが展開

その中心から強力なビームがバチガミ目掛けて放たれる

そしてバチガミの姿が消えたとき、瓦礫の町は凍りついた海へと代わり

ファステックはその上に力なく崩れ落ちた

 

~~~~~~

 

・・・ヤト、ハヤト!」

「あ、あれ?ここは・・・」

[確かファステックでグランクロスを撃ってそれで]

「シャショットまで、一体何故砂浜で寝てるんだ?」

「そもそも、ほだな服着でだっけ?」

ハヤトとシャショットが顔を上げると、そこには同じ運転手である男鹿アキタと月山シノブが立っていた

「アキタ!シノブ!!

じゃあ帰ってこれたんだね!!」

「何言ってるんだ?」

「それより今ファーストエネミーが現れたんだ!」

「すぐ消えだげどな」

[では、ちゃんと倒せたのでありますね]

「みたいだね、良かった」

二人の会話を意味が分からないという顔で見ているアキタとシノブをよそに連絡が入る

『報告をもらったファーストエネミーは確認できません、念のため800とブラックシンカリオンを中心に出撃方法を模索していますが・・・』

「ああ、それならもう大丈夫です!!」

「ワタクシとファスティックの三位一体で、バチガミは撃退したのでありまーす。」

『ファステック・・・?

それは一体・・・』

「ファステックっていうのはE5系やE6系の元になった試作車で・・・

 

~~~~~~

 

凍り付いた海面に横たわる新幹線を、二人の超特急が巨大な黄色いトレーラーに積み込んでいく

「あの二人、ちゃんと帰れたんですかね・・・?」

「ワームホールの先はこの服と同じ座標が計測できた、ビームでの次元固定は間違いなく成功している。

それに君が手伝ってくれたんだ、スター21に・・・?」

「・・・不可能は無い、ですもんね。

しかし、冷凍弾とホログラムで街を偽装しておびき寄せるとは、K君も良く思いついたよなぁ」




ハヤトが着替えさせられた服はテツユキ君(超特急時代)の服と言う想定
夢を叶えたスターの形式は600系とどちらにするか悩みましたが、フィードバックされ生み出された車両がE系列であることとより有り得そうにないことから選択しました
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